世界の神話と宗教2002(堀江宗正)

シラバスより
 宗教教育は、宗教知識教育と宗教情操教育に分かれる。本講義は、前者の「知識」教育に当たる。キリスト教に限らず、世界の神話・宗教を客観的に概観し、それを現代世界を生きるための教養として身に付けることを目標とする。狂信か反発かの二者択一から脱して、冷静に宗教を見る目を養う。

評価:出席と試験による

受講生に望むこと:質問を随時するように。メールでも受け付ける(norick.h@nifty.com)。ただし、高校レベルの疑問は自分で処理するように。また、宗教や神話に関する事典類などを進んでひく姿勢は歓迎(人間関係研究室にいくつか常備)。

授業計画
第1部 世界の神話
・神話とは何か
・世界の創造/生成、
 世界の創造、宇宙の姿、至高神、人類創造、洪水と嵐
・神々と自然
 自然の要素、神々と自然界、太陽と月、豊饒と出産、愛と幸運の神々
・神と人間の間
 神々の子供達、怪物・動物、祖先崇拝、英雄伝説、トリックスター
・悪、戦争、終末論
 悪の力、神々の武器、戦争の神々、死と冥界、この世の終わり

第2部 世界の宗教
・宗教起源論
・ユダヤ教
・キリスト教
・イスラーム
・仏教
・儒教、道教
・神道

神話とは何か

世界はなぜ存在するのか、人間はなぜ存在するのか、悪や苦しみはなぜあるのか、死はなぜあるのか、
why に対してhow で答えるもの、それが神話

民族のいわれ→民族宗教の基盤

神話→宗教(教義の純化)+歴史(事実の探究と記述)→現代:科学・学問と道徳的信仰の棲み分け
 現代人にとっての神話〜生の意味を伝える物語

神話を読む態度
 真実そのものとして読む態度〜いわゆる「原理主義」
 「うそ」「作り話」として読む態度〜科学主義
 どちらも意味がない
 前述の「なぜ」〜科学によっては答えがたい
 (cf. 最先端の科学はむしろ神話に近づく。ビッグバン仮説)

比較神話学と深層心理学
 諸民族の神話を比較し、共通点と相違点を明らかにする
 神話には類似点が多々ある
 民族性を超える意味
 ユング〜宗教から離れ、科学主義的な物質文明に使っている現代人、生の意味がわからなくなる
  自分の内的葛藤を理解するかぎを神話に求め、人格的に成長してゆこう

20020418
世界の創造/生成
 資料・旧約聖書から創世記、ビジュアル資料としてニール・フィリップ『神話』(ビジュアル博物館 第77巻)、同胞舎発行、角川書店発売、ギリシアの神々の系譜

創世記の天地創造、失楽園、ノアの箱船
 類似神話の存在
 天地創造の矛盾〜前半と後半の違い(動物が先か人間が先か、男女別か同時か)
 歴史性と地域性

世界の創造
・宇宙卵(ギリシアのオルフェウス教団の神話)
・水(海)の撹拌
 イザナキとイザナミ(天の沼矛(ぬぼこ)で下界をかき混ぜ、矛から塩が落ちて島となり、天の御柱ができる、その後は交わることで島ができる)〜日本列島の形成
 海から神が生み出される(ギリシアのホメロスの神話)
・世界巨人
 中国の盤古:宇宙卵→巨人盤古→成長→天地を分ける→死体から世界が生成
・死体からの生成:クジラ(アラスカ)
・自然発生と分離・結合
 ギリシア神話(cf. 神々の系譜図):擬人化された抽象名詞→人格神と異形神の段階→巨人族とオリンポス族の戦争→ゼウス率いるオリンポス族の勝利、ゼウスが神の長に
まとめ〜自然現象の神格化→神による世界の創造、「人間くさくない神」

