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さてさて午後2時半、急ぎつつも慎重に高速へ。 姫さんにナビしてもらいつつ3人で、小樽へと向かいます。着いたのは一時間後ぐらいでしたでしょうか? 意外に近いものですね、小樽。 北海道へ来たこと自体は、旅行で2回、法事で1回。札幌のみと、それでなければ道東へ向かってございます。初めての小樽はエキゾチックでした。港って、いいよねぇ。 小樽は鰊で栄えた街だそうです。 昔の面影を残す「鰊御殿」が各所にあり、その中にはこれでもかというぐらい成金な蔵を持つ屋敷も(笑)。貴賓館は見そびれてしまいましたが、鰊御殿の圧巻は一見の価値ありでした。 夕刻の運河を堪能してから、細い路地を入って喫茶店で小休憩。 ![]() 隠れ家な感じの入り口が素敵v 姫さん森さんと談笑のひと時。ここで初めて、じっくりゆっくり創作話をした気がします(笑)。喫茶店の雰囲気も良くて落ち着けて、ここを贔屓になさる姫さんのセンスの良さが分かるというものでした。窓は広いんだけど店が運河に面してて柱にはばまれているから、そんなに景色が広くありません。運河の一角と街灯がちょこっとだけ見えるのを覗き見てる感じなんですが……っていう、こんな説明で雰囲気が掴めますかねぇ(苦笑)。 おいしいコーヒーでしたvv ブラックで飲めるコーヒーに出会えると、ちょっと大人になった気分がします(爆)。 会話の合間を埋めて楽しませてくれたのは、なんとウチの旦那でした。 実は先日より携帯にメールが入っておりまして、北海道土産で頼まれていたものがあったのです。 「余市に行くのなら、ニッカに寄ってウイスキーを買ってきて下さい」というもので。 そんなとこ行かないよ! と言おうとしてから、はたと気付く……29日の宿は余市です。ビンゴです。私の性質上、嘘などつけるべくもありません。 仕方がない「んじゃ欲しい銘柄とか何か教えて下さい、探してみます」と返信し、さらに「小樽で海鮮ものを何か買いましょうか?」と打診しておいたところ、やっと29日の当日、夕方になって返信が届いた次第だったのです。 パソコンから長文で。 「海鮮ものは鮭やイクラなら大丈夫? ウニもあると嬉しいです。ニッカは、シングルカスクというものがあるそうで、市場には出ていない限定もので、180mlで10年ものが2000円、15年ものが3000円、20年ものが〜中略〜ウイスキーの歴史や種類を書いた本や、あと蒸留所限定の携帯ストラップもあれば買って下さい。できればニッカのおじさんがついてるものが〜云々〜」 と、まぁこんな感じで、細かい細かい! あなたのために北海道へ来たワケじゃなくてよと言いたくなりますが、ここは大爆笑してしまった私の負けでしょう。旅行記のネタにもしちゃったしな! 店を出てから土産もの屋さんで、安かった蟹の足とか鮭のハラミなんかを買って、そのまま家へ直送しました。 ![]() 倉庫を改造した店が並ぶ、運河沿い。 喫茶店も、そんなうちの一件でした。 ぶらぶら歩いて、小樽駅へ。 「それでは」と別れる姫さんとも、これでしばらく会えません。色々いっぱいお世話になって、握手もしたいがどうしよかと惜しむこと数秒、急に姫さんが「あ!」とおっしゃいます。 「電車が来る! それじゃ、またね!」 ダッシュで走り去る姫さん、男らしすぎです! 惜しむ暇もなく行っちゃったよ(笑)。なんか本当にすぐまた会えそうです。後から頂いたメールの感じだと、無事に乗れたようでした。改札からホームまで3分しかなかった(と思った)のに。 森さんが、かねてより「鈴子と姫さんは似てると思う」と言って下さってたのですが今回、私も似てるなぁと思いました(←疾走でかよ(←おいおい))☆ ◇ 折り返して、ふたたび運河へ。 ![]() この時には、この写真よりもう少し日が落ちていたかも知れません。 いい感じに街灯がともり日が落ちて辺りが暗くなって行き……とうとう2人になった私たちも、やや暗め(笑)。今日も一日いっぱい遊んだね。 「ここで旅を終えて帰っても良かったかも知れません」 なんてぇ話をした記憶もあります。 