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ちょっと寄り道のつもりで入り込んだ田舎道はあっという間に山の奥深くを走る寂しい道路となった。 自分が何処に居るのかも定かではないのだが、時々バス停があるからひきかえず事は可能だろうと信じて進む事にした。 やがて道端に木造の、懐かしい雰囲気の建物が姿を現わした。 駄菓子やアイスクリームや、鉛筆やら割烹着やら、種々雑多な商品を並べた店なのだが、もう何年も閉ざされたままのようだ。 たまたま今日はお休み、といった雰囲気だが、扉に積もった土埃が年月を物語っている… いかにも、声をかければ愛想のいいおばあちゃんが出てきそうな感じがして立ち去り難かったが、 背後から路線バスらしきエンジン音がしてきたので仕方なくその場を離れる事にした。 なにしろ普通車同士のすれ違いも神経を使うような道幅だったから…確かに商売にはならないのかもしれない… (訪問・平成3年) |