「CRASH」インタビュー その2

「CRASH」インタビューの後半です。
アメリカの雑誌に掲載されたものですが、こ
のインタビュアー、なかなかいい所を押さえ
ていると思いません?
それに、つっこみ返すスペイダーもさすが!
さぁ、今回は具体的なセックスシーンについ
てのやりとりがストレートに交わされていま
す。18禁にしないとまずいかな?
ティーンエイジャーのスペイダー・ファンな
んていないか…。


映画の中では対話があんまりなかったんだけど。

あの映画の中の言葉はセックスなんだよ。それが対話なのさ。
登場人物達は、頭の中ではいろいろ考えているけれど、実行するのはセックス
だけなんだ。

僕が最もエロティックだと思ったのは、洗車のシーンだね。

(笑)それじゃ、君はSMが好きなんだね。

いやいやとんでもない、ハプニングが誰も知らない所で起こってることが面白いだけだよ。

室外でのセックスか。う〜ん、僕は最初のクラッシュシーンで凄く興奮したよ。
ホリー・ハンターがシートベルトを外して自分の胸を見せ、2人の間に奇妙なつ
ながりが生まれるんだ。映画の全編がエロチックだと思ったけどね。

あなたが運転しながら自分の妻が他の男とセックスをしてるのを見るためにバックミラー
を調整してる洗車のシーンを見て、僕は少し「セックスと嘘とビデオテープ」の覗き趣味を連想
してしまったんだけど。


それは面白い考えだね。
あの映画でグレアムがつく嘘っていうのは、ずっと自分自身に対するものだった
けど、この映画でのバラードも同じなんだ。
グレアムは、「覗き屋は、傍観者だ。」と思っていた。もっとも、バラードは何
が起きているのか正確に知ってるけれどもね。
僕が「セックスと嘘と・・・」に出演したいと思ったのは、グレアムという人物
の中の受動性と攻撃性という二つに分かれた関係を気に入ったからなんだ。
僕は、彼にとんでもなく攻撃的な正確を見出したんだ。

攻撃的な人間だけが、ビデオの彼女らを見てマスターベイトできるということ.........。

グレアムはビデオに映ってる女性をコントロールできそうだという安全性を感じ
ていたんだけど、それは彼が本当にコントロールしたい、と考えたからなんだ。
そこが面白いんだ。
バラードは洗車のシーンで同じことをしてるわけさ。

ロザンナの足の傷を愛撫するシーンがあるよね。恐い、やりたくない、と思うけど、誰も
が頭の片隅でそれを望んでいるんじゃないかな。。。


望んでいるのは片隅でだけかい?

その一部分だけでこの映画は成り立っているんだろ。

好奇心だけかな?

あなたと他の男性とのセックスシーンも、止めないで映したことは賞賛するよ。あれはあ
なたのはじめての男性とのセックスシーンだったの?


うん、今まで男性とのセックスシーンを演じたことは無かった。
でもわかるだろ?あれは映画の中のことさ、ともあれエリアスはキスがうまか
ったけどね。

映画の中で最も意欲的なシーンはどこかな?あなたとデボラがベッドの上で、彼女の独り言を
言う所がハードそうだったんだけど。


ソドミーのシーンだね。(笑)あれは疲れたよ。
彼女は実に良い演技をしたよ。僕のした事と言えば、彼女の言葉を聞いて、愛
撫(sodomize)することだけさ。

映画のほとんどのシーンは、後ろからでしたよね。

車の中だからそうならざるを得ないってことだよ。
でも、自慰的な意味でもそうなっていたかもしれないね。

カンヌであなたは、どうして男性のシンボルを見せる場面が無いのかと質問されてましたね。
映画を作る上で何か意図することがあったのですか?


特にそういうつもりは無かったよ。
ほとんどの僕が裸でいるシーンでは、僕らはセックスしていた訳だろう。
誰かとセックスしている時にはペニスはもう一人の中にあるってのが普通じゃな
いか。
だからそれが風に揺れてるシーンを見ることは無いのさ。意味もなくペニスを見
せることは、この映画にとって必要なことじゃないよ。それに僕らはこの映画の
中で濡れたpussyも見せてはいないよ。エレクトしたペニスも見せてないんだ。
裸を見せることと男性による女性差別の論議の総ては、いずれにしろ滑稽なこと
さ。

ラストのシーンがどういう意味だか僕には良く分からなかったんだけど。

エンディングはちょっと明るいと僕は思うよ。