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<偏った映画ファイル・峰岸徹>
1970年代
峰岸徹名義で出演された映画の、偏った感想

峰岸徹と改名してから、演じる役のカラーがどんどん増えていったような印象があります。まったくの悪役というのもかなり多いですね。
この他の峰岸徹名義の出演作品をご存知の方、是非とも教えて下さい。教えていただいても観られるかどうかは怪しいのですが。(^^;)

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1975年東宝=渡辺企画「アフリカの光」
監督・神代辰巳 脚本・中島丈博 出演・萩原健一 、田中邦衛、桃井かおり、高橋洋子、藤竜也

この映画を見て思い出したのが「真夜中のカウボーイ」ですね。
でも、こちらは舞台が漁村なので、すっごく土着の匂いがする。湿った布団の匂いというかね。(^^;)
まぐろ漁船にのってアフリカへ行こうとする、ショーケンと田中邦衛の二人組にいろんな人物がからみます。
峰岸さんは、船持ちの地元の漁師の一人。なんだけれどもかなりイヤな奴。
旦那が留守の間に奥さんと関係を持ち、その娘まで犯してしまう、ぎらぎらした感じの男。
でも、すっごくはまってるんですよね、これが。(^^;)
ちょっとATGの作品っぽい匂いがするのは、中島丈博・脚本だからかなあ。


1975年大映映画「金環蝕」 ok
監督・山本薩夫 脚本・田坂啓 出演・仲代達矢、三國連太郎、宇野重吉、京マチ子、高橋悦史、中村玉 緒、山本学、神山繁、内藤武敏、中谷一郎、安田道代、加藤嘉、峰岸徹、夏純子、大滝秀治、久米明

配給は東宝。社会派の大作です。出演者も多いですしね。
これが政治の現実なのかと、ちょっと背筋が寒くなるようなストーリー。
峰岸さんは、高橋悦史さん演じる記者の義理のどうしようもない弟。裏を嗅ぎつけた高橋悦史さんを始末するために、やくざにそそのかされて、兄貴を刺してしまう役です。
でも、この峰岸さんはなかなかいいんですよ。峰岸さんを観るならお勧めかも。


1975年東京映画「動脈列島」
監督・増村保造 脚本・白坂依志夫、増村保造 出演・田宮二郎、近藤正臣、関根恵子、梶芽衣子

田宮二郎さんの役がかっこいいんですが、全体からみるとなんだか浮いているという、不思議な作品。
社会派とパニック、どっちつかずなんだなあ。やっぱり社会派なんじゃないかな。みょうにパニック風な作りなんですよね。(^^;)
峰岸さん? ワンシーン、ワンカットなので、やりようがないですよね。(^^;)


1976年三協映画「愛のなぎさ」
監督・根本順善 脚本・中西隆三 出演・夏夕介、野村パレー、和田浩治、峰岸徹、伴淳三郎、ケーシー高峰

未見。


1976年東映京都「バカ政ホラ政トッパ政」
監督・中島貞夫 脚本・笠原和夫、鳥居元宏、中島貞夫 出演・菅原文太、ケーシー高峰、中山仁、倍賞美津子、橘麻紀

未見。


1977年角川春樹事務所「人間の証明」 ok
監督・佐藤純弥 脚本・松山善三 出演・ジョージ・ケネディ、松田優作、岡田茉莉子、ジョー山中

言わずと知れた角川映画の第2作目。
「母さん、あの僕の麦わら帽子どうしたでせうね」のフレーズが流行した話題作。
作品としては第一作目の「犬神家の一族」の方が好きなんですけど。(^^;)
たぶんこの映画が、映画館で意識して峰岸さんを観た最初の作品。
峰岸さんは、なんだかとってもやる気のなさそうな刑事さん。捜査本部の再編成で姿を消しました。(^^;)


1977年ホリ企画制作「瞳の中の訪問者」
監督・大林宣彦 脚本・ジェームス三木 出演・片平なぎさ、山本伸吾、志穂美悦子、峰岸徹、和田浩治、ハニー・レーヌ、宍戸錠

今やファミリーになったかのような、大林宣彦監督の作品への、これが最初の出演作。原作は手塚治虫の「ブラック・ジャック」
いや、この作品、かなり好きです、実は。
確かにあちこち色々恥ずかしかったりしますが、それでもなんかいいんですよね。女の子達もすごく可愛く魅力的ですし。アクションなしの志穂美悦子さんが可愛いし。
大林作品では定番となった、峰岸さんのドラキュライメージの役がしっかり観られます。器用そうではない指で、しっかりピアノも弾いてくださいますし。(実際の音は監督)
こういう役を恥じらわずにやってくださる峰岸さんがかなり好きです。だって恥ずかしがったらぶち壊しですものね。 (^_^)
えっ、美術が佐谷晃能さんだったんだ、知らなかった……。(^^;)


