直木賞のすべて
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第56回

=受賞者=
五木寛之

=候補者=
五木寛之
田中阿里子
津本 陽
河村健太郎
三好 徹
早乙女 貢
陳 舜臣


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 昭和41年/1966年下半期
 (昭和42年/1967年1月23日決定発表/『オール讀物』昭和42年/1967年4月号選評掲載)
選考委員  柴田錬三郎 松本清張 源氏鶏太 海音寺潮五郎 村上元三 今日出海 川口松太郎 水上勉 中山義秀 大佛次郎
選評総行数  47 55 48 61 55 50 27 41 33  
評言 評言 評言 評言 評言 評言 評言 評言 評言 選評なし
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
五木寛之 「蒼ざめた馬を見よ」「GIブルース」 評言 30 13 14 34 13 24 27 26 8    
田中阿里子 『闇の中の対話』 評言 0 5 6 4 6 0 0 0 5    
津本陽 「丘の家」 評言 0 8 4 7 4 0 0 5 11    
河村健太郎 「大きな手」 評言 0 0 3 4 0 0 0 0 0    
三好徹 『風塵地帯』 評言 11 6 10 5 7 11 0 3 3    
早乙女貢 「鬼の骨」 評言 11 4 8 13 4 0 0 3 6    
陳舜臣 『炎に絵を』 評言 0 7 5 13 5 15 0 6 1    
            欠席
書面回答
    欠席
棄権
見方・注意点

このページの選評出典:『オール讀物』昭和42年/1967年4月号
1行当たりの文字数:14字


選考委員柴田錬三郎×各候補作  見方・注意点
新しい風 総行数47 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
五木寛之 全委員 30 「直木賞というものは、やはり、文壇に新しい風を送り込んで来る新人を登場させるのが目的である、と思う。その意味では、五木寛之は、最も、直木賞にふさわしい新人である。このような新人は、幾年に一人も現われるものではない。」
田中阿里子 全委員 0  
津本陽 全委員 0  
河村健太郎 全委員 0  
三好徹 全委員 11 「ストーリイのはこびかたは、堂に入ったものであり、読みはじめたら止められない面白さがある。」「ただ、フレッシュという点で、五木寛之に、一歩をゆずらなければならなかった。」
早乙女貢 全委員 11 「よく調べた材料をみごとにこなしているし、結末も鮮やかである。」「ただ、フレッシュという点で、五木寛之に、一歩をゆずらなければならなかった。」
陳舜臣 全委員 0  
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松本清張
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今日出海
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選考委員松本清張×各候補作  見方・注意点
喜びを共に 総行数55 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
五木寛之 全委員 13 「すでに、この作者の前期の候補作品や、その後に発表された作品などからみて実力十分で、何も云うことはない。」「この作者の新鮮さが今後の文壇に確実な地歩を築くことを疑わない。」
田中阿里子 全委員 5 「ほのぼのとした味はあっても何としても弱い。」
津本陽 全委員 8 「ママさんがかなり描けているのに、ほかの娼婦たちがかすんでいるのは、観察者になっている主人公の甘さのせいである。」
河村健太郎 全委員 0  
三好徹 全委員 6 「この作者のこれまでの一番の作品である。面白い。だが、もう少し構成と筆致に厚みを望みたい。」
早乙女貢 全委員 4 「いい材料だが、料理の仕方を間違えていると思う。後半、話が割れているのは戒心すべし。」
陳舜臣 全委員 7 「日ごろの作者の実力を十分に出し切っていない。この人はもっとうまい作家で、ほかにいい作品が多い。」
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柴田錬三郎
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選考委員源氏鶏太×各候補作  見方・注意点
新鮮な五木氏 総行数48 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
五木寛之 全委員 14 「筋の面白さもさることながら、新鮮でかつ、パンチが利いている。」「直木賞は、久し振りで、会心の新人を得たという気がする。」
田中阿里子 全委員 6 「どうして直木賞候補になったのかわからなかった。寧ろ、芥川賞候補にすべきでなかったろうか。この小説が人の心を打つとすれば、マイナスの面においてである。」
津本陽 全委員 4 「お菊さんという女主人公の異常さがよく描けているが、どこかパンチに欠けている。」
河村健太郎 全委員 3 「小説というよりも、ちょっと気の利いた小品というにとどまっている。」
三好徹 全委員 10 「面白さは無類なのだが、しかし、直木賞となれば多少の文学性がほしい。それに欠けていた。」
早乙女貢 全委員 8 「惜しいという声が多かった。私もこの作者の手腕十分と見た。しかし、文章が硬すぎる。下手というのではないが、もっと柔かくした方がいいのではないだろうか。」
