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昆虫採集セット

 

おそらく世界で有数の昆虫採集セットコレクターであろう、かの黒沢哲哉さんのコレクションを紹介する。

黒沢氏のプロフィールは、ご存知の方も多いことと思われるので詳述しないが、我々のバイブルである「レトロおもちゃ大図鑑」

の筆頭執筆者であり、その世界のコレクションの数と種類は...ご本人も把握できないほどである。

今回、その中から昆虫採集セットの画像をたくさん送っていただいた。目を見張るものである。

 


 

昆虫採集セットの内容

 

外箱

紙が一般的だが、プラ製、缶のものもある。

採集袋

虫を採集するのに使うポリ袋。中にナフタリンを入れて殺虫と防腐を兼ねることができる。

標本名紙

学名・和名・採集地・採集日などを書き入れ、標本箱に貼付するもの。

注射器

一番重要な儀式となる殺虫・防腐液の注射に用いる。

解剖用具

これを使って虫を解剖する例があるかは定かではない。しかしセットのステータスを上げるには必要。

ピンセット

用心深い子供はこれで虫を掴むのであろうか。

殺虫液・防腐液

赤が毒液、青や緑、黄が防腐液であるのが一般的。ただし後期には安全のために単なる着色液となり、玩具化した。

採集瓶

標本にする虫を一旦入れておく。

虫めがね

細部を観察するためのものであるが、プラ製で透明度が低く、よく見えない。

虫ピン

標本箱に犠牲者を固定するもの。


 

紙箱

 

    昆虫標本作製セット(櫻木製作所)

垂涎のコレクション。時代の古さを感じさせる箱や薬瓶が素晴らしい。 おそらく掲載した中では一番古いものであろう。殺虫液がなく、防腐液が二瓶収められている。

 

 

    昆虫採集標本用具(トンボ刃物製作所)

左の箱の他、下の3つのような横長のバージョンもある。内容物や配置が違うバリエーション。下の3種は、トンボ彫刻刀製作所となっているが、どちらが古いものだろうか。上は価格表示が見えないが、下のものは200円。刃物から彫刻刀に事業を特化したのだろうか。(その割に昆虫採集セットを作っている。)
注意の箱書きには「注射器を人に向けて使わないこと」とある。

 
   

 

    昆虫採集セット(デビカ)100円

価格が低いのに採集瓶が2個あり、標本名紙や採集袋もついているのは、時代が古いせいか。

 
    昆虫採集セット(デビカ)200円

上の100円のものの高級版か後継種か。面白いのは注意書きにある文言で、「注射器はみずでっぽうには絶対に使用しないでください。」おそろしや。

 
    昆虫採集セット(デビカ)

デビカの箱は、写真を使用しているので、ちょっと専門器具的な趣きがある。学習教材というロゴが似合うメーカーである。

 

    昆虫採集セット(メーカー不明)400円

このメーカーのものは用具のつくりが比較的よい。注意書きは「飲んだり、なめたり、しないで下さい。」

 
    昆虫採集セット(メーカー不明)400円

箱のデザインが違うが、上と同じメーカーのもの。用具も色違いだが、配置が全く同じなのがわかる。

 

    昆虫採集セット(メーカー不明)200円

麦藁帽の少年がキャラクターのシリーズ。
下の横長のものは300円で、内容物の色が違うバージョン2種。
200円のものにピンセットとヘラがついており、注射器がやや高級な感じ。

 
   

 

    昆虫採集セット(メーカー不明)300円

ノーマルなセットではあるが、プラ製ではあるがメスもついており、内容的には充実している。

 

    昆虫採集セット(CKK)100円

こちらも上のデビカ製100円と同じような充実ぶり。

 
 
    昆虫採集セット(CKK)60円

下のバイオリン印と同じく、掲載中価格表示のある中では最も安い60円のセット。

 

 

