2000-09-30
基礎成分の選択(および多母体名が必要なら母体間成分の選択を含めて)の後に、付随成分に選択が必要なら、他の環をできる限り付随成分として表現する。
付随成分が成分としての名称を持たないなら、さらに複数の成分に分けて命名する。このとき、基礎成分に直接縮合している成分を一次付随成分といい、一次付随成分に縮合している付随成分を二次付随成分という。
二次付随成分は接頭辞にして、それが縮合している一次付随成分を表す接頭辞直前に置く。基本的に、二次付随成分と一次付随成分との関係は、一次付随成分と基礎成分との関係と同様であり、必要なら同様の手順で名称を選択する。
二次付随成分と一次付随成分との間の縮合の位置は、一次付随成分側をプライムなしの位置番号で、二次付随成分側をプライム付きの位置番号で表し、それぞれの位置番号の組をコロンで分ける。
※Furo[2',3':2,3]pyrano[4,5-b]pyrrole ではない。一次成分の番号付けは、まず基礎成分との縮合位置の番号を小さくする。その際、二次成分との縮合位置は考慮する必要がない。
付随成分の接頭辞をアルファベット順で並べるときは、二次付随成分と一次付随成分を合わせた全体が1つの接頭辞であるかのように考える。置換命名法の 1-chloro-2-(chloromethyl)benzene との類推で理解するとよいかもしれない。
※pyrido は pyrido-furo よりアルファベット順が早い。
一次付随成分に選択肢があるなら、優先順位の高い成分を選ぶ。
※1H-Indeno[8',1':3,4,5]cyclohepta[1,2]oxireneではない。
同一の二次付随成分が1個の一次付随成分に縮合しているときは、プライムの数を増やしてそれぞれの成分を区別する。
※一方のチオフェンの2',3'位がシクロヘプテンの3,4位に縮合し、他方のチオフェンの3'',2''位がシクロヘプテンの6,7位に縮合している。コロンで分けられた位置番号の組2組を合わせて1つの縮合位置を表す。それらの組は互いにセミコロンで分けられる。
一次付随成分と二次付随成分の組み合わせが、縮合位置も含めて完全に同一であるとき、倍数接頭辞 bis- などで複数を表現する。置換命名法の 1,4-Bis(chloromethyl)benzene との類推で理解するとよいかもしれない。
IUPACでは複合した付随成分を丸カッコで囲むが、CASではカッコは用いず、縮合位置表示の組の数から理解する。
三次付随成分またはそれより高次の付随成分も、同様に命名する。重要なことは位置番号に添えるプライムの数が、基礎成分から離れるに従って順次増えていくことである。
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