陳舜臣 全委員 5 「この作者には他にもっといい作品がたくさんある筈との声があった。この作品についてだけいえば、構成に非常な無理が感じられた。」
  「予選のとき満票を得たのは、「蒼ざめた馬を見よ」と「風塵地帯」であった。満票が二編もあるというのは珍しい。」
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選考委員海音寺潮五郎×各候補作  見方・注意点
奇道により給うなかれ 総行数61 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
五木寛之 全委員 34 「小説作法も手に入ったものであり、筆力も十分にあると思ったから、一票を投じた。」「不満がないわけではない。小説を作りもの視すぎているように感ぜられることだ。(引用者中略)この作品にドンデン返しがつづいているのは、小説つくりを造花つくりのように考えているようで、ぼくは気に入らないのである。」
田中阿里子 全委員 4 「いずれも面白く読んだ。」
津本陽 全委員 7 「いずれも面白く読んだ。」「お菊さんの描出(引用者中略)に感心した。」
河村健太郎 全委員 4 「いずれも面白く読んだ。」
三好徹 全委員 5 「いずれも面白く読んだ。」
早乙女貢 全委員 13 「この事実を知らない人は信じかねよう。そこのダメおしが不足しているのである。史実を知っている者には食い足りない。」「これはもっと大きなロマンとなり得る話である。」
陳舜臣 全委員 13 「いずれも面白く読んだ。」「陳舜臣君の文章の巧みさには、脱帽せざるを得ない。」
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選考委員村上元三×各候補作  見方・注意点
実力ある新人を 総行数55 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
五木寛之 全委員 13 「面白かったし、久しぶりに満場一致で授賞と決った。」「適当にあまさもあるが、贋者のミハイロフスキイが隣の部屋にいるというあたりから、背負投を食わされたような読後感が残る。しかし、この作者のこれからに楽しみが持てる。」
田中阿里子 全委員 6 「登場するのがどれも不愉快な男女ばかりで、人間関係も狭すぎる。」
津本陽 全委員 4 「お菊という女がもっと描けていれば面白いのに、わたしという人間が無性格なので損をしている。」
河村健太郎 全委員 0  
三好徹 全委員 7 「日本のスパイ小説の中でも、これはいい作品なのであろうが、やはり全体にわたっての伏線の張り方が脆いし、読み終ってからずいぶん無理を感ずる。」
早乙女貢 全委員 4 「せっかく辻村庫太の事件を材料にしながら、モヨという女の話に幅をとりすぎて、分裂している。」
陳舜臣 全委員 5 「この人にはもっといい短篇があるのに、この作品は骨組が弱くて、最後の謎解きになってから失望する。」
  「直木賞の場合、続けて二回、三回と候補になってから決定作品が登場する、という出かたをしてくれたほうが、銓衡をするほうも安心出来る。」
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今日出海
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選考委員今日出海×各候補作  見方・注意点
選考所感 総行数50 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
五木寛之 全委員 24 「氏の作品が俎上にのぼると誰の反対論もなく、満場一致で、「蒼ざめた馬を見よ」を授賞作品と決定した。」「確かに戦後派のドライな想像力とテンポは氏の特色だろうが、才筆に任せて乱作をしなければ、もっと伸びて、愈々特異の境地を開拓する人だろう。」
田中阿里子 全委員 0  
津本陽 全委員 0  
河村健太郎 全委員 0  
三好徹 全委員 11 「その質量ともに力作の名に恥じない。」「しかし、フレミングにしても解決のたわいなさ、つくりごとが目立つように、三好氏の解決も呆気ない。」
早乙女貢 全委員 0  
陳舜臣 全委員 15 「力作の割に感銘が薄かった。氏の筆力からいえば、もっと立派な作品が既にあったし、これからも出来る人だ。」
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村上元三
川口松太郎
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選考委員川口松太郎×各候補作  見方・注意点
線の太さ 総行数27 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
五木寛之 全委員 27 「その筆力はなみなみならぬ才能であり、実人生の苦労を積んだ人に思え、直木賞作家らしい線の太さが感じられてたのもしい。」
田中阿里子 全委員 0  
津本陽 全委員 0  
河村健太郎 全委員 0  
三好徹 全委員 0  
早乙女貢 全委員 0  
陳舜臣 全委員 0  
  「風邪で委員会へ出席する事が出来ず、(引用者中略)欠席して書類推薦をすると、落ちる例が多いので気にしていたが、今回は希望通りで嬉しかった。」
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他の選考委員
柴田錬三郎
松本清張
源氏鶏太
海音寺潮五郎
村上元三
今日出海
水上勉
中山義秀
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選考委員水上勉×各候補作  見方・注意点
沈潜した秀作を 総行数41 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
