nekocame

手帳

 

電子手帳の記録量や検索機能が素晴らしいことは否定しない。

私も一時期電子手帳を愛用していたが、いつのまにかアナログな古い手帳に戻ってしまった。

道具として使うのに、人間の頭の働きや手の動きにフィットするのは、やはり普通の手帳なのだ。

日常において、また旅先で、何かに出会ったとき、何かを思いついたとき、書きとめておく。

その蓄積は、自分だけのかけがえのない宝物となる。

 


MOLESKINE  Italy

Pocket Plain Notebook

ヘミングウェイやヴァン・ゴッホ、マティス等の文豪や画家が愛した200年の歴史を持つ手帳である。紀行作家チャットウィンは、自分のモールスキンにパスポート以上の注意を払いながら旅の友としたという。
モグラの皮という意味のモールスキンは、動物の皮革ではなくイギリスで開発された撥水性のある生地につけられた名称である。これをフランスのメーカーが手帳に採用して1980年代まで製造していたのだが、生産中止となった。ところがスペインのメーカーが引き継ぎ、この会社が倒産するとイタリアのMODO&MODO社が復刻、現在に至る。つまりヨーロッパ全土をあげて維持されているような逸品なのである。
私が入手したものはポケットタイプのプレインという無地のもの。旅先でスケッチするなら、少し厚手のスケッチブックもある。ヴァン・ゴッホは、それでひまわりを描いたという。
モールスキンにはその他にも様々なバリエーションがある。変り種として、メモや切抜きを分類して放り込んでおくポケットだけで構成されたPocketsという手帳があるが、持っていれば大変便利なアイテムとなるだろう。

 

ゴムバンドをはずしてページを開けると、たっぷりと200ページ近い空間に、思わず絵を描きたくなる。そんな不思議な魔力を持っている。また大切な情報を蓄積するのに、これだけ合理的かつ味わいの深い手帳は少ない。多くの人に長く愛されたことには、それなりの理由があるのだ。

しっかり閉じられるゴムバンドが特徴

MOLESKINEの彫り込み

最後部にはポケットがある。

 

 

Losing my passport was the least of my worries,
losing a notebook was a catastrophe.

Bruce Chatwin
 


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