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前半
後半
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あらすじ
ツヅリ星人を倒し、日本、いや地球に訪れた平和もつかの間、街に再び巨大猫ネコラが現れた!
倒した筈のネコラが一体何故?
……いや、あれはネコラでは無い。あの動き、獣というよりはまさに機械!機械のネコラ、メカネコラだ!
出動した自衛隊の対怪獣用首都防衛秘密兵器ウルトラZは、停電の為にあっさり沈黙する。 彰子はしぶしぶ再び巨大化し、メカネコラに戦いを挑むが、露出度の高い衣装が災いしメカネコラの電撃に大ピンチ。博士の機転により体を縮小することで間一髪難を逃れたものの、そのまま気を失ってしまう。
目を覚ませた彰子は言う。
「だからこんな格好嫌だってーっ」
「バカモノッ、科学者ならば表面に囚われるなっ本質を捕らえろっ。敗れたのは衣装のせいでは無いっ、君が電気に弱いからだーっ」
「ガーンッ」
−と言うわけで(笑)、彰子は一晩、即席電気椅子に座り、電撃に耐える特訓をするのであった。
翌朝、博士が目にしたのは電撃に妖しく悶える彰子の姿
「…初めは苦しかったけど、だんだん…ウフフフ…アハァ…」
徹夜明けの為か言動が怪しい。
「それに見てください〜」
彰子はいきなり鼻の穴に豆電球を突っ込むと、それを煌煌と光らせた。発電能力を身につけたという。
「フッ、これでメカネコラは倒したも同然っ…フッフフフフッ、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハ…」
「ととっと、とにかくっ、とにかくひとまずなにより休め、休みたまえっ」
そして、彰子は再びメカネコラに挑戦する。電撃はもう彰子を苦しめない。彰子の圧勝に見えたが…。
メカネコラが変形した。
変形後のメカネコラは火を吐き空を飛びミサイルを乱射する。彰子は電気には耐えられるが相変わらず火には弱いのだ。危うし。 その時、逃げ惑う彰子の前に昨日から沈黙したままのウルトラZが! 彰子は咄嗟に鼻の穴にウルトラZの電源コードを差込み電気を起こした。 ウルトラZの主砲が火を吹き、上空のメカネコラを捕らえてメカネコラは大爆発。 かくして、日本、いや地球は再びすくわれたのであった。
キャスト
- 彰子…匿名希望
- 博士…勝岡靖史
- メカネコラ…斉藤辰也
- ネコラ…斉藤辰也
解説
私の作品の中で最大のものです。何と13分。あらすじも長い。いやー当時は暇だったんだなー。
撮影効果等、色々実験をしながら作りました。当時特にピン送りに凝ってた様な…。やり方を3つ位考えてみんな使いました(テストして、一番良いのを本番で使う、とならない所が私らしいとゆーかなんとゆーか…)。あとはCACC作品としては久々に本格的(嘘)CGAに挑戦してみた作品です。
今では全編セル画ですが、初めはセルとペーパーのハイブリッド(笑)、っていうかペーパーの中にセルのカットが混じってたのでした。当初はまさか全編セル画で出来るとは思って無かったので、止めとか口パクとか、楽な部分だけ奇麗なセル画にしようとしたのです(そーゆー、何も考えてない混在で“よし”とする辺りが私らしい…)。で、それで完成はして一応上映したんですが、その後、折りを見てだんだんセルのカットを増やして行き、気が付くといつの間にか全編セル画になってました。まーそれだけ口パクとリピートが多かったって話もありますが。
晴れて(?)個人作品となったので好き勝手に彰子の衣装を水着っぽく変えました。やはり普通の服がそのまま体に合わせて大きくなるのは不自然ですよね(笑)。伸縮性を持つ生地の服を着て巨大化すれば、ボディコンになるのは必然、とゆー事は水着型になるのが宿命、それがハイレグなのは…まーその…大宇宙の意志と言えましょう(笑)。
メカネコラのデザインの元は、見れば分かる通り恐竜戦車です。メカと生物を融合した怪獣の中で、余りにも分かり易過ぎるデザインの極北としてかねてより注目していました(笑)。
昔の作品だから絵がヘボいのは許してやって下さい。