五木寛之 全委員 26 「私も氏の受賞は当然と思う。しかし、もう一つの候補作「GIブルース」は感心しなかった。」「たしかに、心を打つかということになると、いささかの不満は私にもあった。」「しかし、この作家はもはや脂ののり切った感じである。」
田中阿里子 全委員 0  
津本陽 全委員 5 「なるほど心をうつところがあるにしても、いささかつっこみが足りないし、主人公もいい子になっている。」
河村健太郎 全委員 0  
三好徹 全委員 3 「的確な描写でおもしろくよんだが、後半で失望した。」
早乙女貢 全委員 3 「構成に難があったが、事件としてはおもしろく、」
陳舜臣 全委員 6 「私にはところどころ説明不足のようなのが気になった。話が都合よく出来すぎているせいだろうか。」
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海音寺潮五郎
村上元三
今日出海
川口松太郎
中山義秀
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選考委員中山義秀×各候補作  見方・注意点
妄評 総行数33 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
五木寛之 全委員 8 「面白かった。五彩の花火を観るようで、消えた後残るものはない。きらびやかな才能は、人を眩惑させるが、底浅いはかなさに魅力のあるうちが花である。」
田中阿里子 全委員 5 「達者な筆致だが、題名どおりいかにも暗く、読むに骨がおれ楽しくなかった。こういう作者の態度に、私は疑問をもつ。」
津本陽 全委員 11 「これだけに私は、文学性のある一種の流露感をくみとった。不自然な作為を、ことさらに強調していないのがよい。」「その将来の探求と発展に私は期待をよせている。」
河村健太郎 全委員 0  
三好徹 全委員 3 「虚構の手ぎわが、かえって弱点となっている感じだ。」
早乙女貢 全委員 6 「私は何かいたらぬ、惜しいものを感じた。」「作品のモチーフが分裂、低迷していて、効果を減殺している。」
陳舜臣 全委員 1 「趣向にすぎ、」
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他の選考委員
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今日出海
川口松太郎
水上勉
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五木寛之「蒼ざめた馬を見よ」「GIブルース」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
柴田錬三郎 全候補 30 「直木賞というものは、やはり、文壇に新しい風を送り込んで来る新人を登場させるのが目的である、と思う。その意味では、五木寛之は、最も、直木賞にふさわしい新人である。このような新人は、幾年に一人も現われるものではない。」
松本清張 全候補 13 「すでに、この作者の前期の候補作品や、その後に発表された作品などからみて実力十分で、何も云うことはない。」「この作者の新鮮さが今後の文壇に確実な地歩を築くことを疑わない。」
源氏鶏太 全候補 14 「筋の面白さもさることながら、新鮮でかつ、パンチが利いている。」「直木賞は、久し振りで、会心の新人を得たという気がする。」
海音寺潮五郎 全候補 34 「小説作法も手に入ったものであり、筆力も十分にあると思ったから、一票を投じた。」「不満がないわけではない。小説を作りもの視すぎているように感ぜられることだ。(引用者中略)この作品にドンデン返しがつづいているのは、小説つくりを造花つくりのように考えているようで、ぼくは気に入らないのである。」
村上元三 全候補 13 「面白かったし、久しぶりに満場一致で授賞と決った。」「適当にあまさもあるが、贋者のミハイロフスキイが隣の部屋にいるというあたりから、背負投を食わされたような読後感が残る。しかし、この作者のこれからに楽しみが持てる。」
今日出海 全候補 24 「氏の作品が俎上にのぼると誰の反対論もなく、満場一致で、「蒼ざめた馬を見よ」を授賞作品と決定した。」「確かに戦後派のドライな想像力とテンポは氏の特色だろうが、才筆に任せて乱作をしなければ、もっと伸びて、愈々特異の境地を開拓する人だろう。」
川口松太郎 全候補 27 「その筆力はなみなみならぬ才能であり、実人生の苦労を積んだ人に思え、直木賞作家らしい線の太さが感じられてたのもしい。」
水上勉 全候補 26 「私も氏の受賞は当然と思う。しかし、もう一つの候補作「GIブルース」は感心しなかった。」「たしかに、心を打つかということになると、いささかの不満は私にもあった。」「しかし、この作家はもはや脂ののり切った感じである。」
中山義秀 全候補 8 「面白かった。五彩の花火を観るようで、消えた後残るものはない。きらびやかな才能は、人を眩惑させるが、底浅いはかなさに魅力のあるうちが花である。」
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他の候補作
田中阿里子 『闇の中の対話』
津本陽 「丘の家」
河村健太郎 「大きな手」
三好徹 『風塵地帯』
早乙女貢 「鬼の骨」
陳舜臣 『炎に絵を』
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田中阿里子『闇の中の対話』×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
柴田錬三郎 全候補 0  
松本清張 全候補 5 「ほのぼのとした味はあっても何としても弱い。」
