| 私とカメラ 有田登志彦 |
| フォトフォトリンク |
| ■最初はハーフサイズカメラ 最初に使い始めたのは、オリンパスペンEEDというハーフサイズカメラでした。関西本線、中央西線の蒸気機関車、木曽の森林鉄道などはこれで撮っていました。このwebsiteに掲載している古い鉄道写真はこのオリンパスペンEEDで撮ったものがあります。 学生時代、いよいよ一眼レフが必要だと考え、ペンタックスMEを入手。これは絞り優先オートだけの使いやすいカメラでした。50mmと200mを使用。しかしシャッター速度を自分の意志で調節するダイヤルがないことに不満をいだき、大学生協の中古カメラバーゲンでNikomatFTNを入手。これ以来ニコンを使用することになりました。ついていた50mm/1.4は売りとばし、28mm/3.5と105mm/2.5の2本を常用レンズとしていました。 それ以降、1997年までの約20年間はニコンを使用。F2、FE、FE2、F3、F4、これらのカメラは私の得意とする報道系、舞台にと活躍してくれました。常用レンズはTokinaのATX28-70/F2.8でした。 ■写真の撮り方のわかるカメラ ニコンのMF一眼レフはカメラの基本が整っています。「絞りリング」「シャッターダイヤル」「ファインダー内表示連動露出計」「プレビューボタン」そして絞りによる作画をしやすい「絞り優先AE」。 内蔵露出計を参考にしながらマニュアルモードで、ダイヤルを回すこと。それは写真を覚えるのに大切なことでした。例えばカメラにクリップオンのスピードライトを装着したときも、「この室内なら、f5.6、1/15、TTLフラッシュ光、これで被写体も背景もいける」とわかるようになります。 当時、キャノンは好きなカメラではありませんでした。それというのもAE-1に見るように絞り優先の使い方ができないことや、マニュアル露出時には露出の設定とファインダー内の表示が連動しないことが理由でした。AF時代に入りEOSを周囲によく見ましたが、レンズに絞りリングがないことにはずいぶん違和感を感じていました。 ■イージーなカメラへ 報道系の撮影でニコンを使うきには、F3とF4を両方の肩にかけることがありました。それにレンズからフラッシュ用バッテリーなどに入ったカバンを加えると相当な重量になります。また、趣味で撮影するときも、単焦点レンズにするか、ズームレンズにするか迷いますし、結局あれこれと機材を持ち歩くことになります。 そこで普段使うAFのイージーなカメラがほしくなり、EOS-IXEを入手。これがはじめてのキャノンでした。使いやすい操作体系に納得。 ■舞台撮影とAF 「能舞台」を撮影するにあたっては、F2はシャッター音が大きいし、F3やFE2はモーター音がやかましくて使えない。モータードライブをはずすとホールドが不安定になる、そんなことからF4を主体に使用してきました。レンズはMFのままでした。そのうちに老化現象なのか、ファインダーをのぞいていても、ピントがつかみにくくなってきました。そんなわけで、EOS55を入手することにしました。 EOS55はファインダー内の露出表示などはNikonF4とよく似ていて非常に使いやすいカメラです。また、バッテリー&縦位置シャッターのグリップも手になじみます。ニコンでなじんだ、絞り優先モードも使えます。 ただし、F4と比べればシャッター時のブラックアウト時間の長いカメラです。画面が一瞬暗くなっている間に、被写体がまばたきをしてもわかりません。後継機を待ちましたが、次に登場したEOS-3を入手しました。 EOS-3は、バッテリーグリップを装着しますと、かなり重くなります。しかし焦点自動選択でもほとんど迷わずに被写体をつかんでくれます。視線入力は使っていません。サブ電子ダイヤルは、AFフレームの移動のために使うようにカスタム設定。 ■EOS7は静かで使いやすいカメラ 2000年秋、EOS55の後継機にあたるEOS7が登場。EOS55との比較では、シャッター時のブラックアウトが短縮され、連写も高速化。狙った被写体を的確につかむことができます。重くなく、ホールド感もよい。AFフレーム選択十字キーは、ダイレクトに選択できるようにカスタム設定。音もきわめて静かなため、舞台撮影にはぴったりのカメラです。 ■ポートレイト 人物写真というのは難しい。