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小樽紀行

 

 

注:この旅行記は、2007年4月末のものです。文中の価格、リンク等は、その時点のものですのでご了承ください。

 


ゴールデンウィーク。サラリーマンにとっては、家族旅行の大チャンスである。しかし旅行代金が高いということと、混雑という大きなネックがある。
そこでかなり前から計画して、2月に宿を予約、出発の2ヶ月前に安い飛行機を予約した。

宿は「小樽ゲストハウス」という、所謂民宿のようなものだが、昭和初期の蔵を改造した建物を借り切って ひとり一泊3,750円という、GWにはあり得ないような価格だったので予約した。朝食1,050円をつけて、 家族3人2泊で、なんと28,800円。平常時のビジネスホテルより安い。しかし安すぎて不安もある。
飛行機は、J●LやAN●はすごく高い普通の値段なので、SKY MARKを予約。さすがに往きは予約開始後 ネットがつながらなくて、一番安いのは取れなかったが、帰りは格安。往きは悔しいので、シグナスクラスと いうのにしてみたら、ビジネスクラスまでは行かないが、かなり快適な座席であった。1000円ほどの違いな のでオススメである。

 

新千歳空港〜札幌
飛行機が少々遅れて、11時頃新千歳空港に着く。
ここで、女房が是非食べたいという佐藤水産のおにぎりに向かう。

妻「すぐ売り切れるらしいから、急がなくちゃ」
私「なこたねーだろー。いくらなんでもこんな時間に売り切れるん
  だったら、俺が意見してやる。」

一応急いで行ったら、お目当ての「ミックス」(いくらと鮭)は、
まだ10個くらいあった。3個買う。
が、30分後くらいに見に行ったら、一番人気のミックスはもちろん、
おにぎりはスッカラカンだった。女房の勝ち。
危なく店に意見しなければならないところだった。

このおにぎり、中に豪勢にいくらが入っているので、一個380円と、少々高い。
しかし、ご飯も海苔も当然中身もメチャ美味いのである。しかもでかい。
実際、高くないのである。

おにぎりを食べる椅子がなかったし、飲み物も買いたかったので、売店の前のテーブルについ
て、ウーロン茶などを買う。そこで目についたのが「酪農チーズプリン」。
酪農...チーズ...北海道だ。食べてみるしかない。
期待半分で、食後に恐る恐る口にする。死ぬかと思った。
口に入れてしばらくすると、自然に笑みが浮かんでくる。という食べ物は、本当に美味いのだ。
どうも「はなまるマーケット」で高橋克典氏が「今日のおめざ」に出したそうだが、目覚めた。
トロ〜リとしてチーズが香り、プリンなのである。カラメル部分に到達すると、もう即死レベルである。
そしてお店の女の子の愛想が超A級。やはりお店は感じが良いのが一番なのだ。しかも美味いのだ。
あまりの美味さに、帰りにも寄って食べたが、一回目にも増して感じが良かった。表彰ものだ。
北海道に行くのが面倒な人は、お取り寄せもできる。お試しあれ。

洋菓子 きのとや

 

おにぎりとプリンのあまりの美味さに気を失いかけながら、気を取り直してJRへ。
目的地は小樽だが、折角なので途中下車して札幌を観光する。新千歳空港駅から36分。

札幌駅からブラブラ歩いて20分ほどで「サッポロビール園」に着く。30年ぶりだ。
ジンギスカンホールに向かう。

おにぎりで結構お腹が満たされていたので、料理は生ラムとトラディショナルジンギスカンの野菜セットを1人前ずつと、早来産 カマンベールチーズと道産バターポテトだけ頼む。結構頼む。当然、生ビールも頼むが、いつものノリで中ジョッキをもらうと...でかい。普通、これって大ジョッキだろうくらいでかい。後でメニューを見ると、大ジョッキは1リットルだそうだ。酩酊。

外の売店で、ロイズの板チョコとサッポロビールキャラメルとビアクラッカーを買う。ビールキャラメル以外は、大変美味しかった。


バスで札幌駅に戻り、駅の反対側の道庁と時計台を見物。
30年ぶりだ。

道庁は、美しかった。

時計台は、30年前に行ったときより立派に見えた。

 

小樽

再びJRに乗り、目的地の小樽へ。

駅のコインロッカーに荷物を預け、歩いて運河に行ってみる。10年ぶりだ。
今日は到着日だし、夕刻に近いので、小樽の町は明日の午前中にゆっくり見ることにして、少しだけ運河の近くを歩くことにした。

