宝石の硬度を表す場合、「モース硬度」が一般的には使用されます。「モース硬度」とは、19世紀のドイツの鉱物学者モースが考案した物です。ちなみに広○苑にも載ってます。モース硬度では、10個の鉱物が基準として選ばれています。数が大きくなるにつれ硬度が増すのですが、弱点は1〜10までの硬度の差が均一ではないということです。たとえば、硬度9のコランダムと硬度10のダイヤモンドの間には、実質的に3倍以上の硬度の差があるんです。
 じゃあ、硬度って何なのかというと、ひっかき、摩耗などに対する抵抗力のこととされています。つまりは、硬度が高い石は低い石を傷つけ得る、逆に低い石は高い石から傷つけられるのです。 簡単な実験として、水晶玉で、家のガラスをきききーーーーーっとやってみましょう。 水晶玉は無傷ですが、ガラスには当然傷が付きます。これは、ガラスのモース硬度が5なのに対し、水晶のモース硬度が7であるからです。

  また、眼鏡。別に乱暴に扱っていなくても、1年か2年するとレンズの表面が細かい傷でいっぱいになりますよね?これは大気中の埃が石英質であることが原因だそうなのです。石英のモース硬度は7、ガラスのレンズで5.5、プラスチックなら当然それ以下になりますので、細かく傷が付くのも無理はない話なのでしょう。ちなみに、眼鏡で傷つくようにコンタクトも当然同じ現象がおこるのだそう。

 下では、モース硬度で表現される10の鉱物の表を掲載します。それと、0.5単位で表現されることもあるので、それに該当する宝石も掲載します。ないところもあります。

 ただし、本当の宝石の「硬さ」=「丈夫さ」というのは、硬度だけでは判定できません。割れやすさを表す「靱性(じんせい)」、結晶の割れる方向性を表す「劈開(へきかい)」なども考慮にいれればなりません。その全てを合わせて一番硬い宝石といえるのは、実はコランダム(ルビー、サファイア)と、ヒスイ(硬玉)なのだそうです。おもしろいものですね?

硬度

基準鉱物

硬度に属する宝石例
10
ダイヤモンド(金剛石) ダイヤモンド
9
コランダム(鋼玉) ルビー、サファイア
8.5
アレキサンドライト、(クリソベリル)キャッツアイ
8
トパーズ(黄玉) スピネル
7.5
ベリル(緑柱石) ガーネット、エメラルド、アクアマリン
7
石英 水晶、トルマリン、ヒスイ(硬玉)
6.5
(ナイフの刃)
6
正長石 オパール、ムーンストーン
5.5
(板ガラス)
5
燐灰石 アパタイト、ラピスラズリ(瑠璃)
4
蛍石
3.5
真珠、珊瑚
3
方解石
2.5
琥珀
2
石膏
1
滑石(タルク)
   
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