nekocame

Fujica Mini (Japan 1964)  

 

小さな宝石箱...女性のために、この秀逸なデザインを施したのは、東京芸術大学の田中芳郎名誉教授。設計は甲南カメラ研究所の西村雅貴所長だった。ご存知の方もおられるだろうが、フジペットのコンビである。
フジペットは子供の心を捉えたが、フジカミニは女性の心を捉えたのだろうか。あまりにも発売台数が少ないのだ。しかし今、私もそうだが、昔の重い金属一眼レフをガンガン使うようなむくつけき男たちの心を掴んで放さない不思議。
やはりそれはこのカメラの「尋常ではない可愛さ」であろう。ハーフサイズとは言え、ミノックス35やオリンパスXAが巨大に見えてしまうほどの小ささ。田中教授の奇抜で斬新なアイデアの集大成とも言える恐ろしいまでのバランスを持ったデザイン。小さいけれども金属カメラ、高級感も十分なのだ。

構造にも触れよう。デザインに勝るとも劣らない奇抜さを持っている。ASA感度を上部の宝石の色に合わせる。片手でカメラを挟んでカメラを回して巻き上げる。鏡胴のレバーはフォーカスではない。絞りなのである。これを回してメーターの針が一致したところで適正露出が得られる。パンフォーカスでシャッタースピード固定だからなせる技である。
 

撮影結果はそれなりだろう。しかし愛すべきカメラであり、実際心を奪われた男たちが希少なフジカミニに群がる。中古市場の価格は、かなり高い。

 

 

上部のダイヤルと下部のくぼみを親指と人差
指で挟み、ジジッと巻き上げる。素早く快適。

これが宝石箱といわれる所以。
メーターを合わせる目盛を宝石風にしている。

 

 

巻き戻しはこのギヤで行う。これも特異。

圧板はやはりこの形式。まずメーターの指針を
ASA感度によってこの宝石の色のところに合わせる。

 

 

 

Fujica
24x18mm on 35mm film
Fujinar-K f2.8 25mm
1/125 fixed

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