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◆◆◆臨床検査について◆◆◆
検査の分類には大きく分けて検体検査と生体検査にわけられる。
1.
検体検査
患者さんから得られた検査材料(検体)について行う検査で、尿・大便・喀痰・分泌物など患者さん自身が排泄するものを、そのままに検査する場合と、髄液・穿刺液・関節液・血液・組織(臓器)片などのように、医師や看護師により生体から採取した検体を用いる場合がある。
2.
生体検査
患者さんに対して直接行う検査で、生体から電気的あるいは物理的情報を体外に誘導するものである。電気的情報を誘導する検査は、心電図検査、脈波検査などがあり、物理的情報には肺機能検査などがある。
◆◆◆検査科部門別実施項目と注意事項◆◆◆
一般検査
尿一般(定性、定量)、尿沈渣、アミラーゼ
糞便検査一般、便潜血、虫卵
尿糖日内変動、フィッシュバーグ濃縮試験、髄液・穿刺液検査
@尿採取法および取り扱い方
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早朝起床時の第1回排尿が最も良いとされていますが、随時尿でも良いです。
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男性の場合、排尿の前半部を捨てて後半部を採尿して下さい。
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女性の場合、採尿時、外陰部を清拭させて、中間尿を採取してください。
・ 尿一般検査最低必要量は10mlです。
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蓄尿は冷暗所保存してください。検査項目により6N塩酸を添加して蓄尿する場合があります。検査室へ提出するときは尿量の記載をお願いします。必要量は検査項目によりますが50〜100ml(コップ半分)ほどです。
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一般検査と細菌検査が同時にある場合は滅菌コップに採取してください。ただし、カテーテル尿の場合はハルンカップと滅菌スピッツにお願いします
@穿刺液(どの検体も速やかに検査室へ提出願います)
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髄液は、特に解糖・細胞破壊を起こすため速やかに提出してください。細胞診があってもヘパリン処理はしないで下さい。
・ 関節液
細菌検査の場合は無処理で提出して下さい。
顕微鏡検査の場合は関節液1mlに対してヘパリン50単位を添加してください。
生化学検査、免疫検査の場合は関節液1mlに対してヒアルロニダーゼ100単位を添加し、直ちに検査科に提出して下さい。
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胸水・腹水は細胞診検査がある場合は滅菌スピッツにヘパリンを数滴と穿刺液を入れ、残りは注射器に入れたまま検査室へ、速やかに提出して下さい。
生化学検査
T-Bil、D-Bil、GOT(AST)、GPT(ALT)、LDH、ALP、GGT、Ch-E、CK、T-cho、TG、HDL-C、BUN、Cre、UA、Na、K、Cl、Ca、IP、Fe、TP,、Glu、蛋白分画、AMY、
NH3、Ccr(24h、2h)、ICG、血糖日内変動(GTTも含む)、CRP、尿中(BUN、Cre、UA、Na、K、Cl)
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生化学検査は分離剤入り採血管に5〜7ml採血し、速やかに転倒混和して下さい。ただし、採血の困難な患者さんに関しては溶血の恐れがありますので、3ml程度でも検査可能ですので、無理をしないで下さい。
・ 血糖検査はNaF入り採血管に2ml採血してください。
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血糖日内変動検査の場合は、採血後、冷蔵庫に保存して下さい。
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採取した検体はできるだけ速やかに検査室へ提出して下さい。長期保存や、保存方法により検査結果に変動をきたします。
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アンモニア検査は、血液一般用採血管に採取し、速やかに検査室に提出して下さい。(採血後10分以内ならデータは保証できます。)
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採血前に、必ず、アンモニア検査がある旨を検査科まで連絡下さい。
・ Ccr検査がある場合は身長、体重、尿量を必ず記入して下さい。外来患者さんの尿量は検査科で測定します。
・ ICG検査は、前検体の採血後、体重に合わせて薬量(ICG)を注入してください。注入後正確に15分後に、反対側の腕から後検体を採血してください。後検体は遮光をして下さい。また、採血管には前・後を明記してください。
血糖検査について
血清中のグルコース値は全血のまま室温に放置すると赤血球の解糖作用により減少します。このため血糖値の測定には一般的に抗凝固剤NaFを用います。当検査科で検討した結果、採血後30分以内なら血清と血漿(NaF入り採血管使用)の値はほぼ一致しており、また、血清検体での測定値の低下が約5%であった。このことから、当院では外来及び、勤務時間内の入院患者さんの採血は、NaF入り採血管の使用を止めています。入院患者早朝採血検体に関しては採血から遠心までの時間が定まらないため、血漿(NaF入り採血管)の提出もお願いしています。
凝固促進剤入り採血管について
生化学検体で、完全に凝固した後に遠心分離しないと、血小板や白血球成分が表面に浮遊し、LDHが臨床症状とは無関係に高値となることが学会で発表されています。
