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Episode ニューヨーク時代のことを、「彼はアンドーバーでは大 スターという訳ではなかった」と昔のクラスメイトのク リスチャン・クレメンソンは当時を振り返って云う。 彼は「バッド・インフルエンス」でスペイダーの兄を演 じている。 また、「しかし彼はプロの役者になることに取りつかれ ていた」……友人にとってスペイダーの行動は向こうみ ずで危険にさえ見えたと言う。「 私は彼を恐ろしいと 思ったよ」とはクレメンソンの弁。 なぜなら、ある日学校につくと、自分のクラスメイトが ニューヨークから来た野性的な男についてこう説明した。 「その男は長い髪でフリンジのついた皮ジャケットを着 て、半ダースの飲み物を飲みながらバスタブに腰掛けて 君を待っている。」 もちろん、それはスペイダーだとすぐに分かったのだが。 |
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タイムズスクウェアのリハーサルスタジオで用務員として働いていたスペイダーは、 エージェントを持たない自称俳優だった。 ある日、スタジオを使っているキャスティングエージェントの机の上に置いてあった 写真の山の中に、彼の上司が彼の写真をそっと入れた。 スペイダーはすぐ来るように、との電話を受けたが、ちょうどその時、彼の母が町に 来ていて二人で美術館に出かけようとしていたところだった。 『母はウールのスーツを着て、白い手袋を着けドレスアップしてピカソ展に行く用意 をしていたんだが、美術館に行く代りに地下鉄に乗ってスタジオへ行ったんだ。 母親を連れて行ったのは僕一人だったよ』 彼はブルック・シールズの兄という小さい役を貰った。 妹のボーイフレンドにことごとくきつく当たる青年像を演じたスペイダーは、その異 色のキャラクターで一部の映画人に注目された。 そして、その後ヨーロッパの巡回公演に行ったりしたが、83年にTV界から誘いの 声がかかった。 |
