明日のナージャ


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「わからない!大人の恋愛ゲーム」(5月18日放映分)

現在編集中の為、しばらくお待ちください…。


「嵐の中の家族」(5月11日放映分)

ナージャ達の乗る車がアルプスの山並みに近づく中、その途中で山から昇る朝日が広がり、

ナージャだけでなく、ケンノスケとリターも喜びながら見つめていると、そこでケンノスケは、

日本にある富士山よりも高いのだろうなと感じ、ナージャはそれを初めて聞いたので、

不思議そうにケンノスケを眺めていた。

だがその後でケンノスケは、この車で乗り越えられるのかと疑問に思うと、ケンウルグに怒鳴られてしまい、

思わずリターやナージャは笑ってしまっていた(笑)

そんな中ナージャの母親が乗る馬車が、ある湖の側を通り過ぎようとしていた!

一方ウィーンに居るヘルマンは、ナージャがイタリアに向かったとの情報を受け、少し苛立ちを見せていた。

だがその途中で妻から車の用意が出来た事を聞き、ばれないように静かに電話を切って、

何でもないような表情で、そのまま外に待たしている車へと乗り込もうとしていた。

すると乗っていた運転手から、「ヘルマン様、これ以上プレミンジャ公爵の機嫌を損ねると…」と話すと、

どうやら彼は養子で引き取った息子らしく、横に居た妻から、「お父様」と呼ぶように注意される…。

その後息子は早速行こうと言うが、ヘルマンから静かな口調で「生意気だ」と言われ、

彼の指示に従って、そのまま後部座席へと移動し、ヘルマンの運転でプレミンジャ公爵の屋敷へと向かう!

一方ナージャ達は休憩がてら途中の街へと停車するが、その中の広場に人が集まっているのを、

アンナが少し驚くような感じで見つめていた。

どうやらこの先で落盤事故が起きたらしく、イタリア行きの列車が立ち往生を喰らっているらしく、

復旧までに2〜3日かかるそうだ。

だがそれでもケンウルグ達は、そこで食料や燃料などを補給した後で、すぐにイタリアのコモに向けて再び出発する!

その頃プレミンジャ公爵邸では、数多くの貴族達が訪れてくる中で、秘書から娘の「コレット」が、

夫の「ラルトミュラー伯爵」とともに訪れて、全て客が揃ったとともに、パリに居るあの探偵達から、

途中経過の手紙を手渡すと、それを読んでから行くと言って、そのまま秘書を部屋から出していく。

しかしその内容は、「一足違いで見失う」との内容であり、「役立たずが!」とプレミンジャ公爵は苛つきながら、

その手紙をくしゃくしゃにして、ゴミ箱の中へと投げ捨ててしまう。

だがその後にコレットがノックをして中へと入ると、すぐに機嫌良い表情を浮かべて、彼女を出迎えていく。

その後コレットはプレミンジャ公爵の両頬を当てて挨拶を交わした後、「お誕生日、おめでとうございます」と言って、

持っていたバラの花束を手渡し、公爵は嬉しく受け取った後、ラルトミュラー伯爵も笑顔で挨拶を交わしてから、

会場の場所へと向かって行く。

その場所へと入った瞬間、大勢の客達から盛大な拍手で出迎えられ、それぞれに誕生日の祝いの言葉をいただき、

ワインなどのプレゼントをもらって会話を交わしていたその時、突然ヘルマンがドアを勢い良く開け、

一気に周囲の空気が騒然とする!

するとヘルマンは丁重に誕生日の祝いの挨拶を、公爵に向けて挨拶するが、しかし公爵は「呼んだ憶えは無い!」と、

苛立ちながらヘルマンを睨みつけていた。

どうやらコレットが呼んだらしく、すぐに公爵に近寄って説明すると、公爵はその言葉を聞いて、

どういう事なのかと思って驚いてしまう。

どうもヘルマンと公爵の間の仲は悪く、丁度仲直りの良い機会だと思って、コレットが気を利かせたようだ。

だがそれでも公爵は納得が行かず、さらにライトミュラー伯爵も一枚噛んでいる事を説明すると、

渋々ながら公爵はヘルマンを中へ入れる事を承諾し、コレットが礼を言うと同時に、そのまま離れて行ってしまう…。

その後コレットは、ヘルマンの妻の「ヒルダ」と、息子の「オスカー」との挨拶を交わすと、

そのままオスカーはコレットの側へと近寄り、「いつ見てもお綺麗で…」と褒めた後に、

手の甲にキスをして挨拶を交わすが、しかしヘルマンはワインを飲む公爵の姿を、睨むように見つめていた!

その頃ナージャ達の車は、アルプスの山並みに架かる橋を慎重に渡り、さらに先へと進もうとしていた。

だがその途中で1台の車が立ち往生していて、一体どうしたのかと思って、慌ててケンウルグは心配に思って、

車から降りてその状況を確認しようと駆け寄っていく。

どうやら運転手と賃金でもめていたらしいが、天候も嵐が近くて命懸けでやってられないと、

運転手も嘆いてしまっていた。

だがそんな話はアンデルマットの街では言ってなく、乗っていた婦人もその言葉に嘆き、さらに一緒に居た紳士も、

明日までにイタリアの「ロカルノ」まで到着しなければならないと訴える。

するとケンウルグは苦笑しながら話そうとしたその時、車の側で聞いていたナージャ達から、

どうせ途中だから乗せてあげたらどうかと提案され、笑いながらケンウルグもそれを了承して、

待っていた客達にもどうかと話すと、客達も喜んでその好意を受け、急いで荷物をケンウルグの車に乗せていくが、

やはり運転手は貴重な客を失ってしまって、浮かない顔で睨みつけていた。

一方プレミンジャ公爵は、訪れた客達と一緒に猟をたしなんでいた。

だがその途中でヘルマンが横から銃を放ち、その音に公爵は苛立って前に出ようとしたが、

すぐに横に居たオスカーが止めて謝り、すぐにヘルマンの元へと行って説得に行く。

その様子をライトミュラー伯爵は、そんなオスカーを「かなりの好青年ですね…」と話すと、

公爵は彼がプレミンジャ家の血を引いてない事を残念に思いつつ、そのまま別の場所へと移動する…。

その頃ケンウルグの車は、嵐の中のアルプスを越えようとしていたが、途中で落雷による落石が起き、

その石を投げ落としたその時、突然蒸気機関の動きが止まり、一体どういう事なんだと思って、

ケンウルグは慌ててしまうが、それでもエンジンは再起動せず、心配して話しかけたナージャにそれを説明して、

ナージャは驚いてしまう!

その後劇団員の男性陣全員で、雨降る中で修理をしている中、ナージャ達女性達は不安な表情を浮かべる。

そして一通りの修理を終えたが、結局エンジンが再び動く事が出来ず、溜息を吐いてケンウルグがうなだれ、

それを理解したナージャは、さらに落ち込んでしまい、さらに乗せた客達も不安そうに問いかける。

するとケンウルグは、このまま嵐を通り過ぎるのを待つしかないなと思うが、しかし先程の紳士は、

どうしても明日までにはイタリアに到着しないといけないと嘆き、残りの老夫婦からも何とかするようにお願いされる。

だがそれでもケンウルグは困っていると、その紳士が「さっきの車に乗っていれば良かった!」と怒鳴り、

その言葉にケンノスケも腹を立てて、その場で口論してしまう!

するとナージャはそんな気持を和ませようと思って歌を歌いだすと、今までギスギスしていた雰囲気が、

一気に周りに居た人達に笑顔が取り戻されていく!

そして歌い終えて丁寧にナージャは礼をすると、聞いたみんなは喜んで拍手で讃えた後で、

そのままアンナは食事の用意をしようと話しかける。

その頃プレミンジャ公爵邸の中では、祝いの食事会が始まっていた。

集まった客人達はそれぞれに食事を楽しむ中、プレミンジャ公爵だけは、

どうしてもヘルマンの姿を見るのが気に食わず、そのまま食事を途中で終え、横に居たコレットには、

「書き物があるから…」と言ってごまかしてから離れるが、しかしヘルマンはすぐにそれに気づいて、

悔しそうにその後姿を睨みつけていた!

その一方でケンウルグ達も車の中で、乗せた紳士と老夫婦に食事を出すが、出した物がパンとフルーツだけしかなく、

そんな質素な内容にアンナは申し訳なく思って謝るが、しかし3人は食事が食べられるだけでも充分だと、

笑顔でそれを受け入れ、さらにケンウルグからもワインが振舞われると、そこでケンノスケが、

どうしてロカルノへ急ぐのか、疑問に思って聞いてみた。

すると老夫婦から、養女に出した末っ子の娘の結婚式にどうしても出席したいのだと聞き、

さらに紳士はスイスで仕事に出た際に家族と喧嘩して別れたが、電報で「明日帰る」と打って会うのだと言うが、

「今さら会ってくれるのだろうか…」と、その話をした後で紳士は頭を抱えて嘆いてしまう…。

だがそこでナージャが、「絶対待っていてくれるわ!」と喜んで叫ぶと、その言葉に紳士も驚き、

さらにケンウルグもそれぞれの事情を聞いて、ここで嵐を待っているわけには行かないなと思って、

そのまま立ち上がって、みんなで力を合わせて強行突破をしようとしていた!

そして夜…。

プレミンジャ公爵邸では主役が居ない中で舞踏会が始まっていて、当の公爵は部屋で一人静かに葉巻を咥える。

するとそこにコレットが訪れるが、そんな公爵はやはりヘルマンが気に食わない事を苛立ちながら話し、

コレットもどうしても許してくれないのかと思って困ってしまう…。

どうやらヘルマンは嫡男である事を利用して勝手に公爵の土地の一部を売り、事業に手を出して失敗したらしいが、

しかしコレットは、自分が再婚して別の家へと嫁いだ今、プレミンジャの跡継ぎはヘルマンしか居ない事を言うと、

そこで公爵はナージャを探している事を話そうとしたが、すぐにそこで言葉を止め、何かをごまかすかのように、

手紙を書き終えたら行くと話す。

その言葉を聞いてコレットは、丁寧にお辞儀をして、ダンスの相手は自分だという事を伝えて、

そのまま部屋を出て下の会場へと戻っていく。

どうやらコレットにはナージャは死んでいると話しているらしく、見つかるまでは明かせないと公爵自身は思っていた。

そんなナージャは嵐の中を、ケンウルグ達と一緒に必死に車を押していた。

しかし段々と道が狭くなり、車の車輪の一部が崖に落ちそうになっていたので、

ナージャはハンドルを握るケンノスケに向けて、車を右に寄せるように話したその時、崖に足を踏み外して、

崖の下へとナージャは落ちそうになっていた!

その状況にケンウルグは驚いて、ケンノスケからランプを貰って、崖の下を確認すると、

何とかナージャは途中で捕まって無事で居て、ケンウルグはみんなに向けて、自分の体にロープを巻きつけ、

みんなに引っ張ってくれるようにお願いして、そのまま下へと降りていく!

しかしナージャも木に捕まる力尽きてしまい、そのまま手を離してしまって、崖の下へと落ちそうになるが、

間一髪ケンウルグがその手を捕まえ、ほっとしてナージャはそのまま気を失ってしまう…。

その後ナージャは気がつくと、喜びのあまりにリターは泣いてナージャに抱きついていく!

その後に紳士と老夫婦は、自分達の我侭の為に申し訳なく思い、このまま朝まで待とうと思うが、

しかしナージャは何としてでもロカルノに行こうと言って、そのまま車を押し始めると、その姿勢にケンウルグ達も、

頂上まではもうすぐだから頑張ろうと、気合を入れて車を押し始める!

そしてようやく頂上へと到着したと同時に嵐も去り、残りは下り坂である為に、ケンウルグはみんなに車に乗せて、

エンジンがかからないまま、惰力で山のふもとまで降りようとしていると、そこでケンノスケが、

エンジンをかけてみてはどうかと提案して、早速ケンウルグは試すと、見事にエンジンがかかり、

その状況に二人は喜び、すぐに中に居るみんなに伝えて喜ばせていた!

こうして何とかロカルノに到着し、老夫婦はちょうど教会から出てくる娘と会って抱き合い、

紳士も家族の居る家へと到着して車へと降りたその時、アンナがくまのぬいぐるみを作ったので、

子供にあげるように紳士に手渡すと、そのまま紳士は礼を言うと同時に、慌てるように家の玄関へと駆け寄る!

すると出てきた妻はそんな紳士の姿を見て喜んで抱き寄り、家の中に居た娘にも帰ってきた事を話すと、

笑顔でその娘も紳士に抱き寄って行く!

そしてナージャ達はそんな幸せな家族達に笑顔で別れを告げて離れると、紳士も心から感謝を込めて礼を言って、

じっと車を見送っていった。

そんな幸せそうな二組の家族を見て、本当に家族は良いなとナージャは思い、何としてでも母親を探してみせると、

さらにその気持を強めていくのだった!

 

人間はそれぞれにそれぞれの事情がある…。

どうもナージャはプレミンジャ家の血を受け継いでいるようだが、どうもヘルマンの動きが怪しすぎる… (-_-;)

だがナージャはそんな状況もわかってないのは、良い事なのかどうなのか…。

だけど今回出逢った老夫婦と紳士にしては、とても暖かい人達だったので、それは良かったのではと思うけどね ^^


「アルプス花祭りのウソ」(5月4日放映分)

アルプスの山並みを背にして、さらにタンデライオン一座のみんなはのんびりとしつつも、

さらに先へと進んでいた。

だがそこでナージャは、フランシスとの別れの朝でのキスを思い返し、「また…逢えるよね」と心の中で思っていると、

そこでケンウルグが外のアルプスの草原の美しさを見せようと、車の中からみんなに呼びかけていた。

白い山間に広がる緑に映える草原の美しさに、ナージャだけでなく座員みんなも見惚れていた。

そしてケンウルグは、一座の公演で祭りを盛り上げて見せる意気込み、早速ナージャに一座の歌を流させるが、

そこでナージャは、近くで流れるチロリアンの音楽を聴くと、その目の前でチロリアンを踊る集団が居たので、

すぐにケンウルグに車を止めさせ、急いでその場所へと駆け寄り、一緒になって踊っていく!

それを観客達が見惚れる中、見事にナージャは他の人達と一緒に踊り終えると、一斉に拍手が沸き起こる中で、

ケンウルグが大声を上げて、ダンデライオン一座もこの祭りに加わって、大いに盛り上げることを話していた。

その後再びケンウルグは車を走らせ、途中の花畑で休憩を取り、クリームとショコラが嬉しさのあまりはしゃいでいて、

それをケンノスケとリターが追いかけて遊んでいると、そこにこの近くに住む子供達が、

クリームとショコラを物珍しそうに見つめると、それをケンノスケは自慢げに説明し、

それを子供達は感心すると、その中の一人の女の子が、そんなショコラに触って良いかと問いかけ、

ケンノスケとリターは快く受け入れて、女の子に抱かせようとしていた。

だがそこに上から「危ないぞ〜!」と叫ぶ少年が、こっちに向かってソリで滑ってくる!

どうやら彼の名は「ザビー」と言い、先程集まった子供達の友達でもあるらしく、慌ててその子供達は、

ザビーの姿を見て逃げ出していく!

だがその後でザビーはそのままソリを降りて、逃げ出していく子供達に向けて、「やぁい!弱虫毛虫!」と、

嫌味なように叫ぶと、逃げた女の子は「お兄ちゃんに言いつけてやるぞぉ!」と言い返し、

その言葉に腹を立てたザビーは、近くにあった小石を掴んで投げようとしていた!

だがそれを近くに居たケンノスケが腕を掴んで止め、危ないだろうと注意をすると、そのままザビーは腕を払った後で、

ケンノスケに向けてソリに乗ってみたいかと、笑顔で語りかけてきた。

それをケンノスケは一瞬憧れるように目を輝かせたが、「そんなガキみたいな遊び、やるわけねぇだろ!」と、

すぐに強がって言い返していたが、しかしザビーはそんなケンノスケが年上なのに怖いのかと言い返し、

その言葉にケンノスケは腹を立てながら、まるでティージェーに似ていると思って苛立ってしまうが、

結局ザビーの誘惑に負けてしまい、一緒にソリに乗って楽しんでいた ^^;

だが途中で大きな石で跳ね飛ばされて転び、互いに草で汚れて笑った後で、次にリターを乗せようと、

ケンノスケは思って一緒にソリに乗って楽しんでいたが、それをサミーは不満げに、そんな様子を見つめていた。

だがその後でザビーはケンノスケに向けて、もっと面白い遊びをしようと言い、川の先に秘密の滝があるので、

行きたければ連れて行ってやると誘うと、それにケンノスケはその誘いに乗り、さらにリターも面白そうだと思って、

そのまま側へと寄ろうとしたが、ザビーは女の子は危ないからダメだと断り、その言葉にケンノスケも納得して、

すぐにショコラとクリームを連れて戻るように説得する。

だがリターは納得せずに顔を膨らせて拗ねながら、ソリに乗って降りる二人を見送っていた。

そして二人は森の中へと到着するが、そこでサミーはわざとリターが大丈夫かと心配するように話すが、

それは大丈夫だと自信たっぷりにケンノスケは答えると、そのままザビーは森の奥へと行き、

すぐにケンノスケはその後を追いかける。

一方ナージャは先程踊っていた人達に囲まれて、踊りが上手かった事を褒められると、

自分がダンデライオン一座の踊り子である事を明かし、聞いた一人の女性はその言葉に納得しながら、

明日の花祭りは楽しみだと話しながら、その話題で大いに盛り上がっていた。

どうやらその花祭りは、女性から男性に向けてダンスを誘えるらしく、それをその女性が説明していたが、

その後で近くに居たおばさんが手伝うようにぼやいていた。

そんな中リターがふて腐れた顔でナージャの服の袖を引っ張ると、一体どうしたのかと思い、

リターに向けて問いかけていた。

そんなケンノスケとザビーは、二人で木の枝でチャンバラごっこをしながら、さらに森の奥へと進む中、

リターはナージャを森の入口に置いてあるソリまで誘い、こんな所に入ったのかとナージャは思って驚くと、

そのままリターはクリームとショコラと一緒に、その中へと入り込み、ナージャは初めは止めていたが、

結局仕方が無いなと思って、溜息を吐きながらそのまま後を追いかけていく。

一方ケンノスケは、近くにあった木の実を取って食べてみたが、あまりにまずくて吐き出し、

それをザビーは笑ってみていた。

どうやらその木の実は紫色になるまで食べられないらしく、口の周りが真っ赤になっている事をザビーはいうと、

そこでケンノスケはそれを利用して、「吸血鬼だぞぉ!」と言ってザビーを追いかけていく。

だがその声を聞いたリターとナージャは、すぐにその場所へ向けて走り出して行く!

その後ケンノスケとザビーは、道の真ん中で倒れて横になって笑っていると、そこでケンノスケは、

やはり男同士は良いなと思いながら、いつも自分はダンデライオン一座で旅をしているので、

あまり男友達と遊べないことを話すと、ザビーは「そうなんだ…」と答えながらも、表情は何故か寂しそうな感じだった。

その後サミーとケンノスケは小さな滝の近くに到着すると、倒れている木を橋の代わりに使って、

そのまま川の向こう岸へと渡り、さらに滝の上へと向かおうとしていたその途中で、リターも後を追いかけようと、

その橋を渡ろうとしていたが、怖くて悲鳴を上げて止まってしまう!

それを見てすぐにケンノスケとザビーは、助けに行こうと思ってじっとするように指示しながら降りる一方、

向かい側にナージャが到着して、その状況を見て驚いて心配すると、そのままリターはバランスを崩してしまい、

見ていたケンノスケとナージャは驚いてしまう!

そしてリターは川に落ちて溺れ、クリームとショコラも助けようと思って一緒に落ちてしまうと、

急いでケンノスケとザビーは助けに走る中、そのままザビーは川の中へと飛び込んで、

泳いでリターを追いかけていき、ナージャとケンノスケは地上からその後を追う!

そしてようやくザビーはリターの元へと追いついて助けて、そのまま岸へと上がっていくと、

ナージャはリターの服がびしょ濡れになっているので、すぐに脱がなきゃ風邪をひくと思って心配するが、

しかしケンノスケは、「だから女は危ないから来るなと言ったのに…」と、呆れて注意をしていた。

そしてケンノスケはザビーに礼を言いながら、服がびしょ濡れだから脱ぐように話すと、

それをザビーは大丈夫だと言って遠慮し、聞いたケンノスケは風邪をひいても知らないぞと、

呆れて怒ってしまう。

だがその時、川から上がってきたクリームとショコラだったが、何故か二匹とも体が白くなっていて、

クリームが2匹になったのかと思ってナージャは驚いてしまう!

どうやら本当はショコラも体が白く、その事実にケンノスケとナージャは驚いてしまっていた!

そしてナージャ達はそのまま車に向けて帰る中、どうしてもケンノスケはケンウルグに嘘を吐かれたと思い、

そんな奴は大嫌いだと思って怒っていると、そこに先程の子供達が寄ってきて、びしょ濡れになったザビーの姿を見て、

「女のくせに男の真似なんかするからだよ!」と告げ、その事実にケンノスケとナージャは驚く中、

そのままザビーは悔しくて、振り返らずに逃げ出してしまう!

そして車に戻った後で、アーベルとトーマスにリターを危ない所へ連れて行くなと言われて怒られるが、

しかしケンノスケは逆に来るなと言ったのにとふて腐れながら言い返すが、それは帰って着いてくるだろうと、

アーベルは呆れてしまうが、それでも無事だから良かったじゃないかと、シルビーは思ってほっとしていた。

そんな中ケンウルグは、再びショコラの体の色を黒絵の具で塗っていたが、しかしケンノスケは、

ショコラの体が黒い事が嘘を吐いていたと思って怒ってしまう。

だがケンウルグは、世の中には吐いて良い嘘と悪い嘘があるんだと話し、

クリームとショコラが白黒の双子ライオンであるというのは、客を喜ばせる良い嘘なんだと自慢げに答えるが、

それでもケンノスケは納得が行かずに拗ねてしまう。

するとナージャはふとザビーが男だと嘘を言って振舞っていた事を心配すると、

初めは風邪でも引いたのではと思ったケンノスケも、すぐに自分が嘘吐きは嫌いだと言った事を思い返して、

責任感を感じて驚いてしまう!

そしてナージャとケンノスケは、村の人達に色々と聞きながら、ザビーの家へ向けて歩いていた。

そんなザビーの家族は兄弟がたくさん居て、家の中で喧嘩しているのを母親は料理をしながら注意をする。

そしてザビーは階段で一人落ち込んでいると、母親が兄弟たちを外へ追い出している入口で、

ナージャとケンノスケが村の人達と一緒に立っていて、そこで母親に向けて挨拶を交わしていた。

その後二人は母親に事情を説明して、そのまま家の中へと案内されると、今日のいきさつを聞いて母親は驚き、

風邪でも引いたのかと心配になって来た事をナージャは話すと、母親のほうも悪ふざけをした物だと思い込み、

上に上がったきりで降りてこない事を、困りながら説明する。

どうやらザビーの本当の名前は「ザビーヌ」というらしく、その名を笑顔でナージャは聞くが、

ザビーヌは兄弟が全て男の子だけだった為、結局女の子らしく育たなかった事に、母親は少し嘆いていると、

そのまま座っていた箱からチロリアンドレスを取り出し、それをナージャは見て可愛いと思っていた。

すると母親は、今回もこれが無駄になるのかと心配に思うと、そこでナージャは、

本当はザビーも女の子らしくしたいのだろうけど、照れ臭くて余計に乱暴になっているのではないかと母親に話し、

それを離れて聞いていたザビーは慌てて隠れて聞くと、さらにナージャはきっとそうだろうとケンノスケに話すが、

しかしケンノスケはその気持まではわからないが、どんな姿になろうと自分の大切な友達なんだと告げ、

その言葉をザビーは真摯に受け止めて、外で騒ぐ兄弟達をよそに、その夜は更けるのだった…。

そして花祭りの当日、村にはたくさんの花々が並び、人々も活気に満ち溢れていた。

そんな中ダンデライオン一座の舞台も盛り上がっていて、見ていた観客達も盛大に拍手をすると、

その後で村の人達のダンスが始まり、それぞれにパートナーを決めて誘い出して、

みんなで一緒に踊っていた。

そんな中、ザビーは一人密かに一座の車の中に忍び込み、その中で持ってきた袋を開けていた。

それは母親が買ったチロリアンドレスだが、それを着て鏡に映ったその姿を見ても、

やはりザビー自身は違和感を感じていた…。

だがそこにリターが顔を覗かせると、その姿を見たザビーは、言ったら承知しないと思って怒鳴っていたが、

しかしリターは言葉がしゃべれない為、笑顔で頷いた後で、机の上に化粧箱を下ろして、

笑顔でブラシを持ちながら、ザビーをじっと見つめていた。

一方ダンスは盛大に盛り上がる中で、さすがにナージャも喉が渇いて、何か飲もうと思って車の側へと寄ると、

そこでリターとザビーが一緒にふざけているのを知るが、ザビーのチロリアンドレスの姿を見て、

不思議そうに隠れてその様子を見つめた後で、わざとらしく「何をしているの!」と、二人に向けて注意をする!

その状況にリターとザビーは驚いた後に落ち込むと、さらにナージャはそんな二人に向けて、

みんなに言いつけてやろうかと言うが、それはもちろん冗談であり、すぐにリターとザビーはほっとして笑うと、

さらにナージャは二人がふざけて化粧した姿をすぐに直していた。

だがその後でナージャは、そんなザビーのドレス姿を披露しようと思って引っ張るが、

しかしザビーは笑われると思って嫌がってなかなか出られなかった…。

だがそれでも何とかナージャとリターは二人でザビーを表に出すと、その姿に今まで踊っていた村の人達は驚くと、

すぐに兄弟達があれがザビーだと気づくと、さらに村の人達は驚いてしまう。

そんなザビーは笑われてしまう事を心の中で恐れていると、そこでケンノスケが近寄ってきて、

「みちがえったじゃん!」と話しかけると、その言葉にザビーは驚き、さらにケンノスケは、

一番に誘ってくれるだろうと言うと、笑顔でザビーは頷きながら、一緒に手を取り合って踊りの中に入る!

そしてナージャも相手を見つけようと探していると、そこにザビーの兄弟達が寄ってきて、

一緒に踊ろうと誘いに来る ^^;

それを母親は嬉しくなって手拍子でリズムを取っている中、花祭りのダンスの活気は最高潮になっていくのだった!

 

スイスでの旅が進む中で、ナージャとフランシスの仲もかなり親密になっていく中で、

今回は男のように振舞う少女が中心になった話で進んで行きましたね。

だけどふとこの話を見て、「男の子らしいとか、女の子らしいとかって、一体どう判断するのだろうか?」って感じる。

人はそれぞれの「環境」によって違うのだろうけど、結局本人が変わろうという気持が起きなければ、

いくら人から言われても無理だろうとは思うのだが…。


「朝陽の中のフランシス」(4月27日放映分)

タンデライオン一座は船でスイスへと到着した後、公演先を求めて車を走らせていた。

そんな中ナージャは、車内で自分の普段着を縫いつけ、それが完成して喜びながら外へと出ると、

広がる大雪山と日光に映える川を見て、思わずナージャは驚いて感動してしまう。

その光景をケンウルグは運転しながら褒めていると、その横に座っていたケンノスケが、

一体何処に向かっているのか問いかけていた。

どうやら向かっている先は、「レマンエン」という孤児院らしく、それを聞いたナージャは、

不思議に思って聞いていると、そこで慰安興業をするらしく、それを聞いたケンノスケは、

「タダ働きなんて、珍しいじゃん!」と、冗談半分でケンウルグのほうを見つめていた。

するとケンウルグは、「可愛い子供達に金など…」と言おうとしてたが、そこでシルビーから、

そこで以前車が故障した際にお世話になった事を話し、言われたケンウルグはその場で愕然とする(笑)

その後ケンウルグとケンノスケの二人が口げんかをする中、ナージャは側に通る川を見ながら、

レマンエンがどういう所なのか、とても期待に胸を膨らませていると、横に座っていたアンナは、

それを聞いて笑いながら、「ようやく動き出したようだね…運命の糸が」と思って、独り言のように語るのだった…。

その頃同じように、別の道で一台の馬車が、レマンエンに向けて走っていた!