人類創造
・粘土から人間を創造(メソポタミア、旧約の天地創造後半、中国の女神・女女過)
・神々の労働の肩代わりが目的(メソポタミア)王族が神で奴隷が人間?
・神々によって創造されるが傲慢な出来損ないが続く、神ゼウスと人間の確執、プロメテウス(ギリシア)
・中国の女女過:孤独に堪え兼ねて自分と同じ姿の人間を作る。しかし、手作り粘土製と量産泥土製の貴賎の別ができる
〜「神/人間」=「支配者/被支配者」〜葛藤・離反・和解、「人間くさい神」

洪水と嵐
 非常に多くの類似神話「人間を創造した神(神々)が、洪水を起こして人間を滅ぼすことを決定するが、ひとりの人間に滅亡を逃れる方法が教えられ、世界が再構築される」〜「暴君としての側面」
・古代オリエント全域に分布、「旧約聖書」のノア
 ギリシアではプロメテウスの息子デュカリオンがゼウスの洪水による人類滅亡計画を生き残る
 女女過:天柱倒壊・天空崩落・山林火災・大洪水→補天、黒龍殺害で救済

創造と破壊・死と再生の繰り返し
・ヒンドゥー神話:世界は創造・持続・破壊を繰り返す、それぞれブラフマー・ヴィシュヌ・シヴァによってつかさどられる
・ゾロアスター教神話
 光と闇、善神と悪神、3000年悪神は眠るという取り決め、掟から悪の軍勢が勝利、しかし凱旋中に閉じこめられ、そのすきに生命がよみがえる、再び善悪の構想、ゾロアスター誕生、以後千年ごとに救世主が出現、最後の救世主は処女懐胎によって生まれ、病気と死はなくなり、死者が復活し、最後の審判を受け、善のために戦ったものは天国に逝き、悪をおこなったものは地獄ゆき

20020425

神々と自然

大地母神
豊饒と出産をつかさどる大地の女神
食糧を産出する大地と出産する女性の類似
例 ヴィレンドルフのヴィーナス〜最古の形象(地中海からインドまで分布)
古代オリエントの女神たち〜普通の人間の形に
男性神や家父長制の登場とともに下位に
聖婚・聖娼・新年祭の主役〜処女性・性交・破壊的狂乱の要素
キリスト教によって駆逐→聖女マリアと魔女に分化

天空神
〜しばしば創造神・至高神とされる。例 ゼウス=「空」
地母神とペアになることも マオリ族、オセアニア各地
アフリカのクマナ族:雨と大地の交わり。雷、嵐、雨に現れる天空神=地母神とならぶ生命の源泉
日常の儀礼からは遠のく傾向、創造が終わると「暇な神」に→多神教
創造後も人間と強く結びつくヤハウェは例外的→一神教
遊牧家父長制文化において優勢となる傾向〜放浪する群れを率いるリーダー

太陽神
〜男性の場合と女性の場合
エジプトの太陽神ラア〜支配的な神←砂漠の太陽
日本の太陽神アマテラス〜恩恵者的な神←温帯の太陽

身近な自然をつかさどる神
重要な作物の権限を握る神、獲物をとどめ置いたり解き放ったりする神
例 稲荷〜春に山から下りて秋に山に帰る
  アメリカ北限地帯の「最初の母」、イヌイットの海獣たちの母セドナ

自然崇拝に宗教の起源を見る見方
自然の超人間的力〜恐怖、守護してほしい。崇拝することによって味方につける

20020523
神と人間の間

神と人間の階層
神々
神々の子ども
怪物
動物神
祖先
英雄
トリックスター
悪魔・悪神

圧倒的な力のある英雄的存在=破壊性と創造性
→畏敬の念=恐怖と尊敬
→死後崇拝される→神格化
→善なる神/悪魔的存在が別に作られる

神話に登場する英雄=比較的歴史が浅く、記憶に残っているために神格化が不十分

英雄
=神と人間の間の存在
 常人にはない超越的力
 しかし、神ではない
→不完全性、人間的限界、苦難に直面、しかし克服
ギリシア神話:不死なる神とちがい、いつかは「死ぬ」→悲劇
文化英雄=農耕、織物、治療、建築などの技術を教える
→職能神へ、祈願、儀式

