直木賞のすべて
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第25回

吉川英治文学新人賞

=受賞者=
伊坂幸太郎
垣根涼介

=候補者=
荒山 徹
川端裕人
瀬尾まいこ
日明 恩
本多孝好


吉川英治文学新人賞-選評の概要
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 平成15年/2003年度
 (平成16年/2004年3月4日決定発表)
選考委員  浅田次郎 阿刀田高 伊集院静 北方謙三 高橋克彦 林真理子
選評総行数  32 34 31 30 30 31
評言 評言 評言 評言 評言 評言
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
伊坂幸太郎 『アヒルと鴨のコインロッカー』 評言 6 11 20 6 8 10
垣根涼介 『ワイルド・ソウル』 評言 4 10 12 4 8 14
荒山徹 『十兵衛両断』 評言 4 6 0 3 0 3
川端裕人 『せちやん』 評言 3 4 0 5 0 3
瀬尾まいこ 『図書館の神様』 評言 3 2 0 5 0 3
日明恩 『鎮火報』 評言 9 3 0 1 15 2
本多孝好 『FINE DAYS』 評言 6 3 0 4 0 3
           
見方・注意点

このページの選評出典:『群像』平成16年/2004年5月号
1行当たりの文字数:20字


選考委員浅田次郎×各候補作  見方・注意点
七者七様 総行数32 (1行=20字)
候補 評価 行数 評言
伊坂幸太郎 全委員 6 「受賞には異議なし。私が推し切れなかった理由は、単調な物語展開とあまりにも世界を限定した閉塞感である。」
垣根涼介 全委員 4 「敢闘賞にふさわしい力作であり、ほめるより先に敬意を抱いた。しかしシナリオ的な作風はいただけない。」
荒山徹 全委員 4 「個人的には好きな小説で、私は買ってでも読む。推さぬ理由は一にかかって普遍性の欠如。」
川端裕人 全委員 3 「理科系ロマンという感じで、私とはベクトルが一致しなかった。」
瀬尾まいこ 全委員 3 「情熱を感じない。書くことの面白さを知ってほしいと思った。」
日明恩 全委員 9 「さぞかし反対意見は多かろうと覚悟しつつ、まず(引用者中略)推した。一見して放埓なようでありながら、この小説は読者を感動させる力を持っている。」
本多孝好 全委員 6 「(引用者注:日明恩の)次に推した」「才能を感じさせる短篇集である。ただし未だ磨かれざる玉であることに作者は気付いていない。満なれば損、謙なれば得という聡明さを持ってほしい。」
  「高水準とはいいがたいが、いずれの作品も個性に富んでおり、読書の嬉しみを味わうことができた。」
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他の選考委員
阿刀田高
伊集院静
北方謙三
高橋克彦
林真理子
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選考委員阿刀田高×各候補作  見方・注意点
〈ワイルド・ソウル〉を推す 総行数34 (1行=20字)
候補 評価 行数 評言
伊坂幸太郎 全委員 11 「のびのびとした筆致に好感を持った。」「巧みさとはべつにブータンの人と風俗の扱いはこれでよいのだろうか。」「ミステリーとしても弱い。才能のある作家だから、むしろ今後を見守りたいと思った。」
垣根涼介 全委員 10 「前半の記述に溢れるすさまじさは高く評価されてよいものだろう。登場人物もそれぞれおもしろい。後半、ストーリーの展開が少しバタバタするけれど、人を殺さない復讐にこの作家のヒューマニズムを感じて、これもよしとした。」
荒山徹 全委員 6 「ありえない超現実を、ほとんど稗史伝説と言ってよい史料によりリアリティのあるものとする、という方法は、この作家の技であり、日朝関係史の入念さとともに一定の評価をえてよい作品だと思った。」
川端裕人 全委員 4 「私には情報が充分に小説化されていない憾みが感じられてならなかった。」
瀬尾まいこ 全委員 2 「快い。これからが楽しみだ。」
日明恩 全委員 3 「私には情報が充分に小説化されていない憾みが感じられてならなかった。」
本多孝好 全委員 3 「才気は充分に感じたが、ストーリーの展開はむしろ月並ではないのか。」
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他の選考委員
浅田次郎
伊集院静
北方謙三
高橋克彦
林真理子
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選考委員伊集院静×各候補作  見方・注意点
浅そうで深い 総行数31 (1行=20字)
候補 評価 行数 評言
伊坂幸太郎 全委員 20 「推した。」「氏の作品の底流にあるものを私は現代社会の“孤独と連帯”と感じている。」「連帯は、許容、享受のつながりだが、描いていくと甘いものになりがちだ。それを独自の心理描写で世界に誘い込み、爽やかな読後感を与える。これは鍛えられた人間観察だけでは導けない力だ。小説を書くべき人なのだろう。浅そうで深い、小説の運び。」
