強溶血で影響を受ける検査項目

真っ赤な血清で生化学検査。再採血がむずかしいとのことで、「一応、参考値ということで結果出します。(参考になるかどうかだが)」
結果に、”強溶血(AST、LD、Kは特に、影響を受けます)”とコメントを付けて報告した。
30分後、再採血の検体が提出され、再検査。
ほとんどの項目は、溶血の影響と思われるデータの変化はなかった。
影響があったと思われるのは、やはり、AST、LD、K。それから、TPも比色法による影響があった。ALTは、30%プラスぐらい。

AST 167→60
LD 2273→429
K 12.6→4.8
TP 9.8→5.7
ALT 47→35

輸液ラインからの採血だと

Na107、K9.6、Cl77、Ca5.0、Glu960

どう考えても死んでいる?

再採血後のデータは

Na132、K3.5、Cl91、Ca8.0、Glu147

カルシトニンが甲状腺ホルモンに含まれていないのはなぜ?

甲状腺から分泌されるものにはT4、T3、カルシトニンがありますが、甲状腺ホルモンと呼ばれているのはT4、T3のみなんですよね。なんでカルシトニンが含まれていないのかを突き止めたいのですが大学の図書館の本にも触れられてないみたいなんですよね。専門的過ぎて載っていないのか、それともカルシトニンが甲状腺ホルモンに含まれないことは定説的なもので、載せる必要がないのか、。どうにも見当がつきません。(ブラックさん)

ヨードを含有したT4、T3が甲状腺ホルモンで、分泌は下垂体前葉から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)に依存してます。 一方、カルシトニンは、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の作用を受けず、また甲状腺機能というよりもカルシウムの調節に関係しています。これらから、カルシトニンは甲状腺ホルモンではなく甲状腺第2のホルモンと言われているようです。(管理人)

減肥薬に含まれる甲状腺ホルモンについて

甲状腺ホルモンにと呼ばれるものはT4、T3、カルシトニンがありますが、これらの作用は骨や骨格筋の発達促進、精神活動の亢進、造血の亢進、エネルギー代謝の亢進などがあるのですが、おそらく減肥薬と称されるものに甲状腺ホルモンが含まれるのは最後に記したエネルギー代謝の亢進を促し、体重を減らす。というものだと考えています(まだ簡単ですが・・・)。このことについて「これについては?」とか「いや、ちがうんじゃない?」とか「もっと詳しいこと知ってるよ」(これが一番ありがたい・・・)とかご意見があればなんでも結構ですんでご教授お願いします。(ブラックさん)

中国産のやせる減肥薬で肝臓障害を起こし死者まで出たというニュースがあったのは、たしか昨年ですよね。 成分の中に甲状腺ホルモンが含まれていたわけで、まさに薬なわけですから、安易に飲むことは危険があって当たり前です。 甲状腺ホルモンは、基礎代謝を上昇させる作用があるわけですから、ブラックさんが考える「エネルギー代謝の亢進を促し」が当てはまりますよね。いずれにしても、甲状腺機能がなんでもない人が甲状腺ホルモンを摂取するということは、甲状腺機能亢進症を起こしてしまう危険性があると思います。(管理人)

昨日今日の調べでどうやら死者を出して話題に上った痩せ薬にはニトロフェンフルラミンというものが含まれていたらしいです。これはもともと食欲抑制剤として用いられていたらしいのですが劇症肝炎を引き起こす副作用があるらしくこれによって死に至ったのではないかという見方が強いようですね。もちろん日本では使用許可は下りていません。やっぱり海外の怪しげな薬は要注意ですね・・・・。(ブラックさん)