少し駅側に入ったところにある「大正硝子館」のとんぼ玉は素晴らしかった。若きとんぼ玉作家、竹内大祐氏の作品がたくさんあり、彼の作品制作過程をビデオで流していた。うちの家族があまりに熱心にビデオを見ていたので、店の女性が話しかけてきて、いろいろ説明してくれた。何万円もする作家物のとんぼ玉を買うはずもなさそうな家族連れに、とても親切に説明してくれて、最後まで気持ちがよかった。とんぼ玉の建物を出て、次の建物に行く間にソフトクリームを売っている売店があったが、そこの女性たちも明るく挨拶してくれた。大正硝子館の人たちは素晴らしい。重ねて言うが、お店は感じが良いのが一番なのだ。使い切れないほどお金がたまったら、ここでとんぼ玉を買うことにした。

小樽に来たら小樽寿司よね。
関根勤のマネージャーだった「しかま君」の実家である「しかま」は、小樽でも有数の寿司店。
そこにしてみた。
画像は、おまかせ握り3,780円。美味い美味い。
特に
トリ貝っ。「なんでー、トリ貝かよー。」と言うなかれ。もちろん、ウニもイクラも美味かったのだが、寿司の脇役と思っていたトリ貝が、異常に美味かったのだ。
美味かったんだよう。

地酒らしき「小樽港」を冷酒でいただく。
意外に知られていないが、私も知らなかったが、小樽は水が良いので有名らしい。知られていないのに有名というのもおかしいが、有名らしい。実際、水道の水でもとても美味しい。軟水だ。酒も美味しかった。

 

小樽ゲストハウスに向かう。一泊3,750円の宿である。
地図で見ると、小樽の駅から徒歩20分くらいの距離なので、歩いてみることにした。失敗だった。
上り坂であることは予想していたが、ずっと上り坂。しかも割りと急。その上、途中で「地獄坂」という看板まであって、歩行者の意気をそいでくれる。30分以上かかって、へろへろで到着。

おお、大正ロマン。山の中腹からの夜景も素晴らしい。
私らの泊まる「蔵」は、大正ロマンの裏にある昭和ロマンの蔵を改造した建物。1階がリビングとバスルームで、2階が4人まで寝られるベッドルーム。とてもこわいが、情緒溢れる素晴らしい宿だった。なにしろ安くて涙が出る。

朝になると、一転さわやかな雰囲気になる。鳥はさえずり空気は澄んで、ちょっと踏み出せば小樽の町が一望できて、美しい海原も広がっている。

朝食は、本館のダイニングで。キッシュがメインで、サラダとパンとフルーツがついて、コーヒーとジュースは飲み放題。
これを大正時代の建物でいただく。いとおかし。

 

 

今日はバスで駅まで降りて、北一硝子に向かう。
10年前に買ったコップのシリーズが好きなので、今回も同じシリーズのぐい飲みと大きめのグラスを購入した。

北一硝子三号館の中にある喫茶店で一休み。水の入ったグラスが北一のもので美しい。

小粋な倉庫のような建物がふたつ並んでいて、ひとつはかの六花亭だったが、その隣の北菓楼(きたかろう)を訪ねる。シュークリーム3種を買って、屋外の休憩コーナーで食す。また死に食。残念ながら、シュークリームのお取り寄せはできない。

 

さて、お昼になったので、今回の旅のメインイベントである「こもれびラーメン」に向かった。
小樽の観光メインストリートを抜けると、南小樽の駅が近いので、そこから2駅の朝里(あさり)へ。眼前に海が広がる無人駅だった。
徒歩15分ほどで、こもれびさんの店へ曲がる角が見えてきた。1時に約束していたてつさんが奥さんと一緒に立っていて、手を振っている。東京の友人と北海道で出会うのは不思議な感じがした。
忙しい中、カメラの話に花を咲かせながら、こもれびさんは遠地の客限定の3種ミニラーメンを作ってくれた。3杯で大盛ラーメンの値段。量は1.5人前らしいが、結構食べごたえがあった。
塩は塩辛いという前評判を聞いていたが、このラーメンには必要十分な塩の量。この塩味を減らしてはならない。絶妙な味だった。
てつさんは、えーと、ナニ食べてたっけ。奥さんは、話題の新作、健康ラーメンを召し上がっていた。
こもれびラーメンの真髄「塩」 鮭節をつかったこってり味の「醤油」 揚げにんにく入りの「味噌」
お店の前で記念撮影。(左から、てつさん、こもれびさん、はまさん)

こもれびさんは、奥さんとおふたりで店を切り盛りされていて、カメラ購入をめぐるお二人の会話が実に面白かった。面白がってすみません。>こもれびさん
事前の観光情報から、当日のご対応まで、大変お世話になりました。ありがとうございました!

