気になってたので、ちょっと質問です。 馬血寒天培地とチョコレート寒天培地が2分割シャーレに、それぞれ感受性ディスク培地とのペアで入っているものを、アルバイトで作らされました。(10年以上前に)これを実際に使ったことが無かったので、どのような用途に使うのか教えていただければと思います。

感受性ディスクは何を使用したかは覚えてらっしゃらないですよね?(それぞれ抗菌スペクトルがあるので) 想像するに、Haemophilis influenzae の検討かなと。馬血液寒天培地で溶血性を見てるのと、チョコレート寒天培地を使うのはHaemophilis属が生えやすいからだと思います。Haemophilis属にもいろいろありますが、Haemophilis influenzaeは血液寒天培地での溶血はありません。余談ですが、Haemophilis属はヒツジ血液寒天培地には生えにくい(生えない)ので、それだけでHaemophilis 属を疑う事ができます。 / 管理人
培地職人だったので、分割シャーレを使った物が実際にどう使われたのかは分からないんです。病院に勤めるようになってから大体はわかったのですが、これだけが謎でした。血液寒天を作ろうとして、たまーにチョコレートになっちゃったり。ヒツジのもあるんですね。奥が深い・・・。ありがとうございました。。。。余談ですが、う○ちを培養したりすると、乾いたうん○の粉末が飛ぶんですよね。そんな場所で普通にご飯も食べてたので、検査技師にはなるまいと心に誓いました^^;。 / ふにさん
歴史を感じますね。うちの細菌検査室では出来上がった培地を購入して使っていますからね。遥か以前は検査部で羊を飼ったりしていたようですが。 / ほー〜さん
ほー〜さん、こんにちは。ヒツジ飼っちゃうんですか(・・;)?なんか想像の域を越えちゃってます。いい時代だったんですねぇ。 / ふにさん
羊などの動物をうちの検査部で飼っていた、というのは昭和30年代〜40年代初めくらいです。3年前定年退職した先輩から聞いたことがあります。ふにさんの検査部でも飼っていたかもしれませんよ。一番古い?先輩に聞いてみて下さい。 / ほー〜さん
うちの検査は日が浅いですが、古い人がいますので聞いてみますね^^;。私は検査技師にはならなかったので^^;;;。・・・Haemophilisは羊には感染しないってことなんでしょうか。普通に感受性で見る場合はスペクトルで追い込めるんでしょうか? / ふにさん
Haemophilisは羊には感染しないってことではありません。羊の血液寒天培地に生えにくいということです。ほかにも、人の血液寒天培地にも生えにくく、血液寒天で生えやすいものとしては、ウサギがあげられます。薬剤の抗菌スペクトルは確立していますが、それで菌の確定はできません。菌の確定には、染色による菌の形態観察、培地の生え具合、化学的な同定などが必要です。経験があれば、培地の生え具合、匂いでわかるようになりますが。 / 管理人
ありがとうございます。病院では抗生物質が効けばよいといった感じ+入院患者でのグラム陰性棹菌の推定くらいしか分からなかったのです。もう少し勉強してみます。(専門の放射線や労働衛生工学からはほど遠い内容なんですが^^;) / ふにさん
すいませーん。横から質問でーす。「スペクトル」という言葉を教えてください。「抗菌スペクトル」を辞書でひくと、「抗生物質または抗菌物質が作用する病原菌の範囲に対して比喩的な意味で用いる」とありました。ううむ。なんだかわかったような、わからんような。英語ではspectrumなんですが、カタカナでスペクトルって使っちゃってだいじょぶですか? / ぼうしやさん
うまく説明できないですが、薬剤の抗菌力を多種類の菌に対して比較したものです。例えば、ペニシリン系のPCGは、肺炎球菌には効くが、肺炎桿菌には効かないなど、それぞれの薬剤に対して、一般的な微生物を対応させて図表化してます。カタカナでスペクトル、OKです。スペクトルというとスペクトルマンを思い出すのは多分わたしだけだね。はは。(ミラーマンの裏番組であったんです。って、ミラーマンも知らないか) / 管理人


TSI寒天培地について調べているのですが、高層部と斜面部における色の変化については分かったのですが、硫化水素産生についてなぜ高層部でのみ黒色となるのかどうしても分かりません。教えてください。

TSI培地における硫化水素産生は、ペプトンおよびチオ硫酸ナトリウムの利用によります。この産生された硫化水素が硫酸鉄と反応し、硫化鉄をつくり、この硫化鉄が黒色なわけです。つまり、なぜ高層部だけ黒色となるかは、なぜ高層部でだけ硫化鉄ができるかということになります。まず産生される硫化水素は酸素欠乏環境で生じるもので、ようするに、高層部(試験管の下層)が酸素欠乏環境であるからです。



「なぜ、クリグラー寒天培地は高層部と斜面部で乳糖とブドウ糖の糖分解がそれぞれ分かるのか?」

クリグラー寒天培地は、腸内細菌のスクリーニング(確認)培地です。高層部、斜面部ともに黄変すればブドウ糖および乳糖の分解、高層部のみ黄変した場合はブドウ糖分解、乳糖非分解です。また、硫化水素を産生した場合は黒変します。ブドウ糖を発酵する菌は数時間で酸産生により高層、斜面ともに黄変します。ところが、乳糖を分解しない菌では酸産生もわずかなので、時間の経過とともに菌増殖が活発な斜面では代謝産物による酸の中和とアルカリ化が起こって、24時間後には斜面部は培養前より強いアルカリとなって赤色になるわけです。乳糖分解菌は酸産生も多いので高層、斜面ともに酸性のままで黄色となるわけです。ちなみにもう少し付け加えますと、乳糖1%に対しブドウ糖は1/10の0.1%で精製するので、このような糖の分解鑑別が可能なのです。



