nekocame

Retina Ia  (Germany 1951) 

 

スプリングカメラまで手を出すと、また際限なくカメラが増える要因となるので手控えていたが、レチナのUSエクターの評判を聞いて購入してしまった。
レチナは普及型カメラとして膨大な生産数を誇ったが、レンズも多種多様のものが装着されて、そのバリエーションに惹かれてコレクターも多い。その中で特に抜群の性能といわれるのがアメリカ製のエクターなのである。
USエクターは、I型のタイプ010だけに着けられたと聞くが、画像の本体は1951年から製造されたIa(015型)である。レンズはシリアルナンバーから1947年製と判るが、これはIaの本体にレンズだけ着けかえられたのだろうか。私はレチナのバリエーションに詳しくないのでわからないし、あまり追究する気もないが...
評判は聞いていたものの、実際にラボからあがってきたプリントを見て愕然とした。これが戦後2年後に作られたレンズなのか。3群4枚の変形テッサータイプが映し出した世界は、シャープという単純な表現を超えて、現代のレンズにも勝る解像度なのだ。コントラストも申し分ない。その反面、昔のレンズの味をも兼ね備えている。撮影しているときは、古くて扱いにくいカメラを味わってのんびり撮っていたので、そのギャップに不思議な気持ちになった。
レチナにつけられたレンズは、他にシュナイダーやローデンシュトックの色んなレンズ、ツアイスのテッサーもあるが、ドイツのエクターは、どのような写りなのだろうか。気になるところだが、今回のレンズに驚いたところで、このカメラの蒐集を終えるとしよう。

 

この機種のシャッターはシンクロ・コンパー。
厳かで上品な音がたまらない。

Ia型からレバー式の巻上になった。

 

 
全体的に高級感溢れる造作となっている。

 

 

畳むと特に薄くコンパクトになるのが距離計のないI型の利点。

裏の彫りこみがおしゃれ。

 

 

遠くの鉢の花びら一枚一枚が見える驚異の解像度。

作例

 

 

Kodak
24x36mm on 35mm film
Kodak Ektar f3.5 50mm
B, 1−1/500

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