このあと、てつさんご夫妻と別れて、我々は歩いて15分の朝里川温泉「宏楽園」へ。
日帰り入浴(7百なんぼと貸しタオル200円)でまったり。素直なお湯で、大変気持ちがよかった。

宏楽園前から小樽行きのバスで小樽に戻る。
そして小樽最後の夜は、
ウニカニ三昧と決めていたのである。

 

寿司屋通りの運河寄りにある「すし田」
板さんの顔は恐いが、愛想は良い。何より、ここのウニは、固めるためのミョウバンを加えていないので、本当のウニの味と風味が楽しめる。本当のウニは、本当に美味かった。

左がウニイクラ丼3,360円、右はウニ丼2,415円。

今回は、宿と飛行機が安かったので、食い物は、金に糸目をつけないことにした。腹が許す限り、うまい物を食い尽くしてやるのだ。

左は、いろいろな経緯でサービスしてもらった炙り鮭の握り。やっぱり北海道の鮭はうまいなあ。

そして、これを食わずに帰れるかのカニは、毛蟹にした。→
タラバも食いたかったが、毛蟹にした。やっぱりタラバも食えばよかったかなあと思うが、とにかく毛蟹を食った。8,000円。

毛蟹は胴体が美味い。茹でたてのカニ味噌は、瓶詰めで売っているウンコカニミソとは全然違うのだ。

 

前後するが、ウニカニを食べる前に、小樽浪漫館で硝子細工を少々買い、すぐ近くの小樽キャンドル工房に行った。
さすがにキャンドル工房と言うだけのことはあり、ロウソクと言っても様々なアイデアが凝らされていた。

キャンドルは買わなかったが、2階の喫茶コーナーが素晴らしかった。1階からの吹き抜けになっており、回廊の喫茶店なのだが、ストロングコーヒーがかなり美味い上に2杯分のポットで頼める。音楽が静かで趣味が良い。各テーブルの間隔が広く、右の画像のキャンドルが置いてあって、良い雰囲気だった。もちろん、店員さんの感じも非常に良い。小樽では一番の喫茶店かもしれない。
ただ、1階の店と吹き抜けなので止むを得ないのか、灰皿がなかった。禁煙の喫茶店は、とても身勝手だと常々思っているのだが、この店は本当にお勧めである。煙草を吸わない人は、寄ってみる価値はある。

 

最終日は、小樽水族館を訪ねる。
ナンセンスなペンギンショーが最高に面白かった。

水族館もよかったが、水族館からの景観が素晴らしい。
右は雪を頂いた増毛連山。ゾウモウではない。マシケと読む。何かご利益のありそうな名前ではあるが、若い頃に色んな方法を試した私は何も信じないのであった。

帰りは船で小樽港へ。あり得ないような船着場に、時間通りに船がやってきた。

カモメのえさは、パンくずがたくさん入った袋で50円。松島ではカッパえびせんだったので、軽くて風に舞い、カモメがキャッチしやすかったが、パンは非常に難しい。しかしカモメの健康を考えると、パンの方が遥かに良いだろう。

 

小樽の〆は、運河の近くの「小樽出抜小路」にある天ぷら「石水」の天丼。
画像は「北海天丼」で、大海老・蟹爪・いか・鮭・帆立・南瓜・舞茸・ししとうが載って1,500円也。
蟹爪がコスト高なので、「出抜天丼」(大海老2本・きす・玉葱・かき揚げ・ししとう)900円に、単品をトッピングする方が満足感が高いかと思う。この小路の店はみんなそうだが、とても狭いので混雑時は行列になりそうだ。
板さんの天ぷらを揚げる腕は、本物だった。

小樽からJRで新千歳空港に向かう。いつもながら旅の終わりは淋しいものだ。
しかし10年前に団体で来たときにはわからなかった小樽を、今回は満喫できたと思う。

そして、また来ようと思った。

 

 

 

 

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