必殺技は“バオー来訪者”からヒントを…っていうか、そのまんまですね(笑)。自衛隊の武器を巨大ヒーローが使って一緒に怪獣を倒す、とゆーのをやってみたかったのです。初めは爆弾を満載したスーパーマードック号みたいな飛行機を紙飛行機のごとく飛ばしてぶつけるという手も考えましたが、特訓とうまく結びつかないので止めました。で、発電。どーやって電気を起こすか…彰子さんに凄い事をさせて自家発電する方法も一瞬脳裏に浮かんだんですが、当時アニ研の良心回路(“ジェネミィ”と読んで下さい)と呼ばれた(嘘)私はそれを1ミリ秒で却下したのでした。どんな方法か…そいつぁ秘密です。
ストーリーの展開も大胆に省略しました。まぁ逆ガルビオンとでも名付けましょうか(笑)。前半部分を「(架空の)前回までのあらすじ」という形でサクッと流して後半の、怪しい特訓→再挑戦→でもやっぱりピンチ→土壇場でのひらめき→特訓の成果+ひらめきで新必殺技を編み出しつつ辛勝、って部分だけを集中的に描いたのです。大胆というより卑怯な技ですかね。TVアニメなら30分はかかる長い話を描こうとして失敗している(笑える位慌ただしい作品になる)アマチュア作品を結構目にしていて、その轍は踏みたくないけどやはりそこそこ複雑(って程複雑でないけど)な話を物語りたい、ってんで私なりに考えてやってみたんですが。効果は、というと、取りあえず見た人は話を分かってくれたみたいだからまぁ目論見は成功。ただ、もう2度とこの技は使えませんが(笑)
あとこの作品の売りとしては、当時としては珍しく、上手な女の子の声優、ってのがあります。初期バージョンでは彰子は字幕で喋ってたんですが、後に機会に恵まれ声を入れて同じ上映会にもー一回出しました(昔は同じのを2,3回出しても余り咎められなかったのでした)。ずいぶん受け方が違いました。やはり声を入れると一味違うって感じ。
ただ…読んでいるあなたも多分、学校で自分の作文を他人に朗読された事があるでしょう。かなり恥ずかしかった事と思います。今回はそれを、すごく感情を込めてやられる訳でして、もー聞いてて恥ずかしいの何の…。まーフィルムへの録音作業で何10回も聞いたから今じゃ平気ですけど、初めはのたうちまわる位恥ずかしかったです。
博士役の勝岡靖史君はサークルの後輩でして、彼が声優学校に行ってた縁で彰子さんにも声が入ったって訳です。確か彼の同級生だか後輩だったか…まぁ匿名希望なので余り彼女に付いては触れません。
で、この勝岡君がなかなか優秀な男でした。私は、こういう事は初めてだったので、気後れしてしまい、余り「ここはこういう場面だからこう読め」等の指示は出さなかった−どころか、事前にセリフを紙に書いただけで、状況の説明とか殆どしなかったんです。しかし彼は何故か、作品のノリとか人物の気持ちとか良く理解して彼自身が演技するのみならず、匿名希望の女の子にも的確な指示を出してくれました。多分私が指示してもああはいかなかったんじゃないかな。さすが役者を目指す男は読解力がすごいなぁ、と思ったものでした。
実験といえば、良くアマチュアアニメは声やセル画に頼ってはいかん、とゆーおバカな声を聞きます(そういう人は大抵、計算用紙に黒ピグマの線画が24駒/秒でグネグネグリグリ動く短編が好きみたい)。曰く「セリフに頼るより絵で説明しろ」「セル塗る暇が有ったら作画枚数を増やせ」「アマチュアが商業アニメと同じ手法を使ってどーすんだ」だそうで。中にはそういう手法を使ったアマチュアアニメは駄作になるとゆー激しく教条的な意見もあります。
別々の作品を2つ持ってきて、どちらが良いか判定するのは中々に難しいモノがありますが、私のこの作品は図らずも同じ作者が同一の作品を同じ絵コンテでペーパー/字幕,セル/声優、の2パターン作った事になります。これなら比較は容易ですね。で、この実験の結果、「セル+声優さん」の方が断然良い。と、結論付けられます。アマチュアアニメ作家の方、貧乏臭い精神論に惑わされずその時点で使えるものはバンバン使って全力を出し切りましょう。だいたいヘボイんだから形振り構ってるバヤイじゃないでしょ。あ、「字幕の面白い使い方を考えついた」とか、明確な目的があるなら話は別ですが。
んむ。解説もえらく長くなってしまいましたね。まー私にとってそれだけ語ることの多い、いろいろやってみた思い出深い作品だということで。
中央大学アニメーション研究会 1991年度個人作品です。
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