1978年幻燈社=ATG「サード」 ok
監督・東陽一 脚本・寺山修司 出演・永島敏行、吉田次昭、森下愛子、志方亜紀子、内藤武敏、峰岸徹、島倉千代子

いろんな意味でなかなかすごい映画ですこれ。一度は観て損はないはず。
都会へ行きたいからと、資金稼ぎに売春を始めてしまう学生達の話し。
峰岸さんはその客となるやくざ。
売春に慣れてきてしまった新聞部・森下愛子が、あの人がいいと指名する相手で、確かに群衆の中で異様に目立ちます。真っ白いスーツをビシッと着ているのもあるんですが、その雰囲気がね、なんか危険な雰囲気。
この峰岸さんはとっても凄いです。若い役者さんがほとんど自然体演技というか、ほとんど演技をしていないので、この中でプロって感じの峰岸さんのかもしだす雰囲気は、映画を引き締めてくれています。
脱いだときの、中途半端な刺青もなかなからしくてよかったし。あっという間に殺されちゃいますが、すっごく印象に残る役です。
必見でしょうね。(^_^)


1978東映京都「冬の華」 ok
監督・降旗康男  脚本・倉本聰 出演・高倉健、池上季実子、北大路欣也、池部良、田中邦衛、藤田進、三浦洋一、倍賞美津子

やくざ映画らしくない、やくざ映画。(^^;)
義理に縛られて兄貴分を殺して服役し、刑期がすんで出てきたばかりの主人公が高倉健。足を洗おうと考えているのだけれど、しがらみからは逃れられずという、健さんらしい寡黙な役。
この健さんの舎弟が数人。健さんが刑務所へ入ったので、あちこちへ預けられている。これが全員渋いんだな、実に。
そのうちの一人ミナケンが峰岸さん。「シャガール」が言えないところは笑わせて頂きましたが、その他は実にかっこよいです。(^_^)


1978年東映京都=東映太奏映画村「赤穂城断絶」
監督・深作欣二  脚本・高田宏治 出演・萬屋錦之介、島英津夫、藤岡琢也、峰岸徹、千葉真一、近藤正臣、森田健作、西郷輝彦、丹波哲郎、金子信雄

忠臣蔵ですので、登場人物も多いし、大作ですね。
深作監督の世界と、萬屋錦之介の世界がぶつかり合って、ちょっと不思議な雰囲気の作品です。討入は「仁義なき戦い」風の、乱闘。
峰岸さんは堀部安兵衛。立回りというよりも、アクションと言っていい今回の討入シーンだと、やっぱりちょっときつそうです。(^^;)
でも、さすがにお芝居の部分ではなかなか。(^_^)


1979年東宝映画「乱れからくり」
監督・児玉進 脚本・永原秀一 出演・松田優作、篠ひろ子、野際陽子、沖雅也、峰岸徹、岸田森、結城しのぶ、田中邦衛、山西道広、北見治一

原作がバリバリの本格推理小説なのに、なんだか無理矢理ハード・ボイルド風に作ってしまって、ちぐはぐな印象な作品になっちゃってます。(T_T)
峰岸さんは、馬割宗児の役。プレイ・ボーイなんだけれども、からくり人形にはマニアないっちゃってる方。
こういう役もかなり多いように思われますが、この役はあんまりぴったり来なかった。
やっぱり全体的な雰囲気が「変」だからかなあ。
しかし、この原作大好きなんですよ。もったいない。(T_T)
***
再見しました。
原作の呪縛を離れたせいか、ずいぶんと印象が変わりました。良いほうに。これは嬉しい誤算。
原作を読まないで観れば、楽しめたんですね、きっと。(^^;
ハード・ボイルドな雰囲気は、主人公のにわか探偵役・松田優作にぴったりで、むしろ、当時、何故この原作を選んだのかの方が不思議な感じ。原作は本当にトリック重視の本格推理なんですから。(^^;
それを、これだけ松田優作カラーに近づけたスタッフに拍手と言ったところでしょうか。
当時ちぐはぐな印象を持った出演陣でしたが、基本的な先入観を持たずに済んだ再見では、全部がほぼしっくりと納まっています。
プレイボーイで女癖が悪く、でも、からくり人形には子どもみたいに夢中な、少々アンバランスな性格の馬割宗児を、峰岸さんが上手く演じています。
ただ、もっと原作寄りの、本格ミステリ風のドラマも観たいものです。やっぱりね。(^^;


1979年角川春樹事務所「金田一耕助の冒険」 ok
監督・大林宣彦 脚本・斎藤耕一、中野顕彰 出演・古谷一行、田中邦衛、仲谷昇、山本麟一、吉田日出子 、横溝正史

金田一耕助のパロディというよりも、角川映画のパロディみたいな作品でしたね。(^^;)
まったくおもちゃ箱状態で、こういう映画に意味を見付けようという、無意味なことはしないほうがいいですね。観て楽しければそれでよし。
ただ、あんまりのれなかったことは確かなんですけどね。(^^;)
峰岸さんは、「瞳の中の訪問者」そのままのスタイルで、スクリーンの中で登場。いやこのスクリーンというのは、映画の中で写 される8ミリかな?のスクリーンの中ってことですけどね。(^^;)ややこしい



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