そのレマンエンでは、その中にある大きな図書室の本棚を、孤児達が一生懸命整頓し、

それを終えて中央に居た先生が、綺麗に並べられたと褒めていた。

するとその外でちょうどタンデライオン一座の車が到着し、それを孤児達が気づくと、喜び勇んで全員外へと出て行き、

その公演を期待しながら見つめていた。

するとケンウルグが気合を入れて上から舞台へと降り立つと、スイス風の衣装を着たナージャを紹介して、

彼女に憶えたての「チロリアンダンス」を披露させる。

その踊りに孤児達も見惚れながら、自然にリズムに合わせて足が動いて踊り出すと、

それを見てナージャは、そんな孤児達と一緒に踊ろうと、笑顔で語りかけた。

すると孤児達は嬉しくなって舞台に上がり、ナージャと一緒に踊り出し、先生もそれを楽しく見ていたその時、

その近くに一台の馬車が止まり、それに気づいた先生は、その馬車へと近寄っていき、降りてくる青年を迎え入れる。

そして青年は先生に向けて、「お久しぶりです」と丁重に挨拶をし、図書室はどうなったかと聞きながら、

孤児達と一緒に合流する。

その舞台の上ではちょうどナージャが踊りを終え、孤児達に拍手をされると、その青年がフランシスであり、

その存在に互いに気づいて、驚いてじっと見つめ合っていた!

それをシルビーは不思議そうに見つめる中、ケンウルグは先生の側へと寄り、久しぶりの再会の挨拶を交わすと、

ふと横に居たフランシスの存在に気づいて、誰かと先生に尋ねた。

そして先生が紹介しようとしていると、フランシスはケンウルグの姿に振り返りながら自分の名を名乗り、

その名を聞いて団員達は思わず驚いてしまう。

どうやらフランシスは自らの呼びかけで寄付を集め、レマンエンの孤児院に立派な図書室を完成させたらしく、

その夕方に孤児達とタンデライオン一座のみんなを集めて、園長から説明をして、

孤児達に礼を言わせていた。

その後で一人の女の子が照れ臭そうに花束をフランシスに渡すと、笑顔でフランシスは受け取り、

それを女の子は喜んでいた。

そしてフランシスは孤児達に向けて、本には色々な物がが詰まっている事を教え、知識や感動もある事を言い、

たくさんの本を読んで豊かな心を育むように、孤児達に向けてメッセージを送る。

その言葉に孤児達は拍手をするが、それをナージャは何故か切なそうに見つめていた。

そして先生はフランシスの長旅の疲れを考慮して、2階に部屋を用意している事を言い、

フランシスが礼を言う中、自然とナージャはフランシスに声をかけようとしたその時、そこでケンノスケが呼び、

その声にナージャは驚いて振り返っていた。

どうやらケンノスケは「武士道」の本を見つけたらしく、それを嬉しそうに見ていると、

そんな光景をフランシスは、何故か寂しそうに見つめながら、先生に部屋へと案内され、

その後でナージャは、それを寂しそうに見つめていた…。

その夜ナージャは、タンデライオン一座の車の中で日記を書こうとしたが、なかなか書けずに溜息を吐きながら、

何も書かずにそのまま日記を閉じてしまう…。

その後ナージャは、2階の部屋の明かりを見ながら、フランシスに気づいて欲しいと願っていたが、

しかしその部屋の明かりは消え、ナージャは切なそうにじっと見つめていた…。

だがフランシスも暗い部屋の中から、ナージャの事を思ってタンデライオン一座の車を見つめていた。

そしてナージャは前にフリーマーケットで買ったオルゴールを開けてその音楽を聴きながら、

以前にフランシスと舞踏会で踊った事を、溜息を吐きながら思い返していた…。

そしてフランシスもナージャも、互いに話しかけられなかった事を、部屋の中で悔やんでしまう…。

だがその時、シルビーが気になってナージャに話しかけると、「ちょっと、付き合わない?」と、

優しい笑顔でナージャに向けて話しかけて、そのまま車の外へと出るが、

フランシスはナージャの事を切なく思いながら、そのままカーテンを閉めてベッドに横になって眠ってしまう…。

そしてナージャとシルビーは、外にある机の上にランプを置いて、ナージャは紅茶をご馳走になると、

そこでシルビーは団長のワインを開けてグラスに入れ、それに気づいたナージャは思わず驚いてしまう。

どうやら眠れない時にこっそり飲んでいるらしく、笑顔でシルビーは話すと、ナージャは笑みを浮かべて了承して、

そのまま入れられた紅茶を飲んでいた。

するとシルビーは、フランシスが優しそうな人だと第一印象を語ると、その言葉にナージャは驚いた後に、

寂しそうな表情で頷いていた。

しかしシルビーは、せっかく逢えたのに嬉しそうじゃないなと疑問に思うが、実際はナージャも嬉しく思っていたが、

実際には側に行くことさえも恐れ、話したいのにそれが出来ない虚しさを訴えていた。

するとシルビーはナージャの心境をしっかりと受け止めて、不安になる事は当たり前だと答えつつ、

以前に逆の状態だった時に、ナージャが「逢いたい時に逢わなきゃ!」って言った事を話すと、

その言葉にナージャは驚き、それをシルビーは笑顔で見つめながら、グラスに入れたワインを飲み干すのだった…。

そして朝を迎え、フランシスは自分が孤児院に居た時の夢を見ながら、ゆっくりと目を覚ましていた。

その一方でナージャは、勇気を振り絞ってフランシスのいる部屋の前まで到着するが、

そこで帽子を脱いで、一人溜息を吐いて立ち止まった後で、思いきってノックをするが、すでに部屋には居なくて、

一体何処に行ったのかと思い、ナージャは不安に思ってレマンエンの中を探し回っていた。

「もしかしたら、このまますれ違って…」と、ナージャは不安を隠しきれず、自分が一体何をしているんだろうと、

自分で自分の行動を責め始めていたその時、窓の外に映った大きな樹を見つけ、

それをナージャは喜びながら駆け寄って、それを見つめながら、アップルフィールドの事を思い出して、

その樹に登って先に見える川を見つめていた。

その綺麗さにナージャは見惚れながら、心地良く吹く風を受けていると、瞬時に風が強くなり、

ナージャの被っていた帽子が、その風を受けて飛ばされると、それがちょうどフランシスの足元に止まり、

その姿にナージャは驚いてしまう!

そしてフランシスは樹の枝に立つナージャの姿を見ながら、「木登りが上手だね、ナージャ」と話すと、

慌ててナージャはその樹から下りて行くが、途中で足を踏み外して、そのまま下へと落ちてしまう ^^;

それをフランシスは心配に思って近寄ると、慌ててナージャは立ち上がって、大丈夫だと笑顔でアピールする。

その状況にフランシスはほっとすると、そのまま拾った帽子を優しくナージャの頭に被せると、

ナージャはドキドキしながら、目の前に居るフランシスを見つめ、何を話せば良いのか戸惑った中で出てきた言葉が、

「フ…フランシスは、どうして孤児院に寄付を?」と、少し口を震わせながらそう話していた ^^;

するとフランシスは優しく笑みを浮かべながら、その理由として「ノブレス・オブリッジ」だと答え、

それをナージャは不思議そうに聞いていた。

その意味は、「高い身分に伴う義務と責任」であり、自分の死んだ母親がそれを教えた事を話していた。

どうやら母親は生きている間、ずっと身寄りの無い子供達の所へ訪問し、フランシスもその中で、

一緒になって遊んでいた。

その理由としてフランシスの母親は、「子供達の笑顔を見ていると、自分も幸せになれるのだ」と…。

そうした母親が孤児院に寄付をしたり、訪問したりしてる姿を、他の人達は「貴族の酔狂だ」と言われたりもしたが、

それでも母親は、一人の人間として誰かの為になりたいと思って、ずっと頑張ってきた。

そんな姿を見て育ったフランシスは、自分も誰かの為になりたいと思って、各地に回って寄付を集め、

それを必要な分だけ、それぞれの孤児院に送っている事を話しながら、

それが自分自身の「ノブレス・オブリッジ」なのだと説明する。

それをナージャは聞いて凄いなと思って感心していたが、しかしフランシスは、自分は特別な事はしていないと言い、

ノブレス・オブリッジは誰にでも出来るのだと、笑顔でそうナージャに説明する。

それをナージャは不思議そうに聞いていると、さらにフランシスは、どんな些細な事でも、

誰かを喜ばせる事ができるのが、ノブレス・オブリッジなのだと話していた。

その夕方、ナージャは日記に「ノブレス・オブリッジ」の文字を書きながら、自分のノブレス・オブリッジは何かなと思い、

じっと見ながらそれを考えていた。

そんな時、外で孤児達が踊りの練習をしていて、それをナージャは気づくと、「そうだ!」と何かを思いついたように、

それを笑顔で見つめるのだった!

そしてケンノスケを誘って、蓄音機でレコードを回しながら、そのリズムに乗って孤児達と一緒に練習すると、

それをみんな楽しそうに踊り、その光景を団員達がほのぼのとしながら見守っていた。

どうやらナージャは、みんなと一緒に踊れたらと思って、自主的に踊れない子達に踊りを教えていて、

それをアーベルとトーマスは見ていて、ナージャらしいなと思って納得していた。

すると近くでフランシスもそれを見ていると、それに気づいた少女が、一緒に踊ろうと思ってフランシスを誘うと、

ナージャも笑顔で軽く会釈して、フランシスも交えて一緒に踊り、その光景をシルビーはほっとした表情で見つめる。

その後食事の時間である事を、先生が孤児達を呼んで話すと、ケンノスケもうれしくなりながら、

後ろから来ていたナージャも手伝おうと声をかけると、笑顔でナージャも返事を返し、

横に居たフランシスに、「じゃあ、また後で!」と、笑顔で声をかけながら、そのままケンノスケの後を追いかけるが、

しかしフランシスは、それを後ろから寂しい表情で見つめていた…。

その後先生から食事の前に、フランシスが明日レマンエンを離れる事を伝えると、その言葉に孤児達は驚くが、

その後にフランシスは立ち上がって、ジュネーブにある病院に行かなければならない事を説明して、

短い間だったが世話になったと挨拶すると、そこでケンウルグは立ち上がって、自分達も明日出る事を話す!

その突然の事にケンノスケは驚くが、しかしケンウルグは、自分達は旅芸人だから、一つの所に留まらない事を言い、

他にも自分達の公演を楽しみに待っている人が居るんだと、アーベルからも説明すると、

その言葉を孤児達やリターやシルビーは寂しく聞き、ケンノスケも仲良くなれたのにと思って嘆く。

だがそこで先生から、暗い表情をしたら旅立てないだろうと孤児達に話しながら、

今夜は楽しく食事をしようと告げる。

しかしナージャは、せっかくフランシスと再会できたのにと、切なくそう思って見つめてしまう…。

その夜…。

ナージャは別れの辛さに車の中のベッドで座って泣き、フランシスもまた、部屋のベッドで座って考え込む。

そして、まだ太陽が昇らない時間に、ナージャは霧のかかるあの樹に登って、川の風景を見つめていた。

するとそこにフランシスが歩いてきて、それに気づいたナージャは驚いて声をかけると、

その声にフランシスも驚いて見上げ、すぐにナージャは下に降りようとしたが、

しかしフランシスはそのままで居てと言い、すぐにその樹に登ってナージャの居る場所へと寄っていく。

どうやらフランシスも幼い時に木登りをしていたらしく、得意なのだとナージャに説明すると、

その事実を聞いてナージャは驚いてしまう。

するとフランシスは、屋敷の中にある樹に良く登り、そこから見る風景が違った物に見えた事を話すと、

ナージャも孤児院の中にあるりんごの樹に良く登った事を言い、そこから見る風景を見て、

元気になれることを話していた。

するとフランシスは側に座りながら、広い景色を見ると自分の悩みが小さく思えるんだと言い、

さらにナージャから、先の景色には何があるか…そんな楽しみもあって良いんだと、体を少し揺らしながら話すと、

その後に二人は声を揃えるように、「いつかそこへと行くんだ!」と言った後に、思わず笑ってしまっていた。

そしてフランシスは、自分達は何だか似ているなと言うと、ナージャはそこで、自分にもノブレス・オブリッジが出来たか、

フランシスに向けて問いかけてみた。

その言葉にフランシスは驚くと、そこでナージャは切なそうに、ここの孤児院のみんなと一緒に踊れたら、

どんなに楽しいかと思った事を明かすと、そこでフランシスは優しく笑みを浮かべながら、

ここの子供達が目を輝かせながら踊っていた事を言い、それを聞いたナージャは少し頬を赤らめながら、

「もしそうならば…嬉しい…」と、少し顔を傾けながらそう答えるのだった。

その後山の間から陽が昇り始め、朝露が静かに落ちていくと、そこでナージャはフランシスの体の事を気遣い、

誰かの為に頑張るのは良いが、元気でないとみんなが心配すると笑顔で言うと、

その言葉にフランシスも納得し、さらにその先の言葉を言おうとしたが、優しい表情のフランシスを見つめると、

なかなか言い出せないで居て、結局「私たち…また、逢えるよね!」と、勇気を振り絞ってそう問いかける!

するとフランシスは、笑顔でまた逢える事を言うと、その言葉にナージャもほっと笑みを浮かべ、

自然と二人は唇を近寄らせていく!

その後昇った太陽の日差しが、川の水面と雪山に映えて輝きを増し、その光が二人を優しく包み込むのだった!

 

スイスへと到着したタンデライオン一座だが、まるでそれに導かれるかのように、フランシスと再会する。

だがしかし、アンナ婆さんは何かを予感しているのか、じっとそんな二人を見守っているような気がしてならない。

それにしてもフランシスの過去も、何か切なさを感じてならなかったけど、それでも人の為に何かをするのが、

働く事の「基本」じゃないかと思えてならないが… (-_-;)


「宝探しはロマンチック!?」(4月20日放映分)

パリから離れたタンデライオン一座は、自然の溢れるフランス・ロレーヌ地方へと訪れていた。

そこでアンナは知り合いの家を訪ね、しばらく世話になると言うと、その家に居た奥さんから、

「こんな田舎の庭でよければ、いつでも使ってけろ」と、横に居た主人と一緒に話をしていた。

そして他の座員達もゆっくり出来るなと思って羽根を伸ばしていたが、しかしナージャは、

それでは公演はどうするのかと不思議に思って問いかけてみた。

どうやら一種の「休み」みたいな物で、そうなのかとナージャは納得していたが、しかしケンウルグだけは、

何故かいつものような張り切りを見せていた ^^;

すると側にケンノスケが居て、これから宝探しに行く事を自慢げに言いながら準備体操をしていると、

そこにナージャが近寄り、それと一座の休暇と何が関係しているのかと、さらに疑問を深めてしまう。

その問いにケンウルグは、トレジャーハンティング(宝探し)は男のロマンと生きがいで、自分の仕事だと言い切る ^^;

だけどナージャは、ケンウルグの仕事は一座の座長じゃないのかと思って問うが、だがケンウルグは、

「まだ俺の素顔をわかっていないな…」と、体操を止めずにそう言い返し、トレジャーハンティングが本業で、

その合間に一座の座長をしていると思えと、カッコつけながら語っていた(笑)

そしてこうして旅をしているのは、世界の宝を探すためなんだと言うと、その事実を聞いたケンノスケとナージャは、

互いに見合って驚いてしまう ^^;

だがさらにケンウルグは、今までの数々の試練を渡り歩いたと言い出し、海賊船の宝とか、

ジャングルの古代遺跡の探検など色々と話していたが、全部ケンウルグは捕まっていた(笑)

しかしそう都合良く宝があるのか、ナージャは疑問に思っていると、そこでケンウルグは、

以前博物館の館長から貰った宝の地図を出してきて、その中にこの村の名前である「DOMREMY」の文字を見て、

この村に宝が眠っているのかとケンノスケは思い、もし見つけたら自分専用のからくり自動車が作れるだろうと、

心の中で期待してしまう!

そしてナージャもその宝を見つけて、焼けてしまったアップルフィールド孤児院を建て直せると思い、

それぞれの思惑の中で二人はトレジャーハンティングは最高だと思い、ケンウルグとともに出かけていくのだった!

そしてのどかな光景の中で、ナージャとケンノスケはどんな宝なのかを聞くと、それは「ジャンヌダルクの宝」だと、

ケンウルグは説明するが、しかし二人はその名を聞いてもピンと来なかった…。

 ※ ジャンヌダルク…「ロレーヌの乙女」とも呼ばれ、500年前に起きたイギリスとの100年戦争の時に、

               彼女は神のお告げを聞き、たった一人で敗色ムードだったフランスを勝利へと導く。

それをケンウルグは説明をし、さらにこの村が彼女の出身地だと教えると、もしかしたらその宝は、

イギリス軍から奪った金銀財宝か、神のお告げで掘り上げた埋蔵金かと二人を期待させ、

とりあえずは地図の場所へと向かって大笑いしながら歩いていた。

そしてあまり難も無くその場所へと辿り着き、初めはナージャとケンノスケは喜んでいたが、

しかしそこはただの八百屋であり、その状況にナージャ達は呆れながら見ていると、そこに居た店の主人が、

「ジャンヌダルクはこの村の…いや、フランス全体の誇りだ」と、のどかにそう語り、その後ろにあるのが、

ジャンヌダルクの生家である事を話していた ^^;

しかしナージャ達は、ジャンヌダルクの宝を探している事を訴えるが、しかしその店の主人は、

延々とジャンヌダルクの魅力を語りながら、それを売ろうとしていたので、「勘違いだな…」と、

ナージャ達は思って立ち去ろうとした。

だがその時、突然店の主人は、「ジャンヌダルクの宝はある!」と叫び出し、早速本を広げて、

ジャンヌが以前に土の中へ何かを埋めた事を話していた!

それを聞いてナージャ達は驚き、すぐにその場所を聞き出そうとすると、まるで勝ち誇るように店の主人は、

キュウリ1山を買うという条件で、その宝の地図を手渡していた。

それを眺めながらケンウルグは、何て気前が良いのかと思って喜ぶが、しかしケンノスケは、

すぐにその宝の地図が怪しくないかと疑問に思っていたが、それでもケンウルグはわかってないなと言い出し、

人目を忍んで埋める宝は半端じゃないと言い出すと、その言葉を聞いてケンノスケは、

もしそんな物を見つけたら、かなりスピードの出そうなからくり自動車が作れるなと思い、

さらにナージャも、それなら建て替えだけでなく、増築まで出来るじゃないかと欲張ってしまう ^^;

そしてしばらくしてから地図に書かれた場所へと到着するが、しかしそこは教会であり、

一体どういう事なのかと3人とも疑問を抱いてしまう。

そして早速教会の中へと訪れると、そこで牧師から、ジャンヌはフランスやキリスト教での英雄だと讃え、

彼女ほどのキリスト教徒は居ないと話しながらも、19歳の若さで異端者の汚名を着せられ、

火あぶりの刑になったが、その刑が執行された後に無実の罪が証明されて、今は全力で名誉を回復している事を、

延々と語っていて、その状況にナージャ達は、話に割り込む事が出来なかった ^^;

そしてようやく本題である、ジャンヌの宝について、それは今でも土の中に眠っている事を教え、

その言葉にナージャ達はさらに期待をして喜ぶ!

どうやらその宝は丸い形をしていて、手で輪が出来るくらいの大きさだと教えると、結構具体的だなと、

ケンウルグは喜びながらナージャとケンノスケに話すと、そこで牧師から宝の地図は要るかと問われ、

その言葉にナージャ達は驚きながら、早速それが欲しいというが、しかし牧師はその交換条件として、

教会の寄付金を出すように言い出す ^^;

そして泣く泣くケンウルグはそれを出すと、すぐに牧師はその地図を即興で手書きして教え、

思わずナージャ達は呆れて睨んでしまう(笑)

その後ナージャ達はその地図を頼りに道を歩くが、だがこれではまるで近所の買い物に行くみたいだと、

ナージャは呆れながら思い、本当にこんな地図を信用するのかと、ケンノスケも疑問に思って、

先へ進むケンウルグに問いかける。

しかしケンウルグは立ち止まって溜息を吐きながら、何にもわかってないなとぼやき、世界には2種類、

嘘を吐かない人種が居る事を言う。

それが「神父様」と「ネーティルアメリカン(インディアン)」だと、自信たっぷりにそう言うと、

その言葉にナージャとケンノスケは体が震え上がり、これが本物の地図だと信じ込んでしまう ^^;

そしてすぐにケンウルグの後を追いかけて走るが、そこでケンノスケは、

これならからくり一戸建てが建てられると思い、ナージャもまた、

孤児院の庭に遊園地が建てられるかも知れないと思って期待する(笑)

そしてすぐにその場所へと到着すると、そこの家主にジャンヌの宝があるかと聞こうとしている時に、

いきなりケンノスケとケンウルグが、ツルハシを使って掘り始め、家主が説明しているにも関わらず、

逆に怒鳴られてしまう(笑)

どうやらこの家にも宝は無く、その言葉にケンノスケとケンウルグはショックを受けるが、さらに家主は、

あるのは宝の地図だけだと言うと、さすがに何度も宝の地図に振り回されたケンノスケは、

またかと思って呆れて見ていた。

しかし今度は本物っぽいとナージャは見て思うが、しかし家主はしっかりと本物だと言い切っていた ^^;

だが完全にケンウルグは疑い始め、その証拠は何処にあるのかと家主に問うと、そこで家主は地図の右下にある、

アーメット直筆の字を見せ、その宝が世界平和に深く関わっている事を説明する!

だがさすがに今度はナージャ達も不審に思い始めるが、しかし家主は血相を変えた表情で、

その場所に行けば激凄い宝が眠っていると言い張り、その言葉にナージャとケンノスケは驚くと、

そこでケンノスケは、そんな宝ならからくり一戸建てより、からくり人形が作れるじゃないかと思い、

それが出来た暁には、名前を何にしようか考え、さらにナージャも、さらに城も作れるじゃないかと思ってしまう ^^;

そして家主は早速その場所へと案内しようとしたが、その前にちゃっかり金を取り、

すぐにその場所へ向けて一斉に走り出していく!

山を抜け…一本橋やつり橋を抜け…激流の川を下り、蓮の葉を飛び越えていくと、その先にある草むらの先に、

ジャンヌの宝が眠っていると、その家主は答えていた!

しかし先には道が無く、ナージャは困っていると、すぐにケンノスケは剣で草むらを切って道を広げる ^^;

そしてさらに先へと進むが、今度は岩が落ちて道が塞がっていて、一体どうしようかナージャは悩むと、

渾身の力を込めてケンウルグはその岩を持ち上げて、そのまま下へと放り投げて、家主が変な顔をして睨む ^^;

その後さらに先へと進むが、今度は断崖絶壁が目の前に立ちはだかり、その上に宝があると言いきるが、

しかしケンノスケとケンウルグの二人は、完全に疲れきって、その場で息を切らして苦しんでいた。

すると家主はナージャを見つめ、「今度はあんたの必殺技を披露する番じゃ」と、不気味な顔で言い出すが、

だがナージャは踊り子なので無理であり、逆にバトンを出しながら、そんな家主に踊って見せるかと問う(笑)

その後すぐにケンウルグ達は、どうやって上へ行けば良いのか悩み、他に回り道や行く手段が無いかと、

家主に聞いてみたが、それも無いとあっさりと言われ、しばらくケンウルグ達はその場で考えていた…。

すると突然家主は、何かを思い出したかのように驚き、何かと思ってケンウルグ達は問うが、

どうやら自分の飼っている鳩に餌をやるらしく、その言葉を聞いて全員ずっこける(笑)

だがその後に家主はそのまま帰ろうとしたが、そこでケンウルグ達は、ガイド料を払ったのだから、

ちゃんと最後まで案内しろとぼやいて叫んでいた。

すると家主はすぐに戻って来るが、ここまで案内したのだから充分だろうし、さらにはこの先苦労もせずに、

宝を見つけてもつまらないだろうと言い出すと、その言葉にケンウルグは納得するが、しかしナージャとケンノスケは、

「さっきから苦労の連続なんですけど…」と、呆れながら思っていた。

しかしすぐに家主は立ち去り、何て無責任な人だとケンノスケは思うが、しかしケンウルグは、

その家主の言葉も一理あると思い、自分は行くが二人はどうするのかを問いかけながら、先の崖へ向けて歩く。

そしてケンノスケはナージャにどうするかと問うが、しかしナージャはそれでも迷っていた…。

だがしかしケンノスケは、「自分は男だから!」と思って行こうとしたが、先に行ったケンウルグが登るのに手こずり、

止めておこうかと一瞬ひるんでしまう ^^;

だけどすぐにケンノスケもナージャも一緒に崖を登ると、あと少しでその頂上に辿り着こうとしていて、

ケンウルグが必死に掛け声を上げるが、しかし二人はかなり苦しい表情を浮かべて耐えていて、

手を上げることさえも難しい状況にあった。

だがそこでケンウルグが、宝が目の前だと聞かされると、すぐにケンノスケはからくり人形をたくさん作って、

さらにはナージャを自分の物にしようと考え、ナージャはアップルフィールドの城を世界展開しようと思いながら、

その気力だけで必死に崖を登っていた。

そしてようやくその場所へと到着すると、早速ケンウルグはその場所を掘り起こそうとしたが、

しかしナージャとケンノスケは、その目の前に広がる、廃墟に咲く白百合の花畑に驚きの色を隠せないで居た。

そしてナージャはその白百合の一輪をじっと眺めながら、これがジャンヌの宝なんだと理解すると、

そこでふと、ジャンヌがどんな気持でこの場所に白百合の球根を植えたのかを思い返してしまう…。

……………………………………………

そうそれは、彼女が戦争に行く前に、幼馴染のオメットと一緒に居ても話さずに…。

そしてそれを入れ終わると、その目の前でジャンヌは手を合わせて空を眺めながら、

「早くこの長い戦争が終わりますように…」と、心の中で願うのだった…。

……………………………………………

その話でケンノスケは納得するが、しかしケンウルグは逆に村の人達に騙されたのかと思って悔やんでいた。

だがしかし村の人達も嘘は吐いてないと、ナージャは言い切ると、さすがにケンウルグも反論する事が出来なかった。

そして夕方になり、座員のみんなはケンウルグが一度も宝を見つけていない事を知っていて、

食事の用意をしながら暖かく出迎えようと話す一方、そんなケンウルグは帰り道、ナージャとケンノスケに向けて、

「世界中には宝があちこち眠っているからな!」と、まるで自分を励ますように話すが、そこでケンノスケから、

一体宝を見つけたらどうするつもりなのかを問う。

するとケンウルグは立ち止まって苦笑しながら、「そんなの…次の宝を見つける為に使うに決まっているだろう」と、

カッコ良くそう答え、その言葉に二人は妙に納得しながらも、「早く戻るぞ!」のケンウルグの言葉に、

思わず喜びながら駆け寄っていくのだった。

 

今回は今までの話と何か少し離れた感じがしましたけど、だけど最後の部分は、何か妙に納得してしまいましたね。

誰しも思う宝とは、ほとんどが「金銀財宝」を思い浮かべるけど、今回のようにあんな綺麗な白百合の花畑なら、

「金に替えられない美しい光景」でも宝になるんだなと、そう思えてならないが…。

果たして今の世の中、そんな美しい光景を何度見られるか……正直、少なくなっているのかも知れないですね。


「危機一髪!!パリの告白」(4月13日放映分)

タンデライオン一座の車が、凱旋門の前で止まっていた。

今日はここで舞台をやると、ケンウルグはいつも以上に張り切って、座員達に激を飛ばしていた。

その後に全員着替えて、舞台前に稽古をしていたその時、そこに一人の少年がケンウルグの元へ訪れ、

「ご注文の品、お届けにあがりました!」と言って、そのまま袋を手渡していた。

どうやらそれは皮のグローブとベルトであり、ケンウルグはかなり気に入って、ナージャに声をかけていた。

だがそこで少年は、ナージャの名を聞いて驚いて出会うと、その少年はオリバーであり、

互いにその姿を見て驚いてしまう!

