【製作・監督・脚本・撮影監督・美術監督・照明・編集】
塚本晋也
【音楽】
石川忠
【出演】
塚本晋也(合田)・真野きりな(千里)・中村達也(出射)・村瀬貴洋(後藤)・鈴木京香(桐子)・井川比佐志(工藤)・田口トモロヲ(巡査)・金守珍(ヤクザ)
【物語】
広告代理店に勤める合田は、なんの前ぶれもなく恋人・桐子に拳銃自殺されてしまった。何故、桐子が死ななければならなかったのか、そして、どうやって拳銃を入手したのか。桐子の自殺の真相を探るうちに、合田は拳銃そのものに魅せられていく。
ある晩、合田は以前、美人局にひっかかったことのある千里を見つけ、その時の礼をしようとするが、逆に後藤たちの暴力にうちのめされてしまう。
ますます、拳銃を欲するようになった合田は、自作拳銃を作り、後藤を復讐のため射殺しようとするが、拳銃は暴発し、失敗に終わる。
ヤクザから拳銃を入手したが、これまた、偽物をつかまされる。絶望する合田の前に、フィリピーナが現われ、偽装結婚してくれる代わりに拳銃をくれると言う。同意する合田。やっと、合田の手に拳銃が握られた瞬間だった。
一方、生きることに意味も希望も見えない千里は、後藤や出射たちと一緒に、暴力的な日々を送っていた。
ある時、出射がヤクザの息子を殺してしまい、ヤクザに報復を受けることになる。拳銃を手にいれた合田は、なりゆきで彼らとともに戦うことになるが、圧倒的な力を見せつけられるだけで、すべては終わる。
出射の屍体を焼却した合田と千里は、なにかを置き去りにするかのように、走り去った。
【感想】
今のところの最新作。
破壊と暴力と痛みにこだわってきた監督も、気がついたらすでに不惑の年を迎えてしまった。そのせいかどうかわからないが、本作に色濃く漂っているのは、「絶望」ではないかと思う。
破壊の果てに存在する「虚無」でもいい。
ラストシーン、左右に別れて全力疾走する合田と千里のゴールには、未来ではなく、どうしようもない虚無が横たわっているように思えてならないのだが、どうなんでしょ?
久々のモノクロ作品。
金属は金属でも、指一本ほどの大きさしかない銃弾が、非常にセクシーなのである。拳銃そのもののフォルムもセクシー。今回一番色っぽいのは、人間じゃなくて、拳銃だったりして。
16才の真野きりな、ギリギリのあやうい存在感。
少女と拳銃というのもまた、セクシーなのである。
【ビデオ】
今のところ発売されてません。
【DVD】
ビームエンタテインメントより発売中。
2000年3/11より都内独占ロードショー開始
第一回上映後、第二回上映前に舞台挨拶 塚本晋也、真野きりな、中村達也、村瀬貴洋、石川忠
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