nekocame

セキデン SAP.50 復刻版

 

セキデンは生きていた。

40年以上前に我々が夢中になったSAP.50が、この度、復刻された。

セキデンの採算はわからないが、ともかく喜ばしいことだ。

ニコンS3の復刻には手が出ないが、この復刻は大歓迎である。

(2009年初夏)

 


復刻されたからには、当時のものと比較してみる必要がある。

ちょっと比べてみると、似て非なるものであることがわかった。

セキデンに当時の金型が残っているとの噂から、その再利用かと思っていたが、どう考えてもこれは新たに金型を起したものとしか思えない。

 

まず手にしての第一印象は、綺麗だった。

金型の精度、成型の技術が格段に上がっている。

ボディの表面にはザラつきが無く、刻印や細部の仕上げがくっきりしている。

バリも見当たらない。

復刻されたのは、鰐皮グリップで、2001年に私がレポートした中では

初期型とされているものである。

その後諸説あったが、ネジがマイナスの鰐皮グリップが初期型であると

私は考えている。

 

全体を眺めて比較してみる。

一見して復刻版の仕上がりが優秀なことがわかる。

グリップの色はかなり明るくなっている。

ネジは復刻版はプラス。

当時もの 復刻版

 

復刻版     刻印は当時ものの方が賑やかである。

パテントに関する英文字が様々刻まれている。

銃身(遊底)のSEKIDENは、SとNのツノが大きく伸びるタイプ1を採用。

彫りは復刻版の方が深く、当時ものに見られるロゴの下に並ぶ

3つの穴は無くなっている。

トリガー上の5つの穴もバリがなく整然としているのが窺える。

当時もの   

 

銃口も成型の精度が上がっているのがわかる。

また実際に銀玉が発射される下の穴は、当時ものの方が楕円がきつい。

撃鉄の形状は大きく変わっている。

当時ものの方が味わいがあるように思う。

復刻版      当時もの

復刻版       当時もの

 

弾倉のスライド式の蓋は、復刻版の方が遥かにスムーズに開閉できる。

中を覗くと、やはり美しい成型に進化している。

画像では判りにくいが、バネは当時ものの方が巻きが細かい。

バネの材質は復刻版の方が高級感があり、トリガーを引いたときに力強さを

感じる。バビョーン感が増しているようだ。

                            復刻版               当時もの

 

復刻版は、最近よくあるタイプの包装(箱)に納められており少々興ざめであるが、復刻の銀玉の箱もセットされて定価900円台は、かなり頑張ってくれたと思う。

銀玉の材質分析は未だやっていないが、珪藻土で忠実に復刻されていることを信じる。

今回の復刻、セキデンには本当に感謝したい気持で一杯だが、初代のマジックコルトを現代の技術で復活して欲しいというのは、無理な願いだろうか。

 

 

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