そして公演が始まり、たくさん集まる観客の中で、ナージャは自分の踊りを見せていた。

その踊りに客が見入り、その中に居たオリバーさえも魅了させていた。

そして踊りが終わった頃には、たくさんの拍手と歓声が沸き占めていた。

その公演が終了した後で、オリバーはナージャと話をしていて、旅芸人で踊っていた事に驚いていたが、

しかしオリバーはロンドンに行ったはずなのに、どうしてパリにいるのかと思って、逆にナージャが問いかけると、

どうやらオリバーは引き取ってくれた親方に、この近くの工房を紹介してくれたらしく、かなり腕が良いらしいと、

自慢げにそう話していた。

だがその後にオリバーは、火事の後で行方不明になっていた事を心配していて、アレックスから無事だと聞いたが、

実際に逢えて確認出来た事で安心したことを話していた。

その言葉に始めはナージャも不安そうな表情を浮かべたが、すぐに笑顔を取り戻し、

孤児院のみんなはどうしているのかなと、青空を見ながらふと思っていた。

そんなナージャの表情に、オリバーは「いつ見ても可愛いなぁ…」と思って見惚れながら、

ふと孤児院でのある出来事を思い返していた…。

……………………………………………

オリバーはナージャの事が好きで、裏の森に呼び出して、照れ臭そうにラブレターを渡そうとしていた。

だがそこで友達の女の子が近寄って来て、慌ててオリバーはそれを隠して後ろへと下がるが、

そこは小川が流れていて、そのままそこへはまってしまう ^^;

そして再度木の上に居たナージャに近寄って、告白しようと思ったが、そこでも人に見られて落ちそうになる ^^;

……………………………………………

そんな事を思い返しながら、これはチャンスだと思って、照れながら告白しようとしたが、

今度はケンウルグがナージャを呼び、また告白のチャンスを失う(笑)

その一方であの黒服の二人組みはパリの街中を歩いていて、必死にナージャを探し回っていたが、

なかなか見つからずに二人は少し焦り気味になっていた。

「このままでは、ヘルマン様やプレミンジャ公爵様に顔向けできないだろうが」

それでも必死に探し回っていると、ちょうどオリバーがナージャを呼んでいて、その声を聞いた二人組みは、

一体何処かと思って辺りを見渡して、ナージャを見つけて追いかけようとしていた!

だがすぐにナージャがそれに気づいて、慌ててオリバーと一緒にその場から逃げ出して行く!

その状況にオリバーは、始めはわけがわからなかったが、すぐに後ろから追ってきた二人組みの男を見て、

すぐにそれを察知し、反対にオリバーが手を引っ張って、脇道へと反れて、そのまま住宅街へと逃げる!

そしてその間の道へと入り、追ってきた二人組みもその場所へと入るが、しかしそこは行き止まりで誰も居なかったが、

すぐに一人がある一つの建物の入口に気づき、「逃げられると思うなよ!」と、そのビルの窓を見上げていた!

それがわかっていないオリバーとナージャだったが、しかしこの場所は勝手に入って良いのかと、

ナージャは不思議に思ってしまう。

だがしかしこの場所は、オリバーの仕事場である為大丈夫だと、自信たっぷりにオリバーは話すと、

そこでオリバーは自分の仕事である「馬の鞍作り」を見せ、その手さばきに思わずナージャは感心してしまう。

馬の鞍は当時、全てが手作りで作られていて、しかもそれを一人で作り上げる大変な作業。

それをナージャは感心に思って聞いていると、さらにオリバーは、今後は車の時代だと言われているが、

この場所は腕が違うから大丈夫だと、自慢げにそう話していると、そこで働いていた職人の一人から、

「お前も早く一人で作れるようになれたら良いな」と話すと、「すぐに追いついて見せますよ!」と、自信げにそう答え、

その状況に辺りが呆れ返ってしまう ^^;

その後オリバーはナージャを自分の部屋へと連れて行き、アップルフィールドのみんなからの手紙を見せると、

それを見ながらナージャは、ふとみんなの事を思い返していた。

だがオリバーはその後で、どうして追われているのかナージャに問いかけるが、それはナージャにもわからず、

ただ奴らに追われて、母親からもらったブローチを奪おうとしていた事実だけを話し、

孤児院の火事は奴らのせいだが、これ以上みんなに迷惑はかけられないと思って、

そのまま孤児院から抜け出した事を説明する。

それをオリバーは納得しながら、自分はナージャの味方だから、何か出来る事があったら何でもすると、

ナージャに向けて話しかけ、その言葉にナージャは笑顔で礼を言う。

そしてオリバーは照れながら、そのままの勢いで告白しようと思ったその時、奴らが作業場の中へと入って、

置いていた花瓶を割って辺りを見回していた!

その状況にすぐに親方が出てきて、「何かお探しですか、お客様!」と、半分嫌味なように話していた。

すると小さいほうの男が、「ビジネスはスマートに進めないとな…」と言いながら、ナージャの事を「猫」と現して、

ここに居るはずだと問い詰めると、親方はすぐにとぼけたが、しかし小さい男は切実そうな表情を浮かべて、

「ここしか逃げ場が無いんだからな!」と、必死に訴えかけていた!

だが親方は、「ここは馬の鞍を扱う店なんで、猫は置いてない」と言うと、そのまま小さい男は、

もう一人の男「ビアンコ」に向けて、力づくでも探させようとしていた!

すると親方は、「ほほぅ…出来ますかな?」と言った後に、決死な表情を浮かべながら、自分の筋肉で服を破き、

力強さをアピールすると、それにナージャは上から見ていて圧倒されてしまうが、

今がチャンスだと思ったオリバーは、その隙に逃げ出そうと言って、そのまま窓から紐を下ろして、

家の隙間から外へと逃げ出していく!

しかしすぐに外に放り出された二人組みに見つかり、逃げる姿を見て奴らは悔しがってしまう!

一方ハービィとティージェーは、二人で生活用品の買い物を済ませて帰っていたが、そこでハービィが歩きながら、

どうして弟と買い物に付き合わなければいけないんだとぼやいていた ^^;

だがそこでティージェーは、ナージャとオリバーが二人で逃げているのを見つけ何かあったと思い、

すぐにハービィに荷物を預けて、その後を追いかけて行く!

その状況にハービィは驚いていると、そこで二人組みの男にぶつかり、奴らは文句を言って再び走り出すと、

それを見ながらハービィは、奴らがナージャを追っていると知って、じっと睨んでいた。

そしてティージェーは後を追いかけていたが、途中で見失い、何処かと思いながら人通りの多い場所を探し回るが、

しかし後を追いかけていた二人組みは、その脇道に進路を変えて走り出していく。

そして途中にあった建物に立ち止まると、そのまま奴らは中へと入り込み、立てられた荷車の中を調べたが、

結局ナージャは見つからずに、すぐにその場所から離れていく。

だが二人はその横にあった木の板で隠れていて、離れていく二人組みを見てほっとすると、

そこでオリバーはこれはチャンスだと思い、ほっとしているナージャを見ながらいよいよ告白しようとしていたが、

そこにティージェーが現れて、オリバーだけでなく、思わずナージャも驚いてしまう ^^;

そしてナージャがティージェーに、オリバーの事を紹介するが、しかしオリバーは、「どいつもこいつも…」と思って、

頭を抱え込んでしまうが、さらにティージェーが「恋人ではないんだ」との問いに、ナージャから直接、

「だって家族なんだもん!」と言われて、さらに落ち込んでしまう ^^;

だがそんな気持も知らないティージェーは、「君とは仲良くやっていけそうだよ」と、喜びながら握手を交わし、

さらにティージェーも自分がナージャの恋人だと言おうとしたが、ナージャに「友達の…」と言われて落ち込む(笑)

だがそこで二人組みに見つかってしまい、その場で間に挟まれてしまう!

その状況に3人は悔やんで見ていると、そこで二人組みは早速ナージャに向けて、

胸にしているブローチを渡せと脅し始める!

だがナージャはそれを拒むと、それを守る為に、ティージェーとオリバーは二人で奴らに立ち向かっていくが、

簡単に奴らに抑えられながらも、必死になってナージャに逃げるように言うが、そのまま奴らに投げ飛ばされ、

その状況にナージャは卑怯だと怒鳴っていた。

だが奴らにとってはこれは「ビジネス」なんだと言いながら、じわりじわりとナージャに近寄ろうとしたその時、

そこでハービィが背後からフライパンで奴らを殴り、そのまま気絶して倒れる二人にナージャは驚くが、

ハービィの姿を見て3人とも喜んでいた!

その後でハービィは、ナージャを無事にタンデライオン一座の車へと送り、ケンウルグに今までのいきさつを話すと、

「とうとうここまで来たか…」と、ケンウルグは答え、その話にハービィは驚いてしまうが、しかしケンウルグは心の中で、

「そろそろ良い頃合か…」と思って考えていた…。

その一方でケンノスケは、木刀をバット代わりに使っていたティージェーを見て驚いて追いかけ、

その光景をナージャはオリバーと二人で笑って見つめていた。

そしてオリバーはいよいよチャンスだと思い、再び告白しようと緊迫しながら声をかけるが、

しかし途中でリターが目の前で躓き、「大丈夫ぅ?」とナージャは心配して近寄ると、

「またか…」と思ってオリバーはその場で溜息をついてしまうが、しかしオリバーはその時、「あの時だ!」と思って、

ふと孤児院に居たときの事を思い返していた!

……………………………………………

孤児院に一人の紳士が、女の子を連れてやってくる。

その女の子の名は「フィービー」と言い、事故で両親を亡くしてしまったそうだ。

そしてフィービーはみんなに自己紹介をしようとしたが、やはり簡単に馴染めず、食事も一人離れて食べていたり、

さらにはいつか両親が迎えに来ると思って、門扉で寂しそうに両親の名を呼んで探し回ったりしていた。

「現実を受け入れるには時間がかかるな…」と、孤児院のみんなはそう話していた。

そして夜、フィービーはなかなか寝付けずに、ベッドの上で泣いていると、その泣き声に周りに居た子供達も、

心配でなかなか寝付けないでいた。

それから2週間経っても、なかなかフィービーは馴染めずに、一人で寂しくブランコで遊んでいて、

オリバーやアレックスが必死に声をかけてもダメだった…。

だがそこでナージャがフィービーに近寄って声をかけ、フィービーの気持はとてもわかると話しながら、

ここに居るみんなもまた、同じような経験をしている事を説明し、一人で出来ない事でも、

みんなでやれば出来る事もあるだろうというが、しかしそれでもなかなかフィービーは、心を開かずに顔を背ける…。

だがそこでナージャはそんなフィービーに向けて、我慢せずに泣きたい時に泣けば良いのだと言う。

「何故ならば私達は『家族』なのだから!」と話すと、途端にフィービーは大粒の涙を流して、

ナージャが抱きとめる中で大声で泣き叫ぶのだった!

……………………………………………

そんな事を思い返しながら、その時にはっきりと、自分がナージャの事が好きだったんだとオリバーは思ったその時、

その目の前にナージャが不思議そうに立っていて、それを見て思わずオリバーはずっこける ^^;

そして心配そうにナージャが見つめていたその時、突然オリバーは決死の思いで立ち上がり、

いよいよ告白しようと思って話しかけたが、「俺たち…家族……だよな…」と、結局言い出す事が出来ないでいた ^^;

だがその時ケンウルグから団員みんなに向けて、今日すぐにパリを立つ事を告げられると、

それを聞いてみんな驚いてしまう!

そして夕方、ナージャはオリバーとハービィとティージェーに別れを告げていると、そこでティージェーは真剣な表情で、

ケンノスケに向けてナージャを守れと怒鳴ると、「来る気かよ…」とケンノスケは呆れていたが、

しかしナージャはまた会えると信じて笑顔でそう言い、その言葉にティージェーは苦笑してとぼける ^^;

そしていよいよ出発しようとしていたその時、オリバーが真剣な表情でナージャに声をかけて、

「……またな!」と笑顔で声を交わすと、笑顔でナージャは頷きながら、そのまま車に乗り込み、

タンデライオン一座はパリの街から離れていく…。

笑顔で手を振るティージェーの横で、オリバーはいつの日かナージャに告白してみせると、小声で決意を固めるが、

それをティージェーが聞いて驚くが、すぐにオリバーはとぼけていた。

だが一方でハービィは、どうしてナージャが追われているのかと、何かあるなと思って考え込んでいた…。

そんな気持も知らないナージャは、笑顔で手を振りながら、運命に導かれるままパリの街を後にする…。

 

再び現れる二人組みだが、そこで色んな謎が明らかになるかと思ったが…結局それもわからぬまま、

さらにはオリバーやティージェーとハービィの関係者まで巻き込んだ形になっただけだったような… ^^;

だが最後のほうで、ケンウルグはその事を知っているだけに、すぐにここに居てはまずいと感じて、

パリをすぐに経つ事を決意したのは、良い判断だと思ったね! ^^

さて今後はどうなるのか……来週に期待!!


「ふたつの想い出オルゴール」(4月6日放映分)

今日もパリの空が天気の下で、ダンデライオン一座の公演は順調に終わり、客達からチップを貰っていく。

そんな中にハービィとティージェーが居て、声をかけてきたので笑顔で返事を返すと、

そこでハービィは素敵なダンスだと褒め、ティージェーが銀貨を一枚入れていた。

その後アンナがそれぞれのコインを集めて数えてみると、今回は一番の売上だと驚き、

その言葉にケンウルグも本当かと思って、喜びながら話していると、ここの所は調子が良いから、

明日は休みにするかと言い、その言葉にナージャは嬉しく喜んでいた!

そして夕方、ナージャはその事をハービィとティージェーに話すと、そこで明日「のみの市」があるのを聞き、

明日は自分も休みだからどうかと、ハービィは誘っていた。

どうやらそこには古い時計や蓄音機など、掘り出し物がたくさんあるらしく、さらにティージェーも誘っていると、

それを後ろで聞いていたケンノスケは、別に行っても良いぞと言い、リターもどうかと聞くと、笑顔で行くと頷く。

しかしティージェーは、誰も誘ってないと言い出すと、ケンノスケも拗ねながら、誰もお前と行くとは言ってないと言い、

また互いに睨み合いになりそうだったので、すぐにナージャは間に入って止めていた ^^;

そしてナージャは喧嘩するなら行かないと言い、リターにもそうだろうと話して頷かせると、

慌てて二人は仲良く振る舞い、踊りがバラバラで後ろを振り向きながら、影で二人で顔を引っ張り合い、

見ていたハービィは苦笑してしまう(笑)

こうして何だかんだと言いつつも、その翌日、ナージャとリターとケンノスケを連れて、馬車に乗ってのみの市へ向かう。

そんな時ナポレオンが眠るとされる屋敷の横へと通り過ぎると、そこでケンノスケが、

「『世の辞書に不可能という文字はない』と言った人でしょ?」と笑顔で答え、良く知っているなと思って、

ハービィは感心してしまうが、そこでナージャが笑い出し、行く前にケンウルグから教えられただろうと話すと、

そこでティージェーは大笑いし、ケンノスケは苛立ちながら恥ずかしがってしまう ^^;

そして再び二人が喧嘩を始めようとすると、ふて腐れながらナージャは、もう行かないよと脅すと、

慌てて二人は冗談だと顔を歪ませた笑顔で言い返し、自分達は親友だと言いながら、互いの足を踏みつけ、

そんな二人にナージャは呆れてしまっていた ^^;

その後のみの市の会場に到着すると、その場所は盛大な盛り上がりを見せていて、

その中をナージャ達は物珍しそうに歩いていた。

そしてハービィは、パリののみの市は普通、「クリニアンクール」が有名だが、

自分は「バンブ」のほうが気に入っていると話すと、そこにある小さなウサギのガラス細工に、

思わずナージャとリターは可愛いと思って見惚れていた。

するとケンノスケは、あるテントの中にケンウルグの姿を見つけ、何をしているのかと思ってじっと見つめると、

どうやらその怪しい中国人から宝の地図を貰っていたらしいが、本当にそうなのか少し疑いながら睨んでいた。

しかしその中国人も、「疑うなら売らんよ!」と切り返すと、すぐにケンウルグは「待った!」と言って考え込むと、

そこでナージャが声をかけ、その状況にケンウルグは驚いてしまう ^^;

そしてケンノスケに図星な事を言われると、慌ててケンウルグは否定しながら、

ここには掘り出し物がたくさんあるのだと言ってとぼけるが、すぐにナージャ達はそれを信用していなかった ^^;

するとケンウルグは慌ててそれを立証しようと、そこにあった双眼鏡を出して、

それを「コロンブスが大陸を見つけた時に使った物」だと説明すると、それをナージャ達は信じたが、

しかしハービィは、その時代には双眼鏡は無かったと言い返し、思わずナージャは笑い出すと、

そこでケンノスケが、どう見てもこの店は怪しいと言い出して止めておけと薦めていた。

するとケンウルグは、サムライショーを盛り上げる為にも、日本刀でも買っておこうかと思ったことを言うと、

突然その中国人は立ち上がり、一本の刀を鞘から抜いて、これが名刀「ムラマサ」だと言って構え、

それをケンウルグは感心して見つめたのだが、しかしケンノスケはそこで笑いながら、

刀の刻印に書かれているのが、筆記体で「muramasa」と書かれてあり、それを言われた中国人は、

思わず驚いてしまうと、それをケンウルグに奪われて、そのまま追いかけられてしまう(笑)

それをナージャ達が呆れながら見ていたその時、そこにベルナンドが鼻高々な態度で現れて声をかけ、

その姿にナージャは嫌そうな表情で見つめていた ^^;

だがベルナンドはナージャの前にひざまづき、この前のドレス姿が綺麗だったと褒めて、

挨拶代わりに手の甲にキスをすると、その状況にケンノスケとティージェーは苛立ちながら、

一体誰なんだとナージャに向けて問い、溜息をつきながらナージャはベルナンドを紹介する。

そしてベルナンドは、ケンノスケとティージェーを「変わった一般ピープル」だとののしると、完全に二人はぶち切れ、

こんなのみの市に何しに来たと問いただす。

どうやら彼はたまにここに掘り出し物が出るので、それを見極める為の訓練なんだと嫌味なように答えると、

そんなキザさに二人は鳥肌を立たせつつも、その目で掘り出し物を見つけてみせろと、ティージェーは言い放つ!

だがベルナンドは余裕の表情を崩さずに、ナージャ達に着いて来るように言って、一緒にのみの市の中を歩くと、

ベルナンドはある一つの骨董屋の中へと入り、「なかなか良い品揃えがしてある…」と、

いかにも評論家っぽい言い方をして、辺りの品々を見回していた。

そしてある一つの掛け時計を見て、なかなか良い彫りをしていると褒めると、それを聞いていた店主が、

「その時計の良さがわかるたぁ、若いのに良い眼を持っている。」と褒め、その状況にナージャは驚くと、

「なぁに…大した事ないよ」と、ベルナンドは自慢げにそう言い返し、子供の頃から良い物しか見ていないというと、

その言葉にケンノスケとティージェーは、自慢げなベルナンドをとても嫌に思っていた ^^;

その後ベルナンドは、あの時計を売ってもらおうと思って、いくらなのかと聞きながら財布を取り出すが、

しかし店主は新聞を読みながら、「すまんが…あの時計は売り物じゃないんだ…」と答えると、

苦笑しながらベルナンドは、これも商売の駆け引きの一貫だと思って、すかさず100フラン…200フラン…300フラン、

机の上に投げ落とすが、それでも店主は首を横に振る挙句、「お前さんを買いかぶっていたようだな」と、

静かな口調で怒って言うと、それを聞いてベルナンドは驚いてしまう!

どうやらあの時計はそんなに高くも無く、さらには壊れて動かない事を言うと、

その状況にケンノスケとティージェーは笑い出し、恥ずかしくなったベルナンドは店主に向けて、

「それなら店に飾っておくな!」と怒鳴っていた。

すると店主は立ち上がってベルナンドを睨みながら、あの時計は自分の命と同じくらいに大切なものだと言い、

一時も離す事の出来ない「思い出の品」だと答えると、その言葉にナージャは、

母親の手がかりになるブローチを手に囲みながら、ふと考え込んでしまっていた。

しかしベルナンドはそんな店主の言葉にもケチをつけ始めると、ケンノスケとティージェーが行こうとする前に、

ナージャが先にベルナンドの元へと近寄り、そのまま頬に平手打ちをする!

そんな状況にベルナンドは、何かと思って涙目になって驚くと、すかさずナージャは我に帰って謝った後で、

「誰にだってお金で買えない、『大切な想い出』があるはずです」と、丁寧な口調でベルナンドに言うと、

血相を変えてベルナンドは、「これだから、一般ピープルは…」と言いながら、走って帰ってしまう…。

そんな状況をケンノスケとティージェーはおかしくて笑い、ハービーもナージャのおてんばぶりに苦笑すると、

それを言われてナージャは困るが、しかし店主は、そんなナージャが面白い子だと感心し、

自分の名を「ジェラード」と呼んでくれと、自己紹介をしながら、お礼に店の中の一品を持って行って良いという。

するとハービーは近寄って、この場合は素直に受け取るのがエチケットだと話し、ナージャは困惑していたその時、

そこでリターが何かを見つけて、ナージャを呼んでいた。

何かと思ってナージャは近寄ると、そこの棚に他の売り物よりも少し高価そうなオルゴールが置かれていて、

不思議そうにナージャは見ると、そこでリターはそのオルゴールがナージャのブローチと雰囲気が似ていると、

指を差しながらそれを説明すると、早速ナージャはそれを手に取って、蓋を開けてみた。

するとそこから奏でられた音楽が、前にフランシスと舞踏会で踊った曲であり、聞きながら思い返していた。

そしてナージャはゆっくりとその箱を閉じると、本当に良いのかジェラールに確認を取りながら、

このオルゴールが欲しい事を伝えるが、しかしそれも売り物じゃないんだと言い、「他の物なら良いのだが…」と、

ジェラールは困惑しながら笑顔で答えていた。

それをナージャが残念そうに落ち込んでいたその時、そこにシルビーとアンナがケンノスケに声をかけて近寄り、

その状況にナージャ達は驚くと、どうやらアンナが舞台衣装用の布地を買いに来たらしく、一緒に着いて来るように、

ナージャに向けて話しかけると、喜びながらナージャはジェラールに向けて、また後で来ると言い残して、

そのままアンナとシルビーと一緒に、その買い物に付き合って行くが、ケンノスケだけは、

この店の品物が面白そうなので、一人で残ってあちこちと探索していた。

それを見てジェラールは、結構熱心だなと思ってケンノスケに向けて話すと、機械とかからくりとかが好きなんだと、

笑顔でそう言い返しながらも、先程ベルナンドが買おうとしていた時計を修理させてもらえないかと頼んでいた。

しかしそれはジェラールも挑戦してみたがダメだったようだが、それでもケンノスケはダメ元でやらせて欲しいと言い、

その熱意にジェラールも心を打たれて、ケンノスケに修理を任せる事にし、早速ケンノスケに工具類を渡して、

その時計を修理させてみた。

一方アンナはあちこちの店を素早く走り回りながら、厳しい目で布地を見ていると、あるバラ柄の布地を見つけ、

早速シルビーを呼んでどうかと訊ねてみた。

するとシルビーは、確かに良いなと納得すると、その後にナージャとリターも呼び、それぞれの衣装用の布地を渡すと、

とても似合っているとシルビーは褒め、その状況に二人は喜んでいた。

こうして3本の布地をアンナは購入しようと思ったが、そこで女店主は、3本で6フランだと答えるのだが、

しかしアンナは悲しげな表情を浮かべながら、財布の中は25セント銀貨が4枚しか無いことを見せ、

可哀想な事をしたなと泣き出すと、さすがに女店主も困ってしまい、「そんなに気に入ったのなら…」と言って、

その金額で良いと言うと、目を輝かせてアンナは喜び、こうして3本の布地を入手する ^^;

だがその店から離れてしばらくしてから、今度は男物の布地を買おうかと言うのだが、しかしもうお金は無いのではと、

ナージャは疑問に思っていたが、しかしアンナは別に麻袋の財布を持っていて、その状況にナージャ達は驚く(笑)

そしてハービーは懐中時計で時間を確認し、少し早いがランチにしようと、みんなに話しかけ、

すぐにナージャはケンノスケを呼びに、ジェラールの店へと走っていく。

その一方でケンノスケは、時計の修理を終えて、壁に掛けてジェラールに動かしてみてとお願いすると、

不安そうな表情のまま、ジェラールは錘を調整して、時計の振り子を動かしてみると、見事に時計は動き出し、

その状況にジェラールは感動して見つめていた!

するとそこにちょうどナージャが到着して、時計が直ったことに喜んで見つめると、自分の手にかかれば、

ざっとこんな物だと、ケンノスケはちょっと自慢げに答えていた。

良かったなと思ってナージャはジェラールに話しかけていたが、彼は感慨にふけりながら、

この時計が結婚指輪以外に、女房に買ってあげた唯一のプレゼントだった事を話しながら、その時の事を思い返す。

そう…何十年もの間ずっと、ねじを巻き続けて掃除をしていた幸せな日々の事を…。

そんなジェラールの奥さんは、3年前に亡くなっていて、それを寂しそうにジェラールは語ると、

彼女が死んでからこの柱時計も、ぴたっと動かなくなった事を話していた。

それはきっと、奥さんの魂が時計に込められたんだろうとナージャは言い、

物を大切にする人は想い出も大切にすると言うが、きっと奥さんもそうだろうなと、ケンノスケも納得していた。

そしてジェラールは、自分が頑固者で苦労かけたのに、いつも笑顔でついてきてくれた良く出来た女房だったと、

涙を流しながら語ると、そんなケンノスケに心から感謝するように礼を言い、思わずケンノスケも照れ笑いを浮かべる。

その後にジェラールは、ケンノスケにも好きな物を選んで良いと言いながら、

早速持ってきた懐中時計はどうかと薦めるが、しかしケンノスケは、

ナージャが心配そうにオルゴールを見ているのを気にして、どうしても売れないのかとジェラールに聞いてみた。

どうやらあのオルゴールは、10年前に身なりは綺麗だったが貧相のある赤ん坊連れの女性が訪れ、

そのオルゴールをしっかりと見て、初めは20フランで買い取ろうとしていたが、逆に女房に儲け過ぎだと言われて、

結局50フランでそのオルゴールを買い取った経緯を語っていた。

……………………………………………

その女性は亡くなった主人と初めて踊った曲だった事を、ジェラールに説明をして、

最後にそれを聞かせて欲しいとお願いし、それを聞き終えて満足したのか、そのままその女性は、

優しい笑みを浮かべて、そのまま店を立ち去っていく…。

その状況を見てジェラールの奥さんは、きっと大切な思い出が詰まっているのだろうと話しながら、

きっと買い戻しに来るだろうと思って、売らずに取っておこうとジェラールにお願いして、それを了承する。

……………………………………………

「それも…素敵なお話ですね…」と、ナージャは寂しげな表情でそう話すが、しかしもう10年も時が経っているので、

もしかしたらその女性も忘れているのではないかと、ケンノスケは思ってジェラールに話していた。

しかしジェラールはそうじゃないことを信じたいと思いつつも、ナージャを見ながらそのオルゴールをあげると言い、

聞いたナージャは買い戻しに来るかも知れないのにと思って驚いてしまう!

