1週間のうち4日は雨が降る「散歩道」

 
ニュージーランド南島の南西部、世界遺産「テ・ワヒポウナム」(南西ニュージーランド)に指定されている地域は世界的にも有数の大雨地帯で、ミルフォードトラックを含むフィヨルドランド地方では1週間のうち4日は雨が降ると言われています。
 ミルフォードトラックのガイドウォークの行程はミルフォードサウンド・クルーズも含め4泊5日、4日間のトレッキング中にまったく雨に遭わないということはよほど運が良くない限りありえません。いままでメールをいただいた方のなかには4日間とも雨だったという方も少なからずおられました。
 私のように写真撮影が目的ですと、雨に降られると悔しいものです。真っ青な青空、その青空を反射して翡翠色に輝く川が、雨の日にはモノクロのようになってしまうからです。
 以下に、ミルフォードトラック2日目の写真を3枚載せておきます。同じ場所で撮影した写真で、左側が快晴の日、右側が雨の日の写真です。



ウェットランド


クリントン川河川敷


ビッグスリップ跡

 他のトラックに比べ必要以上に整備されているミルフォードトラックでも、雨が降るとトラック自体がぬかるんで歩き辛くなり、仮トラックでは足首ぐらいまで泥にうまってしまうところもでてきます。
 また雨が降り続きますとトラックは川のようになり、ひざ上まで水がくることもあります。こうなってくると目的地を目指し黙々と歩くしかありません。



ウォーキング・スティックで水の深さを測りながら歩く。
(28マイル付近)





川と化したトラック。水の量が増えるとかなり焦る。
(30マイル付近)

 トラックを歩くほとんどの人から敬遠される雨ですが、フィヨルドランド地方の植物にとっては天からの恵みであることに間違いありません。ブナやシダ、コケがまじった幻想的な森は大量に降る雨によって成り立っているからです。雨の日に水分を得て美しさを増したコケの姿もまたミルフォードトラックの魅力のひとつなのです。