小さな漁港の入り口に赤錆びた鉄の塊があった。よく見るとかつては作業所やクレーンだったらしい。 地面に向いたクレーンのアームの直線と、クレーンの柱だけが現役時代の気配を感じさせるだけで あとは潮風に蝕まれて原型を留めていない。 コンクリート製のスロープだけは未だ崩れることを拒み続けているかのようだ。 早朝、地元の漁師さんが小さな漁船をこのスロープから降ろして出航していった。 皮肉にも廃墟となったことによって新たな用途が生まれていたのだ。
日が昇り、他のクレーンは忙しく動き出したが、この一角だけはひっそりとしていた。(訪問・平成13年11月) |
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