だがジェラールは、いつ女房が迎えに来るかも知れないと言い、

それなら大切に使ってくれる人に預けたほうが無難だと、そうナージャに向けて話していた。

しかしナージャは困っていたが、すかさずジェラールは、さっきオルゴールを聞いていたナージャの表情が、

どことなくその女性に雰囲気が似ている事を言い、早速開けてナージャは聞きながら、

その女性が抱いていた赤ん坊も、ちょうどナージャくらいの歳になっているだろうと、

しみじみとジェラールはそう語り、何かの縁だろうから大事に使ってくれと、笑顔でナージャに頼んでいた。

それを聞いてナージャは喜んで礼を言うと、ケンノスケも良かったなと、ほっとした笑みでそう話して、

じっとオルゴールを聞くナージャの姿に見入っていた。

その夕方…。

ウィーンにあるワルトミュラー伯爵家では、そのオルゴールと同じ曲が、ある女性がピアノで奏でていた。

そこにある一人の男性が入ってくると、どうやら本当は二度と弾かないつもりだったらしく、

すぐに演奏を止めて女性は男性に謝っていた。

しかし男性はその女性「コレット」を許し、それが亡くなった前の夫との思い出の曲である事も知っていると言って、

自分もこの曲が好きだから、もう一度弾いてくれるようにコレットに頼み、笑顔でコレットも納得をして、

再びその曲を弾き始めていた。

それを弾く彼女の姿は、どことなく笑顔が浮かんでいて、何処か透明な音色が部屋中に広がっていく…。

その一方でナージャは、早速手に入れたオルゴールを開けて、フランシスと一緒に踊った曲が想い出な女性とは、

一体誰だろうなと思って、夕焼けの沈むパリの街で、風に吹かれながら考えていたのだった…。

 

品物に対する想い出は、いくら金額を積まれても変えられない物であり…。

誰しもそんな物は、一人一人にある物なのだが、奢り高ぶるベルナンドには、そんな心情なんかわからないのでしょう。

結局カッコつけたのが逆効果に働いたもんね(笑)

わしもそんな品物はありますよなぁ………PC88とそれ専用のファルコムゲームソフト…。

いや、なかなか捨てられなくてねぇ… ^^;


「悩める天才ピアニスト!」(3月30日放映分)

その後ナージャはシルビーとラファエルとの恋がいつか結ばれるようにと思って、車の中で日記に書き綴りつつ、

ふとフランシスの事を思い返してしまうが、そこでアンナに手伝って欲しいと呼ばれ、

すぐに日記を閉じてそこへ向かっていた。

どうやらモロー伯爵の奥方「ミレイユ」から、帽子の注文を受けてそれを届けに行くらしく、

ナージャにそれを持たせて一緒に向かっていた。

そしてその屋敷に到着すると、思わずナージャはとても素敵な屋敷だと思って見惚れていた。

そして二人は屋敷の中へと入り、ミレイユに誘われるように部屋へ案内されると、早速見せられた帽子に、

ミレイユは見惚れて褒めながら、アンナに向けてパリに店を出す気は無いのかと問う。

しかし自分は旅をしながらのほうが性に合っていると、アンナは言って断ると、その言葉にミレイユは苦笑して話すと、

今度はナージャに向けて、ダンスがとても上手だと褒め、突然の事にナージャは驚いてしまう。

どうやらミレイユはこっそり公演を覗いていたらしく、本格的に勉強したくなったらいつでも来て欲しいと話していた。

その状況にナージャは戸惑うが、ミレイユは才能のある人に援助をしていて、それをアンナは説明すると、

その言葉にナージャは嬉しく思い、そうなのかとミレイユに問いかけてみた。

するとミレイユは頬を赤く染めながら、ただ芸術家達にサロンを開いているだけだと話すと、

一体何かと思ってナージャは思わず驚いてしまい、早速ミレイユの好意によって、そこを案内してもらう。

その部屋には一人のピアニストがピアノを演奏し、周囲に囲まれた絵を来た人達は堪能していた。

ここで芸術を志す人達に安らぎの空間を与えるのだと、ミレイユは話していると、その状況にナージャは驚き、

好きな時に来て良いとミレイユに誘われて、思わず笑顔で頷いていた。

そしてそのピアニストは曇りの無い音色を奏で、それをナージャも聞き惚れていると、そこでミレイユは、

彼が若き作曲の天才の「ジョン・リタード」だと紹介し、ナージャも驚きながらそれを聞いていた。

そして一曲弾き終えたジョンだったが、溜息を一つ吐いた後に音色を奏でて、目の前の楽譜に書き記す。

だがそこにレオナルドとティエリーがナージャを見かけて声をかけ、その姿を見て驚くと、またすぐにレオナルドは、

ナージャとの再会に手の甲にキスをし、それにナージャは呆れていたが、その状況にジョンは苛立っていた。

そしてすぐにナージャは、ティエリーがデザイナーだからここに居るのだと理解すると、その言葉にティエリーは頷き、

さらにレオナルドは、自分は付き添いだからと言いつつ、ここは花園だからと浮かれるように舞い上がる。

その事実にミレイユは驚いていると、この世の美女は全部自分の物だとレオナルドは言い返し、

もちろんミレイユもそうだと言って、ナージャと同じように挨拶代わりに手の甲にキスを交わす。

そんな状況をさらにジョンは苛立つが、そんな事はレオナルドが気づくはずもないが、

しかしミレイユは側に居たティエリーに向けて、アンナが居ない間レオナルドの毒牙からナージャを守るようにお願いし

それを快くティエリーは承諾する(笑)

そしてミレイユが離れると、何とかレオナルドはみんな誤解しているんだと陽気にナージャに説得していたその時、

突然ジョンは切れて立ち上がり、ここはチャラチャラする場所じゃないんだとレオナルドに向けて怒鳴るが、

彼も反発して、サロンは社交を楽しむ場なのにと呆れ、その状況にジョンは我慢の限界にまで達していた。

だがそこでナージャは謝ると、苛立ちながらジョンは問いかけ、ナージャは笑顔で自分の名を名乗り、

ダンデライオン一座の一員だと話すが、しかし彼にはそれがわからず、劇場の名前と勘違いしてしまう。

それでナージャは旅芸一座の名前である事を説明すると、それをジョンは見下したような目でナージャを見つめ、

それをナージャは怖がると、さらにジョンはこのサロンで集中できないと怒鳴り、楽譜ノートを持って、

そのままサロンの場から離れてしまう…。

何か悪いことをしたなと、ナージャは思って反省してしまうが、しかしジョンは作曲に関しては天才だが、

人と打ち解けない性質だから気にしなくて良いと、ティエリーとレオナルドは説明すると、

そうなのかとナージャは思って理解する。

そして一人の貴婦人が寄り、ジョンはイギリスのある音楽大会で優勝し、一人でフランスに渡ってきた事を話すと、

自分もイギリスから来たんだとナージャは笑顔で答え、そうなのかと横に居た男性は驚くと、

さらに貴婦人は、今度の大会でもジョンは優勝すると言われていると、ナージャは感心しつつも、

やはりさっき旅芸人を馬鹿にした事に、少し苛立っていた。

その翌日の午後、ケンウルグは料理を作りながら、ナージャに昼のパンを買ってくるようにお願いする。

そしてナージャが出かけようとしている所に、ケンノスケとリターが寄ってきて、一緒に買いに行く事にした。

こうしてパンを買い終えて再び車に戻ろうとしたその時、ふとそこでケンノスケは、フランスパンも良いが、

たまには「ご飯」も食べたいなと訴えるが、それをナージャとリターは知るわけが無く、

不思議そうにそれを聞いていた ^^;

するとケンノスケはそれが日本の主食だと話すと、ようやく二人は納得し、ナージャも時々、

フランスパンも良いけど、時にはサンドウィッチが食べたい時があると笑顔で答えていた。

だがその時、リターが慌てて叫んだので、何かと思ってナージャとケンノスケは指差す方向を見てみると、

そこには一人の男性が橋の上から川に飛び込もうとしていて、それを見て二人は驚きながら、

慌ててその男性の両足を持って、下へと引き摺り下ろしていた ^^;

どうやらそれはジョンであり、命を粗末にするなと怒鳴るケンノスケに向けて、「自殺なんかする気は無い!」と、

さらに怒鳴り返していた ^^;

するとナージャはジョンの姿を見て驚き、ジョンもまたナージャの姿を見て驚くと、さらにナージャは、

天才であるジョンがどうして自殺なんかするのか、疑問に思えて仕方が無かった(笑)

どうやら彼は下に流れるセーヌ川を良く見ようとしただけであり、怒鳴りながら言ったその時、

リターは側に落ちていた楽譜ノートに興味を持って、それに手を触れていると、ジョンは「触るな!」と苛立って怒鳴り、

そんな彼にリターは怖がってしまう。

だがそれを見てケンノスケは、女の子を怖がらせるのは許せないと思って怒ると、一体何だとジョンは呆れながら、

その場で立ち上がって離れようとした。

だがそこにショコラとクリームが立ちはだかるが、ジョンはそれを見て猫だと勘違いしてしまい、

その場で気絶してしまう ^^;

その後ケンノスケとナージャは気絶するジョンを一座の車に連れて帰り、ケンウルグに事情を説明して、

車の中にあるベッドに寝かせていた。

そして公演の最中にその音楽でジョンは目を覚ますと、そこでリターがクリームとショコラを使った芸が終わり、

それを隠れて見ていたジョンは、ようやくクリームとショコラが猫じゃない事に気づく。

そしていよいよナージャの出番が来ると、楽しそうに踊るナージャの姿に、しばしジョンは見惚れると、

次のアーベルの演技も見続け、その光景を出番が終えたナージャは、舞台袖からそれに気づいて喜んでいた。

こうして全ての演技を終えて、観客達からたくさんのチップが、ショコラとホワイトが持っていたシルクハットの中へと、

次々と流れ入っていく。

それをジョンは最後まで笑顔で見ていたその時、後ろからナージャが「面白かったでしょ?」と声をかける。

だがしかしジョンは反発するように、「旅芸人は芸術じゃなく、お遊びだ!」と言い返すと、

それを聞いていたトーマスは、怒ってジョンを睨みつけていた!

その怒鳴り声にケンノスケとリターも慌てて出てくると、さらにトーマスは怒り、ジョンは睨んだまま、

あんな自己流の演奏では、真っ先にコンクールに落とされると主張する。

その言葉にトーマスは殴りかかろうとしたが、それをケンウルグは止め、ジョンに向けてコンクールまで大変そうだなと、

気を利かせて話しつつ、確かに自分達のやっているのは芸術ではなく、毎日を暮らすために「芸を売っている」と言う。

その言葉にみんなは驚くが、しかしケンウルグは、この世界もまた厳しいのだと、少し笑って話すと、

そこでシルビーが、コンクールの審査員は最後まで聞いてくれるが、こっちは客がつまらないと思ったら、

そのまま帰ってしまう事を話し、その後でアーベルが、そうじゃなくても楽しいと言ってくれる人も居ると良い、

何かしろ役には立っている事を説明して、その中での出逢いがあるから楽しく頑張れるのだとケンウルグは言って、

みんなも納得する。

だがしかしジョンはそれをくだらない話と受け、すぐに机の上に置いてあった譜面のバックを持って、

そのまま帰ろうとしたが、しかしナージャはまだそんな事を言っているのかと思って呆れ、

それ以上言っていたらこうだと、ケンノスケはショコラとクリームを抱いてジョンに近寄り、

それにジョンは脅えてしまって、譜面の入ったカバンを落としてしまう!

それを見てナージャは驚くが、その譜面には何も書かれてなく、慌ててジョンはそれを隠そうとするが、

時すでに遅く、それを見たケンノスケは、本当は作曲なんか出来ないのではと切り出していく!

するとジョンは逃げるように慌てて出て行き、すぐにナージャはその後を追い、ケンノスケも出ようとしたが、

アンナに呼び止められて、この件をナージャに任す事にした。

そして二人はずっと走りっ放しでいたが、結局戻ってきてしまい、ジョンは愕然と座り込んで倒れると、

ようやくナージャも追いついたが、彼女もまた疲れて倒れこんでしまう…。

するとジョンは空を見上げながら、ナージャはしつこくさらに足が速すぎる事を言うと、

それはイギリスの丘を駆け回ったからだとナージャは言い、それを聞いたジョンは、君もイギリス出身なのかと思って、

驚きながらようやくナージャの顔を見つめていた。

そしてナージャは笑顔で返事を返すと、ジョンは自分はナージャと違い、孤独でフランスに渡った事を切なそうに言うと、

そこでナージャは、自分がダンデライオン一座に入ったのはこの春の事だと話し、その事を聞いてジョンは驚く!

その後ナージャは今まで孤児院にいたが、理由があっていられなくなった事を話し、

そんな時に一座の人達に助けられた事を話すと、それを聞いたジョンは驚き、起き上がりながら羨ましそうに、

どうやったらそんなに早く馴染めるんだと、ナージャに向けて問いかけ、ティエリーやレオナルドとも、

数ヶ月前くらいに知り合ったとでも言うのだろうと話していた。

だがしかし彼らとはまだ先週逢ったばかりであり、さらにはマダムモローとも昨日逢ったばかりだと言うと、

その事にジョンは豆鉄砲を食らったように仰天してしまう。

その状況にナージャは変かと不思議に思っていたが、しかしジョンはそんなナージャが凄いと思い、

自分が全然馴染めない事を、少し後悔するように思いながら、いつしか作曲も出来なくなったと思って、

落ち込んで溜息を吐いてしまう。

だがその時、ふとナージャは何かを思い出したかのように立ち上がり、ジョンに待つように言いながら、

そのまま目の前の一座の車へと駆け寄る!

するとそこにはアンナがすでにお茶を用意してくれていて、ナージャは礼を言いながら、

慎重にお盆に乗ったティーセットを持って、ジョンの元へと寄っていく。

そしてナージャから、イギリスのミルクティである事を聞かされると、笑顔でジョンはそれを見つめ、

入れられた紅茶の香りを嗅いだ後に、それを飲んで懐かしく思っていた。

それを聞いてナージャも紅茶を飲みながら、確かにフランスパンも良いけれど、

時折イギリスの紅茶やサンドウィッチが懐かしくなるんだと話すと、その言葉にジョンも理解して頷き、

さらにナージャは、パンは無理でも紅茶はたくさん持ってきた事を話していた。

そしてジョンは紅茶を飲みながら、実は少しでもフランスに馴染もうと思って、カフェオレばかり飲んでいて、

イギリスで天才だとちやほやされて、勢いでフランスに乗り込んだが、パリではそれ以上の人達が多く、

田舎者と思われるのが嫌で肩肘を張り、気が付いたらどうにもならなくなっていた事を後悔しながら話していた。

そんな心中を打ち明けてくれたジョンに、ナージャは自然と喜ぶと、さらにジョンはナージャに紅茶を入れてもらい、

それを飲みながら、前にも一度紅茶を入れてくれた人が居た事を話していた。

それはイギリスのパブリックスクールで、同じように周りと馴染めなかったとき、

寮で同じ部屋だった人が紅茶を入れてくれて、その時に自分のピアノが楽しそうと褒められた事を思い返していた。

するとナージャはそこで笑い出し、何かと思いながらジョンは驚くと、そこでナージャは、自分もこの前、

一緒に踊ってくれた人が、「踊りが楽しそうだね」と言われた事を話しながら、フランシスとのダンスの事を思い出す。

するとジョンはナージャの踊っている姿が楽しそうだったと言い、一座の芸もまた羨ましく思った事を話すが、

結局素直になれなくてと、その場で落ち込んでしまう…。

するとナージャは、昨日のジョンのピアノの音色が優しかった事を話し、それをジョンは驚くと、

さらにナージャは、きっとそれはジョンが音楽が好きだからだと言い、好きならば何をしても楽しいはずだと、

笑顔でそう話していた。

その事を聞いてジョンは、ふと幼い時に初めてピアノの鍵盤を触ったとき、音が出るのがとても楽しくて、

母親が離そうとしたのを拒んでいたのを思い出し、次々とその当時の事を思い返していた。

初めて先生についてもらった時の誇らしく感じたことや、練習曲に飽きてしまって、自分で作曲をして、

怒られるかと思ったら逆に褒められた事…。

そんな様々な事を思い返し、あの頃はピアノを弾いているだけで楽しかった事をナージャに話していると、

そこで自分が猫が苦手な理由が、その時に猫に手を引っかかれてしまい、

しばらくピアノが弾けなかった事に悔しかった事を思い出していた。

それをナージャは聞いて納得するが、しかしクリームとショコラはライオンだけどと笑って話していると、

そこでジョンは紅茶を飲み終えて立ち上がり、お代わりはいらないのかとナージャは問うが、

別に良いとジョンは答え、こんな楽しい気持を曲にしてピアノが弾きたくなったと話すと、それを聞いてナージャは喜び、

さらにジョンはナージャに礼を言って、ケンウルグによろしく伝えてと笑顔で帰っていくのだった。

その状況をたまたま団員達が笑顔で見つめると、そこでジョンは立ち止まり、笑顔で手を振る団員達に向けて、

感謝の気持を込めてその場で深く礼をする。

こうしてサロンに戻ると、その廊下でマダムモローとすれ違い、元気良く笑顔で走るジョンの姿を見て、

「とても元気そうね」と声をかけると、「はい、元気です!」とジョンも走りながら威勢良く答えていた!

そしてピアノの前に立ったその時、そこにフランシスが声をかけ、その姿にジョンも驚いていた。

どうやらフランシスはチャリティーの打ち合わせがあってさっきパリに着いたらしく、それをジョンに話すと、

そこでジョンは、「噂をすれば影ってやつかな…」と言いながら、さっきお嬢さんにフランシスの話をしたところだと、

嬉しそうにそう話しながら、その人も紅茶を入れてくれたことを言う。

そうかとフランシスも納得をしながら、きっとそのお嬢さんも素敵な人なんだなと話すと、そこでジョンは頷き、

フランシスにもどんなに彼女が楽しげに踊るか紹介したいと、嬉しそうにそう語って、早速ピアノを弾いて、

作曲を始めていた。

そんな話を聞いてフランシスは、ふとナージャの姿を思い返し、君は今何処に居て、楽しそうに踊っているのかなと、

空を見上げながら感じていた。

そんなナージャは今日も、パリの公園の中の一座の車で、たくさんの人達に喜んでもらえるように踊るのだった…。

 

誰しもスランプの時期は訪れ、それに人は悩み続ける…。

今回のジョンの話はまさしくそうで、今まで楽しかったのにどうしてかと、片意地を張ってしまう。

だけどそれは結局自分自身の気持が原因であり、逆に最初の楽しかった時の事を思い出せば、

また再びその楽しさを思い出す事ができる。

つまりはそれに向けてがむしゃらに走るのではなく、時には休息も必要なのだと言う事を教えてくれた気がするね。


「折れた翼と恋の涙」(3月23日放映分)

……………………………………………

物寂しげな街の風景に、一枚の落ち葉が風で舞い上がる。

そしてその落ち葉は、いつしか一枚の羽根へと変化し、街の何処かへと再び舞い落ちる…。

そんな街中に一人の弾き語りの男性が、今日もギターを持って寂しげな歌を歌っている。

だがその時、一人の貴婦人が持っていた傘が風で舞い上がり、たまたまその弾き語りの男性がそれを受け止めると、

慌てて駆け寄ったその貴婦人は、笑いながらその男性を見つめ、それにつられて男性も笑う。

だがそれ以来、男性は一枚の羽根とともに、その女性とは逢う事すらなかった…。

……………………………………………

その頃シルビーは、ある公園の中を一人歩いていて、じっと一つの石像を見つめていた。

一方ダンデライオン一座のほうは、次の公演の準備の真っ最中。

それをナージャは楽しそうに見ていたが、ふとナージャは『貴族』と言う事が気になりだし、

フランシスもオペラを見るのかなと疑問に思っていた。

だがその時、突然リターが叫び出し、何かと思って慌ててナージャは下を見てみると、

そこには一人の男性が歩いていて、クリームとショコラとともに、嬉しそうにリターはその人のそばへと寄っていく。

しかしナージャは誰なのかわからず、呆然としながら見ていると、そこで男性は笑顔でナージャを見つめ、

すぐにナージャはその男性に向けて軽く会釈をする。

その頃シルビーは知り合いの男性に車を乗せてもらい、ある場所へと到着すると、そこにギターの音色が聞こえ、

思わずシルビーはあっと思って、その場所へと振り返ってみた。

そこには先程の男性がダンデライオン一座の舞台で弾き語りをしていて、その光景を見ながらシルビーは、

「ラファエル…」と、少し物寂しげな表情で言って、ゆっくりと舞台袖へと歩いていく…。

その後一座全員で、ラファエルとの再会を祝して乾杯の音頭をしていると、そこでケンノスケは、

ラファエルが吟遊詩人である事は聞いていたが、それは一体何なのか、わからなかったので聞いてみた ^^;

するとラファエルは、「風のように諸国を漂いながら、心を歌う」と説明し、今の自分の心境として、

「風に乗って飛び続ける鳥は、一時の翼を休むことなく…」と、即興で歌を歌い始めていた。

その状況にナージャは驚く中、シルビーだけは一人、少し離れた場所からじっとラファエルの姿を見つめていた…。

それから祝いの宴も終わり、ナージャがベッドで寝ている上に、シルビーは毛布を一枚掛けてやると、

そこでナージャは寝言でフランシスの名を言い、その言葉にシルビーは笑いながら見つめて離れていく。

どうやらナージャは夢の中で、フランシスと踊ったときの事を思い返していて、起きた瞬間、

それが夢だと知って少し落ち込んでしまう…。

その後ナージャはシルビーと一緒にオペラ座へと到着すると、その大きな建物に思わずナージャは驚いてしまう!

そしてすぐにフランシスが居ないか探してみると、良く似た後姿の男性が居て、すぐにナージャは声をかけたが、

その人は全くの別人で、すぐにナージャは謝ってしまうが、まさかフランシスがパリに居るはずが無いなと思い、

すぐにシルビーに呼ばれて慌てて走り出して行く。

その後ナージャはシルビーが何か悩んでいるのか気になって聞き、この前の彼と何かあったのかと訊ねるが、

彼はただダンデライオン一座のお得意様で、別に関係ないと言い返していた。

するとナージャはシルビーの好きな人は誰なのか問うと、逆にシルビーは笑みを浮かべながら、

ナージャは好きな人が居るんだろうと、悪戯っぽく訊ねる。

しかしナージャは寂しげに居ないと答えるが、そこでシルビーはフランシスの名を出し、

それを言われてナージャはさらに慌ててしまう ^^;

そしてナージャはさらにシルビーの好きな人は誰なのかを訊ねると、誰にも言わないことを前提に、

シルビーは目の前にある天使の石造を見つめながら、彼がそうだと言い出す。

つまりシルビーは天使に恋をしているのだと言い、いくら手を伸ばしても飛んで行って届かないんだと言うと、

もしかしたらとナージャは訊ねようとしたが、すぐにシルビーにとぼけられて、そのまま一座の車へと戻っていく。

しかしナージャは車に戻っても、天使に恋と言う意味が何なのかを考えていた。

だがその時、またフランシスに似た男性の後姿を見かけたので、つい条件反射で立ち上がって叫んだが、

すぐに違うと認識し、「ばかっ!」と自分の頭を殴って反省していた。

そんな時アーベルがナージャに声をかけると、そこでアーベルに、天使を見た事があるか訊ねてみた。

すると近くに居るじゃないかとアーベルは答えながら、森の中で一人弾き語るラファエルの姿を指す。

それをナージャは理解すると、早速それをシルビーに向けて問いかけてみたが、シルビーはただ黙ったまま、

寡黙に拭き掃除を続けていた。

だがその時、この前のお得意様の男性が再び現われ、これから商談があるので、美女が居ると進めやすいと言って、

シルビーを誘っていると、その誘いにシルビーは乗り、ナージャはそれを見て不思議に思っていた。

その後ナージャは森の中で歌うラファエルを見つけ、早速帽子をかぶると、その歌声に思わずナージャは、

心が温かくなると感心してしまう。

するとそこにアンナが出てきて、涙の中から生まれた心、悲しみや痛みを知っている人ほど、

心は優しくなれるのだと言い、ラファエルの歌は恋愛成就のご利益があると有名なのだと話していた。

そんな言葉を聞いてますますナージャはラファエルの事が気になり、すぐに森の中へと入って近くで聞いていた。

それにラファエルは気づいて振り向くと、早速ナージャはラファエルに向けて、一曲何か歌ってくれないかと、

少し無邪気に踊りながらリクエストし、自分の友達に好きな人が居て、歌ってくれたらその恋が実るかも知れないと、

ラファエルに向けて話していた。

するとラファエルはそんなナージャに向けて、とても美しい羽根を持っていると言うと、ナージャは不思議に思うが、

さらにラファエルは、人は誰しも見えない翼を持っている事を言い、翼はその人の強さや勇気、

優しさといった心だと説明し、大きさや色や形はそれぞれ違っても、誰しもそれは持っているんだと話す。

そしてナージャはそんな友達想いの心そのままに、とても美しい羽根が生えているんだと言うと、

思わずナージャはその場で照れてしまっていた ^^;

だがその後に、ラファエルの翼はどんな翼なのかと訊ねると、そこでラファエルは呆然としてしまうが、

しかしナージャは世界を旅するくらいだから、きっと大きな羽根が生えているんだろうなと言うが、

だがラファエルは物寂しげに、自分の羽根は折れてしまったんだと答え、意外な答えにナージャは驚いてしまうが、

すぐにラファエルはその友達の為に歌おうと言って、歌を歌い始めていた。

その一方でシルビーは、あの天使の石像の前で呆然としていると、そこにナージャが迎えに来て、

一緒に帰ろうと誘うが、一人で帰れるとシルビーは笑顔でそう答えていた。

だがその後にナージャは深刻そうな表情で、どうしてラファエルが好きなのに言えないのかと問い、

逃げるなんてシルビーらしくないと駆け寄って叫んでいた!

しかしシルビーはそんなナージャに向けて、好きな人に何ていうか問うと、その言葉にナージャは驚いてしまう。

そしてシルビーは、例えばフランシスが好きだと仮定して、好きだと思われてないかも知れないのに告白するかと、

真剣な表情でナージャに問いかけると、その言葉にナージャは戸惑い、さらにシルビーは、

フランシスとはたった一度しか踊ってないから、もう彼からは忘れているかも知れないだろうと言うと、

さらにナージャは戸惑い、もう二度と逢えないかも知れないと、シルビーは深刻な表情でそう答えていた!

その言葉にナージャは驚き、そしてシルビーは、いつイギリスに来るかわからないし、もし来たとしても、

その時にフランシスが居るかどうかさえもわからないんだと、物寂しげに答え、どんなに好きでも、

想いが叶うとは限らないんだと話していた。

すると突然ナージャの目から涙がこぼれ落ち、ようやくナージャはそれに気づいて慌てて拭き取ると、

一体どうしてだと、逆にナージャは自分に向けて問いかけていた。

するとシルビーはそれはフランシスと逢えないからだろうと答え、ずっと彼を探していたじゃないかと言うと、

ナージャは溢れる涙が止まらずに、しゃがんで泣きながらフランシスに逢いたいと、我慢が限界に来て泣き叫び、

それをシルビーがしっかりと抱きとめていた!

