| 馬鹿な男ほど愛おしい 田口ランディ 晶文社 00/06/10 1400円 |
今回のテーマは恋愛。恋愛にまつわるいろいろなコラムが、ぎっしり詰まっている一品。 恋に迷っている方には、いいかもしれない。 |
| パソコンこんなんできまっせ まついなつき 朝日新聞社 99/08/01 1000円 |
本当に、ここ5年ばかりのPCの進歩というのは、恐ろしい ばかりである。 加速度ついての進化に、そのうち人間のほうが振り落とされ るに違いない。 漫画家でコラムニストのまつい氏が、パソコンを使って、確 定申告用のデータベースを作ったり、コラムを書いたり、そ れをメールで送ったりしたいーっというところから、本書は 始まる。 初心者が陥る悪戦苦闘の嵐には、ほとんどの人が共感の涙を 流すだろう。 最初は、電源をいれることさえできなかったまつい氏が、文 章を書けるようになり、パソ通メールで原稿を送り、イン ターネットを始め、ポストペットにはまり、果てはPCで絵 本まて作ってしまうのである。 うーん、人間も進歩していくのである。 パソコン買ってはみたけれど、今では電源もいれない……と いう人に、勧めてみたらどうだろう。 少しはやる気がでると思うのだが。 |
| ビーの話 群ようこ 筑摩書房 99/07/07 1300円 |
マンションの隣の部屋にすむ友人の飼い猫ビーとの日々を、 群氏独特のユーモアを交えて語っている。 ユーモア……久々に使ったような気がするな(笑) 相変わらずの軽い文体で語られる、マンション猫ビーとの日々。マンションの部屋を脱走し、カラスに脅され、紐を加えてき ては遊ぶことを強要する。宅急便の男の人が大好きで、知ら ない人がくると、ベランダでじっとうずくまっている。 猫大好きな人なら、ビーにメロメロになること請け合い。 猫好きな人の描いた猫の本は、猫好きの人に読んでいただき たいものである。 |
| 美男の国から 城島茂 マガジンハウス 00/01/20 1200円 |
身の周りに転がっているような題材を、軽めの文体で料理し ている。 一つのコラムにつき、一つのオヤジギャグがついているのは ご愛敬。 コラムの合間に、TOKIOメンバーのプライベート写真も載っ ていたりした、ファンにはたまらん逸品ではないだろうか。 台所の調味料をメインテーマに使った、彼女とのしあわせな 日々とその別れを描いたコラムは、淡々と書かれているぶん だけ、ぐっときてしまった。 もっと文章を書いて欲しいと思う、人である。 |
| ブックハンターの冒険 牧眞司 学用書房 00/04/14 1500円 |
そもそも、「知識を伝授するために書き留める」という行為 を持つ本を、その機能を使うことなく、「集めるため」に集 めてしまうのだから。 読まれることのない本は、本という適度な大きさの物体とな り、収集家の部屋をじわじわと占領していくのである。 まあ、もっとも、コレクションということ自体、そのものの 機能を無視し、集めることに主眼がおかれるものであるのだ が……。 それでも、やはり、古書蒐集は業が深いような気がする。 本書は、その業の深い古書蒐集にはまってしまった著者によ る、古書マニアの日常を赤裸々に綴った本である。 地方に旅行にいけば、つい駅前の古書店をのぞいてしまった り、デパートの古書展には足を向けずにはいられなかった り、同じ蒐集傾向にある者と丁々発止を演じたりと、古書マ ニアの日常は忙しい。 業が深い。 だが、業が深ければ深いほど、きっと、一般人にはわからな い深遠な悦びがあるのだろう。 |