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「StrangeHighway」 第14章 何かPJを止める手だてがあるはず・・・。ビマー家 の台所でジョーイは考えていた。このまま急いでも、 ドーラン家では死体を5つ見つけるだけだろう。例え 二人がPJより早く着いて5人を守ろうとしても、結 局PJは彼らを撃ち殺すことができるだろう。 今夜からの20年間で、PJは何人の人を殺してきた だろうか。年に2人で40人か?それでは少なすぎる。 月に一人以上、20年で250人の犠牲者が、無惨に 殺されて闇に葬り去られてきたきただろうか?PJな らそのくらいはやってのけただろう。ジョーイは責任 の重さを初めて痛感した。 「ヤツは俺達をドーランの家に行かせたがっている。 そこで、みんなが死んでるのを見せたいんだ。もしこ こで、ヤツの裏をかくことができれば、ヤツをドーラ ン家から俺達に引きつけておくことができる。」 「例えばどうやって?」 「ヤツを出し抜くのはとても難しい。PJは自分のす ることを確信をもってる。」 |
![]() ISBN番号:1-57042-287-7 |
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「それは、彼が何か信じるものがあるからよ。自分の情熱に対する盲目的な信仰みたい なものが彼に力を与えているのよ。」セレステの言葉はジョーイにひらめきを与えた。 「その通りだよきっと。でも、ヤツは自分だけを信じてる訳じゃない。他にも何か強烈 に信じているものがあるはずだ。そこをつけば優位に立てるかもしれない。」「私には そうは思えないけど・・・。」「後で説明する。時間が無い。急ごう。台所でろうそく とマッチと空のビンを見つけて水を入れてくれ。懐中電灯はオレが持っていくから、灯 りが必要なら冷蔵庫を開けるといい。蛍光灯はつけないように。」と言って、ジョーイ はセレステを残しドアに向かって進み出す。「どこへいくの?」「居間と、二階だ。必 要なものがあるんだ。」「何?」「そのうちわかる。」 ジョーイは居間の壁の十字架を苦労して降ろした。次に二階のハナの部屋から10イン チほどの聖母マリアの祀堂を見つけた。ベッドの上の白いシーツをはがし、その中にマ リア像と他のアイテムを丁寧に包んだ。 台所では冷蔵庫のドアが細く開いており、その光の元でセレステがまだ捜し物をして いた。「半ガロンのプラスティックの水差しを見つけて水を入れたわ。それとマッチは 見つかったんだけどろうそくがまだなの。」「続けて探して。」と言ってジョーイは二 階から持ってきた包みを床に降ろした。ガレージの工具箱の中から一番重いハンマーを 取り、丁度良いサイズの釘を見つけだした。台所に戻るとセレステがろうそくを見つけ ていた。3本は赤で3本は緑だった。ベスがクリスマスのために準備したものに違い無 い。ジョーイが欲しかったのはシンプルな白いろうそくだったが「まあしょうがないだ ろう。」と言って包みを開き、新しく手に入れたものを一緒に包んだ。「一体これは何 なの?」「俺達はヤツの幻想につきあうのさ。」「どんな幻想?」「説明してる時間は 無い。そのうちわかる。さあ急ごう。」 荷物とショットガンを持って、二人は玄関から外に出て、コールバレーロードに向か った。ノースアベニューのベントパイプが、突然一斉にシューッという音を立てた。有 毒ガスの煙が通りに沿った全てのパイプからあがった。「今までこんなことは無かった わ。」まるで巨人のカーニバルのようにパイプは夜の通りに鳴り響いた。気を取り直し て先を急ぐ二人。 雨は嵐に変わっていた。 つづく |