於:かでる2・7 550会議室(札幌)

「交通事故被害者の心とからだ」
に出席して...

 今回、「北海道交通事故被害者の会」の会員学習会にて、 精神療法と心身症を専門にしている久保先生のお話を聞きました。  これは先生のお話を聞きながらメモした文章と、その時私が感じた事を 書いてみました。
  久保先生のお話は、私なりに拡張しているところがあるかもしれません..あしからず。
<<緑の囲みが先生のお話です>>

PTSD 心的外傷後ストレス傷害
きちんと説明できるものではない、自覚していない時もある
交通事故に遭われた方、家族は、ほぼすべてPTSDにかかっていると思う

 今生活している私は、はたして普通の行動をしているのか、フト判らなくなる時があります。  胸の苦しさがあったり、少しでも日常で不安な事があるとその事ばかりに囚われたり...
これがPTSDだと思うと、自分だけが異様なのだと思わなくて良いという事になり 少し気が楽になります。

  感覚  産まれてから発達するもの
  記憶  記銘、保持、再成
産まれて覚えていくもの
  1 はじめに聴覚
  2 何日目かに視覚
  3 言葉の聴覚(センテンス)考える相互のコミュニケーション
子供の記憶
  音
  視覚
  言葉
成人
 1 感覚
 2 理性・知性
 3 感情(言葉、読)
 4 情緒(言・半読)
 5 情動
 6 身体的(自律神経)

成長発達とはガマンする事  ⇔ かしこさの度合い
       ↓
      耐性=苦痛
苦痛の体験が強大 (死の恐怖と同じ)
予期せぬ、考える事が不可能な出来事が
あまりに強いと耐える力を溶かしてしまう → 混乱する
1〜6 に大きな穴があく
具合の悪さは、どこで現れてもおかしくない
(言葉・感情・情緒・情動・身体的)
言葉で説明できない 
(こういう苦痛を知らない人には、理解できない)
(相手もPTSDにならないとわからない)

 本当にこの苦しみは言葉に表現できません。
理解してほしかった弁護士にさえ、なかなか自分の気持ちを伝えられなかった。
近所のお母さん達でさえ、理解してくれる人はほんのわずかだった。
辛かった...3年たって引越ししたくなった。

PTSDにかかった人に一番必要な事
   安心する
   安全だと感じる → くつろげる 安らげる場所
これは新生児にもっとも必要な状況である

そして、 歴史的な記憶 にしていく → 生の記憶に書き換える(文章・言葉で表現する)
     ‖                   メモでも良い
表現できないと、ずっとその時のままで立ち止まる
     ‖
実際の記帳をながめる目を育てる
     ‖
ゆとりの感覚
夫婦ならば話し合って、安心・安全を1から作り

 そうか...私は「癒されぬ輪禍」をきっかけに、ニュースで自分の気持ち訴えたり、 「菜摘へ」のHPを作る事によって「歴史的記憶」をしてきたのですね。

精神のエネルギー
PTSDの前の生活で10ポイントのエネルギーをもっていたとして...
もしも交通事故によって記憶(事故の事を考える)のエネルギーに5ポイントとられると、 残り5ポイントで普段の生活をしなければならなくなる
もし意識のポイントが1で生活できるとして、それが0.5ポイントになってしまうと意識が正常に動けない

 この話を聞いて私は「目からウロコ」状態でした。
今まで困っていた事がまさにコレだったのです。
菜摘が亡くなる前はやれた事が、出来ない状態になっているのです。
たとえば
生活の支払い・・・明日でもいいような気がする
仕事でのミス・・・自分では、きちんと目を通しているつもりなのに、
         見ていない見えていない時があるのです。
物忘れ・・・物をしまった場所を忘れてしまう。 少し前に何をやっていたのか忘れてしまう。
今まで生活に必要な事柄が、事故以降は二の次になりました。
なんでもきっちりやらないと気がすまないA型ではなくなってしまったのです。

否認
事故について、触れないでおこう
話題にしない
話さない
周りが気配りをすると
  ↓
かえって、疑う・関係がうまくいかなくなる

話てはいけない・触れてはいけない ⇒ 安心・安全と逆
一番苦しい事を伝えたい人に伝えられない ⇒ 辛い

心の働き 否認  自分の心の安定を保つ目的で、都合の悪い事を認めまいとする たとえば、疾病否認 (自分の病気を認めない)      現実否認

加害者も否認する  ⇒  PTSD?
事故を起した事を認めたくない
        忘れたい
        無かった事にしたい
現実否認 ⇒ 事故の記憶が自分に都合の良いように、
       妄想に置き換わっているかもしれない!?
        
そういう事があるかもしれないのに、警察は加害者の言い分を鵜呑みにしてしまう!

事故現場を見て、事故の様子を正確にに立証できる警察官は、はたしているのだろうか?
不正確な実況見分調書を見て、事故に疑問をもつ検察官が、はたしているのだろうか?

講師 久保 義彦 先生
1945年生まれ。1972年札幌医科大学卒。専攻は精神分析学・精神療法。 札幌医科大学精神医学教室助手、札幌鉄道病院精神衛生科主任医長、個人病院3院勤務を経て、 2000年12月札幌市中央区に「くぼメンタルクリニック」を開業、 現在に至る。北海道精神分析研究会代表幹事。

 どんなに苦しいことがあっても、私たちは生きていかなければならない。  たとえPTSDにかかっていたとしても...
「私は娘を亡くして辛いけれど、他の人と同じように生活しようと必死に生きています。」
私の心からの叫びです...
<<最後まで読んでくださって、ありがとうございました>>

学習会の内容は、「北海道交通事故被害者の会」のHPにて見る事ができます。