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HDD
初版 2000年4月16日
改訂 2000年11月13日
Reported by のむねん



 マイクロタワー型デスクトップPCのHDD増設法としてSOTECのフォーラムで語り継がれ、もはや定番の感のある親亀子亀
 起源を遡ると七本槍さんに端を発するまでは確認されていますが、創始者が誰であるかは目下のところ謎のままです。 ただ、「中興の祖」である榛沢さんによって広められたこの奥義はその後幾つかの流派を生み出して現在に至っています。 (榛沢流親亀子亀の製法はとひさんのHP:がんばれSOTECをご覧ください)

 さてそんな中、今回紹介するのは最も安直な市販のアルミ製万能ステーを用いた親亀子亀。 その製作過程の一部始終を以下に紹介します。

!! 注意 !! 親亀子亀はSOTEC推奨のHDD増設法ではないため、この改造を施した場合は、発生した不具合が親亀子亀に起因する・しないに関わらず、保証期間内であっても無償補修が受けられなくなり、また修理も受け付けてくれなくなる可能性があります
・・・などと書くと水を差すようですが、ソーテッカーならHDDの増設で親亀子亀にしない手はありません! 明らかに親亀子亀に因るものでない不具合で修理が必要な場合は、慌てず騒がず子亀を外してそ知らぬ顔で修理に出しましょう。(^^;

店名をクリックするとそのお店の紹介ページ(AKIBA PC Hotline!)に飛びます。
画像をクリックすると拡大画像(480×640)が表示されます。


【増設亀の品種選び】
 まず最初に「増設HDDを何にするか」という点が悩みどころかと思います。 価格.comのIDE HDD価格情報AKIBA PC Hotline!のIDE HDD最安値情報を見ると分かるように、最近のHDDはますます大容量化・高速化するとともに価格(容量当りの単価)も低落傾向にあります。 そんな中、将来にわたる使用目的マシンの特性を考慮しながら、これらに合う最適なHDDを選定する必要があります。
 私の場合の増設HDD選択のポイントですが、
  • MP3 Jukeboxに最低10GB欲しい!(128kbpsを16倍速でエンコードしても書込み速度はせいぜい2MB/sec、なんで5400rpmで十分)
  • デジカメ写真のストック・エリアに10GBほど欲しい。
  • 動画をノンリニア編集する予定はなし。
  • M350の電源容量が心許ない(120W)ため、なるべく省エネのものを。
  • M350の排熱ファンが心許ないため、なるべく発熱の少ないものを。
  • なるべく静かなものを。
といったところから、信頼性でも定評のあるIBMのDPTA-353000(30GB※A3, U-DMA/66, 5400rpm, 2MB, 9.0ms)に落ち着きました。 が、しかし・・・・。(^^;
※A3 32GB超HDDの認識問題について

【イチロ秋葉原へ】
 めぼしい品が定まればお次はいざ秋葉原!…ということで先月の3月18日、DPTA-353000(PC-Successで当時\25,100)の調達に秋葉原に行ってみると・・・な、なんと!俺コンハウスMaxtorのMXT-93073U6(30.7GB, 他はDPTA-353000と同等)が20,300円※A1で売られてるのを発見! しかもこれ、箱入りで説明書&インチネジ(5個)付きのMaxtor純正品! 同じ型番のバルク品の相場が23,800円なのになぜ?なんか裏が・・・・なんて考える間もなく気付いたらレジで箱を受け取ってました。。(;^_^ゞ
※A1 Maxtor HDD最安値情報(2000年6月3日)によると、最安値はな・なんと16,970円!・・・たった3ヶ月足らずで16.4%も暴落するとは・・・。(T_T)
Maxtor HDD最安値情報(2000年9月2日)によると、最安値記録更新で11,800円・・・・・この勢いだと年内に¥1万切るのは確実ですね。。。 となるとPS2用のHDDが最低でも30GBってのはやっぱりありかなぁー、と。

 さて、亀は手に入れたものの手足はもがれた状態。 亀さんたちの手となり足となるステーは何処に?とぶらついてると、T-ZONE本店並びのFRESH FIELDJapan Value※A2アルミ製万能ステー(PH-AASS)※1なるものを発見!(取扱店一覧) 「これが榛沢さんの言ってた・・・はは〜ん♪」というわけで値段はそこそこ(2枚セットで\980)しますが、「HDDの放熱板にもなって放熱効果アップ!」という売り文句につられてつい買ってしまいました。(;^_^ゞ
※A2 リンク先ページの上段に取扱店リスト、左フレームに各種製品紹介へのリンクがあります。
※1

