nekocame

Kowa H  (Japan 1963) 

 

もちろん製薬会社としての方が著名なコーワであるが、何故か大変優秀なカメラを数多輩出している。
そのなかでも少しばかり異彩を放つKowa Hという機種がある。世界初のEE式レンズシャッター一眼レフなのであるが、非常に特徴的な個性を持っている。まず巻上レバーを底部に配しているため、軍艦部がすっきりしていて気持ちがよい。キヤノネットの底部トリガーは有名であるが、このカメラに関しても使い勝手はなかなかのものである。
特徴は他にもいろいろある。当時としては画期的とも思えるプログラム式AEのような機構を持っている。当時のレンズシャッターカメラは、明るさに応じて絞りが変化したものだが、このカメラは1/30-f2.8〜1/300-f22までの組合せでシャッターも変化する。軍艦部にあるメーターには、その組合せが4段階記載されている。しかもマニュアル撮影もできるという優れものなのである。ちょっと不思議なのは、ファインダー内に露出の指針があるのに、目盛がない。したがってファインダーを覗いたときは、指針は目安にしかならない。
そして、実力はすごい。コーワのレンズは、そのカリっとしたシャープな描写に定評があり、色乗りも素晴らしい。
外観は本当にすっきりしていて、小ぶりでツルツルのボディには愛着を感じる。こういう個性的なカメラが多かった時代が懐かしい。

 

 

すっきりとした軍艦部。 底部のトリガーは速写性も高い。 銀色でつるつるのボディ。

 

 

メーターは指針がオレンジで太く見やすい。

マニュアル用シャッタースピードノブはレンズ下にある。 連動してレンズ上の小さな窓にシャッタースピードが表示される。  

 

 
フィルムカウンターは巻戻しノブの隣にある。 ミラーアップの音が大きいのも特徴。    

 

 

 

Kowa
24x36mm on 35mm film
Kowa Lens f2.8 48mm
1/30-1/300

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