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ヤマダトシヒデさんのボンネットバス雑記

 

ボンネットバス...私(はまさん)にとっては、幼少の頃の大好きな乗り物でした。いつの頃からか、前に鼻のない妙な顔をしたバスが混ざるようになり、そのバスには違和感を感じていたものでした。バス停で母親と手をつないでバスを待っていて、土煙をあげて向こうからやってくるバスがボンネットバスだと嬉しくなったものです。

そんなボンネットバスにリアルタイムに乗ったことのない世代のヤマダトシヒデさんですが、その入れ込みようは、私を遥かに超えています。いくつかのバスたちとの思い出をまとめてくれました。ボンネットバスが懐かしい世代の方、レトロな風貌に魅力を感じる方、どうぞお楽しみください。


 私(ヤマダトシヒデ)は実はリアルタイムでボンネットバスに乗ったことがありません。ボンネットバスというと観光用に復活させたものばかり。私と同世代の東京出身者でボンネットバスに乗った人は多分池袋か世田谷周辺に住んでいた人ですね。池袋には昭和43年まで、世田谷なら‘70年代初頭までボンネットバスが走っていたようです。私は昭和453月まで新宿駅からバスで5分のところ、昭和45年4月からは金沢八景に住んでいますが、車掌さんのいるバスというといすゞBAとか日野RBとかブルーリボンとかとにかく箱型で真中にドアが一つだけあるタイプ。でもボンネットバスの存在は小学館の「交通の図鑑」で知っていました。そんな私のナビゲートで紹介するボンネットバス雑記いざ、スタート ! !

 

三太号(トヨタKB型復元車)

神奈川中央交通が昭和56年創立60周年を記念してスクラップの消防車とバスの車体を強引に組み合わせて作った薪バス。私が息子、妻と体験乗車したのは厚木営業所のイベントでのこと。
当日はバス会社の人が廃車になったバスの社章やブリキのボンネットバス(勿論どちらもGETした)を営業所の前で売っていました。薪バスはマイクロバスぐらいの大きさでかなり小さいです。乗ってみて特徴的だったのは車内の壁に布の内張りが付いていることとドアが木で出来ている点でしょうか。息子は初めて乗ったボンネットバスが薪バスだったためその後ボンネットバスを見ると「薪バスだー!」といっています。

三重交通お伊勢さん(いすゞBXD30川崎航空機・1966年式)

高校二年のときボンネットバス復活の記事が新聞に出てわざわざ乗りに行ったのがコレ。当時鈴鹿に住んでいた叔父(故人)の家をホテル代わりに私は一人新幹線食堂車とボンネットバスを楽しむツアーを実行したのでした。初めて本物のボンネットバスに乗ったのはこのときで、初印象は「何だか小さいなー」でした。それもそのはず。普通のバスは大体全長9mか10mなのにこのバスは全長8.3mしかないんですから。乗ったとき印象的だったのは後部座席の静かさです。エンジンが前にあるだけに後ろに座ると普通のバスだったら感じるブルブルとした振動がないのです。車掌さんは運転手さんとおそろいのグレー系の制服を来たお兄さん。普通のワンマンカーの運転手さんが交代で車掌をやっていたのかもしれませんが、ひょっとしたら昔の串間御大と同様の男子アルバイトだったのかもしれません。(その後「ぶらり松坂号」に使用の後、廃車)

奈良交通ボンネット号(いすゞBXD30帝国自工・1966年式)

三重交通のボンネットバスとは同一形式ですが、デザインがちょっと違います。バスというのは箱型でもボンネット型でも足回り(ボンネットバスの場合はボンネット部分も含む)を作るシャーシメーカーと車体を作るボディーメーカーに分かれているのでボディーメーカーが違うとこんな風にデザインが違ってしまうのです(バスの形式名の後ろについているのがそのボディーメーカー名)。写真のボンネット号は高校の修学旅行で奈良・京都へ行ったとき、奈良の町で偶然見かけて写真を撮りました。(現在は京都府瑞穂町で土曜日のみ2回運行中の模様です)

日本バス友の会所有 旧山形交通ボンネットバスぎんれい号(いすゞTSD40北村製作所・1967年式)

パシフィコ横浜で開かれたクラシックカーショーに出品された4WDのバス。かつてはスキーヤーを運んでいたようです。4WDの自衛隊用トラックのシャーシにバスボディーを取り付けたため全体的に腰が高いのが特徴です。
このバスには確か結婚のチョイ前ぐらいに試乗しました。車掌さんの乗務するツーマン車として製造されて、廃車される数年前にワンマンバス改造を受けたとかで、このバスには車掌台と降車ボタンの両方がついていました。試乗会でパシフィコ横浜の周りをぐるりと一周した後、最後に車掌役をしていた「日本バス友の会」の女性会員とおぼしき人が「本日はご乗車ありがとうございました。間もなくバスは終点の会場に到着いたします」と案内をしました。そこですかさず私は降車ボタンでピーンポーンとツッコミを入れたところおもいっきりウケました。(何やっているんだろうな…)

東海自動車 伊豆の踊り子号 (いすゞBXD30川崎航空機・1964年式)

伊豆観光の目玉として東海自動車がバスガイド研修用に残しておいた古いボンネットの観光バスを転用したもので今でも乗ることが出来ます。車掌さんは観光の目玉というコンセプトのため山口百恵の映画のような着物姿にハクション大魔王のがま口のような鞄をさげています。私は修善寺駅前から河津駅前まで2時間フルに乗りました。走行中ギシギシきしむリーフサスペンションの硬い乗り心地は昔のバスそのもの。降りたらお尻が痛くなりました。このバスはARIIというメーカーからプラモも出ています(私も買った!)。どうせならそのまま作るのではなくて運転手、踊り子車掌、乗客の人形も作ってしまえとチャレンジしていますが目下のところ運転手と踊り子車掌の人形しか完成していません。なさけない。

西東京バス 夕やけ小やけ号 (いすゞBXD50北村製作所・1967年式)

昔の車掌さんが乗っていたいわゆる「ツーマンバス」の雰囲気を一番よく再現したネコカメ向きバスはこれです。昭和57年9月西東京バスが創立20周年を記念して長野県の伊那バスから廃車になったボンネットバスを購入。お化粧直しをして京王八王子駅前−陣馬高原下の路線に投入しました。
運転開始当初は昔ボンネットバスを運転していたという運転手さんとこれまた昔車掌さんだったというオバサン(鞄どころか制服まで昔のを着てきたのにはビックリ)の熟年コンビが乗務にあたっていました。今でも春と秋のハイキングシーズンにはハイカーを大勢乗せて走っています。但し運転手さんと車掌さんは営業開始当初とは異なり若い人が担当しているようです。私はこれをNゲージのバス3台をおしゃかにしてプラで作ってしまいました。

 

 

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