そしてシルビーは、人を好きになることは楽しい事だけじゃなく、時にはつらい事もあるんだと言うと、

それならシルビーは辛いのかと、逆にナージャは問いかけてみた。

だがそれをごまかすかのようにシルビーはナージャに向けて、その好きな人に想いを打ち明けて、

逆に困らせる結果になったらどうするかと訊ねると、その言葉にナージャは驚きながらシルビーの顔を見る。

そこでシルビーはラファエルには愛した女性が居た事を明かした。

その相手の女性は貴族の娘で、身分の違う結婚は許される物ではなかった…。

そして二人は全てを捨てて駆け落ちしたが、彼女は病に倒れてこの世を去ってしまう…。

そこでラファエルは言った…「彼女は僕と知り合わなければ、もっと長生きして幸せに過ごせたのに…」と、

悲しげな表情でシルビーはそう話していた。

その話を聞いてナージャはシルビーに抱き寄り、それはラファエルのせいじゃないと訴えるが、

しかし彼は自分のせいだと思い込んでいるんだとシルビーは答え、ラファエルは生涯、誰も愛さないんだと、

物寂しげにシルビーはそう話していた。

それをナージャは泣きながらシルビーの顔を見ると、今まで固い表情だったシルビーの顔に寂しげだが笑顔が戻り、

だから自分はとっくに振られているんだと言うが、それでも誰も愛さないなんてと、ナージャはとても悲しんでいた。

そしてシルビーはそこで座りながら、自分にはラファエルの銀色の綺麗な翼が見えるのだと言い、

その翼の片方は、人を愛する勇気をなくして折れてしまったんだと、涙を流しながら語り、

それを癒して上げられたらとも思ったが、どうも無理みたいだと話していた。

そして陽も落ちかけたので、自分は一人で大丈夫だから先に帰るように、シルビーはナージャに向けて話していたが、

しかしナージャは心配に思って、そのままシルビーの手を持って、一緒に帰ろうとせがんでいた!

そしてラファエルは今近くに居るんだから逢ったら良いじゃないかと言い、あの人の性格だから、

重荷に感じることなんかないはずだと話し、このままではシルビーが辛くなるだけだと訴えていた!

するとシルビーは笑みを浮かべながら、どうして私の為に一生懸命になるんだと言うと、それって変かなと、

ナージャは疑問にさえ感じていたが、凄く変だとシルビーはそこで笑って答え、目の前に垂れ下がっていた髪に、

息を吹きかけて遊んでいた…。

その後公園の中を歩いていると、ちょうど噴水の所でラファエルがギターを弾いていて、それを見つけたナージャは、

慌ててそこへと駆け寄っていく。

そしてラファエルは笑顔で答えたが、しかしシルビーはラファエルの側へも寄らず、そのまま車に向けて歩いていく。

それをナージャは疑問に思うが、すぐにラファエルの顔を無邪気に見続けていた。

するとラファエルは笑みを浮かべながら、ギターを片手に弾いて歌を歌い始めていた。

「伸ばした羽根は届かない…。

 見上げた空は遠すぎて…。

 飛べない僕 翼を探し…。

 さまよい歩く大地…。」

その歌っている最中に、シルビーは突然噴水の縁の上に立ち、じっとその水面を見つめた後に、

じっと寂しげにラファエルのほうを振り返り、全く別の歌詞で歌を歌い始めていた。

だがそれは違和感も無く、とても綺麗なハーモニーを奏でていた。

そしていつしか歌の歌詞は合わさって合唱となると、そこで二人は心の中で今までの事について語り合っていた。

その後二人は笑顔で見つめあい、その光景にナージャも少しほっとしていた。

だがその翌日、ラファエルはすでに荷物をまとめて居なくなり、一体何処に行ったんだと、ナージャは心配に思って、

シルビーに問いかけてみた。

だがそれはシルビーにも解らず、本当にそれで良いのかと、ナージャはさらにシルビーに問いかけた。

しかしシルビーはラファエルはそういう人だからと答え、また何処かで逢えると言いながら、

「あなたもね…」と、ナージャに向けて笑顔で話しかけ、ナージャもまたフランシスにまた逢えるだろうと、

期待に胸を膨らませながら思うのだった。

 

今回はシルビーの恋の話だったけど、その恋は決して叶う事のない、とても切ないもの…。

確かに恋は全て嬉しく楽しいものではなく、時には切なく、時には苦しい時もある。

それは恋は自分一人で想うだけじゃなく、必ず相手が居て、その人の気持も理解した上で成り立つもの。

だがそれでも好きと言う気持って、なかなか変わらないんでしょうけどね ^^;


「仮面舞踏会のワナ」(3月16日放映分)

静けさの広がるパリの中にある一つの豪邸…。

そこから突然ガラスの割れた音がしたと同時に、その部屋の主が大きな声で、「黒バラだ!黒バラが現われた!!」と、

大声で叫んで騒いでいた!

どうやら黒バラはこの屋敷に飾ってあった絵画を盗んで行ったらしく、それを持って身軽に飛んで逃げると、

追いかけようとしていた主は、そのまま玄関で躓いて倒れ、盗まれた事を悔やんでしまう!

その後その絵画は、パリの中にあった美術館に置かれていたのを、見回っていた監視員が見つけ、

「これは、以前盗まれた…」と思って驚きながら、その絵の額縁に挟まれていた、黒バラのカードを手にして見ると、

そこに書かれていたのは、「囚われの美女、確かに送り届けた」と、紳士的なメッセージを残して行ったのだった!

その翌朝、その事がパリ中に噂で流れ始める。

どうやら黒バラが忍び込んだのは、「ルピック」と言う貴族の屋敷だったが、盗んだ絵は以前に、

ルーブル美術館で盗まれた物らしく、彼は汚い金でその絵を買い取ったという物。

その事実を知った市民達は、そんな黒バラはただの怪盗ではなく、それを悪党から取り返した英雄だと噂する!

その頃ダンデライオン一座の車は、噴水の近くに停めていて、その休憩の傍らでナージャは、

アップルフィールド孤児院の院長先生宛に手紙を書いていた。

だがその時ケンウルグが、持っていた新聞を見ながら、「やはり黒バラは市民の英雄だな!」と、

みんなに向けて話しかけていた。

するとそれをケンノスケは覗きながら、まるで黒バラは日本に居た義賊の「ねずみ小僧」みたいだなと言い、

わからなかったシルビーにその説明をしていたが、しかしナージャはいくら良い人だろうとも、

泥棒は泥棒だろうと思って怒っていた ^^;

その頃モンテルラム家の豪邸の中では、貴族の女性達から昨夜の話題が持ち上がり、

成金ルピックの情けない顔が想像できると笑い話のように語っていた。

その中心に居たモンテルラム婦人は、気高く紅茶を飲みながら、そんな黒バラに対して、わざわざイギリスから来て、

美術館の絵を取り戻してくれたとはと、何と物好きなと思って面白がっていると、

そこで婦人は面白い催し物を思いついたと言い、息子の「ベルナンド」に運転手を呼ばせて、車を準備させた。

その頃噴水近くでダンデライオン一座は開演し、ケンノスケの居合い切りに見ていた観客達は感心して拍手する。

そんな中カルビオーネ商会に居る「レオナルド」が、アンナを呼びに訪れると、出てきてアンナは喜びながら、

レオナルドに向けて話しかけた。

どうやらレオナルドは織物を取引にしているらしく、一緒に来ていた「ティエリー・ロードシュート」を紹介し、

彼が高級ドレスの店を開いていて、是非ともアンナの仕事振りを見てみたい事を話していた。

だがそこでアンナは、もう一人居た女性を気にして、一体誰なのかとレオナルドに訊ねてみると、

彼女はレオナルドと付き合っている「ティエール」と言い、彼女の帽子を作ってもらいにここに来た事を言うと、

それをアンナは嬉しく思い、一体レオナルドの彼女は何人居るんだろうと話すと、聞いたティエールは怒りだすが、

しかしレオナルドは紳士的に、「この世の美しい物は、全て自分の物なのさ…」と、優しくティエールの手の甲にキスし、

それにティエールもうっとりする ^^;

だがそこでナージャがアンナの元へと駆け寄り、裾がほつれたので直して欲しいと頼むと、

はじめて見るナージャの姿にレオナルドは驚き、アンナは紹介しながら、素早くその裾を縫い終え、

その素晴らしさにティエリーも感心する。

だがその後にレオナルドは、彼女のティエールが居るにも関わらず、そんなナージャを「バラのつぼみちゃん」と呼び、

それを聞いてナージャは思わず困ってしまう(笑)

その後いよいよナージャの出番が訪れ、その踊りに見ていた客達は拍手を送る。

それを後ろのほうで見ていたレオナルドは、さすがだなと思ってナージャを見惚れていると、

さすがにティエールも焼きもちを焼き、すぐさま怒ってレオナルドの手の甲をつねっていた。

しかしレオナルドは、再び自分がこの世の美しい物は全て自分の物だと言いつつも、

ナージャはまだつぼみであり、全然ティエールには敵わないと言って、そんな彼女の事を「白百合ちゃん」と呼び、

その言葉にティエールはうっとりするが、逆にティエリーは笑ってしまっていた ^^;

そしてショーが終わって、食事の為に休憩を取っていたが、そこでナージャが居ない事に気づき、一体どうしたのかと、

ケンウルグは心配に思って聞いてみた。

どうやらリターを探しに行ったらしく、それをシルビーが知っていて説明すると、ケンノスケも心配に思い、

すぐに探しに行くと言ったが、すぐに戻ってくるから大丈夫だろうと、シルビーは思って笑って答えていた。

そしてナージャは必死にリターを探しに公園の中を走り回ると、ようやくクリームとショコラと遊んでいる所を見つけ、

ナージャはほっとしながらそこへと駆け寄ろうとした。

だがその時、リターが投げたボールをクリームが受け損ね、慌てて取りに行こうとしたクリームとショコラを心配して、

すぐにリターもその後を追う!

だがボールは公園の外へと出てしまい、慌ててナージャも危ないと思って駆け出すと、そこに自動車が通りかかり、

その状況にリターは驚くが、すぐにその車はブレーキを踏みながら急ハンドルで切り返し、

街灯へはぶつかるが、何とかリターを引かずには済んだ!

その状況にリターは震え、運転手も気を使って降りて心配するが、しかし一緒に乗っていたベルナンドは、

壊れた車を見て怒り出し、一体どうするんだとリターに向けて攻め立てて、すぐに謝れと言い出すが、

しかしリターは上手く喋る事が出来ずに、その場で涙を流して泣き出してしまう!

だがそこにナージャが駆け寄り、リターは話せないので代わりに謝ると言うと、初めはベルナンドも困惑していたが、

すぐに開き直るかのように、謝るだけでは済まないと、強気の姿勢で車の損傷状況を見せて話していた!

するとナージャは困りながらも弁償すると言い、金は無いがその分働いて返すと、ベルナンドに向けてお願いする!

だがしかしベルナンドは、自動車がどれだけ高いか知っているのかと言い返し、一生働いても無理だろうと、

ナージャに向けて怒鳴りつけていた。

※ その当時のフランスでは、自動車はとても高級な品物で、一部の貴族でしか乗れなかった。

だがそこでモンテルラム婦人が車から降り、ナージャの心がけはとても感心すると褒めてはいたが、

しかしナージャが旅一座の芸人でダンスを踊っている事を聞き、「どんな下品なダンスを踊っているのかしら…」と、

嫌味なように言っていた!

その言葉にナージャはカチンと来てしまい、みんな自分の踊りを見て喜んでくれているのだと言い張ると、

その言葉にモンテルラム婦人は、不敵に笑いながらそのダンスを今夜屋敷で披露してくれるようにお願いする!

その状況にナージャは戸惑うが、しかし先にナージャのほうから、弁償する為に何でもすると言ってしまった手前、

それを付け入るようにモンテルラム婦人とベルナンドが因縁をつけると、心配するリターを見つめながら、

つい勢いに乗ってナージャは婦人の屋敷で踊る事を約束する!

それを後で聞いた一座のみんなは驚き、ナージャは照れ笑いを浮かべていたが、

彼女が「シモーヌ・モンテルラム」だと聞くと、パリでも有名な後家さんじゃないかと、ケンウルグも思って驚くが、

しかし彼女はあまり評判はよくなく、それを心配に思ってケンノスケは、ナージャに行くのを止めるように説得する。

だがナージャは自信たっぷりに大丈夫だと言い張り、ダンスを見せたらすぐに帰ると言うが、

心の中ではやはり下品だと言われた事を気にして、そうじゃない事を証明してやろうと思って怒っていたのだった。

そして夜…。

空には綺麗な満月が輝く中で、ナージャはダンスの衣装を着て、バトンをケースに入れて屋敷へ出かける準備をする。

そしてその屋敷へと到着し、「ダンスを見せたら、すぐに帰れば良いんだから!」と、ナージャは意気込みながら、

その屋敷へと足を運んでいく。

その大広間では堂々たる態度でシモーヌが、壇上で集まってくれた人達を見て嬉しく思い、

今宵も楽しいパーティにすると言って、その場を盛り上げていた!

そんな中でナージャは一人、その大広間の扉を開けてみると、いきなり輝くシャンデリアの光にナージャは目を覆い、

その中を馴染むまでじっと見つめると、その視界に黒バラに似た人物が飛び込み、ナージャは不思議に思うが、

その相手は何故かナージャに紳士的に振舞い、さらにナージャは疑問に思ってしまう。

するとようやく目に馴染んだ大広間には、たくさんの黒バラの衣装を纏った紳士達が溢れ、

一体この人達は何なのだと、ナージャは驚きながらその場で立ち尽くしてしまう!

どうもこの催しは、シモーヌがフランスの絵を取り返してくれた黒バラに敬意を称した仮面舞踏会であり、

その事実を聞いたナージャは驚くと、さらにシモーヌは自慢げに、パリ市警がこれを聞いて大騒ぎした事を告げる。

「これに紛れて本物が現われたらどうするんだ!」と!!

だがシモーヌは逆に招待したいくらいだと鼻高々に言って高笑いを浮かべるが、

だがそこに同席していたレオナルドとティエリーは、あんな事言ってても、本物が現われて一番先に泣き叫ぶのは、

シモーヌ本人だろうと思って呆れて見つめていた。

そしてシモーヌの乾杯の合図とともに舞踏会が始まろうとしていると、

そこにベルナンドが「遅いじゃないか!」と駆け寄り、シモーヌを呼びながらナージャを引っ張っていく!

するとシモーヌは黒バラが庶民の味方なので、その代表として踊ってもらおうと言うが、ナージャはそこで戸惑うが、

それを嫌味なようにシモーヌとベルナンドは、ナージャにその自慢のダンスを見せろと言って、

その中央へと押しやっていく!

それを見てレオナルドとティエリーは驚き、さらに別の紳士も、「また場違いの娘が紛れ込んで…」と、

笑ってそれを見つめていたが、するとその横に居た女性から、ナージャが公園で踊っていた旅一座の一人と知り、

思わずその紳士は驚きながら見上げていた。

その後待ち構えていた演奏団が、各々の楽器を持って引き始めると、その音楽にあわせて、

周囲はワルツを踊り始めていたが、ナージャは一人立ち尽くして、どうしたら良いのか困ってしまう…。

するとシモーヌとベルナンドがそこへと近寄り、自慢のダンスは踊らないのかとシモーヌは嫌味を言うと、

すぐに横から煽るように、ベルナンドが誰も踊りたがらないと言って、二人で大笑いをして離れていく!

その状況にナージャはひどいと思って呆然としていたが、さらに他に踊っていた人達とぶつかっていき、

それらの人達が皆、自分を見て笑っているなと、ナージャは恐怖に思って見つめて、

戸惑いながら離れようとしたが、途中で足を引っ掛けてしまい、気を失って倒れそうになる!

だがそこで誰かが優しくナージャの体を受け止め、ふと見上げてみると、そこにはレオナルドの姿があり、

それを知ってナージャは驚いてしまう!

そしてレオナルドは、どうしてここに居るのかとナージャに訊ねると、詳しい事情を聞いてレオナルドとティエリーは、

そんなシモーヌの悪戯にも程があるなと思い、二人で頷きながら、すぐに大広間から出て、

別の部屋へとレオナルドはナージャを連れて行く!

しかしナージャはその状況に戸惑っていたその時、すぐに扉がノックされ、レオナルドはその扉を開けると、

ティエリーが試作品のドレスを持ってきたまでは良かったが、すぐ横に4人の女性が現われて、

「レオ様の独り占めは許さなくてよ!」と言って、彼女達はレオナルドを睨みつけながらも、

そのまま二人を外へと追い出し、「殿方は外に出てくださいまし!」と言って、その扉を閉めてしまうと、

そのまま彼女達はナージャを見つめながら、「…覚悟は良いわね!」と言って、いきなりナージャに襲い掛かる(笑)

こうしてナージャはそのドレスに着替え、その姿にレオナルドとティエリーが見惚れている中で、

ある紳士が一人花束を持って、その屋敷の中へと入って行く!

そんな事は誰も知らず、大広間にわざと目立つように、レオナルドは集まっていた人達に向けて、

「今開かんとする『バラのつぼみ』」と言いながら、ドレス姿に着替えたナージャをそこへと案内する!

だがそこに集まった客達は、誰もそれが先程のナージャだと気づかず、一体誰なのだろうと思って見惚れると、

ティエリーがエスコートしながらレオナルドの元へとガイドして、そのまま二人の男性の腕を絡ませると、

そこでレオナルドがナージャである事を明かし、その事実に見ていた客達は驚くが、

逆にナージャが注目されたことに、シモーヌは悔やんでしまう!

だがその時執事からシモーヌへ向けて、バラの花束が渡されると、一体何かと思いながら、シモーヌはそれを取ると、

その中に黒バラからの予告状が入っていて、早速シモーヌはそれを見つけると、すぐに高笑いをしながら、

その予告状を客達の前で披露する!

その内容とは、「今宵、美しきモンテルラム婦人の首飾りを頂く」。

その状況に周りは驚くが、しかしシモーヌはそれが冗談だと思い込み、一体誰がこれを送ってくれたのかと、

客達に向けて問いかけていく。

その言葉に全員が悪戯かと思ってほっとして、レオナルドはナージャをまだ「バラのつぼみちゃん」と呼んでいたので、

良い加減覚えて欲しいなと、ナージャは思って呆れてしまう ^^;

だがその時、突如大広間のシャンデリアが消え、その状況に周囲は戸惑うと、その隙に黒バラは、

シモーヌの着けていた首飾りを奪っていき、そのままシャンデリアを複電させる!

その状況に客達がほっとする中、突然シモーヌが首飾りが無くなったと悲鳴を上げて大騒ぎし、

周りも騒然とし始めていた。

だがそこに本物の黒バラが、「さすがはモンテルラム婦人、見事な演出だ」と褒めると、周囲の客達もそれを信じ、

その黒バラの合図とともに、再びワルツが演奏されて、客達はその音楽に乗せられて踊り始める。

そして黒バラは呆然としていたナージャの目の前に立ち、「踊って頂けませんか?」と言って、

半分無理矢理にナージャの腕を掴んで、そのまま一緒にワルツを踊っていた。

その状況にナージャは、何て乱暴な人なのかと思いつつも、ワルツのエスコートがとても上手で、

まるで羽根みたいに軽いなと感じながら、この感覚を何処かで受けた事があるなと、ふと感じていた。

だがそこで黒バラは、どうしてここに居るのかナージャに問いかけ、こんな馬鹿げたパーティに来て楽しいのかと、

ナージャに向けて話していたが、しかしナージャは仕方なくここに居るんだと、黒バラに向けて説明する。

すると黒バラはそんなナージャに向けて、「こんな金と欲で固められた場所へは来てはいけない!」と言うと、

ようやく彼が黒バラだと知ったナージャは、顔をしかめながら首飾りを本当に盗んだのかと問い詰める!

それならどうするんだと逆に黒バラは言いながら、ここで叫んだら良いじゃないかとナージャを挑発すると、

そこでナージャはどうして泥棒をするんだと、黒バラに向けて問いかけていく。

すると黒バラは、壇上の前で周囲が黒バラの仮装をしていた人達を疑って問い詰めているのを見せながら、

彼女が有り余る金を使って、毎日遊びほうけて無駄に過ごし、逆に毎日忙しく働く人達に向けては、

1フランとも渡さないんだと言い、他の貴族達もそうだと愚弄していた。

その話をナージャは踊りながら聞き入ると、さらに黒バラは、自分はみんなが平等に過ごせる時が来るまで、

こうして盗み続けるんだと言い明かすが、しかしナージャは、貧しい人の為なら他に方法があるじゃないかと、

少し嘆くように黒バラに向けて答えていた。

すると黒バラは、自分は人と同じやり方をするのは嫌だからと言って、自然とナージャから離れながら、

「グッバイ、おちびちゃん!」と言ってそのままマントを翻して、外へと逃げて行ってしまう!

そして翌朝、その内容の記事が新聞に載せられると、「やはりパリに戻っていたか…」と、

それを読んでいたハービーは、「戻って来た甲斐があったぜ!」と思って喫茶店で喜んでいた!

その数日後、黒バラが貧しい家庭にたくさんの金貨を置いていった事が、ナージャの元にも風の噂で聞く。

そしてナージャは橋を見つめながら、その舞踏会で語っていた言葉を思い返し、

もしかしたら黒バラは悪い人では無いのかも知れないと、心の中で一瞬思うが、やはり泥棒は悪い事だと認識するが、

その二つの交差する心が、ナージャを少し苦しめていたのだった…。

 

人間は欲が張りすぎると、どうしても『自分中心』になりがちになり、『他人の苦労』が見えなくなってしまう。

それは昔の事でなく、今の日本の情勢でも考えられるのではないか?

良くニュースで報じられる、「学生がホームレスの人へのリンチ殺人を犯す」…。

これこそまさに、「貧しさを知らない物の仕打ち」として一緒じゃないかと、わしは思えてならなかった…。


「母娘(おやこ)をむすぶ舞踏会の日記」(3月9日放映分)

ようやくフランスのパリへと辿り着こうとしていた時、ナージャはその船の中で日記を書き綴りながら、

今までの旅を思い返し、まだ見ぬ母親へとその想いを伝えようとしていた。

だがふとその時に何かを思い出して、ページをめくり返して確認していると、そこでケンウルグから、

目の前にエッフェル塔が見えた事を言い、慌ててナージャは上へと駆け上がり、始めて見るその塔を見て感激する!

その後ダンデライオン一座の車は、その近くの噴水広場へと舞台を構えて、通ってくる人達へ向けて芸を披露する。

そしていよいよナージャの出番が来て、音楽が流れて踊り出すと、見ている観客達は皆、

ナージャの可愛らしさと踊りに魅了されていた。

そしてナージャの踊りが終わり、その見事さに観客達が拍手する中、ただ一人の少年だけが、

ナージャに狙いをつけるかのように、手で拳銃の形を作って打ち放つ!

こうして舞台も終わって、団員達が休憩していたその時、先程の少年が突然近寄り、ナージャに向けて声をかける。

その少年の名は「ティージェー」と言って自己紹介し、ナージャもきょとんとしながら自分の名を名乗ると、

するとティージェーは唐突にナージャに近寄り、その手を取って挨拶代わりのキスをする!

その状況にナージャは驚くと、今度はティージェーはナージャにナンパしようとしていたが、すぐにケンノスケが気づき、

ティージェーに向けて注意をする!

しかしティージェーはケンノスケに向けて、「ナージャの何なの?」と問うとケンノスケは答えられず、

結局ティージェーに止める権利は無いと言われて、そのままナージャをパリの街へと案内しようとしていたが、

さらにケンノスケは怒り、ティージェーに向けて勝負を申し込み、それをティージェーは素直に受け入れていた!

それをナージャは止めようとしたが、しかしティージェーはアメリカの国技である「ベースボール」と勘違いして、

木刀をバットの構えに持ち、ケンノスケに向けて「どっからでも投げ込んで来い!」と言って木刀を振り回していた ^^;

しかしケンノスケはそれを知らず、「日本人の魂を愚弄するとは…」と言ってさらに互いに睨みつけると、

そこでナージャが声をかけて止めるが、しかし二人ともナージャに向けて黙って置くように言い、

ナージャも良い加減腹が立ち、噴水の水をバケツに汲んで、二人に向けて投げつけていた(笑)

その後二人は濡れた服を乾かす為に脱ぎ、毛布で体を温めていると、そこにナージャは二人に紅茶を置くが、

完全にナージャは怒っていて、礼を言う二人に対して完全に膨れっ面をして睨みつけていた ^^;

それをケンノスケとティージェーは互いのせいにしていたが、すぐにナージャが咳き込んで睨み、

すぐに二人はおとなしく紅茶を飲むが、またつまらない事で喧嘩を始めようとしていると、ふとそこでナージャは、

ここがパリである事に何か思いつき、「これよっ!」と思って笑顔で立ち上がっていた!

そしてケンノスケとティージェーの二人に先程の母親の日記を見せ、別の外国の字で読めない事を言うと、

一体それがどうしたのか、ティージェーは解らずに聞くと、そこでケンノスケが、ナージャは孤児院に住んでいたが、

最近になって母親が生きている事を知った事を説明し、ナージャからも母親に逢いたいという切実な想いを告げ、

聞いたティージェーはそれを理解し、「だったら俺に任せてくれ!」と、自信たっぷりな表情でそう答える!

どうやら彼は以前に逢った新聞記者のハービーの弟らしく、聞いたナージャとケンノスケは驚いてしまう!

そのハービーはと言うと、気力を無くすかのように今日も寝ていて、くしゃみとともに起き上がると、

そこに編集長が入ってきて、早く仕事をするように怒鳴られていた ^^;

だがそこでナージャとケンノスケは、兄のハービーはロンドンに居るのに、どうしてティージェーはパリに居るのか、

ふと疑問に思って聞くと、ハービーは元は「モンマルトル・ジャーナル パリ支局」に所属しているのだが、

黒バラを追ってロンドンへと出張に行っているらしく、本当はティージェーも着いて行きたかったが、

他にもやる事があるから仕方が無いと言う。

だがティージェーはそんなハービーを尊敬し、いつかは自分も同じ大人を目指すんだと言って喜びながら、

ここは「未来の事件記者」に任せろと言って、早速ナージャの日記を手に持ち、外で休憩していた団員達に向けて、

「この文字読める人居ませんか!」と問いかけていく ^^;

するとアーベルが立ち上がって、早速その日記を見てみると、どうやらそれは「ドイツ語」で書かれていて、

早速アーベルはその日記の文章を読み始めていた。

「あぁ…憧れのパリ、初めての舞踏会。

 最初のダンスの相手はパリに住む画家、『アルフォンスジャン・マレー』さん、ワルツをご一緒させてもらった。

 彼の絵はとても生き生きとした人が描かれ、まるで今にも動き出しそう。」

その一文を読んでアーベルは、これが『舞踏会の日記』だと説明するが、ティージェーは不思議そうに思い、

何かと思ってさらに聞くと、そこでアーベルはこうした舞踏会には参加した時の踊った人の印象とかを、

日記として書き綴る物だと言い、その事実を知ってナージャは喜びながら礼を言い、

早速服を着たティージェーとケンノスケとともに、その踊ったとされる画家のマレーを探しに歩き出す。

だがしかしティージェーは、パリ中を探すのかと思って驚くが、しかしケンノスケは一緒に探そうと張り切り、

その言葉にナージャも喜んでいたが、それをティージェーは不服に思って、また二人は喧嘩を始めて背を向け、

ナージャはその様子を見て苦笑する ^^;

そして再び歩き出すが、しかしどの場所で探せば良いかわからずに、ナージャは歩いていると、

そこでティージェーは、画家なら絵を売っている店へと行けばわかるかも知れないだろうと提案し、

思わずナージャはさすがだと言って喜び、すぐにあちこちの絵画屋へと歩き回って聞いてみた。

しかし誰も相手をしてもらえず、橋の上で呆然としていると、またさらにケンノスケとティージェーの二人は、

喧嘩を始めようとしていたので、すぐにナージャは止めて、「また水をかけられたいの!」と注意をする(笑)

だがその時、一人の少女が泣きながらナージャのスカートを引っ張って呼ぶと、3人は気づいてその少女を見つめ、

まさか迷子かと思って驚いてしまう!