生化学スピッツと血中濃度スピッツ

病院によってはちゃんと蓋の色が違っているようなのですが、私の診療所では生化学スピッツと血中濃度スピッツの蓋の色が赤茶色で同じです。
いまのところ間違えて補充をしたり使用したりしたことはないのですが、いつかそのようなことが起きそうな気がします。
そこでちょっとお伺いをしたいのですが、血中濃度の検査の時に分離剤入りのものを使用してはいけないことは分かったのですが、生化学検査のときに分離剤が入っていないもので採血をしてしまった場合は問題はないのでしょうか?もし問題がないならばそんなに神経質になる必要もないのかなぁと思ったりもするのですが・・・
それにしてもミスはシステムが原因で起きるといわれている昨今、蓋の色を同じにするのはやめてほしいものです・・・(ころりんさん)

血中濃度とは薬物の事と考えていいですよね。薬物の種類によってもいろいろあります。水に難溶性で脂溶性のものは血清分離剤に移行するので濃度は低下します。水溶性の薬物は分離剤には移行しないので濃度低下はありません。また採血量が多い場合は、濃度減少はわずかです。採血管メーカーによっても、この濃度低下の差はありますが、薬物の種類によっては分離剤入りスピッツに間違えて採血したとしてもだいじょうぶなものがあることも知っておいて下さい。ただ、薬物血中濃度は分離剤なしの採血管を使用するのが無難だと思います。
次に、生化学スピッツも分離剤なしのものを使用しても問題ないかという点ですが、基本的には問題ないと思いますが、やはり凝固に時間がかかったり、完全に凝固していない場合などフィブリンの析出もありうる点が考えられると思います。また、検査項目によっては、血球成分の溶出、グルコースなどの消費もありますから、分離剤入りのスピッツ使用が無難ではないでしょうか。
採血管の蓋の色ですが、メーカーに相談すれば変えてくれるはずです。これぐらいの要求に応えられないメーカーでは、だめだと思っていいです。(管理人)

LDHの異常。

いつからかは不明だが、私が気付いたのは2月末。
生化学の担当者が休みで代わりに検査したら、低値に出る。
さらにばらついている。再現性を確認したら、CV10%だった。
測定装置は日立の7070で、日立ではLDHのみなので
試薬ではと言う答え。とりあえず、ランプもセルも交換し
試薬も新しくしたが同じ。
反応過程モニターを見ると18から24ポイント付近で直線性がない。
LDHの測定ポイントは19から25ポイントなので、てきめんだったようだ。
とりあえず、直線性のある25から31ポイントにパラメータを変えて原因がわかるまで応急装置。
試薬メーカーから撹拌の過程で何か原因がありそうだということで
それを日立に伝えたところ、撹拌棒の回転はどうかと聞かれた。
そう言えば、R2側の撹拌棒の回転がR1側より遅く見える。
なんでも、17ポイントのところでR2側の撹拌棒が撹拌するんだそうだ。
R2側の撹拌棒のモーターを変えたら、一発で直った。

しかし、R2側の撹拌棒の回転は少し遅いんじゃない?って程度だったんですよ。微妙なんだなあと実感しました。(tomasさん)

インスリン(IRI)の単位はμU/mlですが、この単位がよくわかりません。誰か教えて下さい。
Uはユニット(単位)のことだと思うのですが、10μU/mlだったら
1ml中にインスリンが10マイクロユニット存在するということでしょう。しかし、この場合なにをもってユニット(U:単位)なのかわからないのです。

グラムなどの重量単位ではなくて、薬の効き目を基準にしています。

参照サイトは
http://square.umin.ac.jp/~jin/text/insulin-IU.html
http://www.jadce.or.jp/mail-archives/qanda/msg00096.html
http://www.club-dm.jp/insulin/list.php?i=0302

血清カリウム欠乏性ミオパシー

手足に力が入らないということで運ばれて来た方です。 
生化学データは以下の通りです。 

AST   18 IU/l     
ALT   23 IU/l 
ALP  281 IU/l     
GGT   16 IU/l 
LDH  172 IU/l     
CPK  347 IU/l(H) 
BUN   11.0 mg/dl   
Cre    0.7 mg/dl 
Na   144   mEq/l 
K      2.6 mEq/l(L) 
Cl   109   mEq/l(H) 
CRP    0.1 mg/dl   
Glu  105   mg/dl


