【監督・脚本・撮影・編集】
塚本晋也
【原作】
江戸川乱歩
【音楽】
石川忠
【出演】
本木雅弘(雪雄/捨吉)・りょう(りん)・筒井康隆(茂文)・石橋蓮司(僧侶)・浅野忠信(復讐する若者)・磨赤兒(角兵衛)・竹中直人(富豪)・藤村志保(美津枝)・もたいまさこ(シゲ)・田口トモロヲ(診療所患者/中年)・村上淳(診療所患者/若者)・内田春菊(診療所患者/母親)
【物語】
階級社会であった明治末期。大徳寺医院の跡取りとして、医者としての地位と名声、美しし妻、優しい両親とすべてを持つ雪雄。順風満帆の人生に見えたが、ある日、父が死に、そしてまた母が死ぬ。雪雄自身も、何者かにつけ狙われているような視線を感じている。
そんな時、庭を散歩している時に、後ろから雪雄をはがいじめする者がいる、争ったあげく雪雄は井戸の底に突き落とされてしまう。雪雄を襲ったのは、雪雄と同じ顔をした捨吉だった。
捨吉は、雪雄になりすまし、特権階級の生活を始める。そんな雪雄を疑い始めたのは、妻のりんだった。りんは元々、貧民階級の女で、捨吉の妻でもあった。突然、行方不明になてしまった捨吉を探しているうちに、雪雄と知り合い、望まれて妻となったのだ。
りんは必要に捨吉に正体を明かすよう迫るが、捨吉は断固として認めない。
一方、井戸に落された雪雄は、捨吉が投げてよこす食物を食らいながら生きていた。雪雄憎しの捨吉は、包丁までも投げ入れる。
そんなある日、いつものように捨吉が井戸をのぞくと、底に人の影がない。と、みるや、いつのまにか脱出した雪雄が捨吉に襲いかかった。争いあう二人。やがて、影は一つとなり、なにごともなかったように静けさが戻ってくる。
最後に生き残ったのは、雪雄か捨吉か。それを知るものは誰もいない。
【感想】
豪華絢爛!
第一印象は、まさにこれ。役者も豪華なら、衣装も豪華。まさに、ビジュアルシアター。総天然色の美しさを再確認させていただいたと言っても、過言ではない。
久々のメジャー配給ということで、衣装にもメイクにも第一線の素晴らしい方々を起用。特権階級の地味な着物姿に比べ、貧民層のカラフル蓑虫のような衣装が超ツボ! 貧民窟時代の捨吉とりんと、特権階級時代の雪雄とりんを比べてみるのも、また一興。全然違う人間に見えるのがすごい。
なによりすごいのは、眉をつぶしたメイク。眉がないというだけで、異界感がにじみでている。つーことは、最近の若い女の子のノーメーク姿も異界感まみれなんだろうか。ま、どうでもいいけど。
塚本作品には珍しく、監督が出演してません。それはちょっと残念だ。
【DVD】
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