凝固促進剤入りプラスチック採血管の場合は、5〜6回転倒混和をし、血液の凝固を促すようお願いします。なお、ガラス採血管でも、転倒混和を行うことにより、血液中の凝固因子が活性化され、凝固し易くなります。
検査に影響するもの
@食事により影響がある検査項目
高値となる検査(乳び血清)
血糖、中性脂肪
低値となる検査
遊離脂肪酸、IP
@溶血により影響がある検査項目
高値となる検査
LDH(200倍)、K(23倍)、GOT(80倍)、GPT(15倍)、CK
@24時間Ccr
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朝の一定時刻に完全排尿させてこれは捨て、以後の尿を翌朝の同時時刻まで蓄尿します。
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尿量を測定し、よく混和後一部をハルンカップに取り、提出してください。
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採血は昼食前(この時期が1日のクレアチニン値の平均を示す)に行うのが最適ですが、クレアチニンの日内変動は少ないので早朝空腹時採血でも良いです。
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伝票には身長、体重、尿量の記載を忘れずにお願いします。
血液検査
白血球(WBC)、赤血球(RBC)、ヘモグロビン(Hb)、ヘマトクリット(HCT)、
血小板数(PLT)、赤血球恒数(MCV,MCH,MCHC)、網状赤血球
白血球分類
出血時間、PT、APTT、フィブリノーゲン(Fib)、トロンボテスト、
ヘパプラスチンテスト、FDP
血液型(ABO式、Rh式)、骨髄検査(有核細胞数、巨核球数)
@血液一般
・ 血液一般(WBC・RBC・Hb・HCT・Plt)、白血球分類(血液像)、網状赤血球、血液型は抗凝固剤(EDTA-2K)入り採血管(紫キャップ)に採血し、速やかに静かに転倒混和して下さい。
・ 採血量は2ml必要です。
・ 血液形態検査(目視)はメイ・ギムザ染色を用いています。
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血液型に関しては口頭での問い合わせには応じかねますので必ず、検査伝票の提出をお願い致します。
@凝固検査(PT,APTT,Fib,FDP,ヘパプラスチンテスト,トロンボテスト)
・ 3.8%クエン酸Na入り採血管(黒シールキャップ)に採血する。採血量は目盛までを厳守し、速やかに静かに転倒混和して下さい。採血量が守られない場合は検査できない場合があります。(特にトロンボテスト)
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検体は速やかに検査室に提出して下さい。やむをえず保管する場合は冷蔵庫に保存して下さい。
・ 3.8%クエン酸Na入り採血管は検査室にあります。
@骨髄穿刺液検査(マルク)
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マルクがある場合は事前に検査科にご連絡下さい。
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外注検査集配の関係上、午前中の検査が望ましいです。
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マルクのときは、抹消血の血液像も必要なため、当日血液一般検査がない場合は、患者さんから血液一般用の採血をお願いします。
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必要な依頼書は、血液一般用伝票(有核細胞数、巨核球数にチェックしてください)
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さらに、細胞表面マーカー検査がある場合は細胞性免疫検査依頼書を、染色体検査がある場合は染色体検査依頼書を提出して下さい。
血清検査
CARF、RPR,TPHA定性、HBsAg定性、HbsAb定性、HCV(3rd)定性、寒冷凝集反応、インフルエンザA.B抗原検出検査
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血清検査は生化学用採血管(分離剤入り、黒と茶の混和色キャップ)に採血し、速やかに転倒混和して下さい。
・ 生化学検査がある場合でも、採血管は1本で充分です。
・ 感染症のみの検査の場合は3mlの採血量で検査可能です。
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寒冷凝集反応の依頼がある場合は冷蔵しないで下さい。また、冬季は室温の低下にご注意ください。
寒冷凝集反応について
20℃以下では寒冷凝集素は自己の血球と結合し、凝集素価が低
下します。つまり、データが低めにでます。夏場は大丈夫ですが、
冬場は日勤時間で採血し、速やかに検査科へ提出願います。
輸血検査
不規則抗体スクリーニング、
交差適合試験(生理食塩水法、ブロメリン法、アルブミンクームス法)、
直接クームス、間接クームス
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不規則抗体スクリーニング検査、交差適合試験、直接・間接クームス試験は、分離剤の入らない採血管(茶色キャップ)に5〜7ml採血してください。
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交差適合試験(クロスマッチ)は指示が出しだい、患者さんの採血を検査室に提出して下さい。(輸血用血液が来る前に準備等があり、また迅速に輸血が行えるためです。)
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不規則抗体スクリーニングが陽性に出た場合は、ドクターの指示のもと、血液センターへ依頼します。採血管は分離剤の入らない採血管(茶色キャップ)とEDTA塩入り採血管(紫シールキャップ)にそれぞれ7ml採血します。