世界各地の英雄神話の共通性
1出発:王の血筋、不吉な予言、殺されそうになるが逃れる、養父母に育てられる、成人
2障害の克服:巨人・怪物や悪魔を退治、あるいは王を殺害
3帰還:王女と結婚、王になる
(4死:悲劇的な死、謎の死、山上で死ぬことが多い)

心理学的解釈
フロイト派:父を退け、母と結ばれたいと願うエディプス・コンプレクス
ユング派:退治されるもの=自分の中のあらぶる力、葛藤に打ち勝つ精神力

トリックスター(いたずら者)
いたずら好き、力や知恵で秩序かく乱、ドジで失敗
安定した秩序を一時的に破壊することで変化をもたらす〜英雄になりそこなったもの?

20020605
世界の宗教

神話〜自然宗教、民族宗教
「宗教」〜創唱宗教
 「教祖」の存在〜「英雄」とのつながり
 政治的英雄から文化的英雄へ、政治的挫折と文化的永続、内面性と超越性

モーセとユダヤ教
前2千年紀初頭:遊牧民であったアブラハムが神の約束によってカナン(パレスティナ)に移住
孫ヤコブ(別名イスラエル、12部族の祖)が飢饉を逃れてエジプト移住
子孫がエジプトで奴隷に

モーセの生涯
・出生
前13世紀:モーセ、イスラエルの民として生まれながらエジプト王妃に育てられる
(モーセ=エジプト人説もある。謎の出生)
・追放と一時的安住
イスラエル人を迫害するエジプト人を殺害、逃亡
祭司の娘と結婚、羊飼いに
・再出発、苦難の克服
神の顕現、エジプトに戻り同胞の救出、紅海の奇跡
シナイ山で十戒を授かる
それにもとづき契約共同体が誕生
・悲劇的な最期
民の度重なる反乱
荒野を40年放浪=神の罰
「民の苦難=神の罰」という図式
そのなかでの「苦難のしもべ」としての指導者像(イエスにも引き継がれる)
支配者ではなく、民の弁護人
約束の地を前にして死去

フロイトの『人間モーセと一神教』
 モーセ=エジプト人説、モーセは特異な一神教の創始者であり、かつ信者を引き連れて新国家建設を夢見た。旅の途中何度も民の反乱、鎮圧、しかしとうとう殺されてしまう。約束の地に到着した民はやがて後悔と憧れからモーセを自分たちの民族的英雄として崇拝。父殺しの図式

前1000年頃:ダビデ王のとき大帝国に、子ソロモンがエルサレム神殿建設
前586年:新バビロニアによって滅亡、捕囚、解放後、各地に分散(ディアスポラ)
古代イスラエルの宗教的遺産を民族の基礎とする「ユダヤ人」の成立

20020613

イエスとキリスト教

イエスの生涯
・出生
処女懐妊、神の子、出生にまつわる予言、ダビデ直系の子孫
神童ぶり、高い宗教教育の痕跡
バプテスマのヨハネの洗礼を受け、弟子入り
“神の国は近い、悔い改めて洗礼を受けよ、されば罪は許される”
過去の律法ではなく、到来する神の国に価値の基準を転換。禁欲生活共同体
cf. 死海文書(クムランの洞窟)、クムラン教団(イエス誕生直前あたり)、エッセネ派と近い
ゾロアスター教的善悪二元論の影響(cf. 前出の創造神話の箇所)
バプテスマのヨハネおよびイエスとの歴史的連関の説
・出発(活動は実質2年)
洗礼者ヨハネからの離脱、荒野での修業、悪魔との戦い
ガリラヤでの宣教
禁欲共同体ではなく、世俗に入り、異邦人や罪人や弱者・病者(身体および精神の障害者)と交わる(山上の垂訓)
病気の治療(2〜3世紀までギリシアの医神アスクレピオスの教団と病気直しで競争)
信奉者の急増
・悲劇的最期
エルサレムに入り、偽メシアとして処刑される
当時ローマからの独立運動のなかでメシア=キリスト待望(油を注がれたもの=王)、政治的解放者
続出する政治的「偽メシア」を過ぎ越しの祭り前日に処刑するのが恒例、それにあわせてエルサレム入り、神殿で暴れ、派手な批判的言行、処刑
・復活
過越祭は復活祭に取って代わられる
「義人の贖罪死」というユダヤ教の教えに照らし合わされて解釈
悲劇的な英雄の死ではなく、人類救済的意義をもつ死へ

