インラインゲームスと銘打って、千葉レーシングチーム主催でスピードレースが行われました。
金曜日の夜はシコシコと残業し11過ぎに会社を出た。ずっと楽しみに
してきたローラーゲームはもう終っちゃったし、いつも一緒に観戦してる
連中も、いまごろまで飲んでないだろう。
とぼとぼと駅まで歩く。ふと思い出してピッチを取り出すと着信履歴が
入っている。だれだ?番号に見覚えがない。
人んちに電話するには相当遅い時間だったが、その時はもうつかれて
何も考えずにかけ直した。チームの代表のE氏だった。
「明日のレースどうするの?これる?」
ああそうだ、明日はレースだ。幸い明日はお休みをもらえている。
オッケーオッケー。ちょっと気分を持ち直して家に帰った。
土曜日は余裕を持ったつもりで家を出たが、西高島平駅についたのは
開会時刻きっかりの3時だった。スケートを履いて公園まで急ぐ。
すぐに、会場らしきリンクを発見できた。後楽園より広いかな。
着いた時には、開会式らしきものがはじまっていた。
しばらく様子を伺って式が終るのを待ったら、同じチームのA氏を発見できた
のでそばに移動する。
しかし、きょろきょろしていたらさらに発見!島崎京子さんだ。
アイスの選手が来るとは聞いていたが、まさかこんなすごい人が来るなんて
カメラを持ってくればよかった〜(>_<)
さて、出番前にバタバタしないよう、さっさと臨戦態勢にならねば。
E氏がカメラを向けるもんだから、ちゃららららら〜なんてばかなことを
歌いながらジーパンを脱いでスパッツ姿になる。駅から公園まで走ってきた
からあんまり寒くない。
レースの前、島崎さんが一人でいるのに気づいた。チャーンス!
話し掛ける。握手してもらう。意外にきゃしゃで小柄な人だ。前テレビで
見た時は、第一線バリバリの選手だったからノーメイク、厳しい表情で
コワイ人だった。本物はそんなことなかった。テレビで見た時より女らしいひとだ。
これからインラインに転向するんですか?と聞いたが言葉を濁された。
島崎さんが引退されたのは、もう2年くらい前だったかな。また
勝負の世界に入るのはたいへんなんだろうか。
そうこうしているうちに、小学生のレースが始まった。
今回のレースは、テレビで放映されるそうだ。筋書きは、島崎さんから
スケーティングを教わった子ども達がレースに出場する、というものらしい。
ピストルがなってレースが始まった。おもしろいもので、チームによって
走るフォームが違う。千葉のチームの選手は、前ビデオで見たアメリカの
スピード選手の滑りかたに似ているような気がする。彼らはアメリカの
トレーニング方法を取りいれているのだろうか
すぐに自分の出番が来た。予選のメンバー表を見ると、私の組は60代、
60代、50代、と私が20代というメンツだった。
これならいける、いけるよ〜と、E氏が言ってるけど、私の遅さが分かって
いないな。
スタート位置のくじを引いたら一番外側となった。それでもできるだけ頑張
ろうとダッシュのポーズを取ってスタートを待つ。(ポーズしかできない)
テレビカメラが気になる。撮るなよ、撮るなよ、と祈りながらスタートした。
頑張ってがしがし漕いだけど、スタート直後から離された。声にならない
うめきをあげて追いすがる。ぜんぜんだめ。力いっぱいスピードを
出しているので恐くてコーナーでクロスターンできない。
あっというまに5周がおわり、一緒に走ったK氏には、
「若い者が頑張らないから、俺が(決勝で)また走らなきゃならん!」
と怒られた。シクシク。
走り終ってからは、へたり込んで次のレースを見ていた。千葉のジュニア
選手がひとなつっこく話し掛けてきた。彼女はスケート初めて4年だそうだ。
お兄さん、妹も、3人揃ってスケートしている。そう、お兄さんはむっちゃ
速くて、渡良瀬では、チュー坊ながらフルマラソンで堂々の4位に入っている。
彼女やその友達の子ども達は、あれこれスケートで遊びはじめた。
遊びといっても、ワンフットやトゥヒールはスピードスケートの動作と共通
する部分もある。感嘆するわたしに、見事に安定したバランスでトリックを
披露してくれた。さすがだなあ。おいかけっこもしてるよ。5輪のフレーム
の長さを感じさせないスケートさばきだった。
私は、予選が散々な成績だったからもう出番はないと思っていたが、そこは
エキシビジョンマッチ、もう一回走ることとなった。こんどはリンクを10周
する。
このレースに島崎選手が特別参加することになった。そしてヘルメットを借り
かぶろうとするがどちらが前か分からないようだ。ははは。
インラインのトレーニングはやってないのだな。
私は、まあまあのくじ運で前列をゲットし、島崎さんは控えめに後列
でスタートを待った。
私のとなりでは、千葉のなっちゃんが構えていた。彼女は渡良瀬マラソンの女子
ハーフ部門で優勝している。随分日焼けしている。練習してるんだなあ。
そう言うとなっちゃんは照れくさそうに笑った。
このメンツじゃ、私に10周完走は無理だろう。途中で周回差がついて失格だろう。
5周5周、せめて5周は頑張るぞと自分に誓った。
いよいよスタート。みんなはえーよ。最初のコーナーで全員に抜かれた。
いつまでもインを占領する私を手でよっこいしょと押しのけて島崎さんも
私を抜いていった。
目標の5周はもたなかった。3周目にはいる時にうしろに先頭が迫って
いるのがわかったので、外側に大きくよけて、抜かれるにまかせた。
しくしくしく。島崎さんはもうちょっともったけどやはりオミットされた。
先頭はなっちゃんだったっけな。みんなが白熱したレースを展開している
間、わたしはひとりぼけっとレースをながめていた。くやしいのを通り越し
かなしい。いつか仲間に入れる日がくるんだろうか。
次のレースは男性の10代20代が中心だった。さっきのレースと、醸し
出す雰囲気が違うのは、全員がカラフルなレースジャージを着ているせい
もある。
こういう姿を写真に撮りたかったなあ。滑るために最適化された服と装備。
日常とかけ離れた価値観を身にまとっている。しびれる!
もちろん私はいつもの自分ていうのも好きだ。こないだ長板履いてストック
持参リュックしょった、いつものスキースタイルでハーフパイプに入って
笑われたが気にしない。これが好きだから。一方で、ピチピチスパッツに
サイヘル、サングラスもかっこいいとおもう。どっちも好きだ。
レースの方は、激しいぶつかり合いの末、えーと、誰が勝ったんだっけ?
伊藤選手か風巻兄弟あたりだと思うが...

ほんとはもっとかっこよいウェアーだった
表彰式と閉会式の後に解散し、私はチームのG氏の車に乗っけてもらって
駅まで戻った。帰り道は水道橋を通るので、ついつい後楽園によって、ちょっと
滑った。5輪で滑ってると、4輪の人に追走されたりする。で、外から抜かれたり
する。しくしくしく。
今日はシクシク心で泣いてばっかりだけど久しぶりにスケートできたので気が晴れた。
おわり。