 ついでにそこ(FRESH FIELD)でインチネジ(Justy:10個入り\230)とIDEフラットケーブル(Justy:\390)も購入。 残る電源分岐ケーブルは、千石電商が200円と安かったんで購入。 が、じつはこれが粗悪品で、これのオス端子と既設のHDDに付いてた電源ケーブルのメス端子を接続してみるとスカスカ。(-_-;) 結局フェイス直販店で高ーいケーブル(Justy:\670)に買い換えましたが、少しマシにはなったもののこれでもまだカチッと繋がった感じがしません。 HDDの振動とかで抜け落ちることはないとは思いますが・・・どうでしょう? ひょっとしたら俺コンハウスで売ってた\300位のが一番妥当かもしれません。
用意するもの

【静音化対策など・・・】
 HDDアクセス時の振動音(カリカリ音)が気になる人にプラスαでおすすめなのがマウント・ラバーを用いた静音化対策※2。 今回マウント・ラバーの代用品として入手したのが千石電商の地下のジャンクコーナーで見つけたインチネジにぴったりのゴムブッシュ。※3 値段も1個5円とお手頃ですが、厚みが4mmとかなり厚め。 それでこれを20個ほど買ってきてアートナイフで半分に輪切りにして(t=2mm)形のよさげなものを使いました。
※2 ただしstiさんが指摘されるように、この静音化対策を施すことによってハードディスク停止時にHDDの揺れが大きくなる恐れがあります。 実際私の場合、Windows終了時にHDDから聞こえる「カクン」という音が若干目立つようになりました。 このことが即、衝撃に弱いHDDに悪影響を及ぼす、とは断言できませんが、この静音化対策は各自の自己責任において実行してください。 (私は特に問題ないと判断して対策を施しています)
※3 実はこのゴムブッシュのすぐそばに榛沢さんがステーに採用したL型金具(\20)が置いてありました。
半自作マウント・ラバー

【PCを開腹、HDDを取り出そう】
 調達したブツを自宅に持ちかえったら早速増設作業にとりかかります。 まずはM350背面の3点止めのネジをドライバーで外してカバーを開け、本体を横倒しにします(右写真)。 マザボ等、静電気を嫌うデリケートなパーツが詰まってるんで、念のため金属のドアノブをつかむなどして身体の静電気を予め放電しておきます。
 既設HDDに繋がってるIDEフラットケーブルは端子が一口しかないので流用できません。 そこで根元のプライマリIDEポートから抜いておきます。 既設HDDはHDD取付け金具を介して本体前面パネル内側の下部に4箇所の爪一箇所のネジで固定されているんで、ネジを外したあと既設HDDをHDD取付け金具ごと引っこ抜きます。 そしてHDDから電源ケーブルの端子を外します。

 以上でPC本体からHDDを摘出する手術は終了です。(^^
HDD増設前の状態

【親亀子亀を連結】
 取り出したHDDから元々付いてたIDEフラットケーブルを外し、4箇所のネジで固定されているHDD取付け金具を外して、素のHDDにします。 この既設HDD(子亀)と増設HDD(親亀)をアルミ製万能ステーで連結して、買ってきたIDEフラットケーブルと電源分岐ケーブルの各端子を親亀子亀に接続したのが右の写真。 手前が子亀、奥が親亀(本体に取付け金具を介して固定される方)です。

 連結の手順としては、まず増設HDDのジャンパピンを「スレーブ」設定に差し替えます。(既設HDDはとりあえず「マスター」のまま)
 次に親亀と子亀を並べてそれぞれ3箇所のネジ穴の位置に先ほどのマウント・ラバーを乗せます。 その上からアルミ製万能ステーを乗せてステーの穴とHDDのネジ穴の位置合せを行ったあと、インチネジで軽く仮止め。(ステーを乗せた際にマウント・ラバーがズレたら竹串の先などで突ついて元の位置に戻します^^;) ひっくり返して今度は反対側を同じように連結、仮止めします。※4
 次に親亀のお腹を下にして台に乗せて、親亀を上から押さえつけながら(片側に突き当てて位置決めするため)、ステーを写真で上方向にずらすように押して、仮止めしていたネジを交互に少しずつ締めていきます。 ステーを親亀にしっかり固定したら、今度は子亀の方にも同様にして仮止めしていたネジをしっかりと固定します。
※4 実はこの方法は半フロート状態のため、完全な消音効果(ダンパー効果)が得られません。 また、センターカラーを使用していないので緩み防止の為にネジをある程度きつく締め上げなければならず、さらに消音効果が低下してしまいます。 センターカラーを使用した完全フロート支持の方法はセンターカラーのすすめをご覧ください。