英雄から教祖へ
孤独な英雄から、人々の希望を受け入れる器としてのカリスマへ
反権力的民衆運動
民衆の信念内容がメシア像を作る(イエス自身は自分をメシアとしていない)
政治的挫折と文化的永続、ユダヤの解放者にはなれない。
世俗権力からの遊離、超越性と内面性(神の国は心のなかにある)
反律法主義ゆえユダヤ人に定着せず、ユダヤ人を越えて急速に広がる
世界宗教へ
弱さが強さに転じるという逆説性

20020620
ムハンマドとイスラーム

アッラー=定冠詞+神
イスラーム=絶対帰依(一般的には「イスラム教」)
ムスリム=帰依した者(一般的には「イスラム教徒」)

ムハンマド(一般的にはマホメット)の生涯
・出生
570年:アラビア半島のメッカ(アブラハムが建設し、アッラーを主神とするとされるカーバ神殿がある、ただし多神教崇拝も、巡礼者を迎える宗教都市)に誕生
母親の夢「子どもは民族の支配者・預言者になる」という予言
アブラハムの息子イシュマエルの直系の子孫。
隊商を組織する国際商人の氏族に生まれる
父母を亡くし、叔父に育てられる。
25歳で40歳のハディージャ(雇い主)に見込まれて結婚

40歳頃:祈りと瞑想、天使ガブリエル、啓示
伝道:最後の審判の警告、神の規範にしたがって生きるよう説く。
ユダヤ教徒、キリスト教徒からの影響
多神教から一神教へ、唯一神の超越性、イエスの神性は否定
ユダヤ教徒、キリスト教徒は啓典の民
裁きの神、同時に人間への愛、人間の平等性
人間のために数々の預言者、啓示の書としては、モーセに授けられた律法の書、イエスに授けられた福音の書、しかし人類は改めないので最後の預言者ムハンマドを遣わす
神の力と知は人間の全生活に及ぶ、政治・経済・社会と宗教との区別はない

迫害、メッカの多神教と政治経済体制との対立
身内のもの、若者が信者に
叔父と妻が死去、迫害激化
622年:ヒジュラ=聖遷(暗殺計画を逃れ、内戦の調停者としてメディナに招かれる)、ヒジュラ暦元年
ユダヤ教の儀礼(断食、エルサレムへの礼拝)を取り入れるが、ユダヤ教徒からは認められず、独自路線へ
150人の信者とウンマ(共同体)を形成、人類史上初、神の意志を地上に体現する集団
宗教=政治的指導者としてのムハンマド、ウンマの拡張がイスラームの使命
624年:メッカ攻撃、3度の戦闘の末、和議、さらにメッカの条約違反をたてに征服、住民の大挙改宗
630年:無血征服、多神教の神像を破壊
諸部族との対等な安全保障を、信仰すれば神と彼の加護が与えられるものに切り替え、アラビア半島全域に影響拡大
632年:多数の信者とメッカに大巡礼、メディナに帰って死去

不遇な境遇→成功した世俗人かつ孤独な瞑想家。困難はあったが最終的には政治的にも成功
イエス:政治的挫折→内面性と超越性
ムハンマド:政治的成功→超越的共同体
アッラーに取りなすものとして民衆から敬愛される
中世におけるイスラーム圏の先進性
モーセ、イエスと見てきて、たしかに最後にやっと成功した一神教の預言者