その少女の名は「マドレーヌ」というらしく、ナージャは挨拶を交わしながらパリの住宅街を一緒に歩いて、

マドレーヌの親を探す事にした。

だがしかし後ろで見ていたティージェーは、人が良すぎると呆れてしまうが、あの場合は仕方が無いだろうと、

横に居たケンノスケは笑顔で答え、さらにはマドレーヌはナージャと同じく、母親に逢いたいという寂しさを理解して、

放っておけなかったんだろうと説明した後で、すぐにマドレーヌの側に寄り、笑顔で自己紹介をして、

3人で仲良く笑いながら歩いていた。

その後街中でマドレーヌの親を探し回るが、なかなか見つからずに苦戦していて、

再び寂しそうにしていたマドレーヌを喜ばせようと、すぐにケンノスケは肩車をして遊んであげる。

その様子を見てティージェーは、ふと子供の頃に飛行機で遊んでいて壊れて泣いていた時に、

ハービーが優しい笑顔で頭を押さえて、肩車をしていた事を思い返していた。

その後マドレーヌに何処を歩いたかを案内してもらっていたが、結局同じ所をぐるぐる回ってしまうはめになってしまう。

とうとう歩きつかれてナージャ達は休憩を取ると、そこでティージェーはマドレーヌに向けて、

親の名前とかは思い出せないのかと問うと、マドレーヌは困惑した表情でわからないと答えるが、

しかしティージェーはそんな事はないだろうと言い、「お前がしっかりしないとダメだろう!」と、

攻め立てるように言い続けていた!

その状況にケンノスケは腹を立てて、ティージェーの体を突き飛ばし、責めたって仕方が無いだろうと言うが、

しかしティージェーも甘やかすだけではダメだと反発して、再び二人は喧嘩を始めてしまう。

だがそこでケンノスケは、ハービーの事を侮辱するような言葉を吐くと、急にティージェーは静かな口調で、

今すぐその言葉を取り消すように言うが、逆にケンノスケは、そんな小さな子供の気持もわからない奴に、

あれこれ言われたくないと反発すると、急にティージェーはケンノスケの体を押さえ込み、

今までどれだけ苦労したかはわからないだろうと告げる!

しかしケンノスケは、「弱い者に手を差し伸べられないでどうするんだ!」と怒るが、それでもハービーは、

「弱いままで良いのかよ!」と反論し、二人の喧嘩は段々収集着かない状況にまで陥ろうとしていた!

だがもうナージャも我慢が出来ずに、二人に向けて口を出すが、しかし二人は「ナージャは黙って!」と言い返し、

完全にナージャはぶち切れて、「黙らないわ!」と怒鳴りだし、本当にマドレーヌの気持を考えているなら、

喧嘩なんかしないはずだと言って二人を睨みつけ、今のマドレーヌの本当の気持ちは、

一人で居て辛くて不安で寂しくて、そんな簡単な事をどうしてわからないんだと、再び二人に向けて怒鳴っていく!

するとマドレーヌが泣き出し、二人の喧嘩が収まったその時、ちょうど教会の鐘が鳴り響き、

そこでふとナージャは立ち上がり、「この鐘の音…」と思いながら、静かに胸のブローチを押さえながら、

その場で歌を歌い始めていた。

するとその歌によっていつの間にかマドレーヌは泣き止み、ケンノスケとティージェーも、その歌を聞き入っていた。

その後再びマドレーヌの親を探しに歩き回ると、そこでケンノスケは、自分に妹が居る事を明かし、

3年前に両親が死んで、それ以来妹である「ハナコ」を守る決意を固めた事を話し、

今は親戚に預けられているが、早く立派になって迎えに行きたい事を願っていた。

するとティージェーはそんなケンノスケの気持を理解し、「早く…行けると良いな…」と言うと、

その言葉にケンノスケは笑顔で見つめていた。

どうやらティージェーとハービーも早くに両親を亡くしていて、口では言わないけれど、色々苦労している事を感じる。

つまりティージェーはハービーから、居なくなっても強くなるように教えられていて、自分もそうしなければと思って、

その事をナージャとケンノスケに明かすと、その気持を知ってナージャは謝るが、しかし二人はそうでなく、

互いにナージャもマドレーヌも、早く親に会えると良いなと話していた。

そして陽も落ちようとしていたその時、ふと居た絵描きに呼び止められると、それと同時にマドレーヌの母親が、

そこへ向けて駆け寄ってきて、それを見つけたマドレーヌも、泣きながら母親に向けて飛びついていく!

どうやらマドレーヌは母親が似顔絵を描いてもらっている時に迷子になったらしく、その事情を知って、

ケンノスケも納得しながら、軽く会釈する母親と笑顔で手を振るマドレーヌの姿を見つめていた。

そしてナージャはほっとしながら、今日は遅いから帰ろうと言うが、しかしケンノスケとティージェーは、

本当に良いのかと思って驚いてしまう。

だがしかしまだ明日もあるだろうと、笑顔でナージャはそう言うと、その絵描きの人に向けて、

今日は帰る事を話して歩き出そうとしたその時、ふと1枚の両親と娘の絵に目を止め、それがとても素敵で、

今にも動き出しそうだと感じていた。

だがその時絵描きの人がナージャに向けて、絵を描かせてくれないかと頼むと、笑顔でナージャは了承して、

早速その似顔絵を描いてもらう事にした。

すると絵描きの人は途中で絵を止めて、前に一度ナージャと似た人に逢った事があると言い、

その人からも同じ事を言われたと説明していた。

どうやら彼は昔、金稼ぎに貴族相手に肖像画を描いていて、その頃はとても評判が良くて、

舞踏会にも良く顔を出していた事を話す。

そんな時にその人と出会い、一緒に舞踏会でワルツを踊った事を思い返していた。

どうやらその女性は以前に彼の絵を見た事があり、そこに飾っていた「モンマルトルの家族の絵」が、

すぐに動き出しそうで素敵だったと褒めると、そこで彼は踊りを止めて立ち止まり、

そこでどんなにひどい絵を描いたか気づかされた事を説明して、今は金稼ぎの為でなく、

道端で好きなように絵を描いていることを話していた。

その話を聞いてナージャは、彼がマレーである事に気づいて聞くと、急にマレーは、

どうして自分の名を知っているのかと思って驚き、聞いたナージャ達も驚いてしまう!

そしてナージャは日記を見せて、これを頼りに辿っていた事を説明すると、ふとマレーは溜息をつきながら、

夕焼け空をじっと見つめていた…。

その後ナージャは、母親の手がかりを何か知っているかマレーに聞くが、結局母親とは一度きりしか踊らず、

その名前も住んでいる場所も全く知らなくて、申し訳無さそうにそう答えると、それを聞いてナージャは、

また手がかりを失ったと思って落ち込んでしまう…。

だがそこでマレーは、母親はナージャと同じく、笑うととてもチャーミングな女性だったと話し、

その言葉に思わずナージャも喜んでいた。

その後ナージャはマレーが描いてくれた似顔絵を抱いて歩き、マレーと出会えた事によって、

ほんの少しだけ母親へ近づいて来たなと感じるのだった!

 

喧嘩するほど仲が良いと言いますが、ティージェーとケンノスケって、喧嘩はするけど結構良い感じじゃないかと、

思えてならないんですけど… ^^;

でも偶然もあそこまで行くと、あまりにも大袈裟すぎるような気がするけど…。

だがそれでも、少なからずは母親の情報は入ったことだし、良かったと言えば良いのだけど… (-_-;)


「星の夜・二人だけのワルツ」(3月2日放映分)

突然の「星の瞳のナイト」との劇的な再会に、ナージャはただ驚く事しかできないでいた…。

その後おばばとともにナージャは屋敷の中へと案内されるが、しかしナージャは再び星の瞳のナイトに逢えた事で、

考え込んでただ呆然とするばかりだった…。

そんな中おばばの事を、「アンナ・ペトロア」と呼ぶ貴婦人が嬉しそうに駆け込むと、

どうやら彼女が「エマ(レディ・クィーンズ・ベリー)」であり、丁重にアンナは挨拶を交わすと、そこでふとエマは、

ソファに座るナージャの姿に気づき、すぐにアンナは紹介すると、慌ててナージャは立ち上がって、

エマに向けて挨拶を交わしていた。

そしてエマは自分がアンナの作る帽子の熱烈なファンだと言って、早速アンナが差し出した帽子を見ると、

その繊細な美しさに、エマは大いに喜びながらそれを被り、誰もが自分を羨むだろうと笑顔でそう語ると、

そのエマの美しさにナージャは見惚れ、こういう人の事を「貴婦人」と呼ぶのだろうなと感じていた。

するとエマはアンナに向けて、この前貰った髪飾りに合わせて、今着ている服を手直ししてくれるように頼むと、

それをアンナは喜んで引き受け、呆然とするナージャに声をかけると、しばらくしてからナージャは返事をし、

先に車に戻るように言って、一人部屋の外へと出すが、しかしナージャはこの広い屋敷の中から一人で帰れるか、

不安で仕方が無かった…。

だがしかしその屋敷の豪華な飾りや絵画などを見惚れるが、すぐに早く出口を探さないとと思って、

慌ててあちこちと見回して探していると、途中でシーツを運ぶメイドとぶつかり、謝りながらシーツを畳んで手渡すが、

しかしそのメイドのおばさんは、自分の下の者と勘違いしていて、早く仕事に戻るように命じて立ち去ってしまう ^^;

そして再びナージャは出口を探しに回っていると、その途中で部屋から顔を覗かせる貴婦人を見つけ、

早速出口が何処かを聞いてみたが、その貴婦人はただ呆然とナージャの姿を見つめるが、

その後に出てきた夫にどうしたのかと言われて、「別に…」と答えてそそくさと部屋の中へと入ってしまう…。

そして再びナージャは一人、出口を求めて彷徨っていると、階段の途中で一人のお婆さんとすれ違い、

手すりを持ちながら辛そうに階段を登っていたので、ナージャはすぐに「お手をどうぞ!」と丁寧に言って、

そのお婆さんの体を支えながら一緒に登り、上にあるソファへと座らせた。

その状況にお婆さんは笑顔でナージャに礼を言うと、早速ナージャは屋敷の出口は何処かと聞き、

広くて迷ってしまった事をいうと、そこでお婆さんも自分も迷うんだと言って互いに笑いながらも、

召使の出口までは知らないんだと告げ、その状況にナージャは呆然としながら、完全に迷子になったと思って、

再び屋敷の中を彷徨い歩いていた…。

するとちょうど半開きになっている部屋の扉から、「今夜こそ『白バラの貴公子』と踊りたいわ…」との話し声が聞こえ、

一体何かと思ってナージャはその中を覗き込むと、そこで話をしている女の子たちが綺麗なドレスを着こなしながら、

その白バラの貴公子が踊りが苦手と聞くが、本当なのかと疑って笑っていた。

すると彼女らはナージャの姿をじっと見つめると、慌てて召使の男が謝りながら廊下へと出て扉を閉め、

二度と客の前に出るなとナージャに向けて勘違いして叱り付けると、そこにたまたま通りかかったメイドの女の子に、

呼び止めてナージャを案内させていた。

そしてその女の子はナージャが「臨時雇いのメイド」と勘違いして、礼儀作法を知らない子が良くいるとぼやきながら、

外にあるバラ園の長さをこれくらいに切っておくように命じて一緒にやっていた ^^;

どうやらその子は正式に雇われているメイドであり、自分のお婆さんの代から働いているんだと言うと、

それを聞いてナージャは感心し、屋敷の事は何でも知っているとそのメイドの子が話したので、

早速ナージャは裏口で見かけた、「白馬に乗った金髪の男性」の事について問いかけてみた。

すると彼が先程噂していた「白バラの貴公子」であり、それを聞いてナージャは驚くと、

どうやら彼は公爵家の一人息子らしく、それをメイドはバラを切りながら話していると、

そこでナージャは白バラの貴公子に、この前危ない所を助けてもらったので礼が言いたい事を訴えていた。

だがそのメイドは笑いながら、白バラの貴公子は貧しい人や病気の人などにたくさんの施しを与えていて、

ナージャにとってはありがたくても、彼にとってはそのたくさんのうちの一つなんだと話していたが、

しかしナージャはそんな事無いと思って、悲しい表情でそのメイドに向けて訴えかけていた!

だがすぐにそのメイドは籠の中一杯にバラを摘み終えると、すぐにナージャに台所へ向かうように命じていたが、

ふと名前を聞きそびれたので問うと、立ち上がりながらナージャは名乗ると、そのメイドは切なそうに、

イギリスという国は、貴族はずっと貴族であり、メイドはずっとメイドなのだと告げながら、

白バラの貴公子は自分たちとは別の次元の世界の人だと言って、そのまま立ち去り、ナージャは呆然と立ち尽くして、

その言葉をじっと聞くのだった…。

その後夜も更け、屋敷の周囲に8時の鐘が鳴り響くと、一斉に屋敷内のシャンデリアが輝き出して、

大広間ではパーティが開始されようとしていた!

そんな中車で待っていたケンウルグは、なかなか戻らないアンナに苛つくが、多分エマ様に色々頼まれてるだろうと、

シルビーは紅茶を飲みながら落ち着いてそう答えていたが、それでも心配でならなかったケンウルグは、

ようやく帰ってきてベッドに座るナージャに向けて、様子を見てくれるように頼んでいた。

だがそのナージャは誰かから送られた母親が着ていたドレスを見ながら、白バラの貴公子の世界と、

自分の知っている、アップルフィールドやダンデライオン一座の世界とは全然違うんだなと思って考え込んでいると、

そこで屋敷からパーティの始まりを告げる音楽が流れ出し、それを聞いてケンウルグは、

まさか一緒に踊っているのではないかと心配に思っていた。

するとナージャはそのドレスを持って慌てて屋敷に向けて駆け出すと、その部屋の中から聞こえる音楽を聞いて、

これが母親が昔行った舞踏会なのかと、外から眺めて思っていた!

そして屋敷の大広間では、舞踏会で流されたオーケストラの演奏を終えて、集まった客達が拍手を送ると、

そこでハーコート公爵が現われ、今回の「セント・ピーターズ病院支援の舞踏会」に参加してくれた事に礼を言い、

それを開催した公爵の息子である、白バラの貴公子こと「フランシス・ハーコート」を紹介して、

そこに出して客達に向けて挨拶をさせていた。

そのフランシスの姿を見てナージャは驚くと、そこでフランシスは客達に向けて、皆様の支援によって、

たくさんの子供達や多くの貧困に悩む家族が救われる事を言いつつも、まだ多くの国で、

設備が整った病院が必要とされる事を告げ、そこに参加する多くの人達に向けて、

福祉と慈善の精神に期待する事を訴えていた。

その言葉に聞いた客達も大いに拍手をするが、しかしナージャは以前に助けられた時はあんなに近かったのに、

今はとてもその距離感が遠く感じてしまっていた…。

その後再びワルツが流れて客達が踊ると、外で見ていたナージャも自然と足のステップを踏んで踊り始めていた。

その一方でフランシスは、公爵とともに客達に向けて挨拶回りをしていた。

そんな中でカルロア婦人はフランシスに向けて、初めて顔を合わせるニーナを紹介するが、彼女は緊張して、

声が少しどもりつつもそれを終えると、フランシスはそれを気にせずに笑顔で挨拶を交わしていた。

だがその後にカルロアはニーナが舞踏会デビューである事を話しながら、是非フランシスに手を取ってもらいたく、

ハーコート公爵と話をしていたが、しかしフランシスは「踊りは…苦手なんで…」と苦笑しながら断っていた。

それを言われたカルロアは、笑顔を絶やさずに謝りながらニーナを連れて離れると、

公爵も笑顔で謝りつつ、ジュースを飲むフランシスに向けて、「踊るのも貴族の務めだ」と耳打ちし、

聞いたフランシスも申し訳なさそうに謝りながらも、そのまま外の空気を吸いに出て行ってしまう。

それを見ていたエマは、フランシスのパーティ嫌いにも程があるなと話していたが、それは母親のアメリアに似たと、

公爵は切なそうに話し、エマもそれを感心しながら、いつもバラ園で溜息をついていた事を思い返していた。

そんなフランシスも外で溜息をつきながら、アメリアが生きていた時に一緒にバルコニーで踊った事を思い出す。

そして目を開けて、静かにバラ園のほうへと足を向けると、そこで闇の中で一人踊るナージャの姿を、

静かに見つめていたのだった!

そして音楽が奏で終えて、ナージャは深く深呼吸すると、そこでフランシスが声をかけ、

慌ててナージャは逃げ隠れるが、しかしフランシスはどうして隠れるのか疑問に思って、

ナージャに向けて語りかけてくる。

するとナージャは自分は舞踏会の客でない事を話すが、しかしフランシスは自分は警備の人間ではないので、

安心してくれと言い、自分は社交辞令に息が詰まったはみ出し者だと説明する。

そして静かにナージャは顔を出そうとすると、そこでフランシスは、どうして踊っていたのかナージャに問うと、

少し考えながらナージャは、流れてくるワルツがあまりにも素敵だったからだと答える。

するとフランシスは、「ワルツは楽しく踊るものだ…と母に教えられたんです」と言い、

陽だまりのように暖かだったが、自分が8歳の時に亡くなった事を話すと、ふとそこでナージャは、

寂しくないのかと疑問に思って問いかけると、始めは寂しかったが、しかしたくさんの思い出を残してくれたんだと、

フランシスは力強くそう答えていた。

それをナージャは納得して聞いていたが、逆にフランシスから母親の事について問われると、

ナージャは自分に母親の思い出がない事を切なそうに思って座り込んで答えるが、

しかし孤児院に居た時はたくさんの兄弟がいたから、全然平気だった事を話していた。

それを聞いてフランシスは良いなと思っていると、そこでナージャは今まで母親は死んだとばかり思っていたが、

最近になって何処かで生きている事がわかったと話し、何処にいるかわからない母親を絶対見つけるんだと言うと、

聞いたフランシスはきっと見つかると答え、今まで思い出が作れなかった分、

そこで新しい思い出をたくさん作ったら良いのだと話していた。

そしてナージャは始めは叱られるものかと思ってほっとした事を言い、この大きな屋敷は初めてだから、

最初はただ驚く事しか出来なかったが、やがてここに住む人達とは世界が違うんだなと切なくも感じていたが、

しかしフランシスはそうじゃないと答え、貴族とか平民だとか、血筋や財産なんかは、

人間の値打ちとは何も関係ないんだと必死になって説明し、一番大事なのは、その人が一日一日を、

どれだけ一生懸命生きていることかだと言い、その言葉に思わずナージャは驚いてしまうが、

その後にフランシスは、そう母親に教わったんだと笑顔で言い、その言葉に思わずナージャも笑って見つめていた。

だがその時、ふとナージャは夜空を見上げてみると、タイミング良く流れ星が流れ、それを見ながらナージャは、

お願い事をし損ねたと、笑みを浮かべながら話していたが、一生懸命に努力して生きていたら、

きっと願い事は叶うから大丈夫だろうとフランシスに問いかけ、フランシスもきっとそうだと答えていた。

そして静かにフランシスはナージャの元へと近寄って丁重に挨拶をすると、その姿にナージャは、

ただ驚く事しかできないでいた!

するとフランシスはナージャに向けて、一緒に踊ってくれないかと言うと、ナージャはまだ夢を見ているかのように、

恐る恐る手を差し出しながら、フランシスと二人きりでバラ園の場所でワルツを踊る!

その足取りは互いに軽快で、それを喜ぶかのごとく、バラ園の花達も一斉に咲き乱れていく。

そしていつの間にか二人は踊りながら、大広間へと入っていくと、そんな二人が踊っている姿に、

見ていた客達だけでなく、メイド達までも驚いてしまう!

そしてナージャとフランシスは踊りながら互いに名乗ると、そこでナージャは夜に助けてくれた事に礼を言うが、

しかしフランシスはその事も忘れ、その事実にただナージャは驚くしかできないでいた!

そして翌朝、ナージャは一座の元へと戻ると、次はフランスへ向けて船の上に乗りつつも、

離れていくロンドンの風景を見ながら、どうしてフランシスはあの時の事を覚えてなかったのか、

疑問にさえ思っていた。

するとケンウルグが肩を叩いて、離れるのは寂しいかと聞くと、切なそうにナージャは寂しいと答えるが、

すぐに笑顔を取り戻して、この先にはフランスやヨーロッパ、そしてその先にはもっと広い世界に通じるのだろうと言い、

逆にわくわくすると答えると、その言葉にケンウルグは大いに笑っていた。

だがしかしナージャは、フランシスと運命の糸で繋がっているなら、また逢えるだろうと心の中で願うのだった…。

 

運命と言うのは時に希望を持たせ、時に絶望感にも襲われるときもある。

今回の話はそんな二つの顔が交錯するような…そんな気がしてならないでいた。

その当時のロンドンってのは、昔の日本の「武家・部落制度」に似た所があり、下の民家達には恐ろしい仕打ちをする。

本当に偉いのは「金を持つ者」でなく、「人間的に心が広い者」じゃないかと、わしは思えてならないが… (-_-;)


「舞姫ナージャとミイラ博士」(2月23日放映分)

博物館の前の広場に、ダンデライオン一座の車が止まり、それぞれに芸を披露する中、

ナージャはその車内で、自分の出番の為に衣装を着替え、化粧をしてその時を待つ。

そしてそれぞれに芸を終わらせると、いよいよナージャの出番となり、ケンノスケを始めとして、

一座の人達が全員ナージャの初舞台を和ませるかのように励ますと、早速ケンウルグが舞台に立ち、

ナージャを紹介すると、急いでナージャは舞台に立ち、見ている人達に向けて深々と礼をする。

そして音楽が流れ出すと、そのリズムに合わせてステップを踏んで、バトンを振り回すと、

その華麗な踊りに一座のみんなは喜んで見つめていると、その後にナージャは音楽がアップテンポになる所で、

背中のリボンを外し、その衣装を華麗に脱ぎ捨てて、下に着ていたバレリーナの衣装へと早変わりし、

その見事さに観客達も驚きの声を発し、博物館に入ろうとした少年は、突然の声に驚きながら、

入口からナージャの踊りを見つめていた。

その後その少年は博物館の中に入り、探していた本を見つけて取ろうとすると、そこに博物館の館長が、

少年に向けて声をかける。

少年の名は「クリスチャン」というのだが、その声にクリスチャンは驚き、取ろうとしていた本だけでなく、

その周囲の本までもが下へと落ちてしまう ^^;

慌ててクリスチャンは駆け下りて、館長に向けて謝っていたが、しかし館長は自分は大丈夫と言いながら、

本が無事だった事が良かったと思ってほっとしていた。

どうやらクリスチャンは、「エジプト考古学」の研究をしていて、進行状況を館長は気にしていたが、

なかなか奥が深くて進まないんだと、クリスチャンは笑みをこぼしながらそう話していた。

その言葉を聞いて館長は、亡くなった「ハリソン教授」は良い弟子を持ったと褒め、

もし生きていたらどれだけ自慢していたかと、微笑ましくそう語るが、しかしクリスチャンは、言葉では礼を言うが、

表情はどこか寂しげな表情で、ハリソン教授との出逢いの事を思い返していた…。

……………………………………………

幼少の頃、クリスチャンは貧しい家庭で学校に行けなくて、毎日美術館の展示品を眺めていた。

そこにハリソン教授が声をかけ、展示されている「スカラベ」を毎日見に来るのはどうしてなのかと訊ねると、

急にクリスチャンは笑顔で振り向き、将来エジプト考古学の研究者になりたいのだと告げると、

それを聞いてハリソン教授はクリスチャンに興味を示し、お金を出してもらって学校へと通わせてくれた上に、

弟子入りまでさせてくれた。

……………………………………………

そんな事をクリスチャンは思い返しながら、必ずエジプトへ行って、歴史的遺跡を掘り起こすのだと張り切っていた!

一方公演が終わったダンデライオン一座は、今回の1回の公演でかなりの金額があった事に、

みんなは驚きながらそれを見つめていた。

その後リターがナージャに向けて何か言いたそうだったので、どうしたのかと訊ねると、そこでトーマスが、

ナージャの踊りがとても魅力的だった事が言いたいのだと説明し、聞いたリターも頷くと、

笑顔でナージャはリターの顔に触れて礼を言って抱きしめる。

どうやら衣装の早着替えはおばばの提案だったらしいが、それ以上に踊り手のナージャが優秀だからと言い、

それを聞いてナージャは笑顔で礼を言うが、しかしケンノスケはふて腐れながら、今回客が多かったのは、

その前にからくり自動車を、ロンドンの街で暴走させたおかげなんだと話していた ^^;

だが逆にケンウルグが「盗んでな…」と笑って突っ込むと、言われたケンノスケは勝手に走り出したんだと慌てて答え、

さらに自分のサムライショーも受けてたじゃないかと、何とか評価をしてもらおうと思って話していた。

するとリターがそのパフォーマンスをしながら、笑顔で拍手をすると、「わかってくれるのはお前だけだよ…」と、

ケンノスケは喜びながら、リターの手を持って頬刷りし、その光景をみんなは笑顔で見つめていた。

その後ケンウルグから、午後の公演まで自由時間だと告げた途端、ケンノスケははしゃぎながら、

博物館の中を見てみたいと言いだすが、しかしシルビーは、「また何かしでかすんじゃないでしょうね?」と笑顔で言い、

聞いたケンノスケは呆れてしまうが、そこでケンウルグの計らいで、ケンノスケの監視を兼ねて、

みんなで博物館へと行こうと提案する。

こうしておばばを車に留守番させて、みんなで博物館の中へと入ると、そこで先程クリスチャンと話していた館長が、

ケンウルグを見つけて声をかけると、彼もその姿を見て喜びながらそこへと駆け寄る。

どうやら二人は昔からの友人らしいのだが、二人が逢うとまたろくな事にならないなと、

一座のみんなは嘆きながらそう話すが、一体何の事かとナージャは不思議そうにそれを聞いていた。

だがそこでケンノスケとリターが、何か悪戯しているのではないかと思って、一座のみんなはそこへと行く中、

ナージャは一人、博物館の中の展示品を歩きながら見入っていた。

だがその途中でケースに入ったミイラの展示品に驚くが、その後ろにぶつかったケースが、

ピラミッドの中に入っていた王の棺と貢ぎの人形が数々置かれていて、それを見てナージャは、

それがエジプトの王子や姫のおもちゃなのかと思って興味を示していた。

するとそこにクリスチャンが寄ってきて、それらの人形はその王の息子達を象った「カヌポスジャー」だと説明し、

その中にミイラの内臓を入れるのだと話すと、途端にナージャは脅えてしまう ^^;

だがそこでクリスチャンとぶつかってしまい、慌ててナージャは謝ると、そのナージャの可愛さに、

思わずクリスチャンは見惚れるあまりに、持っていた本を落としてしまう(笑)

そこで慌ててナージャが本を取ろうとすると、別に良いと言って慌ててクリスチャンはその本を持つが、

ナージャの手に触れそうになって、慌てて謝りながら態勢を整えなおし、昔のエジプトの人達は、

棺の中に入れると王が甦ると信じていた事を話し、熱心にそれぞれに意味を語り始めていた。

それをナージャはじっと見つめて聞いていたが、しかしクリスチャンは、こんな話をしてつまらなかったかなと思い、

反省した表情でそう話して謝るが、ナージャは首を横に振り、エジプトの人達も家族が死んだら悲しんだのだろうなと、

切なそうにカヌポスジャーを眺めながら話していた。

そんなナージャの表情に、さらにクリスチャンは興味を示し始めたが、そこで一座のみんなが呼んでいたので、

ナージャはクリスチャンに笑顔で手を振って別れ、クリスチャンはナージャの名前を知って、

しみじみとその姿を見つめていたのだった…。

その頃あの黒服の二人は、一体ナージャは何処に行ったのかとぼやきながら、買ってきたポップコーンを食べ歩き、

そのまま博物館の前を通り過ぎていく。

そんなナージャは午後の公演をしていて、そこでの舞台もナージャは無事に踊り終え、観客達が騒いでいる中、

ちょうどそこでクリスチャンが博物館から出てきて、笑顔で挨拶するナージャの姿に、思わず呆然と見惚れてしまう!

