主婦クラスに通うQさんは、五十代の上品な女性。

夫君が某国立大教授、ご子息が有名大学の院生ということを、折に触れて周囲に思い出させてくださる親切なお方(その折がもうちょっと少なかったらいいんだけど)。

そのQさん、ある日すごい剣幕でやってきた。

「こんな話、聞いたことないわ」

なんでも運転中、信号が黄色から赤に変わろうとしていたので、ここで停まると危ない、と思って、急いで渡ったのだそう。

渡ったところで後ろから来たパトカーに呼び止められた。「後続車が来てるのに停まったら危ないやないですか」

という懸命の主張もいれられず、

「みなさんやったはることやないですか」

という抗議も受け入れられず、夫君の肩書きもご子息の所属も通用せず(これは推定)、あえなく切符を切られてしまった。

一部始終を聞いていたTed、ウィンクしながら“Protesting to the officer doesn’t pay[警官に抗議しても割は合わないよ].

Qさん、なんとなく納得(そのウィンクにか?)して、教室に入っていった。

「大阪の信号ってよそと意味が違うの、知ってる」

Ted“How[どんな風に]?

「青は渡る、黄色は注意して渡る、赤は勇気を持って渡る」

“あはは。なるほどね。大阪は特殊だもんね。最初に大阪の道路を走って驚いたのは、みんなものすごく車線変更するってこと。ちょっと隙間があれば、すぐ鼻先を突っ込んでくる。だから妙に車間距離が狭い。”

「上から見てみたいね。みんなジグザグ」

“前こんな調査があった。車にほしいオプションはなんですか?大阪人は何が一番多かったと思う?”

「わからない」

“ミサイル”


☆☆ 今日のOne Point Lesson:
“It is a great danger to go across the street when the light is red.”
赤信号で渡るのは非常に危ない。

dangerの使い方を覚えましょう。

out of danger「危険を脱する」

You are getting better and out of danger now.
危険は脱しました。これから元気になっていきますよ。

in dangerその逆。

He is in danger.
彼は非常に危険な状態です。

どんなふうに危険か言いたい時はdanger ofと続けます。

There is no danger of death.
死ぬ心配はありません(って、医療関係者はこんなストレートなもの言いはしないかな)。

このところ重大事件の判決が続きました。

Such a person is a danger to public.
世の中に害を及ぼす人もいる。

We are all the time in danger of being attacked by them.
誰もが、いつそうした人から襲われるか、わからないのです。

怖い話だ。でも、こんなことわざもある。

Out of debt, out of danger.
借金がなくなれば危険もなくなる。

ま、いいか。とりあえず借金はないからな。お金もないけど。