20020627
補足
イスラームと政治

ウンマ(イスラーム共同体)の広がり、政治と宗教の一致
征服、商人による布教、自発的改宗
中東、北アフリカ、東南アジアにまで広がる
「コーランか、貢納か、それとも剣か」の意味
イスラーム政権下における住民の選択肢
1 ムスリムとなる。
2 啓典の民(ユダヤ教徒、キリスト教徒)は政権の保護を受ける代わりに、その分の税金を納める。
3 イスラームの敵対者に対しては、剣をもって戦う。
歴史上、宗教戦争を積極的に仕掛けたことはない。
しかし、キリスト教徒からすれば、「剣かコーランか」を迫る脅威とうつる。剣で脅され、コーランを強要されるという見方。

西欧列強の進出→イスラーム諸国の歩み寄り、最終的には植民地化。
外圧のためにイスラームが交代したのではなく、イスラーム精神が薄れたために、外圧に屈した
18世紀以降、民衆中心のイスラーム復古運動
1970年以降、いわゆる「原理主義」(原点回帰う、慣習法シャリーアの厳格な適用)
高学歴層中心〜文献解釈の能力、西洋文化の習得、しかし近代化路線では西洋への従属と特権階級の増長と貧富の差の拡大は改善されない→伝統回帰
1979年、イランでホメイニ師によるイスラム革命。親米近代化路線の世俗政権を打倒。
少数のテロ・グループ(ヒズボラ、タリバーン)
イスラーム諸国の原理主義化は、アメリカにとって社会主義崩壊後唯一の脅威

20020703

ゴータマ・シッダッタと仏教
〜ゴータマ・ブッダ(覚者)とも
・出生
紀元前624年か紀元前463年にサーキヤ(釈迦)族の王子として誕生
白い像が体内に入る夢、懐妊、右わきから出産。母、マヤ夫人は7日後死去。
偉大な王か宗教者になると予言される。
結婚、子を設けるが、29歳で出家。

・出発
四門出遊〜城壁の外をめぐる、城門で、老人、病人、死人に会い人間の苦しみを直視、宮廷生活の空しさ、最後に修行者に会い、出家を決意。(小国の滅亡を予見し、身を引いたとも)
結果として、父王を裏切り、家族を捨てる。
6〜7年苦行。しかし、悟り(迷いへの答え)を得られない。
苦行を捨て、村娘に乳粥をもらう。極端な快楽にも極端な苦行にも悟りはない。(苦楽中道)
瞑想、悪魔の誘惑、降魔。魔的な神→内面の魔を引きだす。退ける。35歳で悟り。

悟りの内容
四諦〜苦集滅道。苦の現状→原因→取り除いた状態→そこに至るための手段
 人間の欲望がこの世の苦しみを作っている。過去の行為→業という傾向性→未来が決定=苦しみの世界への輪廻。そこから離れるためには正しい修行を積まなければならない。
 生老病死の四苦
 道の具体的内容=八正道〜正見(見解)、正思、正語、正業(行い)、正命(生活)、正精進(努力)、正念(落ち着き)、正定(集中)
中道〜二分法的判断からは極端な結果が出てくる、そこから逆にとらわれないための方法が見えてくる。
cf. 心理療法的な教えという評価も。症状としての輪廻、治癒としての解脱

伝道への躊躇、梵天勧請
初転法輪〜5人の修行者に法を説く
バラモン教との対決、迫害
 祭式主義ではなく心の悩みの解決
 階級を越えようとする自由思想
 新興商人階級、都市民の支持

・死
80歳に食中毒で死去、涅槃、自灯明の教え(権威主義ではなく自立のすすめ)

縁起〜因縁生起=因と縁があってはじめて物事は生起する。
あらゆるものの相互依存性、それを知ること=実体化や執着から自由に
この世の現実から目を背けて修行するのではなく、現実のあるがままを知ることで、現実世界を生きながらも自由でとらわれない状態でいられること〜ブッダ没後、大乗仏教の目標に。実生活に生かされる仏教

一神教との共通性、世俗権力と結びついた伝統宗教との対決、個人救済の宗教。
一神教との違い、ブッダは原則あくまで人間、権威主義の否定。現世秩序化しなかった。宗教戦争がない。