3日目にしてお腹一杯、大満足です。 元々「北海道のオン友に会う」のが旅の目的だったので、ここから先は蛇足というか、おまけというか。 しかし明日からのドライブな旅の方が下調べに一生懸命だったし、行きたい場所もあるので、いつまでもとぼとぼ歩いているわけに行きません。 午後7時。 私は今夜泊めてもらう宿に今から泊めて下さいと電話しました。 「すみません、明日30日の夜に予約してた木村ですが、今日の変更になりまして〜。今から伺いますので、宜しくお願いします」 ふざけてるだろと叱られそうな電話ですが、いたってマジです。 宿泊先は、ライダーハウス。ものの本を読んだ限りじゃ予約なしで訪れて寝床を貸してくれる、格安宿なのです。店によっては運営してなかったり完全予約制だったりもするので、これも下調べが必要です。 が、私たちがお世話になる宿はとても大らかで、最初に予約電話した際も「あ〜、はいはいOKよ、いつでも来てちょうだいな」というフレンドリィな口調でした。webで調べた限りじゃ「予約不要」でございました。何度も細々 その前に泊まろうと思って電話した宿には「今、忙しいから」の一言で、ガチャン!と切られたしな!(←なにげに粘着ですよ私は) ちなみに30日の宿も、そんな感じ。最初に電話して予約したもののドライブルートが変わったので一度キャンセルし、しかしその後またもや変更になって、この宿に寄る事ができるようになったから、じゃあまた電話を……と再予約したような次第で。 「あ〜、はいはい、OKよー、いつでもどうぞ」と、あしらわれ(笑)。 なんか、もー、あんまり、これ以上、電話したくない……という心理状態だったので。 で、お約束と言えばお約束な展開になりました。 「あらあら困ったねぇ」と、お宿のおかみが、おっしゃいます。 「今日いっぱいだよ」 ぶはははは!! まさかと思ったことに限って起こります。ホント「だろう」は良くないねぇ。「かも知れない」の心意気で準備しないと。 「えーっ?!」と叫んだきり、しばし固まる私。森さんは何が起こったのやら、と、電話の私をハラハラ見守ってくれています。 「うわーうわーすみません! 申し訳ありません! 何とか泊めてもらえませんか?! 廊下でいいですから! webで地下の大部屋があるとも拝見しましたので、その片隅にでも、ちょこーっと、こう!」 何が「こう」だ私。 ものすごい必死な私。 何しろ私たちの貧乏っぷりったら、最初は寝袋持参で車で寝ようなんて言ってたぐらいなのです。2泊とも宿が取れたおかげで寝袋を持ってきていません。しかし今さら7000円とかかかる普通のホテルに泊まるぐらいだったら野宿します。ここで格安1500円の宿を逃してなるものか! と必死です(←すごく迷惑な客)。 後から友達に、漫画喫茶に泊まるという手段も安くあがるものだよと教えてもらって、なるほどそうかと開眼したものでしたが、この時はそんなこと、かけらも思いつかなかったねぇ……。 「声は女ですけど心はオヤジですんで、雑魚寝で全然OKです!」 「いや、そういうワケにゃいかんだろうがよ(笑)」と、おかみさん。しかも森さんは、そんなことOKしちゃいない。 これが決定打になったのかどうか分かりませんが、ここで親切なおかみさん「それじゃあ」と提案してくれました。 「じゃあリビングに布団敷いて寝るかい?」 「……え?」 「そんなトコしか空いてないんだよ。今さら他の部屋も空けられないから、これで勘弁してもらうしかないんだけど」 か ん べ ん だ な ん て ー !! ブラボーです。ハラショーです。マナステです。思ってもみなかった優遇です。 感謝しまくり電話に頭を下げまくり、晴れ晴れとした気分で電源をオフに。森さんに事情を話してから、再び謝りまくり(^_^; 私に付き合って頂く友達には何かしらの迷惑を掛けることが常になってる気がします……面目ない。 通り道にあった菓子屋で、お宿へ渡す感謝の気持ちを、ちょっとばかり購入。森さんが観たかったのだとおっしゃった運河の夜景も楽しんだ後、駐車場に戻って余市へ向けて走り出したのでした。 