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番外編〜医療はservice?
今回はいつもと趣向を変えて、以前から気になっていた話題を取り上げてみます。 このサイトでもアンケートの項に「病院では接遇とかサービス業だと言う事で」という文章が載っていますね。何かわだかまりの感じられる文章で“そういうことになっているけれど、ちょっと納得できない”みたいな意識が読みとれます。 ただ、広辞苑のサービス業の項に医療は含まれています。それはなぜか。 まず、serviceはどういう言葉かを見てみましょう。Oxford English Dictionaryによると、serviceの根本の意味は 「人々や共同体がうまく機能するように行う行為や活動」(©帽子屋訳)です。 そこから大きく分けて 1.「奉仕・援助」の概念 2.「給仕、もてなし」の概念 3.「公益事業・官公庁業務・兵役・専門的業務」の概念 が派生しています。 3の例をあげると government serviceで「公務員(の業務)」 military serviceは「兵役」 medical serviceといえば「医療行為」 さらにoutpatient servicesといえば「外来患者診療」 別に医療行為が「奉仕活動」だからserviceなのではなく、さらにいえば「接客業」だからserviceではない。医療は「人々や共同体がうまく機能する」ための活動という意味でserviceなのです。 だけど、それは日本語の「サービス」とはちょっと違う?そうですね。英語ではこういう言い方はします。 The food is good, but it spoiled by bad service. “spoil”はダメにする、の意、つまり「食事はおいしいけれど、サービスが悪くて台無し」という意味です。 でも、「サービスランチ」は日本語。「サービス残業」「家族サービス」にもserviceを当てることはできません。serviceがサービスとして日本語として定着する間に「無料で便宜を図る」みたいな意味が派生してしまったんです。言葉は生き物。こんなことはよくあります。 英語のテキストなんかに載っているクソ面白くもない小話 にこんなのがあります。serviceの中には「礼拝」という意味があって(「奉仕」の概念から派生した神に仕える活動全般)morning serviceといえば「朝の礼拝」。あとの展開はご想像の通りです。日本人が「モーニング」を食べに行って♪ちゃんちゃん。うぅ、おもしろくねぇ。やっぱりネタは自分で作らなきゃダメだな、ってそんなことはどうでもいい。 医療はサービス業です。ただし、サービスの意味を常に心に留めておいてください。 |