nekocame

おもちゃ 10

 

 

プロノート

紙がなくても何度でも書いては消せるという、子供にとっては魅力的なノートであった。これは何度でもやり直しのできるコンピューターゲームが普及したバーチャルな現代と違って、一度やったことが取り消すことのできない昭和中期にしてみれば画期的な異端児だったのだ。
蝋を塗った黒い台紙に、やはり裏面に蝋が塗られたプラ紙を合わせて上部をミシンで縫いつけたもので、専用のペン(これは紙を傷つけさえしないものなら何でも代用できる)で書くと、圧着した部分が透き通って黒くなる仕組みである。下から剥がすことで完全にリセットでき、再使用できる。半永久的とまではいかないが、相当期間楽しめるのである。
堂々と製造会社のマークが印刷された画像のプロノートには、日本放送協会で放映されていたある人気番組のキャラクターを稚拙に模したものが描かれているが、当時の駄菓子屋玩具の慣習に則ってパテントは無視されているのだろう。
 

裏表紙になぞなぞが印刷されている。
絵はそれなりだが...子供が見るのだから、少なくとも仮名遣いは正確にしてほしい。
仮名遣いの正しい下の問題文については、なぞなぞなのか自体が問題である。

INDEXへ戻る


ブリキの電車

男の子は電車が好きである。もちろん、車も飛行機も船も好きだが、身近で日常の乗り物の中では、圧倒的に迫力があるのが電車なのだ。
私は地下鉄丸の内線には特別の思い入れがある。小学校の低学年の時から父が長く患って虎ノ門病院に入退院を繰り返していたので、池袋から国会議事堂前まで、母に連れられて7年間、毎週のように乗っていた。赤い車体に独特のサイドライン、現在では全く個性のない普通のデザインになってしまった。
このようなブリキの電車のおもちゃを持っていた人は多いだろう。Nゲージのような上品さはないが、子供の手に余る大きさと無骨さが、電車の迫力を手元に再現してくれていたのだ。
↑実際に銀座までしか行かない丸の内線があったのかは知らないが、行き先が銀座というのが良い味。

 

乗客の絵も微笑ましい。→

←動力は当時のこのタイプには最も多かったフリクション。この音が電車のおもちゃには最適なのである。

INDEXへ戻る


ブリキのバッジ

60年代の拳銃ブームというのか、銀玉鉄砲やブリキの鉄砲に夢中になった子供たちが自分たちを置き換えたもの、それは幸いにもギャングではなく、正義の味方と思われる西部劇のシェリフが圧倒的だった。
当時はテレビでもララミー牧場やローハイドなどの西部劇が大人気であった。私も夢中で白黒テレビにかじりつき、こうしたペラペラのブリキバッジを買ってきて胸につけたものだ。

INDEXへ戻る


魚雷戦ゲーム   エポック社(昭和43年)

京都府 まるきさんより

はまさんもきっとご存知だと思いますが、海に見立てた青い半透明の板テレビでもの下を、魚雷に見立てたパチンコ玉よりすこし小さな鉄玉が転がっていき、敵の艦船に命中させるゲームです。
考えてみればものすごく単純な構造なのですが、当時はかなりの興奮度をもって遊んだものです。
狙いを定めてから、目線を船と同じ位の位置に持って行き、魚雷を発射すると、鉄球が転がって行く音が聞こえ、当れば船が視界から消える.... コンピュータゲームでは味わえない醍醐味です。

バージョンがいくつかあるみたいですが、私の持っているものは初期のものではないかと思います。
箱はぼろぼろで、鉄球も錆びていますが、どうしても捨てられないおもちゃの一つです。

 

このゲームは、もう定番中の定番、傑作中の傑作、単純にして娯楽性の高い逸品である。玉が船の下に突き出したタグを引っ掛けて落とすという、簡単な構造の合理性の高さ、発想の素晴らしさ。これがまた命中率を丁度良い具合に仕上げている。デジタルでなくてもアナログで見事に調整できるのだ。
私は、大きい正規版を持っておらず、友人の家で熱狂した憶えがある。その後入手したポケット版では、高校の頃まで時々遊んでいたと思う。
まるきさんに送っていただいた画像のものは、箱絵から推して昭和43年の初代のものだと思われる。その圧倒的な人気から、頻繁に新しいバージョンが発売された。後には上から覗くと敵艦が見える照準に発射台が連動したものもあった。

手前から FLAG, 2nd, 3rd ship

迫り来る敵弾(鉄球)にハラハラ

INDEXへ戻る


幻灯器

この幻灯器は、箱は紙製であるがフィルムの巻き取り部分やレンズ周りは金属製でレンズもガラスなので、私が子供のときに見たものよりは、ちゃんとしたものである。
私が幻灯器は夏というイメージがあるのは、おそらくこれを自分で作ったことがなく、あるいは付録のものでうまくいったためしがなく、夏休みに親戚の家で見せてもらった、うっすらながらも「映る幻灯器」の印象が強いからかもしれない。
この歳になって、ワクワクしながら自分の手で組み立てた幻灯器が、ようやく像を結んだ。しかも期待した以上にはっきりと映し出された昔の漫画は、蚊帳が張られた古い日本間の光景と蚊取り線香の匂いを運んでくれたようだった。

(40W球使用)