CRPが上がらず、Kが低値なのと、手足に力が入らないのがポイントです。医学大辞典によると、「低カリウム血症が持続すると出現するミオパシーで、CKは正常の30〜200倍と上昇。」とあります。



電解質(Na/K/Cl)の単位変換

Na:<mEq/l>*23/10=mg/dl

K:<mEq/l>*39/10=mg/dl

Cl:<mEq/l>*35.5/10=mg/dl

尿中の単位、g/day にするには、10ではなく、1000で割ればよい。
(mg/dl)*(尿量/100)=mg/day
→(mg/dl)/1000=g/dayとなる。



一日血糖のことでご意見を伺いたく。。。 
朝の6時半から夜は22時まで、その間7回程度採血をするわけです。 夕方、夜の分の採血は病棟で冷蔵庫保存(分離はしない)、翌朝に 検査室に提出されます。
分離をしないままでは、解糖が進んで、実際の値より低くでるような気がします。 冷蔵庫保存で、さほど血糖の値は低下しないかもしれませんが 厳密さを求めれば、やはり採血後にすぐに出してもらい検査室で 分離・保存するのがベストなのに。。。思っています。
皆さんの病院で一日血糖はどうしてらっしゃいますか? (夕方、夜の採血分の取り扱い等。。。)(こげもんさん)

うちの病院では、夜間に採血した血糖検体は病棟の冷蔵庫で保存。 で、朝一で検査科に持って来てもらって分離、測定してます。

余談ですが、何年か前に血糖の検体をいくつかに分けて測定した事があるんです。 @全血冷蔵庫保存 A分離血冷蔵庫保存 B全血室温保存 C分離血室温保存

この4つを1時間ごとに測ったんですが、@とAはほとんど差が出ませんでした。当然B、Cは下がりましたけど・・・・・。 まぁ、全く同じって訳ではなかったんですけど、特に問題は無かったと思います。

そんなわけで、うちの病院では病棟で全血冷蔵庫保存やってます。
(himaさん)
 

解糖阻止剤のフッ化ソーダ採血管を用いてるわけですよね? 厳密に言えば、フッ化ソーダでも採血後10分程度は解糖が進みます。しかし、その後は冷蔵庫保存すればそれほど変化しません。室温保存ではだめですが、冷蔵庫でそのまま数日程度だいじょうぶだったはずです。

フッ化ソーダよりもいい解糖阻止剤(まったく解糖が進まないもの)がありますが、なんだったか忘れました。

あと、採血管のコストを考えると日中の採血は生化学の採血管1本で済ませ、血糖値は血清の値としてもいいと思います。 ただ、それは血清分離は30分以内が限界ですし、臨床のドクターとの申し合せが重要です。

いずれ、現場に即した考え方から言えば、himaさんとこでもやっているように、夕方、夜間の血糖採血はフッ化ソーダ採血管の冷蔵庫保存でいいと思います。
(管理人)



TGのJSCC勧告法では、TGを加水分解する際に用いる試薬は アルカリ性KOH?それともLPL? 文献によって異なる測定原理がありましたので、どちらが正しいか 教えていただけますか?(naotanさん)

”TGを加水分解する際に用いる試薬”といえばLPLに限られるのではないでしょうか?
KOHは比色法の過程(TG抽出→阻害物質除去→ケン化→酸化→発色)でケン化する時には必要ですが。。
ちなみにうちの施設ではLPL,GKの次はG-3-PDで処理する測定系を使ってます。(ぴぐもん さん)



はじめまして。検査技師歴4月で2年目を迎えようかという新人検査技師です。今、私の会社で薬物の検査を実施しようかと検討しています。検査項目はバルブロ酸カルバマゼピンなどの薬物検査なのですが、教科書をみても詳しく書いていないのでどなたか教えて下さい。

質問の意味がよくわかりませんが、薬物検査の方法の事でしたら、いろんな方法があります。バルブロ酸、カルバマゼピンはEIA法で出来ますし、各試薬メーカーからキットも発売されております。分析器も汎用の生化学用自動分析器(例:日立7170など)で測定可能です。