その人の最良の表情、または特徴的な表情をとらえなければなりませんが、その撮影にはあまり時間をかけたくありません。「撮りますよ」と言っているうちにリズムがくるう場合もありますし、こちらが固くなってしまいます。ですから私の撮影はパパラッチのように、さっと撮る。その瞬間が勝負です。 ■フィルム 能舞台、はじめの頃はフジカラーのISO1600を使っていました。プリントを見ると粒子がザラザラしています。800のフィルムも出始めの時期で、1600と同程度だと思っていました。Nikon F4での手持ち時代はそういう具合でした。しかし三脚や1脚を使うようになったことと、AFの精度が高くホールドに集中でき、そして800の品質がよくなったので、近年はISO800が中心です。 ■フィルムスキャナ 97年にコニカの「QSCAN」を導入。これがデジタル写真の楽しみをあたえてくれました。99年12月にキャノンの「FS2710」を導入。これらは印刷会社などの専用のスキャナとは違い、安価に使いやすく設計してあるわけで、機能もうまく省略がしてあるのだろうと思います。ですから思ったような色にならないこともままあり。 (2002年2月現在、このwebサイトに掲載している画像は上の2機種でデジタル化したものばかりです。) 2002年2月にニコンの「COOLSCAN IV ED」を導入。これはスキャン時の微調整もききやすいですし、ネガの色もきれい処理してくれます。 ■デジタルカメラ 2003年3月、EOS10Dを導入。これでフィルムカメラを使う機会は減りました。 2004年9月、EOS20Dを導入。 ネガフィルムの使用の多かった私は、カメラで露出補正することはほとんどありませんでした。しかしデジタルカメラでは、こまめに露出補正をしています。 Nikon F2時代のように、足元で露出を測って設定することもあります。 ■画像用ソフト 「Paint Shop Pro ver.9」を使用中。Ver.4 5 6 7 8と、長く使っています。 カラー写真は大方プリントの段階で色の補正がされますが、それをコンピュータで行うために用います。 web用に用いるときには、リサイズ、シャープネス、jpeg圧縮といったことも必要ですが、Paint Shop Proはその作業を容易に行えます。「Photo Shop Elements 2」も持っていますが、こちらは普段は休眠状態です。 ■単体露出計 デジタルカメラを使い始めてから、AEの露出補正を頻繁に行うようになりました。白トビを防ぐために多くはマイナス補正します。画面の中の明暗具合からカンで-1/3とか、-1などと補正しています。それでおよそ適正になります。 しかし、画面の中の明暗比の高い場合マニュアルで合わせておきたいときがあります。それで単体露出計を導入しました。セコニックのL-318B。カメラ店でアウトレットで安く展示してありました。小型でシンプルなところがよいです。(2005/07/25) |
| カメラ | コメント |
| EOS 20D | 2004年9月導入。10Dにくらべて速写性のよいカメラです。 |
| EOS 10D | 2003年3月導入。一番活躍したのは舞台です。静粛性のよいカメラ。 |
| EOS 7 | 静かで使いやすいカメラです。舞台撮影にも使用。 |
| EOS-3 | 屋外での撮影にはこれを用います。 |
| レンズ | コメント |
| EF24-70mm F2.8L | これ1本持っていれば、なんとかなる(?)というレンズがほしくて導入。円形しぼりでバックのボケ具合もバツグン。 |
| EF17-40mm F4L | EOS10Dでの広角側を充実させるために導入。マニュアルフォーカスもリングが滑らかで使いやすい。 |
| EF70-200mm F2.8L | 舞台撮影に最適。重いため理由なく持ち出すことはない。 |
| EF300mm F4L IS | 舞台に、自然風物に。 |
| EF50mm F1.4 | 風景、人物を落ち着いて撮影する場合はこれ。1.4の開放で撮影すると、標準ズームではマネのできない写真が撮れる。 |
| EF24-85mm F3.5-4.5 | 35ミリフィルムカメラでは24mmからの広角はとても使いやすい。スナップ、街の風景などに。 |
