FEATUER

スペイダーが、私たちのためにディーン・R・クーンツ原作の「StrangeHighway」を読んでくれるという、ありがたいカセットブックが出ています。
これを入手するために、日本の大きな書店に取り寄せを頼んだり、ネット通販に申し込んだりと、ファンは必死です。
ところが、手元に届いたものの、「う〜ん、いい声だぁ!」とうっとりして安眠グッズになってしまっている不届き者のために、このサイトの影の実力者永Tさんがあらすじを和訳して下さいました。
ストーリーを知っていれば、聞いているうちに単語が耳に入ってきたりするもんで、英<語に不自由な人とってはたいへんありがたいことです。
ということで、「StrangeHighway」のあらすじを一章ずつ、連載でお届けします。

あ、『大丈夫!自力で読むから』という方は、このページはパスしてください。



「StrangeHighway」 第18章 その3(最終回)



画像  セレステが本を手に取った。表紙にはタイトルの上に大きな文字でジョーイの名前があり、裏返すと三十代半ばの自分の写真があった。
ジョーイにとっては馴染みのある顔だが、実際に自分が過ごしてきた35才の時の顔よりは、ずっと良い顔に見えた。景気もよさそうで幸福な男という風情だ。
幸せそうに見えたのは、彼の顔のせいだけではない。それはグループ写真で、彼の隣には今より15才年をとったセレステと、6才くらいのかわいい女の子、そして8才くらいのハンサムな男の子が写っていた。
 ジョーイの目に思いがけず涙があふれた。かつて経験したことのない喜びがこみ上げる。ジョーイは本を手に取った。セレステが写真の下の文章を指さした。

 ジョセフ・シャノン、愛と家族の喜びと成功について、これまでに書かれた8作の小説は絶賛されている。そのうちの6作は国際的なベストセラーとなっている。彼の妻、セレステは高名な詩人である。息子のジョーと娘のローラと共に、南カリフォルニアに住んでいる。

 「だから、1973年から私はあなたが小説家になるって知っていたのよ。」セレステが優しく言った。
「これを持っていきたいな。」とジョーイは言った。「それは無理よ、分かってるでしょう。書けることが分かっている本よりも、書けるということを信じる方がずっと重要よ。」セレステが本棚に本を返すのを見ながら、ジョーイは、セコンドチャンスというのは、PJを止めることよりもセレステ・ベイカーに会うことだったのかも知れない、と思った。邪悪なものを阻止するのが必至だったとしても、愛が無ければ人生に何の意 味も無い。
「信じる、って約束してちょうだい。」優しくジョーイの頬をなでながらセレステが言った。
「約束するよ。」
「それで、きっとあなたはできるわ。」
 図書館に愛と希望が満ちあふれた。

            *****完*****


感想と苦労話を少々書かせていただきます。

 まず、文章に勢いがありますよね〜。荒唐無稽な与太話を何故か納得させてしまう勢いがあると思いました。そして、ぐいぐいと話しに引き込まれていくのです。クーンツを他に読んだことが無いのですが、きっとこれが人気の秘密なんだろうなぁと思いました。
 苦労したのは、難しい単語が多いということですかね〜。ホント、何回辞書をひいたことか・・・。スペイダーの朗読を聞いていると、な〜んとなくわかったよう〜な気がしてしまうのですが、本を見るとやたら知らない単語がたくさん並んでいるのです。それと、教会の構造の基礎知識が足りないので、どういう場面なのか想像するのが難しかったですよ。
 スペイダーの朗読はすばらしいと思います。確かに漠然と流していると眠く・・・・な〜んてこともありますが、登場人物の人間性というか存在感というかを見事に演じ分けていらっしゃる。私個人としては、悪魔に魅入られた兄、PJのセリフを朗読しているときのスペイダーが好みです。
怖いですよ〜。
実写でやるなら、若い時にジョーイ、というところなんでしょうけどね〜。
あと、かわいいセレステの声も好きです。(永T)

永Tさん、ほんとうにありがとうございました。
大河ドラマのようでしたね。これでもう一回テープを聞いて、じっくり味わいたいと思います。
一昨年末から猛烈に仕事が忙しくなって更新もサボりがちで、皆様をはじめ、訳してくださった永Tさんには心からお詫びいたします。
この大作が終わったので、次の企画を考えねば…。(‥ゞポリポリ  ねり








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