StrangeHighway17c

「StrangeHighway」 第17章 その3



画像 ジョーイは車のボンネットに飛び降り、暗い車内に向けてショットガンを立て続けに3発打ち込んだ。3発目の残響が消える頃、背後に何かが動く気配を感じた。PJが車の外にでて、自分の後ろに回り込む時間などあるはずはない、と思ったが、振り向くと、そこにはPJがいた。
彼はジョーイに近づくと恐るべき速さで、角材を振った。強烈な一撃がジョーイの右のこめかみを打った。さらに左の肋骨、そして背中。ジョーイは割れたフロントガラスの間から車の中に転がり落ちた。ほんの短い間だが意識を失ったようだ。息が苦しく、肋骨に鋭い痛みを感じた。口の中は自分の血の味がした。
セレステ・・・
とりまくガレキが許す限りの隙間だけドアを開けたが、とても外に出られるほどではなかった。角材で頭を殴られてから、右目がほとんど見えない。
ガソリンの臭いがした。
てこの要領でなんとか体を車の屋根に引き上げると、辺りを見渡した。PJが意識の無いセレステを抱いて、祭壇の階段を登っていくのが見えた。ろうそくが倒れて、祭壇の布が燃えていた。ジョーイは彼自身を呪う声を上げた。
燃え上がる祭壇に、無慈悲にセレステを投げ出すと、PJはハンマーを掴みあげた。ジョーイは呪いの変わりにすすり泣きの声を上げた。殴られた肋骨が火のように痛んだ。
ハンマーが高々を振り上げられた。炎にあぶられて意識を取り戻したセレステが叫び声をあげた。
PJが教会の向こう側からジョーイの方を見た。
ハンマーが振り下ろされた。
ジョーイの瞳の奥で、さざ波のような光がきらめき、全てが変化した。
肋骨は痛まないし、目もよく見える。
巻き戻し、再生。

つづく