心エコーのいろは

◆はじめに

6月より、循環器のY先生に付いて心エコーの勉強中。

ひとり5分〜10分で終わらせないといけないので、うまく画像が出せない時は、「先生、お願いします。」と、すぐY先生に交代。

先生に教えていただきながら所見も書いているが、なかなか横文字がわから〜ん。

例えば、「”エーアール”があるので、”エムブイ”が”フラッタリング”プラスなの分かりますよね。」

これは、「大動脈弁逆流があるので、僧帽弁が細動起こしてる」って事だけど、最初は、???。

いつになったら卒業証書もらえるかわからんけど、がんばって勉強するべ〜。

◆心臓の解剖と生理

心臓の2/3は胸郭の中央より左側に位置し、左右それぞれ2つの心房と2つの心室にわかれている。

左心房・左心室には動脈血が流れ、右心房・右心室には静脈血が流れている。

心臓は血液を循環させるポンプとしての役割を持っている。血液循環を行うために収縮・拡張を繰り返し、血液が逆流しないように4つの弁がある。

心房と心室の境にあるのが房室弁で、左心房・左心室間にあるのを僧帽弁、右心房・右心室間にあるのを三尖弁という。
また、心室と動脈との境にあるのは動脈弁で、左心室・大動脈間にあるのを大動脈弁、右心室・肺動脈間にあるのを肺動脈弁という。

大動脈弁、肺動脈弁は半月弁で、3枚ある。僧帽弁は二尖弁で、前尖と後尖の2枚ある。三尖弁は、中郭・前・後の三主弁と小さな補助弁がある。

◆超音波とは

心エコーで用いられる超音波は2〜5MHz。

プローブより発射された超音波は体内を通過し、一部は反射、残りは透過してそのまま直進する。

反射した超音波はプローブに戻り、電気的に増幅、画像変換される。

空気は伝わりにくいので、肺や気胸があると描出されない。
血液や実質臓器、筋肉、脂肪などの軟部組織はよく伝わる。(特に血液からの反射はほとんどない。)
骨は表面で強く反射される。

Bモード(brightness)法は、プローブからの超音波ビームの方向を平面上で扇型にスキャンする。反射波の強さに応じて明るい点を示す事で、扇型に二次元画像が得られる。

Mモード(motion)法は、弁などの構造物の動きを、時間経過で横方向(X軸)にずらしながらとらえる。

◆心臓の拡張期と収縮期

拡張期は、大動脈弁閉鎖から開くまで。(僧帽弁は、開いてから閉じるまで。)
Mモードでの正常例は、大動脈弁は閉じているので、1本の曲線を示す。
僧帽弁は、拡張期初期の大きな振れ(E波)、拡張期後期に小さな振れ(A波)を示す。

収縮期は、僧帽弁閉鎖から開くまで。(大動脈弁は開いてから閉じるまで。)
Mモードでの正常例は、大動脈弁は前後に対照的に開放し、平行四辺形(box-like)を示す。前方は右冠尖、後方は無冠尖。

◆基本的断面像の描出法

1.胸骨左縁からの描出法

プローブを第3〜5肋間胸骨左縁に置き、まず長軸断面像を出す

この位置で、プローブを90度時計方向に回転させると、大動脈弁レベルが出る

このまま、プローブ先端を心尖方向に傾けると、僧帽弁レベルが出てくる

さらに傾けると、左室が見えてくる


2.心尖部からの描出法

プローブを心尖部に当て、心臓を見上げるように四腔断面像を出す

プローブをやや心基部よりにずらすと、大動脈が見えてきて、五腔断面像となる

四腔断面像時のプローブの位置から、30度反時計回りさせると、心尖部第1斜位が得られる

さらに90度反時計回りさせると、大動脈も見えてくる(心尖部第2斜位)