○月×日

授業を終えた講師達が、控え室でだべっている。

“モスバーガーって、うまいよなぁ”

“バーガーキングより絶対うまい”

“照り焼きチキン、食べたことある?あれ、すっごくおいしいよ”

“アメリカに帰ったら、恋しくなるだろうな”

“あと、ヤキソバ。日本食の中ではヤキソバが一番好きだな”

“テンプラとかサシミなんかより、ヤキソバやヒヤシチューカの方がうまいよな”

“おまけにジャンクフードがどれもおいしいんだ”

“ポテトチップスの味の種類が少ないのは不満だけど”“ポテトチップスとトルティーヤチップスはアメリカンフードだからね”

“‘プリッツ’知ってる?あれのバターテイスト、もう愛しちゃってるよ。アメリカへ帰る時は絶対段ボール一箱分買って帰ろうと思ってる”

“なんか腹減ってきた”

“こんなことやってるから太るんだ”

“学生の頃、タバコ吸ってて、がりがりに痩せてたんだ。で、就職して、タバコ止めて、キャンディとかチョコレートとか食べる癖がついた。日本に来て、またタバコ吸うようになって、なのにジャンクフード食べるのも止められない”

“モスバーガーへ行って、何か買ってくるよ”

“オレのも”

出てきたジェイムズが

“セイコはコーヒー飲みたい?(Do you want to drink coffee?)じゃ、一緒に買ってきてあげるよ”

みんなでコーヒーブレイクをしているところに、ジョンが入ってくる。

“やあ、今日も死んだ牛なんか食ってるのかい?”

そうです。ジョンは厳格なベジタリアン。


☆☆ 今日のOne Point Lesson:
“Do you want to drink some coffee?”
「コーヒーはいかがですか」

昔話です。

まだ、英語もロクにしゃべれなかったころ、つきあい始めた相手がこう聞くのです。

Do you want to meet me tomorrow?

明日ボクに会いたいか、だって!?ところが来る日も来る日も

Do you want to see a movie with me?

Do you want to go lunch with me?

と、“ボクと〜したいか”が続くわけです。これには結構くじけました。内心“何様のつもり?”と思っていました。

後年、それがまったくの誤解であったことを知りました。相手の意志を尊重する会話表現だったのです!日本語だと「映画、観に行こう」と、相手の意志も確かめずに提案する。むしろこれは英語圏の発想では「強制」にあたります。まず相手の意志を確認する。これが、自分と他人がくっきりわかれている英語圏での「思いやり」なんです。

この表現はレストランなんかでもよく使われます。

Do you want to look at the menu? メニューが見たいですか=メニュー、お持ちしましょうか。

do you want〜”の丁寧形”would you like〜”でも同じこと。

What would you like to drink? 何をお飲みになりたいですか=お飲物は何になさいますか。

How would you like your steak? ステーキはどのようになさりたいですか=ステーキの焼き方はどうしましょうか。

直訳して悩まないでください。言葉は文化、異言語を学ぶことは異文化を知ることなんです。

いまごろどうしてるかなぁ(遠い目)