その翌朝、天気も良くてエドワードが、機嫌よく玄関の花壇に水をやっていると、その下にクリスチャンが住んでいて、

笑顔でエドワードに挨拶をかわすと、逆にエドワードから、何か良い事があったのかと思われて訊ねられる。

するとクリスチャンは笑いながら「別に…」と答えて出かけるが、その様子にエドワードは、心なしか微笑ましく思う。

その頃ダンデライオン一座のメンバーは、朝食を食べ終え、ケンノスケとリターとナージャの3人は、

道でキャッチボールをして遊び、他のメンバーも読書をしたり、練習をしたりしていたが、

ケンウルグだけは博物館の館長に呼ばれ、「面白い物」の図面を見せられて目を輝かせていた!

そしてケンノスケからナージャへとボールが投げられるが、それをキャッチする事が出来ず、

慌ててナージャはボールを取りに向かうと、そこにたまたまクリスチャンが通りかかり、

そのボールを踏みつけて転げ倒れる ^^;

そこでナージャが謝ると、クリスチャンは眼鏡をかけ直して、ナージャの姿を見て驚くが、

しかし彼女はクリスチャンの事を「ミイラ博士さん!」と呼び、それを聞いてクリスチャンは驚いてしまう ^^;

その後クリスチャンは、学校で使う本を博物館から借りに来た事を説明すると、それをナージャは笑顔で聞き、

持っていたボールをリターに向けて転がして渡していたが、リターがケンノスケに誰か知っているかと訊ねると、

「知ってるわけないじゃん!」と、焼きもちを焼いてふて腐れてしまう(笑)

その後二人は博物館の前で話をし、互いに自己紹介をすると、そこでクリスチャンは、

ナージャの事を「奇跡の舞姫・ナージャ」と言い、昨日のダンスの素晴らしさを褒めながら、

きっと「ネフェルティティ」も、君みたいだったのだろうと思って話をしていた。

つまりネフェルティティとは、エジプト第18王朝の「アクエンアテン」の妃で、二人は最高の仲と言われていたのだが、

でも二人はまだ壁画上に記されているだけで、まだ砂漠の何処かへ埋もれている事を、クリスチャンは説明する。

それを聞いたナージャはその光景を目を瞑って思い浮かべながら、きっと二人も鳥の歌を聞いたり、

綺麗な花を眺めたりしていたのだろうかと話すと、それを見ながらクリスチャンは、

そんなに楽しそうに聞いてくれたのは珍しいと思って喜ぶが、しかしナージャに見つめられた途端に照れ、

自分の手で二人の墓を掘り起こしたいのだと、その夢を語っていた。

そんな二人の和やかな風景に、少しケンノスケは苛立つが、それをよそにナージャは、

クリスチャンがその肖像画が載っている本を持ってくると聞いて、思わず喜んでしまう!

その後ナージャは一座の公演がある為に準備を整えていたが、急遽ケンウルグが公演の中止を告げ、

そのままヨーロッパ大陸へ向かうことを言い、一座のみんなは驚いた後に、「また悪い病気か…」と思って呆れられる。

どうやら博物館の館長から、「宝の地図」を貰ったらしく、今度こそ本物だとケンウルグは自信たっぷりに言うが、

しかしシルビーとトーマスが、「また骨折り損のくたびれもうけに…」と思って呆れてしまう。

だがそれでもケンウルグは強行的に出発する事を言うが、しかしおばばが、大陸に渡る前に寄る所があると言い、

それをケンウルグは不思議そうに思って聞きつつも、そのまま旅支度をして、博物館の館長と別れを告げて、

そのまま自動車を走らせて出発していく。

その事を知らないクリスチャンは、ナージャに言っていた本を見せてやろうと思って、

大学が終わって急いで博物館の前の広場へと向かうが、すでにその車がない事を知ると、「どうして…」と思って、

ただ戸惑った表情でその場で立ちすくんでしまう…。

するとそこに博物館の館長が近寄り、ナージャから受け取った手紙をクリスチャンに手渡すと、

早速クリスチャンはその手紙を広げ、急に出発した事を謝りつつ、今度ネフェルティティの絵を見せてもらう事を、

楽しみにしている事が書かれてあり、それを見てクリスチャンは、せっかく見つけた物が失った感覚に襲われ、

再び持っていた本を地面へと落としてしまう…。

すると博物館の館長は、自分も妻と出会ったのがクリスチャンくらいの歳だった事を語ると、

ただクリスチャンは切なそうに、日の沈む空をじっと眺めるのだった…。

その頃ダンデライオン一座の車は、山のほうへと走って森の中を抜け、その中の民家の群れをも通過していく中、

車内ではそれぞれが楽しそうにはしゃぎ、ナージャはおばばが作る帽子に驚きの表情を見せていた。

そしてシルビーはどうかと思って、その帽子をかぶって色気づけるが、それよりもケンノスケは、

おばばが寄りたい所が何処なのか気になり、早速それを訊ねてみた。

どうやらおばばが寄りたい場所は、「ハーコート公爵」の屋敷らしく、そこの妹の「レディ・クィーンズベリー」は、

自分のお得意様なのだと話すと、その帽子はその人に頼まれた物なのかと、ナージャは感心しながら問いかけると、

彼女がロンドンに来た際に注文したので、それで作った事をおばばは答える。

だがしかしシルビーは、どうしてレディ・クィーンズベリーは、公爵家に居るのか聞いてみると、

公爵の妻が息子が幼い時に亡くなった為、エマ…つまりレディ・クィーンズベリーは、嫁に嫁いだ後でも、

母親代わりとしてちょくちょく公爵家へと訪れる事をおばばは説明し、それを聞いてナージャは、

きっとその息子も自分と同じく、母親が居なくて寂しい想いをしているのだろうなと、青い空を見ながら思っていた。

そしてしばらくしてから、ハーコート公爵の屋敷へと到着するが、その頃のイギリスの貴族達は、

都会から離れた場所で広い領地を取って、そこに住む事が流行っていて、ハーコート公爵の屋敷もまた、

森のアーチを抜けた先に、広い庭と豪邸がそこに建っていて、その光景にただみんなは驚くばかりだった。

それから夕方になって、公爵家の玄関には、たくさんの客で賑わいを見せていた。

どうやら何かの催し物があるらしく、そのまま客人達は、それぞれに着飾りながら、大広間へと向かって歩き出す。

その一方でおばばは、裏口からメイドに、エマの春用の帽子を届けに行く中、ナージャはその付き添いに一緒に居て、

暇そうに足を遊ばせていると、その庭で青年が馬を走らせて障害を飛び越え、それをナージャが見つめると、

それはこの前、アップルフィールド孤児院の奥の森で助けてくれた「星の瞳のナイト」であり、

その事実にただナージャは驚く事しか出来ないでいた!

 

ナージャを見ていてふと思うのは、何か展開があまりにも早いことなんのって…(笑)

今回は博物館の前で公演をしていたが、そこでクリスチャンと出会って、ナージャに一目惚れするのだが…。

それがまた偶然か否か、ナージャの屋敷のメイドの家の近くに住んでいるとは… ^^;

でもケンウルグの「悪い病気」によって、すぐに別れてしまうが…しかし彼は、1回限りの出演ではない…はずだ!


「サムライ・ケンノスケ大暴走!!」(2月16日放映分)

朝もやの広がるロンドンの街並…。

そんな静かな風景の公園の森の中で、新聞紙にくるまって眠る少年が一人、あくびをしながら起き上がり、

新聞紙を片付けて出かけようとすると、その中にダンデライオン一座の記事を見つけ、

それに少年は興味を抱き始めていた!

その一方でウィーンにある一軒の屋敷では、ある男が作曲家の居る部屋に入り、

ロンドンにいる探偵からの情報として、「ナージャをアップルフィールド孤児院で見つけるも、

火事になって行方を見失い、依然捜索中」である事が伝えられる!

どうやら彼はナージャの父親の「プレミンジャ」らしく、葉巻に火をつけて咥えながら、伝えてきた男に向けて、

捜査を続行するようにその探偵に伝えるように命じていた。

その頃あの黒服の男二人はロンドンに到着していたが、彼らがヘルマンから雇われた探偵らしく、

本当の事を伝えて良かったのかと、細い体をした男がもう一人の男にそう話していた。

しかしその男は、金は貰っているから大丈夫だと言い、たまにはまともに報告しないとなと笑って話していた。

その一方でナージャ達もロンドンの街に到着していて、街のあちこちには、

ダンデライオン一座のポスターが張り巡らされたり、噴水広場の真ん中で堂々と宣伝活動に勤しみ、

ダイエイ博物館の前で公演を行う事を、街中に広めるのだった!

そんな中「モンマルトルジャーナル社」の社屋では、編集長が目の前に居る「ステファニー」に向けて、

「ハービー」は何処に居るのかと聞くと、ただ見つめて眼鏡を上げ、それを見て編集長は、

また二日酔いで寝ているのかと思い、腹を立てながらベンチで寝ているハービーを起こしていた。

だがそれでもハービーは、もう少し寝かせてくれと言い出すと、さらに編集長は腹を立てて、

そんなハービーの耳元で怒鳴りつけて起こしていた ^^;

するとハービーは起き上がると、そこで目の前に居た「プラチニ編集長」に向けて、

昼夜眠らずに怪盗黒バラを追っているのに、ひどいじゃないかと愚痴をこぼしていた。

だが逆にプラチニは、「そんなに仕事熱心だとは思わなかったよ!」と、ハービーに向けて帽子を投げながら言うと、

それを受け止めた後にハービーは眼鏡を拭き、この頃黒バラはロンドンよりも、

万博で賑わうパリにでも本拠を移したのではないかと言い出すと、逆にプラチニは逆上して、

他の新聞に黒バラの記事が載っていたのを見せ、ハービーは現われたのかと思って驚いてしまい、

慌てるようにロンドン市警へ行くと言って出かけようとした。

だがそこでプラチニは止めて、これからハービーを黒バラの担当から外す代わりに、

ダンデライオン一座の事を取材しろと命じると、そのポスターを見ながらハービーは、思わず呆れてしまう…。

その頃ナージャはリターと一緒にポスターを刷っていたが、そこで退屈していたクリームとショコラが、

かまって欲しいと思ってリターのスカートを引き続けると、ようやくリターはそれに気づいて、

すぐにナージャに「お腹が空いた」事をパフォーマンスでアピールし、それをナージャは理解する。

それを聞いてリターは喜ぶと、早速クリームとショコラの頬を撫でると、ついでに休憩しようと、

ナージャはリターに薦めていた。

その後すぐにリターは、クリームとショコラを小屋の中へと連れて行って、そこで餌を与えていると、

ナージャは紅茶をここに置く事を言い、リターはそれを理解して、笑顔で手を振って合図する。

そしてナージャも落ち着いて、コップに入れた紅茶を飲んでいたその時、いきなりそれを突然来たハービーに取られ、

そのまま飲み干されて愚痴られてしまう!

そんなハービーの態度にナージャは怒ろうとすると、逆にハービーは酒臭い息でナージャに問いかけようとし、

その臭いのたまらなさに、思わずナージャは口を押さえてしまう。

するとハービーは、朝は紅茶じゃなくてコーヒーだろうと言い出すと、慌ててナージャはコップを奪い取り、

一体何なのだとハービーに向けて問いかけていく。

するとハービーはいきなりカッコ良く名刺を差し出すが、それが質屋の名刺であり、

慌ててハービーはそれをナージャから奪い取って、改めて自分の名刺を差し出していく。

それを見てナージャは驚くと、ハービーは自分がアメリカ人である事を言いながら、机を使ってマッチを擦って、

たばこに火をつけて団長のケンウルグに話がしたいと持ちかけるが、まだ戻ってないことを知ると、

それなら仕方が無いからナージャでも良いと思って、早速取材を試みようとしたが、

まだ彼女は昨日一座に入ったばかりでわからないと答え、それならばとハービーは思って、

リターに聞こうとしたが、彼女は口が聞けない事を慌ててナージャは説明し、それを聞いたハービーは、

あっけに取られてそれを見つめ、「この為に自分を黒バラ担当から外したのか…」と思ってぼやいてしまう…。

だがそれを聞いたナージャは驚くが、しかしハービーは気にするなと答え、さらにもう一本たばこを吸おうとしたが、

すでにたばこは無くなっていて、「今日は13日の金曜日か…」とぼやきながら、その箱を投げ捨てて、

その小屋から離れていく…。

その一方で先程公園で寝ていた少年が、ようやく一座の車を見つけて駆け寄ると、

あまりに珍しく大きな車に感動しながら、見つからないようにその運転席へと忍び込んでいく!

その異変にリターとナージャは気づくが、しかしその少年はすでに運転席に座っていて、

どうやったらステージになるのかと思って見つめていると、誤って木刀が、

ブレーキレバー(乗用車で言うハンドブレーキ)にぶつかり、そのまま車は動き出してしまい、

ナージャは驚きながら、テントのカバーの下敷きになってしまう!

突然の出来事に少年も慌てて止まれと叫び出すが、簡単に車は止まることなく、ロンドンの街を暴走していく!

そして建物にぶつかりそうになるが、それを少年は素早くハンドルを切り交わして避けていくが、

後を追いかけたナージャは、そこにまだリターがクリームとショコラと一緒に乗っているのを見て、

これは大変だと思って慌てて後を追いかけていく!

そして少年は車を止めるにはどうしたら良いのか戸惑いつつ、先に居た人達に危ない事を告げて、

何とかぶつけないようにハンドルを操作し、ナージャも息を切らしながらその後を追いかけるが、

途中で買い物途中のおばさんとぶつかってしまい、ナージャはその人に謝りながら大丈夫かと思って気にしていた。

だがおばさんは笑顔で大丈夫だと言って立ち上がり、落ちたみかんを拾っていたが、

慌ててナージャは一緒に拾いながら、急いでいるからと言って謝り、すぐにその後を追いかけていく。

その様子をおばさんは笑顔で見つめながら、「ナージャ様も今頃は、あれくらいの歳になっているはず…」と、

思い返しつつも、孤児院に送ったトランクは届いたのかと思って、あれがナージャだと気づかずにいた!

その後帰ってからそのメイドのおばさんは、アップルフィールド孤児院が火事になった事を知って驚くと、

まさかナージャは死んだのかと思って驚いてしまう。

しかしあの黒服の二人は、それには心配要らないと、そのメイドの「エドワード」に話して安心させていた。

だがその後に黒服の二人は、院長先生に置手紙を残して姿を消した事を教えると、それを聞いたエドワードは驚くが、

さらに男は孤児院に預けたエドワードなら、居場所を知っているのではないかと思って訊ねてみたが、

本当にエドワードは知らないと答え、今度の13歳の誕生日の時に尋ねるつもりだったと言うと、

聞いた男は思わず残念がってしまう…。

しかしエドワードは、どうしてプレミンジャがナージャを探しているのか、疑問に思って訊ねると、

そこで二人は跡取り息子であるヘルマンが、問題がある事を話し出し、それを聞いたエドワードも思わず納得する。

だがその後に二人は連絡先をメモに書いて、ナージャの事についてわかったら連絡するように言い残して、

そのままその家を後にする…。

その一方で少年が乗り込んだ車は、ロンドンの街中を暴走し続け、さらに騒ぎを大きくしていた!

そして何とか車を止めようとして、色々なロープを引っ張っていくが、どれもブレーキではなかった…。

そんな騒ぎになっている事も知らないケンウルグ達は、喫茶店で紅茶を飲み干し、もう一仕事あると、

一緒に飲んでいた劇団員達に向けて話していた。

だがその目の前に自分達の車が走っていて、このほうが宣伝効果がありそうだなとのんびりと見つめながら、

通り過ぎた後に一体誰が運転しているのだろうと、ふとトーマスは疑問に思うと、慌ててケンウルグは立ち上がり、

すぐにみんなでその後を追いかけて行く!

その一方で運転席に乗っていた少年は、一体どうやったら止まるんだと頭を抱えていると、

そこにリターとクリームが睨んでいるのを見つけ、「人が乗っていたのか…」と、少年はしまったと言った表情で、

さらに頭を抱え込んでしまう…。

するとクリームとショコラは少年に向けて足元で吠えて脅かすと、一体自分が何をしたのかと思って、

少年は驚きながらそれを見つめていた。

するとリターはしゃべれない言葉で一生懸命少年に向けて話すと、それを少年は怒っていると理解したのか、

いじっていたら突然動き出した事を説明した後で、ふとリターに向けて止め方を知っているかと訊ねるが、

彼女がそれを知るわけが無く、泣きそうな顔で首を横に振る。

だが少年が前へ見ない間に、車はまた建物にぶつかりそうになり、慌ててリターは指差して叫ぶと、

すぐに少年は気づいて、慌ててハンドルを切ってそれを交わす!

その荒っぽい運転に、クリームとショコラは振り落とされそうになったが、何とかリターが引っ張って、

それを助けていた。

その後に少年は謝りながら、自分の名を「ケンノスケ」と名乗るが、しかしリターはしゃべれない事をパフォーマンスし、

それを知ったケンノスケは、申し訳ないような表情でリターを見つめて謝っていた。

だがリターはそんなケンノスケの優しさを見て、この人は悪い人じゃないと解って喜んだのも束の間、

次に交差点から出てきた車に気づいて、慌てて指差して言うと、逆に出てきた車が慌てて避け、

思わずケンノスケはびっくりしたと思って焦ってしまうが、そんな表情に思わずリターは笑いだし、

ケンノスケもほっとしたのか、釣られて笑っていた。

その一方でハービーは、記者仲間と酒場で酒を飲みながら、黒バラの担当を外されたことを愚痴っていると、

その近くで暴走するダンデライオン一座の車が通り過ぎ、それを見つけたハービーは、何かと思って慌てて外へと出る。

するとそこにナージャが駆け寄り、そこで見つけたハービーに向けて、自動車泥棒に遭った事を言い、

中にはリターが乗っている事を告げると、それを聞いたハービーは驚き、すぐに近くに通った馬車を止めて、

運転手を引き摺り下ろして、奪うようにその馬車を借りると言って、ナージャと記者仲間をそこへと乗せる!

だがしかしその運転手は、勝手な事はさせないと怒り出すが、すぐにハービーはその運転手に向けて名刺を渡し、

今は急いでいるからと言って、後でここに載っている場所へと取りに来るように言い残して、

急いでその後を追うが、その運転手に渡した名刺は、またも質屋の物と間違えてしまう ^^;

その一方でケンノスケは、必死に周囲に居る人達に危ない事を言いながら、

このまま燃料切れまで走るのかと思って溜息をついてしまう…。

だがそんな状況でも、この車のからくりにはとても興味を抱き、他にもあるのかと思って辺りを見回しながら、

赤と黄色のトラロープを引っ張ると、いきなり車の横からパンチング・グローブが出てきて、

たまたま通りかかった保安官を殴ってしまう ^^;

だがそれを後ろで撮っていた記者は、これは大スクープだと思って笑い出し、そろそろ運が向いてきたなと、

ハービーも不敵に笑って思っていた。

だが逆に後ろに乗っていたナージャは、今頃リターは怖がっているのにひどいと言って怒鳴り、

早くリターを助けるようにお願いすると、素直にハービーは優しい笑みを浮かべて謝り、

必ず車は止めてみせると約束をして、さらに馬を叩きつけてスピードを上げさせていた!

そしてようやく車の横へと追いつくと、盗んだのは少年なのかと思って、ハービーは驚いてしまうが、

しかし乗っていたケンノスケは、全然盗む気などなく、いじってたら勝手に動いた事を明かしていた!

だがそれよりもナージャは、リターは無事なのか気にして問うと、その後ろからリターはひょっこりと顔を出して頷くが、

その先の道を真っ直ぐ進むと、最後には河へと飛び込むことになり、これは早く止めないとやばいと、

ナージャと記者仲間は思うと、すぐにハービーはケンノスケに向けて、車を止めるように指示を出す!

だがケンノスケはその止め方を知らない事を言うと、すぐにハービーはブレーキを踏むように言うが、

それもケンノスケは解らずに、一体何なのかと問いかけていく。

すると後ろに居たリターが、必死に足元にペダルを指すと、必死にケンノスケはそこへと足を伸ばして、

何とか踏もうとしたのだが、そのペダルがあまりに硬くて踏み込めないと、必死に叫んで訴えていた!

それを聞いたナージャは驚きながら、すぐにハービーに車に近付けさせるように言って、客車の扉を開けるが、

いくらなんでも無理だと、ハービーは思って叫んでいたが、それでもナージャは早くするように言い、

仕方がないなと思いながら、何とか馬車をゆっくりと車の側へと寄せようとした、

だが近づこうとすれば今度は車のほうから離れようとした為、そこでナージャは考えながら、

思い切って横にあったはしごに向けて、ジャンプして飛び移って行く!

だがしかしその後で上ることが出来ずに、ナージャは引きづられるようにはしごを掴むと、

慌ててハービーは記者仲間の「ヒューイ」と運転を代わり、馬車の上から車の運転席へ向けて飛び移り、

力尽きて落ちそうになったナージャの手を掴んで助け出す!

そこでナージャはほっとしたのも束の間、いよいよ河が近づいてきて、気づいたケンノスケは驚くと、

急いでハービーはケンノスケを払い除けて、急いでブレーキを踏み込むが、間に合わないとケンノスケは思って、

ナージャ達と一緒に目を瞑ってしまう!

だがその時、目の前にケンウルグが飛び出してきて、力づくで何とか車を止めると、その事実にハービーは驚くが、

その後にケンウルグがハービーに向けて、自分の車に水浴びでもさせる気なのかと思って怒鳴ってしまう ^^;

だが逆にそれを見てナージャとリターは喜びながら、ケンウルグの元へと抱き寄ると、

その光景を見事にヒューイは写真に収めて、この騒動に終わりを告げていた…。

その後ケンウルグはケンノスケに向けて、今回の事で説教をしながら、本当に悪気は無かったのだろうなと問うと、

ケンノスケは慌てながら本当だと言い、ただ自分はからくりに興味があっただけだと答え、

どんな風になっているか調べているうちに動き出したんだと、反省しながら事情を話していた。

するとケンウルグはそんなケンノスケを見つめながら、からくりに興味があるのかと問うと、

そこでケンノスケは嬉しそうに答えながら、自分が「ケンノスケ・ツルギ」であると自己紹介して、

この一座の団員にして欲しいと申し込んでいた!

だがその名を聞いてケンウルグは、彼が日本人であると知ると、早速何か特技はあるか問いかけてみた。

するとケンノスケは背負った木刀を振りながら、射合い抜きなら出来る事を言うと、

それを見てケンウルグは興味を示すが、後ろで聞いていたシルビーは、思わず怒鳴ってしまう…。

だがそれでもケンウルグは、すぐにケンノスケにそれをしてみるように言うと、早速ケンノスケは、

ろうそくに火を灯して、木刀を構えて見事にろうそくを崩さずに火を消すことに成功する!

それをケンウルグ達は感心そうに見つめていると、その横でハービーがその見事な演技に拍手をしていた。

どうやら彼は先程撮った写真が完成したので見せに来たらしく、それをケンウルグは早速見て感心すると、

これを1面に載せる事をハービーは言い、きっと公演にどっと人が押し寄せるだろうと話していた。

するとケンウルグは突然大笑いして、これもケンノスケのおかげだと言って、彼の入団を認めると、

思わずケンノスケは喜びながら礼を言い、側に寄ってきたリターの姿を見て、彼女が気に入っているなら、

反対する理由も無かろうと、お婆さんも笑いながらそれを思っていた。

こうしてケンノスケという仲間も増え、律儀にケンノスケが挨拶する中で、ハービーはその車の蒸気を見ながら、

少しずつダンデライオン一座に興味を抱きはじめるのだった…。

 

ほんと、毎回見ていて波乱が続くなぁとは思うけれど、今回はナージャじゃなくて、日本人のケンノスケが起こすとは…。

だがそれは一つの「きっかけ」に過ぎないが、それをリターが興味を示すという事は…惚れたか?(違;)

だがしかし、たまたま彼が日本人で「射合い抜き」が出来るからと言って、みんなも出来るとは限らず…(ぉ;)

まぁこれも今回の脚本家さんが、外人さんとしての発想だったからかも知れず…(謎)


「怪盗黒バラの夜」(2月9日放映分)

ロンドンの夜に怪しく駆ける足音が響き渡り、黒いマントを翻しながら、身軽に屋根の上を走り抜ける!

その一方である貴族の男が、庶民から金を巻き上げるのは簡単だと嘲笑いながら、

机の上に並べられた様々な宝石に磨きをかけていた。

そんな時突然窓が開いたので、その貴族の男は風で開いたのだろうと思い、溜息をつきながら窓を閉じると、

そこにいつの間にか先程の黒マントの男が、黒の仮面をして現われ、「美しい宝石だ…」と言って、

それを触って見つめていて、それに気づいた貴族の男は、「お…お前…まさか!」と、驚いた表情で体が硬直する!

するとその黒マントの男は自分の事を、「闇に咲く気高き花…『怪盗黒バラ』と人は呼ぶ」と言い、

それを知った貴族の男は、驚きのあまり腰を抜かしてしまう!

すると黒バラは貴族の男の悲鳴とともに、その貴族の宝石を盗み出して、窓から飛び降りて逃げ出していく!

その翌朝、ナージャは昨日の孤児院の火事によって完全に気を失い、今はタンデライオン一座の馬車で眠っている。

だが一座の人達は、一体この後どうするんだと思って、朝からみんなで討議をしていたが、

なかなか決まらないで居た。

そんな時、何かがナージャの顔を舐めたので、何かと思って起きてみると、その目の前にクリームとショコラが、

興味深そうに見つめていて、突然の事にナージャは驚いてしまう!

するとその側でリターが微笑むと、ようやくナージャはその状況を掴み、火事になった孤児院の様子が気になって、

急いで支度を整えていると、外では一座の人達がみんなで食事を取っていて、ようやく出てきたナージャを見て、

笑顔で声をかけていくが、しかしナージャは孤児院の事が心配に思って、慌てて別れの挨拶を済まして、

そのまま孤児院へ向けて直行していく!

その状況に一座の人達はただ溜息をつくだけだったが、お婆さんだけは一人、いよいよ運命の時が開いたと、

微笑みながらそう語るのだった!

そしてナージャは孤児院へと到着するが、そこはすでに全焼してしまった後であり、その事を知ったナージャは、

開いた口が塞がらずに、ぽかーんとそれを見つめていた。

するとその入口付近に園長先生の姿を見かけたので、ナージャは喜びながらそこへと駆け寄ろうとしたが、

すぐ側にあの黒服の二人が執拗にナージャの居場所を聞きだし、それを知ってナージャは驚いてすぐに隠れて、

その様子をじっと見つめていた。

そして彼らの目的が自分である事を知って驚くと、そこにナージャを探していた孤児院の子供達が戻り、

まだ見つからない事を言うと、もしかして死んだのではと思って、一人の女の子が泣き始めるが、

しかしオリバーはかくれんぼが得意だから、きっと何処かに隠れているので必ず見つけ出すと意気込むが、

そろそろオリバーの奉公先の人が迎えに来るので、身支度をしなければと、エバース先生はそう話すが、

それでもオリバーはギリギリまでナージャを探すと言って聞かなかった。

するとアレックスは肩を叩いて、まだ東の森を探していない事を言うと、早速二人はそこへ向けて駆け出し、

その後を孤児院の子供達も追いかけて、一緒に探しに出かけていく!