不規則抗体について
@不規則抗体とは・・・
不規則抗体とは抗Aおよび抗B抗体以外の抗体を指します。
@不規則抗体スクリーニングとは・・・
患者血清中に存在する輸血副作用を起こす不規則抗体や、不適合輸血による新生児溶血性疾患を起こす不規則抗体を事前に検出する目的で行う検査です。また、この検査により検出された不規則抗体の型特異性を同定します。
@不規則抗体スクリーニングのメリット
事前に実施し不規則抗体が存在する場合は、その不規則抗体の型特異性を同定し、適合血を確保することが可能となります。また、不規則抗体スクリーニング陰性の患者さんが緊急に輸血を必要としたときには、交差適合試験(クロスマッチ)を簡易法で実施し、医師の指示のもと輸血を行いながらクロスマッチを進めることも可能です。
@不規則抗体スクリーニングの実施時期は・・・
輸血をする予定のある患者さんはできるだけ早い時期に実施する必要があります。
生理検査
心電図(12誘導)、負荷心電図、 肺機能検査(VC、FVC)、脈波
@心電図
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病棟での検査が必要な場合は、病室を明記して下さい。
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負荷心電図は、伝票に年齢、体重を必ず記入して下さい。
@ホルター心電図
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患者さんには当日お風呂に入れないことをお伝えください。
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外来患者さんにおいては、翌日も来院できることを確認してください。
@肺機能検査
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伝票に身長、体重、年齢を必ず、記載してください。
細菌検査
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喀痰は唾液の場合は取り直してください。膿性・粘液性のものが最適です。
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便培養は、綿棒(シードスワブ)を使用して下さい。その場合も、できるだけ、奥まで挿入して下さい。
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水様便の場合は、滅菌ハルンカップに採取し、速やかに検査室へ提出して下さい。
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クリストリジウム・ディフィシル毒素検査の場合は専用容器に拇指頭大の便を採取して下さい。
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尿の採取は滅菌ハルンカップを使用して下さい。提出は滅菌ハルンカップでも、滅菌スピッツでもどちらでも結構です。
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カテーテル尿は滅菌スピッツに採取し、提出して下さい。
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血液培養は嫌気用、好気用の2つのボトルに3〜10ml採血し、よく混和して下さい。血液が凝固すると検査不可になります。
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血液培養ボトルのゴムキャップは必ず、消毒し、使用直前まで消毒綿で覆って置いてください。
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検査科の勤務時間外に出た血液培養検体は生化学検査室奥のフラン器に保存して下さい。
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勤務時間外の、血液培養及び髄液培養以外の検体は、一般検査室の冷蔵庫の中に保存して下さい。
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嫌気培養の指示がる場合は、嫌気ポータを使用します。一般検査室の冷蔵庫の中に保管してあります。
@その他
・ PF4、β-TGは採血方法、容器が特殊ですので、採血前に検査科へ連絡お願いします。
・ 抹消血ALP染色も抗凝固剤の入らない新鮮血を使用しますので、採血前に連絡下さい。
・ VB12、VD以外のビタミンはすべて遮光が必要です。アルミホイルで必ず、遮光してから採血してください。
・ VB6は平成14年4月から、VB6分画となり、採血管は生化学用を用い、遮光しての採血となります。必要量は3mlです。
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亜鉛は滅菌スピッツに採血してください。ゴムキャップ部分で汚染の可能性があります。
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hANP(ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド)の指示がある場合は、EDTA管(紫シールキャプ)に日勤で採血し、速やかに検査室へ提出願います。
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尿中カテコールアミン分画、VMA等の検査では、酸性蓄尿を用います。この場合はあらかじめ、6N塩酸を入れて蓄尿になります。検査室に6N塩酸を用意してありますので、連絡ください。
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項目により、採血方法や容器が違います。わからないときは、検査科へお尋ねください。 |