道の途中で、お風呂にも入れました。つるかめ温泉なる、ご利益ありそうな名前です(笑)。温泉だ〜、温泉だ。web情報には830円って書いてありますが、現在は600円だったかと。疲れた心身に、染み渡りました♪ 道も順調で、夜の海を楽しみつつ快適にドライビング。夜の海っつっても闇でしたけど(笑)。さすがに民家も街灯もない道は暗かった。都会を離れたんだなぁ、という感じがしました。 そしてカーナビ様様、森様様(笑)。 住所しか分からなかった宿には、付近までしか案内してもらえませんでした。見ても、どれが宿だか分からなくて、うろうろ車を迷走させていると、森さんが宿を発見してくれたのです。 「あれですよ!」 裏に看板がついていて、反対側から来た私たちには見えなかったのです。振り向いてくれた森さんが見つけてくれました。まったく普通の民家です。宿?! 宿なの?! という、ライダーハウスは、こんなトコ。 貧乏なライダーさんたちのために、ちょっと場所を提供できる方々が好意で運営している宿です。普通はライダーさんチャリダー(自転車)さん、バックパッカーさんなどじゃないと泊まれないらしいです。でも最近はライダーさんも減ったので、レンタカーの旅行客でも構いません、としている宿があるだけの話。 そんな親切なお宿へいそいそとお邪魔して「こっち」と通してもらったリビングには……布団でなく酒盛りが広げられておりました。 「まぁ座りなさい」と、おじさんがビールを注いで下さいます。え? えええ? 「とりあえず乾杯」と、杯が掲げられます。えええええ??? リビングには、宿のおかみさんと、ご主人らしき方。ご夫婦らしきおじさんおばさんと、もう一人おばさんがいましたか? 5人が座っておられたかと思います。乾杯してすぐ、ご夫婦は「それじゃあ」と帰られたようで、もしやご近所の方々と宴会してらっしゃったのだろうかと申し訳なく思ったところ、おかみさんが言いました。 「この人もお客だからね」 酔ってるらしい、おかみさん。ニコニコしながら最初にビールを注いでくれた方を指して「他人だ」とのたまうじゃありませんか。すると最初に座ってらしたのも、お客さん? 手土産のお菓子を差し出して喋っていたら、次の客人がご到着。最初にいたおばさんが、ここで去ったんだったかな? 覚えてないや。 今度は本当のライダーさんらしき、若い殿方でございます。リビングで繰り広げられている宴会にビビッた様子でしたが、ここに座っているおじさんが相部屋の相方と聞かされて腹を据えたのか座り込み、ちびちびビールを飲みだしました。 こうして宿泊客相手に宴会するのが、おかみさんの楽しみだそうです。聞いた話では、他にこんな宿ないそうです。これを普通と思うなよ、と。まぁ他所のライダーハウスには、ガチャンと電話を切られたしな!(←しつこい) キッチンとリビングを仕切るカウンターには、ところ狭しと酒が並んでおります。晩ご飯を食べてない体に、いい感じにビールが浸み込んでいきます。しかも風呂上りだしな! コンディション最高!(笑) 飲兵衛万歳。 ここに布団が敷かれるんだよなぁ? いつ寝られるんだろうなぁ? と内心ドキドキでしたが、酒盛りは意外にあっさり終わりました。場を仕切ってくれていたタケさんなるオジさんが「寝るわ」と去ったのを機に、終了したのです。その時間、確か12時だったかと記憶しています。 このタケさん、ブログをなさってるらしく。私たちがオン友だとか、この宿もネットで見つけたんだとかいう話に、くらいついてくれました(笑)。ブログやってるのとは聞かれなかったので言わなかったような気がしますが、もしくは聞かれて答えたけど、もう忘れちゃったんだったか……(笑)。酒って素敵。 後日、なんと森さんがタケさんのブログを見つけて下さった! ので、こっそりニヤニヤ眺めています(笑)←おい。 リビングは暖かくて布団は柔らかくて部屋には酒の香りが漂い、歯を磨いたら、あっという間に熟睡でした。 よもや、こんな幸せな気分で就寝できるたぁ思わなかったよ。 北海道の人は優しいね。 ↓ 翌日も満載でした。 index |