    昆虫採集セット(バイオリン印)60円

CKKの60円も充実しているが、ガラスの薬瓶に高級感がある。
ところが、まったく同じ箱の60円のもので、下のように薬瓶がプラ製のバリエーションがある。奥が深い。
 

 
    昆虫採集セット(バイオリン印)100円

60円のものよりロゴの入れ方がモダンであるが、時代が若いのだろうか。しかし薬瓶や採集瓶が60円のものと同様、ガラス製のようだ。

 

 

    昆虫セット(丸昌)

これもイラストから推して古そうだ。昆虫採集セットは「昆虫セット」ともいうが、このネーミングを採用しているのは、実際には少ない。あたかも蓋を開けると昆虫が出てきそうで、ややこわい。

 

 

    昆虫採集セット(ギンポー)200円

富士山のマークのギンポーというメーカーは、注射器に仁丹製を採用している。しかもこのセットは200円でありながら、鋏まで収められているゴージャス版である。

 

 
 
    昆虫採集セット(ギンポー)100円

ギンポーの廉価版だろうか、こちらには鋏が入っていない。ピンセットや解剖器具も200円のものと違ってプラ製。

 

 

 

    昆虫採集セット(クラウン)100円

掲載中最もシンプルなセット。虫めがねも採集用の容器や袋も虫ピンも入っていない。私の所有している200円のクラウンには、色々入っているが、これだけ収容物の少ないセットは、むしろ稀少であろう。

 
 
    昆虫採集セット(クラウン)150円

こちらは上のものに虫ピン・虫めがねが加わって50円増し。と思ったら、黄色いヘラがない...

 

    昆虫セット(FIRST)200円

「こんちゅうのすんでいるところ」を箱絵で説明している微笑ましい一品。注意書きは微笑ましいどころか笑える。「ニ」がすごいが、すぐ後の「ホ」への連携がまたすごい。

イ.昆虫セットは正しい使い方をしましょう
ロ.とくに注射器は人に向けて水ピスなどにあそばないこと
ハ.使用したあとは安全キャップをつけましょう
ニ.ビンの中の液体は人に注射したりしないようにしましょう
ホ.ビンの中の液体は人には無害です
ヘ.注射針は接着してありますのではずれません

 

    昆虫採集セット(メーカー不明)

箱書きに「昆虫用です。他の遊びに使わせないで下さい。」とある。この注意書きを入れているものは多いが、後年、「他の遊び」に使う大人が出てきたために注射器の販売をやめたというのは串間努さんの談。

 
 
    昆虫採集セット(メーカー不明)200円

メーカーは不明だが、箱の注意書きが全く同じだし、薬瓶や注射器も同じデザインなので、上のものと同じメーカーのものであろう。こちらの方が上級セット。

 
 
    昆虫採集セット(メーカー不明)250円

こちらも箱の注意書きと内容物の配置やデザインが同じなので同メーカーのものと思われる。

 

 
    昆虫採集セット(メーカー不明)100円

混乱する。例の注意書きはないが、箱のデザインから見て、明らかに上のものと同一メーカー。しかしこの内容で100円ということは、時代はどうなっているのだろう。古いと思われる2つ上のセットより充実していて値段が半分なのだ。

 

 

    昆虫採集セット(メーカー不明)1000円

腰を抜かしそうな値段であるが、おそらく最も若い時代のものだからであろう。発泡スチロールの型に入った最新(?)型。子供たちを野に誘う文章が古臭いが...その上、句読点が抜けていたりする。

「めずらしい虫、変った虫、きれいな蝶を求めて野や山へ美しい草、花咲きみだれる高原、涼しい風のわたる野原、楽しさがいっぱいです。昆虫の生活と生態を観察勉強してみましょう。」

 

    昆虫セット(NCK)200円

「注射器は危険な遊びに使用しないで下さい。」を皆が守れば発売禁止にならなかったのになあ。

 

 

    昆虫採集セット(メーカー不明)600円

「解剖器兼用」の文言に違わず、解剖用の器具が本格的。鋏も同梱されている。こちらも発泡スチロールの箱だが、1000円のものより時代が古いのであろう。

 

紙箱

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