垣根涼介 全委員 12 「前半部の描写が抜きん出ていた。」「テーマも新人の目と憤怒があり、受賞は当然だった。私は最終章の捉え方に前半部にあった人間の愚行への憤怒が洗い流され過ぎている感想を抱いた。」「ただ厳しかったであろう取材の後に作品を誕生させた氏の力量は称えられるべきだろう。」
荒山徹 全委員 0  
川端裕人 全委員 0  
瀬尾まいこ 全委員 0  
日明恩 全委員 0  
本多孝好 全委員 0  
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他の選考委員
浅田次郎
阿刀田高
北方謙三
高橋克彦
林真理子
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選考委員北方謙三×各候補作  見方・注意点
二作受賞に賛成 総行数30 (1行=20字)
候補 評価 行数 評言
伊坂幸太郎 全委員 6 「ミステリーというより、青春小説として読んだ。巧みな構成で、暗さに落ちる一歩手前で踏み留まっているのにも感心した。」「(引用者注:二作受賞は)優劣をつけ難かったというのが、本音である。」
垣根涼介 全委員 4 「前半のブラジルの描写が傑出していて、それで充分だった。」「(引用者注:二作受賞は)優劣をつけ難かったというのが、本音である。」
荒山徹 全委員 3 「説明という夾雑物が多すぎて感興を削いだ。」
川端裕人 全委員 5 「面白い視点だったが、主人公の経済的な成功と落魄のあたりに無理があった。この作家には、もっとさりげない、だからこそ深い、人を見つめる視線があったと思う。」
瀬尾まいこ 全委員 5 「主人公の喪失感とトラウマ、相手の高校生のありようが、しっくり馴染んでこなかった。」
日明恩 全委員 1 「ベタ塗りで刈りこみが不足」
本多孝好 全委員 4 「うまさに溺れるという、危険な領域に入っている、という気がした。才筆である。わざわざうまさを狙う必要はない。」
  「候補作の質に、似たような傾向がいくつか揃った。それを癒し系の小説と呼んでいいのかどうかわからないが、いまのところほかに呼びようがないという気もする。」
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他の選考委員
浅田次郎
阿刀田高
伊集院静
高橋克彦
林真理子
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選考委員高橋克彦×各候補作  見方・注意点
高いレベル 総行数30 (1行=20字)
候補 評価 行数 評言
伊坂幸太郎 全委員 8 「まれに見る激戦を勝ち抜いたということで受賞したお二人は大いに自信を持つべきだ」
垣根涼介 全委員 8 「まれに見る激戦を勝ち抜いたということで受賞したお二人は大いに自信を持つべきだ」
荒山徹 全委員 0  
川端裕人 全委員 0  
瀬尾まいこ 全委員 0  
日明恩 全委員 15 「力作の林立した不運としか言い様がない。強く推した一人として私も残念に思っている。けれど日明さんの筋立ての上手さは輝いていた。」「キャラクターを実在のタレントの個性から引っ張ってきているという印象がなければ文句なしだったと思う。」
本多孝好 全委員 0  
  「今回は本当の意味での激戦だったと思う。なにしろ候補作七篇のうちの五作品に選考委員の一人以上が受賞に相応しいとの高い評価を与えたのである。」「激論の果てに今回受賞となった二作品の他に「鎮火報」を加えた三本が最終議論の対象となった」
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阿刀田高
伊集院静
北方謙三
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選考委員林真理子×各候補作  見方・注意点
二つの新しい才能 総行数31 (1行=20字)
候補 評価 行数 評言
伊坂幸太郎 全委員 10 「新しい作家の活躍ぶりをまのあたりにした。「町内」という舞台を得て、淡々と続く前衛劇といった印象だ。この不思議な空間に、作者は「過去」と「現代」の交差という手法をとった。なみなみならぬ才能といえるだろう。」
垣根涼介 全委員 14 「迫力に圧倒された。」「こういう種類の小説の女性像にかねがね不満を持っていたのであるが、主人公のひとり、テレビディレクターの魅力的なことといったらどうだろう。キャリアを積む女性の野心にやるせなさ、強欲さといったものもきちんと表現されているのである。」
荒山徹 全委員 3 「ただただ荒っぽさが目立った。資料の使い方に根本的な欠陥がある。」
川端裕人 全委員 3 「まだ小説として昇華されきっていない」
瀬尾まいこ 全委員 3 「好感は持ったものの、物足りなさが残る。」
日明恩 全委員 2 「まだ小説として昇華されきっていない」
本多孝好 全委員 3 「好感は持ったものの、物足りなさが残る。」
  「今回は「ニュー私小説」ともいうべき作品が目についた。「傷つきやすくちょっと風変わりなワタシ」を、センチメンタルな筆致で書き込む小説だ。」