そして黒服の男は園長先生に名刺を渡して、ナージャを見つけたら連絡するように伝えて離れると、

そこで二人はナージャを逃がした事を悔やむと、それを見てナージャは、自分が居たせいで、

孤児院が焼けてしまったんだと思い、このまま居たらみんなを巻き込んでしまう事に不安を感じていた。

それから数時間探したが結局ナージャが見つからず、オリバーはそのまま奉公先の迎えが来た為に、

アレックスにナージャを探し出すように約束を交わして、そのまま奉公先の迎えとともに、

馬車に乗って向かっていくのだった。

それをナージャは孤児院の中からじっと見つめ、ちゃんと挨拶できなかった事を心の中で謝りながら、

ノートに書いた園長先生への手紙をちぎって机の上に置き、心の中で孤児院のみんなに別れを告げて、

黙って出て行ってしまう!

その一方でシルビーは、一体あの娘は何だったんだとぼやきながら、ベッドのシーツを変えていたが、

そこであのお婆さんは、何故か踊り子のチュチュを縫い始め、一体誰の為にやっているのか、

シルビーは疑問に思って御婆さんに問いかけていくが、しかしお婆さんは秘密だと言い出し、

それをシルビーは不思議そうな表情を浮かべて聞いていた。

そして孤児院では園長先生が机の上に置かれていた、ナージャの手紙を見つけて、早速孤児院のみんなを呼び、

その前で手紙を読み始めていた。

「園長先生、心配をかけてごめんなさい…私は無事です。

 アップルフィールド孤児院でみんなと家族になれて、本当に幸せでした。

 ありがとう…黙って去る事をお許しください。

 どうかお元気で……。                       ナージャ」

その手紙を読み終えて、寂しそうに園長先生がそれを閉じると、孤児院の子供達は、

一体ナージャは何処に行ったのかと思って、泣きそうな表情で問いかけるが、そこまで書かれてなくて、

園長先生も困惑を浮かべてしまう。

するとアレックスはいきなり外へと飛び出し、山のほうへ向けてナージャの名を呼び叫ぶが、

結局自分の声しか返ってはこなかった…。

そしてナージャは親切な農家のお爺さんに、牧草を積んだ馬車に乗せてもらうが、しかしナージャは行く宛も無く、

一体今後どうしようかと、形見のブローチを見ながら考え込んでしまう…。

そしてブローチの中に入っていた指輪を指に着けながら、母親もこれをしていたのかと不思議に思っていると、

そこでふと園長先生が、このブローチがナージャと一緒に預かったので、母親を探す手がかりになる事を思い出し、

母親に逢える期待を膨らませて、心の中でまだ見ぬ母親の名を呼び、必ず探し出して見せると誓って、

十字路で黙って馬車を降りて、まずは街中で働ける場所を探していた。

しかし何処も断られてしまっていた…。

この頃のイギリスでは、金持ちで貴族の者達以外は、13歳になれば何かの仕事に就くのが普通だった時代…。

結局職が見つからずに、世の中の厳しさを知ってナージャは嘆いていたその時、突如風が吹くと同時に、

飛んできた新聞紙が顔に当たり、何かと思ってナージャは嫌そうにそれを手に取っていた。

するとその側で一人の貴婦人が興奮するように、昨夜怪盗黒バラが現われた事を話すと、

それを聞いていた紳士二人は新聞を広げながら、狙われた相手は相当の悪だなと思って感心していた。

どうやら怪盗黒バラと言うのは、悪い貴族から金品を盗み出し、それを貧しい庶民の人達に分け与えて、

そのまま去っていくらしく、彼は庶民の味方だよと思って3人は嬉しそうに話していると、

それを聞いたナージャは、このままでは自分も怪盗になるしかないかと思って、溜息をついてしまう…。

そんな時、昨日着ていたタンデライオン一座が演じる音楽が流れ出し、それを知ってナージャは喜びながら駆けるが、

しかし今はお腹が鳴り止まず、もうこれしかないなと思って、そのまま寄って行こうとしたが、

先程助けてもらって黙って出て行ったので、本当に大丈夫だろうかと逆に不安に思ってしまう…。

だが今は背に腹は返られない状態にある為に、勇気を振り絞って一座の人達に声をかけて、

自分を雇って欲しいとお願いすると、突然の言葉に一座の人達は全員驚いてしまう!

だがそこでシルビーは、「名前を言わずに勝手に出て行った癖に…」と言って怒った表情で言い返すと、

改めてナージャは自分の名を名乗るが、そんな問題ではないと、さらにシルビーは苛立ちを感じ始めていた。

だがそこでケンウルグは、ナージャに何が出来るのかを問い、芸が何も出来ない奴を雇うほど、

こちらも余裕がないと睨みつけながら話してみると、笑顔でナージャはダンスが出来る事を言い、

早速それを見せてもらおうと、ケンウルグは笑顔でそう言って試してみる事にした。

そしてお婆さんはダンス用のチュチュを用意して、それを着て踊るように言うと、聞いたナージャは驚き、

さらにお婆さんはシルビーに、ナージャの髪を結うように依頼する。

こうしてナージャはそのチュチュを着て、シルビーに髪を結わせてもらうだけでなく、綺麗に薄く化粧をして、

照れ臭そうに舞台に向けて歩き出し、その綺麗さに一座の男達は思わず見惚れてしまっていた。

そしてお婆さんはトーマスに声をかけると、そのまま舞台へ上がって、ナージャに何か手渡し、

不思議そうにそのケースを開けてみると、そこにはバトンのセットがあり、それをナージャは喜びながら、

早速そのバトンを持っていた。

するとトーマスは、これを持って踊る事をナージャに告げると、聞いたナージャは驚くが、

しかしケンウルグはそのまま曲を流すので気楽にやるように指示を出すが、しかし振り付けはどうするのか、

ナージャは疑問に思ってケンウルグに訊ねてみたが、ケンウルグはそれなら誰でも出来ると言いだし、

自分達の欲しい物は、「ダンスを自分で作れるダンサー」なのだと、睨みながらそう告げると、

思わずナージャは聞いて驚いてしまう!

そしていよいよ曲が掛かって、そのリズムをあわせようとしていると、それを見ながらシルビーは、

それでナージャを諦めさせようとしているんだろうと、笑みを浮かべながらそう話すが、

どうやらケンウルグはナージャの才能に気づいていて、「さてな…」と不敵な笑みでそう答えていた!

そしてナージャは流れてくる曲のリズムに乗って踊り出すと、なかなかな腕前に一座のみんなは思わず圧倒され、

たまたま通りかかった人達も、そんなナージャの踊りに惹かれて、次々と舞台の周りに集まってくる!

そして曲が終わって踊り終えると、綺麗に決まったフィニッシュに見ていた人達から自然と拍手が沸き、

それを受けてナージャは喜ぶと、「この拍手でわかったな…」と、ケンウルグは笑みを浮かべながら舞台に上がり、

見ていた観客の人達に向けて、新たな団員にナージャが加わった事を紹介するのだった!

その後ナージャへ一人一人自己紹介をするのだが、そこでシルビーはナージャに向けて、

自分達は旅芸人なので、今度いつこの街に戻るかわからないけど、それでも良いのか訊ねてみた。

するとナージャはもう孤児院には戻れないからと、寂しげにそう語ると、そこでアーベルが前に出てきて、

「人には色々とあるもんだ…」と言って、手品で花束を出してそれを手渡しながら、そのまま自己紹介をし、

横に居たトーマスも紹介した。

その後にリターが嬉しそうに、ナージャのスカートの裾を引っ張ると、驚きながらナージャは振り返るが、

そこでトーマスがリターを紹介するが、彼女は言葉がしゃべれないが、一生懸命にクリームとショコラを紹介する。

それをトーマスから説明を受けると、そのままナージャはリターの視線に合わせて座り、

今何歳かと問いかけると、大きく手を広げてリターは5歳である事を言い、それをナージャは理解をしながら、

自分はもうすぐ13歳である事を言い、「これからよろしく!」と言って、笑顔で握手をかわしていた。

新たな仲間にクリームとショコラは喜んではしゃいでいると、「そろそろ出発するぞ!」と、

ケンウルグは気合を入れて運転席に座り込むが、しかし一体何処へ向かうか、ナージャは解らずに聞いてみた。

するとケンウルグは嬉しそうな表情で、イギリスで一番大きい街のロンドンである事を告げる!

そのロンドンでは、「ヘルマン」という一人の貴族に先程の貴族が報告をしながら、ウィーンにいる公爵から、

早く孫のナージャを探し出すように指示されている事を告げていたが、しかしヘルマンは、

まだ手がかりが0だと嘘の報告をしたと嬉しそうに言い、息子である自分に気を止めない事を腹立たしく思う。

しかし黒服達は、ナージャが一体何者なのか、疑問に思って聞いてみると、

どうやらナージャはヘルマンの姉の娘らしく、しかもナージャが持っているブローチは、

「プレミンジャ公爵」家の証であり、その財産を受け継ぐ権利を持っている事を、ヘルマンは説明する!

だがしかし普通なら、ヘルマンがその公爵の跡を継ぐのではと、黒服の一人は疑問に思うが、

しかしプレミンジャ公爵は、そんなヘルマンではなくて、ナージャに跡を継がせたいらしく、

それを気に食わないような表情でヘルマンは語っていた。

すると黒服の一人が、ヘルマンがよほど公爵に嫌われているのだなと、口を滑らせてしまうと、

それを聞いたヘルマンはすぐに睨みつけ慌てて黒服の一人が肘を突いて黙らせていく。

だがそれでもヘルマンは、公爵になるのは自分だと、その野望を抱き出すが、しかしこれは骨の折れる事だと、

黒服の一人がそう嘆いていた。

するとヘルマンは黒服の二人に金貨の入った小袋を手渡して、どんな手を使ってでも良いから、

ナージャからブローチを奪うように指令するのだった!

そんな事も知らないナージャは、夕陽が赤く映えるロンドンの街並を見て喜んでいた。

時間は午後5時を差して、ビックベンが街全体に鐘を響かせていく…。

この当時のロンドンは交通も発達していて、人口も650万人とかなり大勢の人達が住んでいた。

その凄さにナージャはただ圧倒されてしまっていると、それを見てケンウルグは笑いながら、

今夜はナージャの歓迎会だと言って、早速アーベルに酒を用意するように頼むが、

逆にほどほどにしないとと注意されてしまう。

しかしケンウルグは、ナージャの為だから良いだろうと嬉しそうに話すが、すぐにシルビーから、

ただお酒が呑みたいだけなのだろうと、笑って呆れてしまっていた ^^;

そして陽も沈んでロンドンの夜は更け、一座のみんなは酒に飲みつかれて眠ってしまっていたが、

しかしナージャは一人、考え事をしてなかなか寝付けないで居た…。

それをクリームとショコラが興味を示すように覗き込むと、眠れないのかとナージャは思って、

そのまま一緒に外へと出て行き、夜空を見上げながら孤児院の子供達の事を思い浮かべて居た。

だがその時、クリームとショコラがねずみを見つけてそれを追いかけていくと、迷子になると思って、

慌ててナージャもその後を追いかけていく!

だが途中でねずみを見失って、ようやくクリームとショコラは立ち止まったので、そのままナージャは抱き抱え、

そろそろ馬車へと戻る事を言うのだが、しかしそこはすでに街中であり、一体何処かとナージャは思いながら、

そこで迷子になってしまい、嘆きながら街中を歩いていた ^^;

するとその目の前に怪盗黒バラが颯爽と屋根からジャンプして着地すると、その姿にナージャは驚き、

突然の事に黒バラも驚きながら、互いにその場で見つめ合ってしまうが、すぐそこに警官の馬車が近づいていて、

黒バラの名前を聞いてナージャは驚いて大声を上げそうになるが、すぐに黒バラはナージャの口を手で押さえ、

そのまま抱き抱えながら、静かに建物の間に入って隠れていく。

突然の状況にナージャはどうしたら良いか困惑していたが、すぐに警官達は別の場所へと探しに行くと、

そこで黒バラはナージャの事を、「やせっぽっちのおちびちゃん」と言って馬鹿にし、その言葉にナージャは腹を立てて、

思わず黒バラを突き放して怒鳴ってしまう!

しかし黒バラは冷静に笑いながら、ロンドンの街の夜は悪い奴らが多いので、あまり一人でうろつくなと言って、

そのまま黒いマントを翻して、その場から立ち去っていくが、しかしナージャは自分が子ども扱いされた事に腹を立て、

思わずその場で「ばかぁ〜〜〜〜!」と、大声で叫んでしまうのだった…(笑)

 

2話でとうとうナージャは旅立つ事となったのだけど…まぁ色々と曰く付きが多いこと多いこと… ^^;

でもナージャはとても優しい女の子である事が、今回の話では明らかになっているし、

さらにナージャはプレミンジャ公爵家の娘である事もわかった…って事は、貴族の娘って事か?

そして最後の突然の黒バラとの出逢い…果たしてナージャの運命は、どれだけの苦難が待ち受けているのやら!


「ナージャ、運命の扉!!」(2003年2月2日放映分)

物語は、とあるスペインの孤児院から話が始まる。

天気の良いある日、そこにある大きな木をどちらが先に登るかを、一人の少女と少年が競い合っていた。

少女は負けん気が強く、必死に頑張って先に目的の場所へと登り終えると、その勝利の余韻に浸りながら、

じっと先の風景を見つめ、少年は怒りながら少女に向けて、「やっぱナージャには敵わないよ!」と怒鳴るが、

ナージャはそれを笑顔で返していた。

少年の名は「オリバー」と言うのだが、どうやら彼はこの孤児院を出て行くらしく、

これでナージャと木登りで競うのは最後かと名残惜しそうに話し、ナージャもそれを寂しそうに思っていた。

するとオリバーは、ロンドンの奉公先で大きな店を開く夢を語ると、笑顔でナージャはオリバーに向けて話そうとしたが、

そこに下で応援していた「アレックス」が登ってきて、その台詞を先に言い、その言葉を聞きながら、

ナージャは驚き、さらにオリバーも、アレックスが滅多に木登りなんかしないのにと思って驚いてしまう。

しかしアレックスは、オリバーと木登りをするのも、これが最後だからとしみじみと語りはじめ、

自分とナージャも13歳になったら、この孤児院を出て行くのかと思い、3人ともバラバラになる事に、

少し寂しげにそう話していた。

しかしナージャだけは元気な笑顔を見せて立ち上がり、自分達はこの「アップルフィールド孤児院」の家族だから、

またいつか逢えるんだと言うと、その言葉を聞いてアレックスとオリバーは、下に居た孤児院の子供達を見ながら、

そうだなと納得して思っていた。

そしてオリバーは反対側に見える山を見て、明日あの丘を越えるのかと思って感心すると、

そうなんだとナージャはまるで自分の事のように期待に胸を膨らませながら、その先にはロンドン、

そしてその先にはさらに大きな世界が、う〜んと広がっているんだなと思って、じっとその先のほうへと見つめ、

胸にしていたブローチを抑えながら、天国に居る両親に、今日も自分は元気な事を報告していた。

そんなナージャの金髪が風になびかれながら、陽の光に反射するのを見て、オリバーとアレックスは、

その綺麗さに思わず見惚れてしまっていた…。

だがその時、下から担任の「エバース先生」から、園長先生が呼んでいる事を告げられると、

何かなとナージャは不思議に思うが、さらにエバース先生は、横に居たオリバーとアレックスにも、

早く支度するように話しかけていた。

そしてすぐにナージャは園長室へと入っていくと、そこには一つの荷物がナージャ宛に届けられ、

それをナージャは不思議そうに見つめながら、早速その荷を開けてみる事にした。

するとそこには新調された白いカバンが現われ、それを見てナージャは驚くと、延長先生は微笑みながら頷くのを見て、

さらにナージャはそこでそのカバンを開けて中を見てみると、そこから綺麗なドレスが出てきて、

思わずナージャは見惚れてしまうと、さらに奥には日記があり、それを取ったその下に封筒が入っていたので、

それをすぐに取り出して開けてみる事にした。

その手紙の内容とは…。

「おめでとうございます、ナージャ。もうじき13歳のお誕生日ですね。

 お祝いにあなたのお母様が、初めて舞踏会に出られた時の思い出の品を贈ります。

 あなたとお母様が、再び出会える事を夢見て…。」

それを見てナージャは、一体どういう事なのかと思って、動揺して体を震わせてしまうと、そこで園長先生の口から、

きっとそれを送ってきたのが、ナージャを預けて行った人だろうと話し、本当は自分がパリに出かけた時に、

たまたま預かった子供である事を明かしていた!

その事実を知ってさらにナージャは、それが自分の母親なのかと思って驚くが、どうやら知り合いのようだったと、

当時の事を思い返しながら園長先生は答え、父親は早くに亡くなり、母親も病弱なので、

とても育てる事が出来ないのだと、その人は預ける際に話した事を説明すると、さらに園長先生は、

今ナージャがしているブローチと、今回贈られたドレスと日記帳が、母親と繋がる接点になるだろうと思い、

とても素晴らしい事だと喜び、ナージャも嬉しくなって笑顔で返事を返しながら、贈られた日記とドレスを抱いて、

いつか逢える母親の事を夢見て思うのだった!

そんな事をナージャはぼんやりと考えていたが、一緒に街中を歩いていたオリバーとアレックスは、

一体どうしたんだと心配に思って声をかけ、みんな先に行ったので、早く向かおうと話すが、

そこでナージャは二人に向けて、実は母親が生きている事を話そうとしていたその時、

丁度街中で1台の大きな蒸気自動車が通りかかり、オリバーは珍しく思って、その車を見惚れていた。

するとその自動車は途中で止まると、どうやら彼らは旅一座である「タンデライオン一座」と言うらしく、

一人の体格の良い男性が自動車の荷台の上に立ち、大々的に集まってきた人達に向けて宣伝をすると、

カッコ良く指を鳴らすと同時に、側に居たお婆さんが、必死に頑張ってハンドルを動かして、

荷台を広げて舞台を完成させていく!

その見事な仕掛けに見ていた街の人達は圧倒されていると、すぐに先程の男性が舞台の上へと飛び降りて、

座員のメンバーをそこへ出して紹介していく。

まず一人の20歳前後の女性が、「美しい歌姫・シルビー」、細面の男性が、「哀愁のヴァイオリニスト・トーマス」、

ピエロのメイクをした男性が、「笑いの百貨店・アーベル」、小さいショートカットの女の子が、

「世界一小さいライオン使い・リター」で、それを使うのが、まだ子供の双子のライオンで、

白いほうが「クリーム」で、黒いほうが「ショコラ」。

そして最後にその男性は、「心優しき怪力男・団長ケンウルグ」と名乗り、全員一緒にミュージカルのように、

その舞台の上で歌って踊り出していた。

そんな楽しいリズムに、ナージャも思わず釣られて踊り出すと、その近くに居た人達も、

何かと思ってすぐにナージャのほうを見てしまう。

すると側に居た孤児院の子達が、その踊りを教えて欲しいと言い出すと、進んでナージャがそれを踊って教えると、

それを舞台の上で見ていたケンウルグは、踊りながらなかなかやるなと感心して思っていた。

そして音楽が流れ終わったその時、突然突風が吹き荒れ、ナージャは被っていた帽子が飛ばされてしまい、

思わず待ってと思って、すぐにそれを取りに追いかけていく!

だがその風はすぐに止み、帽子は舞台の横の噴水の前で落ちると、それをすぐにナージャは拾って手に持つと、

そこで先程上で蓄音機のハンドルを動かしていたお婆さんが、ナージャに向けて声をかけてきて、

何かと思ってナージャはその方向へと振り向いてみた。

するとお婆さんはいきなり水晶玉を見つめながら、そんなナージャが運命の女神に愛された子供だと言い出し、

それをナージャが不思議そうに聞いていると、さらにそのお婆さんは、ナージャが誰にも想像が出来ない、

不思議な運命を辿る事になると、今まで閉じていた目が大きく見開き、水晶玉を輝かせて告げるのだった!

その不気味さにナージャは思わず驚いてしまうが、すぐその後にケンウルグがお婆さんを呼ぶと、

すぐに水晶玉の輝きは消え、おとなしくなったお婆さんは笑いながら、「じゃっ!」とおちゃめに挨拶をして、

そのままナージャから離れていくのだが、しかしナージャはその意味がわからずに、ただ呆然と立つのだった…。

だがその時、怪しき黒服の男二人が、屋敷の中からナージャの事を双眼鏡で見つけて、

不敵に笑って見つめていたのだった!!

そして満月の輝く夜、ナージャは一人部屋の中で美しい歌声で、孤児院の子供達の為に子守唄を歌い、

みんなが寝静まったのを確認して、起こさないようにそっと大部屋から出て行く。

その一方では先程の黒服の二人が、その孤児院の中に密かに忍び込んでいた!

だがその事には誰も気づかず、みんなが寝静まっている中で、ナージャだけは一人、

送られて来たカバンの中にある日記とドレスを見ながら、まだ生きている母親の事を想って、早速日記を開けると、

そこには見た事がない字が書かれてあり、それをナージャは不思議そうに思って見つめていた。

その一方で忍び込んだ黒服の二人は、ナージャを探してあちこちのドアを開けて調べたが、

ナージャの居ない大部屋に、彼らは勘違いして中へ入ってしまう!

その一方でナージャは、送られて来たドレスを身に纏い、その綺麗さに見惚れながら、

母親が行った舞踏会はどんな物なのか想像していた。

その頃黒服の二人は、ランプを灯して確認したが、どれもナージャじゃなく悔しがっていたその時、

突然一人の少年が起き上がって、「トイレ…」と言って寝ぼけながら起き上がり、これはやばいと思って、

黒服達は緊迫するように黙り込んでいた。

だが結局気づかれてしまい、思わず少年が大声で叫び出すと、その声に黒服の二人は驚きのあまり、

ランプを部屋の中へと投げ飛ばしてしまい、その声に気づいたナージャは、何事かと思って驚いてしまう!

そして部屋の中は一気に炎に包まれ、それに子供達が脅え出すと、慌てて黒服達は窓の外へ逃げ出す!

その後にナージャが駆けつけたが、もうそこは炎の部屋と化し、その状況にナージャは驚くと、

すぐに子供達の名を呼び叫ぶと、すぐにナージャの元へと駆けつけ、ナージャはその子供達を抱きしめた後、

そのまま部屋の外へと出し、すぐに他の部屋へと伝わるように、大声で火事である事を告げ、

慌てて来たエバース先生と園長先生も、その状況に驚くが、それでもナージャは冷静に、

すぐにみんなを外へ避難させるように話していた!

その頃タンデライオン一座の蒸気自動車は、山手のほうを運転していると、そこで乗っていたお婆さんが、

横に広がる火事に気づいて驚き、ケンウルグもそれを確認して、すぐにその場所へ向けて走り出していく!

その一方で孤児院のほうは、瞬く間に火が広がっていくが、それをただ園長先生や孤児院の子供達は、

それをただ呆然と見ている事しかできないでいたが、しかしエバース先生がすぐに大量のバケツを持ち出して、

近くに居たアレックスに向けて、全員揃っている事を確認しながら、みんなで消火活動を手伝って欲しい事を言う。

だがその時、丁度タンデライオン一座の蒸気自動車が到着して、一座全員が勢い良く駆けつけていき、

自分達も手伝うと言って、そのままバケツを持ち出して、噴水の水を汲み上げて屋敷に向けてかけ、

それを見て子供達も、自分達で孤児院を守ろうと思って、自然に体が動いてバケツを持って消火活動を急いでいた!

だがその時、ナージャは母親の手がかりであるトランクが、まだ部屋の中に残されている事を思い出し、

決死の覚悟で炎に包まれた孤児院の屋敷の中へと入っていく!

そして何とか帽子とトランクが持ち出せ、すぐに外へと脱出しようとしたが、火の勢いのほうが早く、

そこでナージャは足止めされてしまい、どうしようかと迷ってしまう!

だが側に窓ガラスがあったので、決死の思いで体当たりで窓ガラスをぶち破り、そのまま外へと脱出すると、

何とか無事に出られて、ナージャはほっとしたのも束の間、「見つけたぜ、ナージャ!」と、

先程の黒服の二人が、怪しく笑ってナージャの所へと近寄っていく!

その状況にナージャは驚くと、早速二人はナージャの持つブローチをよこすように言い出すが、

聞いたナージャは一体何の事かわからず、大切にしていたブローチを守ろうと思って、

必死にそれを守るようにして、男達の襲撃から逃げ出していく!

しかし森の中の途中で躓いてしまい、二人は不気味に笑いながら、ナージャの元へと近寄っていき、

無理矢理にナージャのしていたブローチを奪おうとしていた!

しかしナージャは必死に抵抗していると、互いに奪い合ったはずみでブローチが取れて、

そのまま地面に叩きつけられると、そのブローチから一つの指輪が出てきて、その事実に思わずナージャは驚く!

そして黒服の一人が、「手間を取らせやがって…」と思いながら、そのまま落ちた指輪を拾い上げようとし、

必死にナージャは大声で返すように言ったその時、その森の中で馬が駆ける蹄の音が聞こえ、

一体何かと黒服の男は不思議に思うと、颯爽とそこに白い馬にまたがる青年が現われ、

驚きながら黒服の男は、その青年に向けて何者なのかを問い詰めていく!

すると青年はカッコ良く馬から飛び降りて、「こんな美しい月夜の夜に、レディの涙は似合わない…」と告げると、

黒服の二人はその言葉に腹を立てて、いきなり青年に向けて襲い掛かっていくが、

身軽に青年は避けて、首の後ろにチョップを一撃決めて、そのまま二人を気絶させる!

それをナージャは呆然と見ていると、すぐにその青年は、月明かりにその姿を現しながら、

倒れるナージャの元へと近寄っていき、側に落ちていたブローチと指輪を拾って、それをナージャに返しながら、

「これは、絶対に手放してはいけない」と告げ、その言葉を聞いて思わずナージャは驚いてしまう!

その後青年に支えるようにして、ナージャは立ち上がろうとしたが、突然の恐怖の出来事に、

すぐにナージャは座り込んで泣き出してしまうと、そっと青年は優しくナージャを抱きしめながら、

もう大丈夫だと言ってナージャを安心させて、ナージャの目に浮かんだ涙を指で拭い去った後で、

そっとナージャの額にキスを交わす!

その状況にナージャは驚きながら、そっとその青年の顔を見つめると、その澄んだ青い瞳に映る星の瞬きに見惚れ、

まるで「星の瞳のナイト」だと思っていたが、そのままナージャは気を失い、青年はナージャを抱きかかえて、

孤児院の外で止まっていたタンデライオンの蒸気自動車へと近寄り、そこに居た御婆さんに向けて、

ナージャが悪い奴らに追われているので、かくまって欲しいと頼み、そのままその中のベッドへと寝かしつけた。

そしてお婆さんは、ようやく村の人達が孤児院の火事に気づいたようだと思って見ていると、

すぐに青年は指笛を吹いて馬を呼び出し、そのまま馬に飛び乗って森の奥へと姿を消してしまう!

そして火事を告げる鐘が森の中で響く一方、お婆さんはナージャの寝顔を見ながら、

「どうやら運命の扉が開いてしまったようだねぇ…」と、何か知っているかのように微笑むのだった!

 

長く続いたどれみシリーズの後番組が、いよいよスタート!

でもこの雰囲気、何か懐かしい感じがするなと思ったら、これって「アニメ名作劇場」の雰囲気と似ているんだよな。

わしが思う感じとすれば、「母を訪ねて三千里」と「小公女セーラ」を合わせたような…。

だがそれでも、東映アニメーションの独自の手法が伝わっていたし、なおかつ主題歌を歌っているのが、

あの「本田美奈子」さんですから、先の展開はかなり期待して良いのではないのでしょうか? ^^


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