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「StrangeHighway」 第15章 その3 「で、どうやって彼を止めるの?」「ヤツの裏をかい て混乱させ、闇の中から引きずり出しこっちのペース に乗せるんだ。」「PJはまるでキャンプファイアの まわりをうろついている狼みたいね。」 「ヤツはこの供物--12人の生け贄、12人の無実の 人々--を契約していたに違い無い。そして、今ようや く着手した気分だろう。だが彼は神のいなくなった教 会に12の死体を並べることで代用しようとしている。」 「あなたには確信があるみたいね。まるでPJに同調 してるみたい・・・。恐いわ。」「僕もさ。だが、 PJにとっては今晩この場所しかチャンスは無いはず だ。何が何でも今晩やり遂げるつもりだろう。もし僕 たちのここでやってることを見たら、慌ててぶちこわ しにやってくるだろう。」「どうしてもっと早く私た ちを撃ち殺さなかったの?」「僕らのやろうとしてる ことに気づいたら、彼はそうすべきだったさ。でも僕 らが十字架を壁に掛けてからは手遅れになった。彼の 狂気が僕が考えている程度の半分も深刻だったら、聖 なる場所に架かった十字架に手を触れることは絶対に できないはずだ。」セレステは最後のろうそくに火を つけた。 |
![]() ISBN番号:1-57042-287-7 |
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祭壇は、子どもの教会ごっこのままごとみたいにちゃちなものになるはずだった。しか し、ここが聖域だと十分に納得させる仕上がりになっていた。 「用意はできた。」とジョーイは言って、ショットガンを狭い司祭席の床、視界から 見えないが、すぐに手が届くところに置いた。祭壇の階段に背を向けて、手すりの陰に 片膝をついた。手すりは少しは弾よけになるが、あまり頼りにはならないだろう。ジョ ーイの心を読んだように、側にひざまづいたセレステが言った。「たぶん、お互いの銃 の戦いにはならないでしょうね。」「どうして?」「力の問題ではなくて、信仰の問題 だからよ。」ジョーイはセレステの瞳に神秘的な光を見た。「君は僕の知らない何を知 ってるんだい?君は時々・・・誰とも違ってるように見える。」「わたしは、女よ。」 「時々君は、ずっと年上に見える。」「私の知ってることはあるわ。確かなことよ。」 「教えてくれよ。僕も知りたい。」「それは、言葉にはできないわ。」と謎めいてセレ ステは言った。「あなたが思っているよりも、私たちは強く結びついているわ。」 しばらくしてジョーイが言った。「熱いな。」「ここは時々熱くなることがあった わ。床を通して地下からの熱が上がってくるのよ。」 ポケットからハンカチを取り出そうとして金の束を見つけた。2枚の10ドル紙幣、5 ドルが2枚。13ドル。彼はずっと忘れていたが、20年前に起こったことは、わずか 何時間か前のことでもあるのだ。彼は身震いして金を落とした。手からこぼれ落ちる と、しわくちゃの紙幣はコインに変わり、木の床に当たって鐘のようににぎにぎしく鳴 り響いた。「今のは何、?」「硬貨が・・。」しかし、彼が再び床を見るとコインは無 く、しわくちゃの紙幣が落ちているだけだった。セレステはジョーイの陰になってお り、この様子を見てはいなかった。 教会は熱かった。雨に流され、窓ガラスも熔けそうに思えた。彼の心臓が急に早鐘を 打った。「ヤツがくる。」 つづく |