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他の選考委員
浅田次郎
阿刀田高
伊集院静
北方謙三
高橋克彦
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伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎 全候補 6 「受賞には異議なし。私が推し切れなかった理由は、単調な物語展開とあまりにも世界を限定した閉塞感である。」
阿刀田高 全候補 11 「のびのびとした筆致に好感を持った。」「巧みさとはべつにブータンの人と風俗の扱いはこれでよいのだろうか。」「ミステリーとしても弱い。才能のある作家だから、むしろ今後を見守りたいと思った。」
伊集院静 全候補 20 「推した。」「氏の作品の底流にあるものを私は現代社会の“孤独と連帯”と感じている。」「連帯は、許容、享受のつながりだが、描いていくと甘いものになりがちだ。それを独自の心理描写で世界に誘い込み、爽やかな読後感を与える。これは鍛えられた人間観察だけでは導けない力だ。小説を書くべき人なのだろう。浅そうで深い、小説の運び。」
北方謙三 全候補 6 「ミステリーというより、青春小説として読んだ。巧みな構成で、暗さに落ちる一歩手前で踏み留まっているのにも感心した。」「(引用者注:二作受賞は)優劣をつけ難かったというのが、本音である。」
高橋克彦 全候補 8 「まれに見る激戦を勝ち抜いたということで受賞したお二人は大いに自信を持つべきだ」
林真理子 全候補 10 「新しい作家の活躍ぶりをまのあたりにした。「町内」という舞台を得て、淡々と続く前衛劇といった印象だ。この不思議な空間に、作者は「過去」と「現代」の交差という手法をとった。なみなみならぬ才能といえるだろう。」
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他の候補作
垣根涼介 『ワイルド・ソウル』
荒山徹 『十兵衛両断』
川端裕人 『せちやん』
瀬尾まいこ 『図書館の神様』
日明恩 『鎮火報』
本多孝好 『FINE DAYS』
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垣根涼介『ワイルド・ソウル』×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎 全候補 4 「敢闘賞にふさわしい力作であり、ほめるより先に敬意を抱いた。しかしシナリオ的な作風はいただけない。」
阿刀田高 全候補 10 「前半の記述に溢れるすさまじさは高く評価されてよいものだろう。登場人物もそれぞれおもしろい。後半、ストーリーの展開が少しバタバタするけれど、人を殺さない復讐にこの作家のヒューマニズムを感じて、これもよしとした。」
伊集院静 全候補 12 「前半部の描写が抜きん出ていた。」「テーマも新人の目と憤怒があり、受賞は当然だった。私は最終章の捉え方に前半部にあった人間の愚行への憤怒が洗い流され過ぎている感想を抱いた。」「ただ厳しかったであろう取材の後に作品を誕生させた氏の力量は称えられるべきだろう。」
北方謙三 全候補 4 「前半のブラジルの描写が傑出していて、それで充分だった。」「(引用者注:二作受賞は)優劣をつけ難かったというのが、本音である。」
高橋克彦 全候補 8 「まれに見る激戦を勝ち抜いたということで受賞したお二人は大いに自信を持つべきだ」
林真理子 全候補 14 「迫力に圧倒された。」「こういう種類の小説の女性像にかねがね不満を持っていたのであるが、主人公のひとり、テレビディレクターの魅力的なことといったらどうだろう。キャリアを積む女性の野心にやるせなさ、強欲さといったものもきちんと表現されているのである。」
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他の候補作
伊坂幸太郎 『アヒルと鴨のコインロッカー』
荒山徹 『十兵衛両断』
川端裕人 『せちやん』
瀬尾まいこ 『図書館の神様』
日明恩 『鎮火報』
本多孝好 『FINE DAYS』
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荒山徹『十兵衛両断』×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎 全候補 4 「個人的には好きな小説で、私は買ってでも読む。推さぬ理由は一にかかって普遍性の欠如。」
阿刀田高 全候補 6 「ありえない超現実を、ほとんど稗史伝説と言ってよい史料によりリアリティのあるものとする、という方法は、この作家の技であり、日朝関係史の入念さとともに一定の評価をえてよい作品だと思った。」
伊集院静 全候補 0  
北方謙三 全候補 3 「説明という夾雑物が多すぎて感興を削いだ。」
高橋克彦 全候補 0  
林真理子 全候補 3 「ただただ荒っぽさが目立った。資料の使い方に根本的な欠陥がある。」
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他の候補作
