2008年
Best Book
of the Year !
いつの間にかバカボンのパパの年齢も越え、諸々無理がきかなくなった。死ぬまでにあとどれくらい本が読めるだろうかとふと考えることもある。読まずに死ねるか、なんて内藤陳的な言葉がようやくリアルに迫ってきたようだ。焦燥からか更に本を買い込むも、昔ほど進まない。進まなくてもまた買い込む。ぼんやりと未読本の山を眺める師走かな。ちょっと字余り。そんな疲れたアラフォー女子の心の友?となった10冊を今年も選んでみた。いつも通り、2007年12月から今年の11月末の期間中読んだ本からのセレクト、そしてほぼ読んだ順。これからもゆっくり、しかし少しでも多く本を読めますように...お星様に祈ってみた。俺、弱ってる?
お猿が選ぶベスト10
仏果を得ず/ ゴールデンスランバー/ ルピナス探偵団の憂鬱/ 相棒/ ヨーガンレールの社員食堂/ 反貧困/ クライマーズハイ/ レヴォリューションNo.3/ さがしもの/ ホームタウン/ |
三浦しをん(双葉社) 伊坂幸太郎(新潮社) 津原泰水(東京創元社) 五十嵐貴久(PHP) 高橋みどり(PHP) 湯浅誠(岩波新書) 横山秀夫(文春文庫) 金城一紀(角川文庫) 角田光代(新潮文庫) 小路幸也(幻冬舎文庫) |
Monkey − まずは今年の元旦に読んだ『仏果を得ず』、文楽と歌舞伎の違いはあれども、折からの三味線男子ブーム(自分の中の)にもうまい具合にマッチして、新年早々ベスト10入りを確実にしたつわものです。
猿 − この本大好きだ!夏の青山ブックセンターのトークショー&サイン会にて、しをんちゃんには本書にサインしてもらったね。宝物になったぜ。
M − 文楽が俄然観てみたくなったよね。結局まだ観てないけど。でも俺の中の三味線男子ブームは未だしつこく続いているので、今後このモチーフでもっともっと読みたいなー。誰か書いてくれないかなー。
猿 − そして次に読んだのが『ゴールデンスランバー』で。
M − もう今年は正月中に二冊決まっちゃってたのね。ハズレなし記録更新中?の伊坂幸太郎至上でもこれは相当な傑作で、直木賞は絶対の絶対に伊坂に差し上げる!って勝手に息巻いてたんだけどな。
猿 − 直木賞にはガッカリだ。(追記:実際のところ、直木賞は取れなかったんじゃなくて、伊坂幸太郎が直木賞候補になることを辞退していたそうです。かっちょいい!)でも何か賞とってたよね。本屋大賞だっけ?(追記:山本周五郎賞も受賞しました)妥当だけど、もう売れてるからあえてはずしても良いのでは。本屋大賞はもうちょっと、いいのに残念ながら今ひとつ売れてない...みたいなのを発掘してわしらに教えて欲しいと希望する。
M − そうなんだよねー。書店員ならではの頑張りをもっとみせて頂きたい。といつも同じこと言ってるな、俺。そうだ津原泰水なんかどうすかね。『ルピナス探偵団の憂鬱』は学園ものの延長戦的なミステリなんだけど、ちょっぴり悲しくも美しい、忘れがたい一冊であったよ。
猿 − 『ルピナス探偵団の当惑』から是非読まれたし。『相棒』は右京さん&亀山くんのではなく、土方さん&龍馬の異色コンビが将軍暗殺未遂事件を追うっつう時代物。設定だけで萌えた!そして設定負けしない完成度にヤラれた〜。
M − ちゃんと説得力もあるし、幕末好きには強力お薦め。駆け足で文庫4冊、『クライマーズハイ』は言わずと知れた名作だと思いますが、映画化で案外今頃読みました。いやホント名作。男たちのアツイ仕事を見よ。
猿 − 『レヴォリューションNo.3』の男子祭りも滅法イイ!男の子同士のいわく言いがたい関係が羨ましくなる。金城一紀は『対話篇』(新潮文庫)もぐっときた。いつのまにか凄腕の作家に...チェック怠っててすみません。今回は素敵な男の子たちに敬意を表してこっちを入れた。
M − 『ホームタウン』は、言うたらミステリ・ハードボイルド・家族小説的な、小路幸也だからこその味わいに酔える一冊。読み応えアリ。引き続き東京バンドワゴンシリーズにも期待しております。
猿 − そして角田光代至上最高傑作と言ってしまおう(そんなに読んでないんだけど)、『さがしもの』。本を愛する人なら共感できる話が絶対ある!と更に言ってしまおう。
M − あとは小説以外から、『ヨーガンレールの社員食堂』。これはタイトル通り、ヨーガンレールの社員食堂で出された1年間のメニューと写真で構成された本。旬のものを食べる大切さとか、野菜を使った料理のバリエーションの多さとか、色々感心した。ヨーガンレールっていい会社ね、とも思った。
猿 − こんな社員食堂なら毎日行きたいね!と心の底から思った。少しだけ家でも作ってみたよね。
猿 − うんうん。おお、この本もPHPなのか。今年は珍しくPHPが二冊も入ったね。頑張ったね。
M − そして私にしては珍しいことに岩波新書からも一冊。『反貧困』、これは個人的に今関心がある問題なので興味深く読んだ。実は湯浅さんの激ファンだったりする。応援したい。
猿 − 来年は少しずつでも普段読まないようなジャンルとか、食わず嫌い気味な作家にも挑戦してみたいね。年をとるととかく頑固になりがちなので、そんなとこからも気をつけていきたい所存です。
M − 自分の意見を押し付けるだけでなく、人さまの意見に耳を傾けるっつうのも心がけたいので、何かお薦め本があったらどしどしお知らせ下さい。余力がある限りトライしたいです。では良い読書人生を!(来年に続く)
<特別賞>
さよなら
of the Year 『香菜里屋を知っていますか』 北森鴻
*香菜里屋シリーズ・完!寂しいっす。愛と感謝を込めて...
子供
of the Year 『俺だって子供だ!』 宮藤官九郎
*育児本は読まない私の狭い心を軽く打ち破った本。さすがクドカン!
女刑事
of the Year 『ストロベリーナイト』誉田哲也
*色んな刑事に出会ったが、今年のナンバー1は姫川玲子に差し上げる。
待ってました
of the Year 『哀国者』 グレッグ・ルッカ
*久しぶりのアティカスは結構辛い展開に。でも今後も見守るわ...
眼鏡男子
of the Year 『本屋の森のあかり』磯谷友紀
*本好き書店好き眼鏡男子好きにはド直球の副店長にひたすら萌え。
何がなんだか...
of the Year 『目薬αで殺菌します』等 森博嗣
*最早磐石の迷走ぶり。え、Gシリーズに戻ったの?的な。