他のエディタと比べて, Viは どのような特徴があるのかを簡単に書きます
Vi について知っている人は, ここは飛ばしちゃって結構です
Vi (JVim)は, とにかく すばやい操作で編集 できるように
作られています. 良く使う操作のほとんどは 1〜2個のキーを押すだけで実行されます
具体的に比較例を書きます
カーソルを「表示されている画面の上から四行目の最初の文字の位置」に移動させたい
とします
多くの(他の)エディタでは
カーソルキー(上下左右)を押して, 希望の位置にカーソルが移動している様子を
見張りながら適切なキーを判断して押したり離したりする.
あるいは
マウスをつかんで希望の場所にマウスカーソルを移動させてクリックする
などということをしますが
Vi(JVim)だと
と打つだけで良いのです. 二文字目の"H"を打った瞬間にカーソルが移動完了します
「この例は,たまたまJVimに都合が良い場所だったのではないか」と思う人もいるかと
思いますが, 大抵の場所への移動は,それぞれ適したキー操作によって一瞬にして
移動できます し, もちろん普通のエディタみたいに上下左右にカーソルを移動させて
希望の場所に行くこともできます
さっきのカーソル移動の例から…
「一瞬にして希望の場所に行くためにコマンドを打っているということは, いろいろな
場所に行くためのコマンドをそれぞれ覚えていなければいけない」
…という想像ができるかと思います
というわけで, Vi(JVim)風のエディタには 多くのコマンド があって, 知らなければ
基本的な操作にも困ることになります. 例えば 何も知らない人が偶然にViを起動してしまったら,
困り果てることと思います. 終了しようと思っていろいろなキーを押してみても メニューなんて
出ない し, 手がかりになりそうな 表示などもほとんど無い です
このような仕様になっているのは何故だと思いますか ?
エディタは多くの人にとっては ほとんど毎日日常的に使う読み書きの道具 になる
ものです. 主要な操作については どんなエディタでもすぐに慣れてきますよね
操作に慣れてくるにつれて,
などについて,うざったく感じてくるものです
「初心者でも感覚的に使えるような操作体系」というのと
「すばやい操作感覚を持つ」というのは,ある程度までは カスタマイズ等で吸収でき
ても, 「究極」を目指した場合は , どうしても初心者への対応を切り捨てる必要が
でてきます. 市販されている多くのエディタやフリーソフトは,幅広い人に使って(買って)もらう
ために,初心者を切り捨てるようなことは到底出来ません. でも究極に快適な操作感覚を
得たい人に設計されたエディタもあるべきですよね
Viは その点を考えた仕様になっているので 最初の敷居はちょっと高いかも知れないぶん,
慣れたら最強の操作感覚が得られます
については, 人それぞれ考え方が違うでしょうから 何とも言えませんが 普段文章を多く書く人や, プログラムやスクリプトを書いている人にとって, エディタは無くてはならない読み書きの道具であるはずです. 毎日 頻繁に使うものについては究極の効率を追求したいものだし, そういう要求に 答えられるツールがあって欲しいものです. Vi(JVim)は充分その要求に答えられる 道具なのです. 最初は多少の苦労をしてでも やがては楽々文章を読み書きできるように なりませんか ?
多くのワープロやエディタソフトには,たいていマクロ言語のようなものがあって
使う人が自分の欲しい機能をある程度追加できたりします. また,有名なソフトで
あれば,いろいろな便利なマクロがネット上から拾ってこれたりもします. でも,
Vi(JVim)は,もっと汎用的で考えられた方法で機能拡張ができるので
独自のマクロ言語のような機能(mapとかスクリプト?)に関しては わりと貧弱だし,
ほとんど必要を感じません
JVimは, 外部のプログラムとのやりとりを簡単に出来る ような設計になっていて
指定した範囲を外部のプログラムにフィルタとして通した結果と置き換えることが
簡単にできます. ということは,フィルタの働きをするスクリプトやプログラムがあれば
何でもJVimの機能であるかのように使える ということです. この特徴によって,
JVim自身の機能が膨らみ過ぎることなく,機能が無限に簡単に拡張できます
ですから他のエディタで言う「エディタ専用のマクロ言語」を覚えなくても
すでにつかっているコマンドも使えるし, 自分の好きなプログラム言語や
スクリプトを書くだけで, JVimの機能みたいな感覚で使えるのです
基本的には JVimは 文章の編集だけをするツール です. 他のエディタでは
ファイルの管理機能がついていたり,ワープロっぽい機能(?)
がついていたりと多機能なものもありますが, JVimは純粋に ただのエディタです
ある程度は工夫次第で,エディタを越えた使い方も可能ではありますが
ひとつのツールで何もかもさせるよりは,それぞれ適した道具をちゃんと使った
ほうが良いと思います.
でも,他の文章を扱うことの多い作業との共同作業はわりと得意ですから,
メールやネットニュースで投稿するための文章を書いたり,設定ファイルを
書き換えたり…と多くの場面で活躍するはずです
JVimは操作体系がわりと独特だし, 結構覚えることも多いし, 両手でキーボードを
打つ人用のキー配置となっているので
以下のような人や状況では適さないかも知れません
Vi以外にも いろいろな状況や人に適したエディタソフトがあると思うので
無理に Viを勧めるわけでもないです. 選択肢のひとつとしてどうぞ