  黒沢哲哉さんのコメント

ぼくは懐中電燈って今でも大好きで、昔の学年誌の付録に付いていた幻灯機なんて、よく作ったのを思い出します。懐中電燈を使った幻灯機は、実際には絶対的な光量が足りないし、レンズ性能のせいもあって周辺光量も不足してるので、ほとんどはっきり映らないんですけどねー。それでも楽しかったですよね。

INDEXへ戻る


ウルトラスコープ   任天堂(昭和46年)

横井軍平氏のウルトラハンドウルトラマシンに続くウルトラ三部作の最後。何をするものかというと、つまり「のぞき」である。といっても、子供向けのもので、例えば人垣で見えないときにとか、逃げた猫を塀越しに探すとか...なのであるが、かなり重く携帯に優れているとは言えない。
左のオレンジのボタンを押すと、ミラーのついた伸縮バーが伸びて行き、好きな高さになったところで指を離すと止まる。右のボタンで逆に縮んで行き、パタンとミラーが収納される。このメカが実に素晴らしい。スパイになった気分だ。ところが犯罪やスパイに使えないわけがある。伸縮時の音が凄まじいのだ。人垣の後ろで作動させたら、人垣全員が振り向くであろう。目立つことこの上ない。
重量と騒音のせいか、価格(当時2980円)のせいか、ウルトラハンドやウルトラマシンのようには売れなかったようだ。前者2つは大抵の人が記憶しているが、ウルトラスコープは知らない人が多いようである。

↑伸びた図

←覗いた図

 

しかし私はこれを横井氏の茶目っ気という点では、最高傑作に推したい。そのかっこよさ、ギミックの優秀さに比する実用性のなさという、あまりのアンバランスが、ウルトラ三部作の集大成と思えるのだ。
 

ウルトラスコープ稼動の動画

INDEXへ戻る


サンダーバード2号の銀玉鉄砲

サンダーバード2号と銀玉鉄砲。なんと60年代世代をそそる組み合わせか。かなり強引なカップリングではあるが、やはり魅力を感じてしまう。で、皆が欲しがるから、なかなか入手できる金額のものがなかったが(ひどいときは5千円以上の値がついた)このたび銀玉鉄砲らしい金額で手中にできた。
「レトロおもちゃ大図鑑」の巻頭グラビアと84ページに載っているもの(黒沢さんが相場上げてるんじゃ...(笑))とはタイプが違う(グリップに3号の絵がない)ものだが、これも昭和40年代の東北新社版権シール付きで正規品と思われる。
サンダーバード2号フリークの銀玉世代の私にはたまらない一品なのだ。

 

グリップとトリガー部分をはずすと2号のプラモ的に楽しめる。(?)

東北新社の版権シール

銀玉発射口

意味ありげにポップアップする照準

INDEXへ戻る


フェルトのワッペン

東京オリンピック(昭和39年)前後に、フェルトを土台にしたワッペンが子供たちの間で大流行した。
以前掲載した鉄人28号のものは大変な人気であったが、同時にオリンピックの影響であろうか、国旗や世界の都市を紋章化したものがブームを呼んでいた。1ドル360円の固定相場制、海外旅行が一般的でなかった当時、海の彼方への人々の憧れを感じる。世界のワッペンは、現在では感じ得ない光を放っていたのだ。

INDEXへ戻る


バービー人形

私が持っているわけではない。もちろん、リカちゃんでもバービーちゃんでも遊んだこともない。
これは、あさひさん所有のビンテージものバービーと、その友達のスキッパーである。本当に子供のときに持っていて遊んでいたらしいが、これほどの状態を保っていることは驚嘆に値する。やはり女の子は違う。私の手によって崩壊していった鉄人28号、無数のサンダーバードたち...黙祷。
スキッパーのある部分を拡大すると、下の真ん中の画像のように1963年の製造であることがわかる。ある部分がどこの部分であるかは、想像にお任せする。このスキッパーは、青目が美しくも不気味であるが、どうも2万円台で取引されているようだ。私は女の子の家でリカちゃんは見たことがあるが、このようなバタくさいハイソサエティな人形は見たことがなかった。(娘には日本人顔のジェニーちゃんを買ってやった。)

INDEXへ戻る


トコトコ人形

tokotoko.jpg (4919 バイト) 東京都の小笠原さん所有のネーブルキャップのトコトコ人形。テーブルの端から錘付きの糸をたらすとトコトコと歩く。
現代のように動力にかけるエネルギーを得るための代償が安くなかった当時、心置きなく遊べた逸品だった。
小笠原さんのページのコメントを引用させていただく。

ネーブルキャップのトコトコ人形。バーコードな親父に一生ついて行く良妻、、健気だ。

小笠原さんのコレクションページ(感涙)

INDEXへ戻る

 

← 前のおもちゃへ   次のおもちゃへ →

 

 

HOME

■60年代70年代のこと    ■カメラ    ■猫のイラスト しっぽ   ■犬のイラスト dog.gif (2466 バイト)      

■ミルメーク  ■食に遊ぶ

■拘りのサウンド       ■LED ZEPPELIN

■キョロちゃんの思い出  ■ベビースターラーメン

■モノ別・良いもの 欲しいもの  ■銀色に光るものたち  ■金色に光るものたち 

■大好きな車たち  ■妙なものコレクション  ■ポップアップアート  ■お休み処

 

mail.gif (4751 バイト)

「はまさん」と申します。昭和33年生まれの子供♂です。メールはこちらからどうぞ。
迷惑メール対策といたしまして、アドレスにXXXを付けてあります。お手数ですが頭のXXXを取って発信くださいませ。