伊坂幸太郎 『アヒルと鴨のコインロッカー』
垣根涼介 『ワイルド・ソウル』
川端裕人 『せちやん』
瀬尾まいこ 『図書館の神様』
日明恩 『鎮火報』
本多孝好 『FINE DAYS』
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川端裕人『せちやん』×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎 全候補 3 「理科系ロマンという感じで、私とはベクトルが一致しなかった。」
阿刀田高 全候補 4 「私には情報が充分に小説化されていない憾みが感じられてならなかった。」
伊集院静 全候補 0  
北方謙三 全候補 5 「面白い視点だったが、主人公の経済的な成功と落魄のあたりに無理があった。この作家には、もっとさりげない、だからこそ深い、人を見つめる視線があったと思う。」
高橋克彦 全候補 0  
林真理子 全候補 3 「まだ小説として昇華されきっていない」
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他の候補作
伊坂幸太郎 『アヒルと鴨のコインロッカー』
垣根涼介 『ワイルド・ソウル』
荒山徹 『十兵衛両断』
瀬尾まいこ 『図書館の神様』
日明恩 『鎮火報』
本多孝好 『FINE DAYS』
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瀬尾まいこ『図書館の神様』×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎 全候補 3 「情熱を感じない。書くことの面白さを知ってほしいと思った。」
阿刀田高 全候補 2 「快い。これからが楽しみだ。」
伊集院静 全候補 0  
北方謙三 全候補 5 「主人公の喪失感とトラウマ、相手の高校生のありようが、しっくり馴染んでこなかった。」
高橋克彦 全候補 0  
林真理子 全候補 3 「好感は持ったものの、物足りなさが残る。」
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他の候補作
伊坂幸太郎 『アヒルと鴨のコインロッカー』
垣根涼介 『ワイルド・ソウル』
荒山徹 『十兵衛両断』
川端裕人 『せちやん』
日明恩 『鎮火報』
本多孝好 『FINE DAYS』
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日明恩『鎮火報』×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎 全候補 9 「さぞかし反対意見は多かろうと覚悟しつつ、まず(引用者中略)推した。一見して放埓なようでありながら、この小説は読者を感動させる力を持っている。」
阿刀田高 全候補 3 「私には情報が充分に小説化されていない憾みが感じられてならなかった。」
伊集院静 全候補 0  
北方謙三 全候補 1 「ベタ塗りで刈りこみが不足」
高橋克彦 全候補 15 「力作の林立した不運としか言い様がない。強く推した一人として私も残念に思っている。けれど日明さんの筋立ての上手さは輝いていた。」「キャラクターを実在のタレントの個性から引っ張ってきているという印象がなければ文句なしだったと思う。」
林真理子 全候補 2 「まだ小説として昇華されきっていない」
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他の候補作
伊坂幸太郎 『アヒルと鴨のコインロッカー』
垣根涼介 『ワイルド・ソウル』
荒山徹 『十兵衛両断』
川端裕人 『せちやん』
瀬尾まいこ 『図書館の神様』
本多孝好 『FINE DAYS』
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本多孝好『FINE DAYS』×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎 全候補 6 「(引用者注:日明恩の)次に推した」「才能を感じさせる短篇集である。ただし未だ磨かれざる玉であることに作者は気付いていない。満なれば損、謙なれば得という聡明さを持ってほしい。」
阿刀田高 全候補 3 「才気は充分に感じたが、ストーリーの展開はむしろ月並ではないのか。」
伊集院静 全候補 0  
北方謙三 全候補 4 「うまさに溺れるという、危険な領域に入っている、という気がした。才筆である。わざわざうまさを狙う必要はない。」
高橋克彦 全候補 0  
林真理子 全候補 3 「好感は持ったものの、物足りなさが残る。」
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他の候補作
伊坂幸太郎 『アヒルと鴨のコインロッカー』
垣根涼介 『ワイルド・ソウル』
荒山徹 『十兵衛両断』
川端裕人 『せちやん』
瀬尾まいこ 『図書館の神様』
日明恩 『鎮火報』
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