Stomatococcus mucilaginosus について

ブドウ球菌の種類を調べていて出てきた菌なのですが詳しいことが分かりません。教えていただけないでしょうか?もうひとつ、Micrococcus kristnaeについてもお願い致します。

ブドウ球菌は、ミクロコッカス科に含まれます。
ミクロコッカス科に含まれるのは、ブドウ球菌属の他に、ミクロコッカス属、ストマトコッカス属、プラノコッカス属があります。

Stomatococcus mucilaginosus Address:yesは、ストマトコッカス属の1菌種です。人の口腔内常在菌で、病原性は不明です。血寒に食いこんだ形で発育、非運動性で、カタラーゼは弱陽性か陰性です。

Micrococcus kristnaeは、ミクロコッカス属に含まれます。ミクロコッカス属は、人の皮膚、土、水中などに分布し、非病原菌とされていますが、心内膜炎の報告もあります。カタラーゼは陽性で、ブドウ球菌との鑑別は、食塩加培地に生えてこないなどがあります。


薬剤感受性検査は、
きく・きかないと ブドウ球菌がいるかどうか もふくむのですか?
 

薬剤感受性検査は、
各種抗菌薬に対して細菌が感性(効く)か、耐性(効かない)かを調べる検査です。簡単に言ってしまえば、どの薬が効くのか治療薬を選ぶ試験です。
他には、
薬剤耐性菌の現状(臨床的に重要な耐性菌の検出、疫学調査など)、
菌種の同定への応用(オプトヒン、バシトラシン試験など)もあげられます。

ブドウ球菌かどうかなどの菌種決定には、形態や染色性、生化学的性状や血清学的性状などを検査しなければ分かりません。これを、同定検査と言います。


初めまして。お聞きしたい事があります。 私は専門家で在りませんから分からないのですがご存知の方、推測される方にお聞き します。海水と淡水が混じりあうような、このよ うな海域で採れるようなワカメなどを食した時にはヴィブリオの発症は確認されてい るのでしょうか?またその可能性は考えられますか? また、ヴィブリオから枝分かれしたエアロモナスはどうでしょうか? 宜しければご返答お願いします。(hanahachikoさん)

現在臨床検査技師学校で使われている教科書を参考にすると、腸炎を起こすビブリオ属には以下のものがあると思います。
V.cholerae, V.cholerae non O-1,V.parahaemolytocus, V.mimicus,V.fluvialis
この中で V.cholerae V.mimicusは淡水に生息し、その他は海水に 生息する(好塩菌)のようです。特に V.choleraeはインドのガンジス川デルタ地帯が起源とされている。V.parahaemolytocusは沿岸の海水、V.mimicusは淡水、海水に、V.fluvialisは河川、沿岸海水中に分布し魚介類を介して感染するようです。ですから、淡水や海水の入れ混じるところのワカメからははっきりとは解りませんが可能性はあるように思われます?食中毒の専門家ではありませんが、夏季にはよく水で洗って食べることが重要だと思います。
エロモナスはA.hydrophilaA.sobriaが食中毒の原因菌とされており、淡水、河川、汚水、淡水魚に生息しているようです。はっきりとは言えませんが、ワカメからは可能性は少ないかもしれません。(細菌認定技師:ササキ様)


病院での実習中、細菌検査で喀痰の検査をよくやっていました。喀痰は血液寒天、チョコレート寒天、BTB寒天、OPA培地に塗抹するのですが、それぞれの培地に1白金耳塗抹するのか(つまり血寒に塗抹したらまた検体を1白金耳とるのか)それとも、1白金耳でとった検体を一度4培地につけてから塗抹するのか、血寒に塗抹したあと、検体に触れずそのまま別の培地に塗抹するのか…教えてくれた技師さんや学校での実習とやり方が違うのでどれが正しいのかわかりません。おわかりになる方は教えてください。(検査技師もどきさん)

私の所(検査センター)でのやり方です。それぞれの培地に1白金耳とって培養します。順番として、選択性のない培から(血液寒天、チョコレート寒天から)ではないと、選択性のある培地は抗生物質が含まれるので白金耳から検体に移る事が考えられるので、そのような事を気をつければいいのではないかと思います。(miffyさん)


院内感染「第三の菌」

12月9日朝日新聞朝刊で第一面に院内感染「第三の菌」拡大という見出し
があり、読んでいるとMRSA、VREについで第三の耐性菌アシネトバクター
が世界的に問題になっているとありました。
カルバペネムにも耐性を示し、多剤耐性株も見つかっているようです。

<さて、アシネトバクターとは?> 
アシネトバクターは、自然界に広く分布している環境常在菌で、病院内にも多数分布していると思われます。 
緑膿菌と同じ、ブドウ糖非発酵GNRで、ナイセリア科に属します。 
性状は、緑膿菌と違って、オキシダーゼは陰性、また、カタラーゼは陽性です。