| EF28-105mm F3.5-4.5 | スナップ、人物に。周囲にディストーションが出るので舞台の縁を画面まわりに入れるとゆがむ。 |
| TAMRON SP AF 28-75mm F2.8(A09) | 明るい標準ズームがほしくて導入。安い、よく写る。その後EF24-70mmを導入。 |
| SIGMA 105mmm F2.8 EX | ネイチャーに、ポートレイトに。リング幅が広くマニュアルフォーカスが使いやすい。 |
| 露出計 | セコニック L-318B |
| 三脚 | ベルボン SX601B、El Carmagne 630 |
| 過去に使用した機材 | Nikon F2、F3、F4、FE、FE2、28mm、35mm、85mm、105mm、135mm、AF28-85mm、70-210mm、Tokina ATX 80-200mmF2.8、ATX AF28-70mmF2.8、ATX- AF300mmF4、Canon EOS IXE、PowerShot S20 |
2005/7/25
耽読していた本
| 書名 | 著者 | 発行 |
| 写真の基礎を考える | 目島計一 | ダビッド社 1970年初版 |
| 組写真をどうつくるか | 田中雅夫 | ダビッド社 1969年初版 |
| 写真ジャーナリズム | 岸哲夫 | ダビッド社 1969年初版 |
| 写真作法 | 土門拳 | ダビッド社 1976年初版 |
| 写真随筆 | 土門拳 | ダビッド社 1979年初版 |
| 死ぬことと生きること | 土門拳 | 築地書館 1974年初版 |
| 南ベトナム戦争従軍記 | 岡村昭彦 | 岩波新書 1966年初版 |
| ライフ写真講座「フォトジャーナリズム」 | - | タイムライフ インターナショナル 昭和45年 |
| ちょっとピンぼけ | ロバート・キャパ | ダビッド社 1956年初版 |
| 写真の読み方 | 名取洋之助 | 岩波新書 1963年初版 |
| 日本写真発達史 | 伊藤逸平 | アサヒソノラマ 昭和50年初版 |
| 報道写真を撮る | 若林邦三 | ダビッド社 1982年初版 |
| 報道写真 | 指田実 | 日本機関紙協会 1978年 |
| 報道写真家 | 桑原史成 | 岩波新書 1989年初版 |
| フリーカメラマン | 石川文洋 | 朝日新聞社 1986年 |
| 戦場カメラマン | 石川文洋 | 朝日文庫 昭和61年 |
| カメラの眼・人間の眼 | 英伸三 | 高校生文化研究会 1983年 |
| 天地無用 | 英伸三 | 晩聲社 1982年 |
| 水俣・韓国・ベトナム | 桑原史成 | 晩聲社 1982年 |
| 写真のワナ | 新藤健一 | 情報センター出版局 昭和59年 |
| シャッターはこころで切れ | 小松健一 | 日本機関紙協会 1988年初版 |
| フォトシャーナリストとは | 吉田ルイ子 | 岩波ブックレット 1987年 |
| 写真で何ができるか | 英伸三・桑原史成・中村梧郎 | 大月書店 1986年 |
| 日本写真全集・フォトジャーナリズム | - | 小学館 昭和62年 |
| ◎フォトドキュメント | - | - |
| ライフ写真集 写真史の栄光の10年 1936-45 | - | みすず書房 1980年 |
| 戦争と人間 | 石川文洋 | 創和出版 1989年 |
| 銀の糸 結ぶとき | 田邉順一 | 大月書店 1990年 |
| この目で見たカンボジア | 中村梧郎 | 大月書店 1979年 |
| 戦争 そのイメージ | ロバート・キャパ | ダビッド社 1979年初版 |
| 偏西風に吹かれた村 | 英伸三 | 家の光協会 昭和58年 |
| サンディーノのこどもたち | 吉田ルイ子 | 大月書店 1985年初版 |
| 南ア・アパルトヘイト共和国 | 吉田ルイ子 | 大月書店 1989年初版 |
| 啄木・賢治 青春の北帰行 | 小松健一 | PHP研究所 1987年初版 |
| 1700人の交響詩 | 英伸三 | 高校生文化研究会 1978年 |
| 一所懸命の時代 | 英伸三 | 大月書店 1990年 |
| 筑豊のこどもたち | 土門拳 | 築地書館 1977年初版 |