 なお、アルミ製万能ステーの穴は両端を使用しました。
親亀子亀

【親亀のお腹にも静音化対策】
 親亀子亀の連結が終わったら、次は親亀のお腹にHDD取付け金具を固定しますが、その4箇所のネジ固定部にも静音化対策を施しておきます。
 右の写真は親亀子亀をひっくり返して親亀のお腹を上にしたところですが、4箇所のうち3箇所のネジ穴の位置に先ほどアルミ製万能ステーに使ったのと同じマウント・ラバーを乗せています。(奥右側のネジ穴には比較のためマウント・ラバーを乗せていません)
ひっくり返ったところ

【親亀のお腹アップ】
 奥側の2箇所のネジ穴をアップで撮ったのが右の写真。
 実はアルミ製万能ステーはHDD取付け金具の取付け面(マウント・ラバーを乗せている面)より1.5mmほどはみ出しています。 つまりマウント・ラバーを乗せないでHDD取付け金具を親亀のお腹に取付けようとすると、アルミ製万能ステーの端面に当たって取付け面から1.5mmほどHDD取付け金具が「浮いて」しまうことになります。 2mm厚のマウント・ラバーはこのHDD取付け金具の「浮き」を防止するためのスペーサの役割も果たしている、と言えます。
親亀のお腹アップ

【HDD取付け金具を固定する】
 4箇所のネジ穴の位置にマウント・ラバーを乗せたあと、HDD取付け金具をそっと乗せて穴の位置合せを行ったのちに4箇所のネジを対角に交互に徐々に締付けていきます。

 こうして親亀子亀ユニットは完成。 あとはPC本体に取付けるだけです。
 HDD取付け金具をシャシーに装着してからだと挿し込みにくいIDEフラットケーブルの端子を、まずはプライマリIDEポートに挿し込んでおきます。 そしてHDD取付け金具の4箇所の爪の位置合わせをしてシャシーに装着、このときIDEやFDDのフラットケーブルを下敷きにしないように気を付けます。(フロントUSB/MIDI端子のフラットケーブルはそのままでOKです)
親亀子亀 with 取付け金具

【完成!】
 電源分岐ケーブルのオス端子とHDD用の電源ケーブルのメス端子を接続して、HDD取付け金具のシャシーへのネジ止め部を一箇所ネジ止めして固定すればついに完成!\(^o^)/
 子亀がマザボ上空を若干領空侵犯するにはしますが、5インチベイを潰すことなく、最も無駄だったデッドスペースが子亀のスペースとして有効利用できる上に子亀の静音化も達成できる親亀子亀は優れたHDD増設法だということが実感できるかと思います。

 ・・・あとはカバーを付けてDelete連打でBIOSを起動すれば、特に間違ったことをしていなければ増設HDDはすんなりと認識されることでしょう。 それからは、
  • Win98SE/Meの場合
    DOS窓またはMS-DOSモードで、FDISK使い方1】【使い方2】【使い方3】を使って
  • Win2K/XPの場合
    マイコンピュータを右クリック>管理 で「コンピュータの管理」を表示させたら、左メニューの中の 記憶域>ディスクの管理使い方】を使って
増設HDDの領域設定【Winでの認識に必須】さえすれば、あとはお好みでパーティション分割するも良し、既設HDDからシステムの引越しをしてマスター、スレーブ入れ替えるも良し、お好きなように親亀子亀を飼いならしてください。(^^

FDISKで64GB以上のHDDの総容量が正しく認識されない場合
MSのサポートページから263044JPN8.EXEをDLして実行(ダブルクリック)したあと、新たに起動ディスクを作り直すか、もしくはC:\Windows\Commandの中のFDISK.exeをお手持ちの起動ディスクに上書きコピーしてください。

増設HDDの領域設定手順 (引越しをしない場合)
  (FDISKの詳しい使い方は上のリンクを参照してください)
  1. FDISKを起動、「大容量ディスクのサポート」は[Y]
  2. メニュー5でハードディスクを増設HDDに変更
  3. メニュー1>メニュー2で増設HDD全体に拡張領域を作成
  4. メニュー1>メニュー3で論理ドライブを作成 (複数作成可)
  5. メニュー4で作成した論理ドライブの構成を確認
  6. FDISKを終了、各ドライブをフォーマット
HDD増設後の状態
親亀子亀 関連リンク集

莎華(SAKA)のHP2
  初めてのお引越しでドキドキの人も安心のWindowsお引越し指南サイトです。
Nobusan's Square
  「ブートとハードディスクのすべて」に詳細でマニアックなHDDの解説があります。



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