nekocame

おもちゃカメラ

 

本物のカメラにはもちろん手が届かなかった子供の頃

なんとか手が届いたカメラたち。

子供にとっては、じゅうぶん本物。

なぜならば自分だけの小さなカメラは

本当に写真を撮ることができたから。

親の持ってる高いカメラより

専有できるおもちゃカメラを使いたかったものだ。

 


 

START 35
おもちゃカメラと言えば、まずこのスタート35から語らなければならない。
昭和20年代後半ライカで家が建つと言われた時代、紅梅キャラメルの巨人軍カードで水原監督が出ると景品で貰えたというカメラ。ボルタ判という35ミリ幅のフィルムを使用する。固定シャッターとバルブ、絞りも2段階あり、三脚穴もついている。幅は8cmと、おもちゃカメラとしては大きいが、カメラとしては極小で可愛い。

 

TOYOCA
ぐっと時代は若くなり、1972年、札幌オリンピックの年のカメラ。
非常に小さく、私が子供の頃有していたカメラはこのタイプだった。16ミリのミゼット判といわれる紙巻フィルムを使う。これは作りがしっかりとしていて、光漏れもなくちゃんと写りそうだ。周囲に貼られた黒革風の紙も端がきれいに金属部分に埋め込まれている。シャッターは固定とバルブの切替式。幅5.5cm。日本製。

 

MINETTA
年代不詳だが、おそらく1960年代だろう。上のTOYOCAと同じタイプで、やはり日本製。
微妙に軍艦部やフロントのデザインが違うが、部品や仕上げを見るとTOYOCAよりも高級感がある。また部品ひとつひとつの製法やデザインから推してTOYOCAより時代が古そうである。
ミゼット判(16ミリ)フィルム使用。固定とバルブの切替式シャッター。幅5.5cm。

 

BELL-14
たぶん昭和30年代のレンジファインダー風おもちゃカメラ。数も多く、知名度は高い。
ミゼット判のカメラにしてはやや大型で、幅6.5cm。固定シャッターのみでバルブはついていない。
豆カメラの中では、ちょっと本物ぶって使うのには良かったかもしれない。
本革のケースに入れると、おもちゃとは思えない迫力があるが、細部のつくりを見るとMINETTAよりは雑な感じが否めない。

 

PRINCE D-U
1970年代の本格的(?)おもちゃカメラ。プリンス光学の製作で、単玉のレンズにもPRINCELENS-Uと命名されている。
説明書や品質検査もしっかりとしていて、機能も優れている。シャッターは1/50とバルブ、絞りは8と11。シャッターの安全装置もついている。
幅は9.5cmとかなり大型で、殆どローライ35と同じ大きさ。本物気取りは絶頂を迎える。
ボルタ判フィルム使用。日本製。

 

HOBBY  J
PRINCE D-Uとよく似たタイプ。軍艦部は本当によく似ている。同じ金型としか思えないくらいだ。PRINCEにシャッターの安全装置と アクセサリーシューがついているのを除けば、ファインダーの黄色いフィルター、シャッターボタンまで瓜ふたつである。全体的にPRINCEの廉価版といった風情である。

にもかかわらず、メーカーが違う(?)ようだ。こちらのレンズはDAISHIN LENS-Tで、F8(固定)。シャッターは固定とバルブ。大きさはPRINCEと全く同じ幅9.5cm。ボルタ判フィルム使用。日本製。

 

ARROW
究極の安物おもちゃカメラ。年代不詳。
革紙の貼り方、巻取ノブ、シャッターレバー、レンズ、どれをとっても上記の同タイプのものとは比べ物にならないほど安っぽい。
しかし内部をよく見ると、遮光性は高いようなので、ちゃんと写真は撮れそうである。これぞおもちゃカメラか。
幅5.5cm。ミゼット判フィルム使用。香港製。

 

おもちゃカメラは戦前のミゼットに始まり、後続のマイクロ、グッチーとあわせて、これを3大豆カメラといった。いずれも16ミリフィルムの裏紙付のタイプを使用し、これがミゼット判といわれる所以である。
豆カメラという範疇では、ステキーやマミヤ16、ミノックスタイプの様々なマイクロカメラなどの高級種も入るが、おもちゃカメラというとヒットタイプといわれるブリキの安っぽいものがイメージされる。他にベークライトやプラ製のちょっと大ぶりのもの、フジペットのようなブローニーフィルムを使う本格的なおもちゃカメラ(?)もそのカテゴリーに分類されるであろう。

おもちゃカメラや豆カメラによく使用されるフィルムには、以下のようなものがある。(小さいもの順)

通  称 フィルム幅 主な画面サイズ 備考
ミノックス 9mm 8×11mm マガジン式 入手可
ミゼット判・16ミリ 16mm 10×14mm、14×14mm 裏紙式・マガジン式 入手困難
110(ワンテン) 16mm 13×17mm マガジン式 入手可
ボルタ判 35mm 24×24mm、24×36mm 裏紙式 入手困難
ベスト判 47mm 40×30mm、40×65mm 裏紙式 入手困難
ロクロク判 60mm 56×56mm ブローニー 裏紙式 入手可

ボルタ判と同じサイズでロボット判というのもある。違いはパーフォレーション(フィルムの端の穴)がボルタ判は片側で、ロボット判は両側。つまりロボット判は35ミリフィルムを紙巻にしたようなものだろうか。

 



奈良県 Noliffさん(54歳)のおもちゃカメラ

むかーし、日の丸キャラメルの景品で手に入れたカメラが40年ぶりくらいに出てきました。

princecamera01.jpg (6306 バイト) 軍艦部に刻印のあるタイプ。高級感を醸し出している。
日の丸キャラメルの点数を500点集めて切手10円と一緒に送ると貰えたもの。1000点、2000点では、ミノルタ16タイプのスパイカメラが貰えたようだ。最高峰3000点で貰えたパーカーの万年筆は、当時は憧れの的だったのだろう。その他の景品は、次の通り。

2000点・・・ディズニー目覚まし・グローブ・望遠鏡
1000点・・・円形トランプ・ドッジボール・セーラー万年筆
500点・・・戦艦大和・卓球セット・特製トランプ・天眼鏡・万年筆
300点・・・ポケット顕微鏡・戦闘機・シャープペン・万年筆・なんでも入れ

princecamera02.jpg (15666 バイト)

 

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