わらしべファンタジー
木こりは森で、卵を拾った。
木こり『げ。これ、ドラゴンじゃないか?』
そこへ男が現れた。
男「君! ドラゴンの卵じゃないか! 譲ってくれよ」
木こり「いや、たまたま拾ったもので」
男「拾うとは幸運な。そうだ、幸運のとりかえっこだ。俺はそこで、指輪を拾ったんだ」
男は強引に交換して、卵を持っていった。
木こり『森に、指輪?』
木こりが辺りを捜すと、困ったようにさまよう女性がいた。
木こり「お困りですか?」
女性「指輪を落としてしまったんです」
木こり「もしや、これでは?」
女性「まぁ! 良かった。婚約指輪だったのよ、これ」
男性「見つかったのか!」
木こりは2人から感謝された。
男性「お礼に、これをお持ち下さい」
木こりは水晶を受けとった。
木こりは魔法使いの老婆を訪ねた。
木こり「婆さん、欲しがってた水晶が手に入ったよ」
老婆「おやまぁ、ありがとうよ。じゃあ、そうだ、この薬草をあげよう。万能じゃ」
木こり「はあ」
道端に男がうずくまっていた。
男「いててててて」
木こり「どうしたんですか?」
男「腹が……」
木こり「これを。万能薬です」
男は治った。
男「ありがとう! いやぁ、こんな木の実を食っちまってね」
男は木こりに木の実を手渡した。
男「本当に助かった。じゃ!」
木こりの手には、木の実と薬草が残った。
町では、人々が騒いでいた。
人々「村長の屋敷にドラゴンが現れたってさ!」
木こりがお屋敷へ行くと、屋敷の屋根を破壊してわめくドラゴンがいた。
木こり「村長、ドラゴンの卵を持っていませんか?!」
村長「家の中じゃが、危なくて近寄れん」
ドラゴンは人々を威嚇して、屋根にふんぞり返っている。
木こりはドラゴンに向かって、木の実を投げた。
ドラゴンが苦しみだした。その隙を狙って木こりは屋敷に飛びこみ、卵を持って出た。
木こりは涙目のドラゴンに薬草を食べさせた。落ちついたドラゴンに卵を渡すと、ドラゴンは大人しく森へ帰った。
村長「いやぁ、ありがとう。高貴なドラゴンの卵と聞いて買ってしまったが、とんだ買い物だった。お礼は何がいいかね?」
木こり「いえ。もう何もいりませんよ」
家で食事する木こり。そこへ、卵を奪った最初の男が現れた。
男「あれから博打で擦っちまってねぇ。お前の家をもらうよ」
男は木こりを斧で殺そうとした。
だがドラゴンが現れた。ドラゴンは一蹴りで、男を空の彼方にぶっ飛ばした。
木こりとドラゴンは笑いあった。
足下にはチビドラゴンもすり寄っている。
めでたし、めでたし。
2006.2.8
『原作×漫画』さん第2回に応募しましたが、落選しました。残念。他2作は先方で公開して頂いてますので、良かったら読んでやって下さい。
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