nekocame

Steky  (Japan 1947) 

 

戦後の物資が不足している時代に、フィルムを節約するために映画用の16ミリフィルムを使ったカメラが大流行した。その仲間たちを紹介するのは別の機会に譲るとして、ここでは日本の豆カメラを代表すると言っても過言ではないリコーのステキーを紹介しよう。当時おもちゃのような16mmカメラしかなかった中に流星の如くデビューした、裏紙を使わない専用マガジン入りフィルム使用の初めての本格的な16mmカメラだったのだ。
一見してその小ささ、形状の特異さが目を引く。手に取るとずっしりとしたメカの重さ。戦後の混乱期にこれほどのものを作り上げた日本人の器用さに驚く。日本ではこれほどの高級カメラを買える人が少なかったようだが、アメリカではその可愛さから大ヒットした。そもそもアメリカ人にとっては、このような小さく繊細な精密機械は珍しかったのだろう。ステキーの命名も駐留米軍の高官が試作品を見て「ステキネー!」と叫んだことからだという。アメリカ人の感性にもピッタリだったのだ。
人気は衰えず、以降10年間にわたってIIIB型まで作られ、1957年に普通のカメラの形状に似たゴールデン・ステキーに16mmカメラのフラッグを譲った。
ステキーは革ケースに入れた状態を見ても彫りこまれたロゴの向きを見ても、縦長に構えるのが本当のように思えるが、実際はファインダーを上に横向きに構える方がやりやすいようだ。自分で35mmフィルムを切って、専用マガジンに詰めて撮影する価値のあるカメラである。

 

 

縦にすると馴染み深いスタイル

この小さいボディにメカがぎっしり

 

 

なんとスクリューマウントでレンズ交換できる。

望遠レンズをつけたときは、ファインダーをカバーで覆い視野を合わせる。

 

 

 

フィルターを横の突起に保管できる仕組みになっている。

 

 

      

 

 

本体や望遠レンズが入っているのは桐の箱

金属製のレンズキャップ

 

 

 

左からI型(1947)、II型(1950)、III型(1952)
ちょっと見は違いがわからない。
シボ革はI型が細かくIII型が粗いが
型に関わらず個体差もあるようだ。
I型のみニッケルメッキでII型・III型はクロームメッキ
カウンターの数字はI型は黒字でII型・III型は赤字

 

 

  
刻印

I型

Steky Camera for 16mm film Made in Japan (他に Madein occupied Japan, Tokyo, Tokyo Japan, 刻印なし等がある。)
 

II型

Steky Camera for 16mm film Model II (Made in occupied Japan の刻印のあるものもある。)
 

III型

Model III Use 16mm film (Made in occupied Japan の刻印のあるものもある。)


横の金属部分に Made in 〜 のない個体は、底部シボ革部分に刻印されている。Made in occupied Japan と 単に JAPAN のみのものを確認した。

 

 

 

 

Ricoh
10x14mm on 16mm film
Stekinar f3.5 25mm, F5.6 40mm
B,1/25−1/100
W41×H61×D29 120g

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