源氏鶏太 全候補 6 「どうして直木賞候補になったのかわからなかった。寧ろ、芥川賞候補にすべきでなかったろうか。この小説が人の心を打つとすれば、マイナスの面においてである。」
海音寺潮五郎 全候補 4 「いずれも面白く読んだ。」
村上元三 全候補 6 「登場するのがどれも不愉快な男女ばかりで、人間関係も狭すぎる。」
今日出海 全候補 0  
川口松太郎 全候補 0  
水上勉 全候補 0  
中山義秀 全候補 5 「達者な筆致だが、題名どおりいかにも暗く、読むに骨がおれ楽しくなかった。こういう作者の態度に、私は疑問をもつ。」
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他の候補作
五木寛之 「蒼ざめた馬を見よ」「GIブルース」
津本陽 「丘の家」
河村健太郎 「大きな手」
三好徹 『風塵地帯』
早乙女貢 「鬼の骨」
陳舜臣 『炎に絵を』
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津本陽「丘の家」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
柴田錬三郎 全候補 0  
松本清張 全候補 8 「ママさんがかなり描けているのに、ほかの娼婦たちがかすんでいるのは、観察者になっている主人公の甘さのせいである。」
源氏鶏太 全候補 4 「お菊さんという女主人公の異常さがよく描けているが、どこかパンチに欠けている。」
海音寺潮五郎 全候補 7 「いずれも面白く読んだ。」「お菊さんの描出(引用者中略)に感心した。」
村上元三 全候補 4 「お菊という女がもっと描けていれば面白いのに、わたしという人間が無性格なので損をしている。」
今日出海 全候補 0  
川口松太郎 全候補 0  
水上勉 全候補 5 「なるほど心をうつところがあるにしても、いささかつっこみが足りないし、主人公もいい子になっている。」
中山義秀 全候補 11 「これだけに私は、文学性のある一種の流露感をくみとった。不自然な作為を、ことさらに強調していないのがよい。」「その将来の探求と発展に私は期待をよせている。」
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他の候補作
五木寛之 「蒼ざめた馬を見よ」「GIブルース」
田中阿里子 『闇の中の対話』
河村健太郎 「大きな手」
三好徹 『風塵地帯』
早乙女貢 「鬼の骨」
陳舜臣 『炎に絵を』
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河村健太郎「大きな手」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
柴田錬三郎 全候補 0  
松本清張 全候補 0  
源氏鶏太 全候補 3 「小説というよりも、ちょっと気の利いた小品というにとどまっている。」
海音寺潮五郎 全候補 4 「いずれも面白く読んだ。」
村上元三 全候補 0  
今日出海 全候補 0  
川口松太郎 全候補 0  
水上勉 全候補 0  
中山義秀 全候補 0  
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他の候補作
五木寛之 「蒼ざめた馬を見よ」「GIブルース」
田中阿里子 『闇の中の対話』
津本陽 「丘の家」
三好徹 『風塵地帯』
早乙女貢 「鬼の骨」
陳舜臣 『炎に絵を』
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三好徹『風塵地帯』×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
柴田錬三郎 全候補 11 「ストーリイのはこびかたは、堂に入ったものであり、読みはじめたら止められない面白さがある。」「ただ、フレッシュという点で、五木寛之に、一歩をゆずらなければならなかった。」
松本清張 全候補 6 「この作者のこれまでの一番の作品である。面白い。だが、もう少し構成と筆致に厚みを望みたい。」
源氏鶏太 全候補 10 「面白さは無類なのだが、しかし、直木賞となれば多少の文学性がほしい。それに欠けていた。」
海音寺潮五郎 全候補 5 「いずれも面白く読んだ。」
村上元三 全候補 7 「日本のスパイ小説の中でも、これはいい作品なのであろうが、やはり全体にわたっての伏線の張り方が脆いし、読み終ってからずいぶん無理を感ずる。」
今日出海 全候補 11 「その質量ともに力作の名に恥じない。」「しかし、フレミングにしても解決のたわいなさ、つくりごとが目立つように、三好氏の解決も呆気ない。」
川口松太郎 全候補 0  
水上勉 全候補 3 「的確な描写でおもしろくよんだが、後半で失望した。」
中山義秀 全候補 3 「虚構の手ぎわが、かえって弱点となっている感じだ。」
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他の候補作
五木寛之 「蒼ざめた馬を見よ」「GIブルース」
田中阿里子 『闇の中の対話』
津本陽 「丘の家」
河村健太郎 「大きな手」
早乙女貢 「鬼の骨」
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早乙女貢「鬼の骨」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
柴田錬三郎 全候補 11 「よく調べた材料をみごとにこなしているし、結末も鮮やかである。」「ただ、フレッシュという点で、五木寛之に、一歩をゆずらなければならなかった。」
松本清張 全候補 4 「いい材料だが、料理の仕方を間違えていると思う。後半、話が割れているのは戒心すべし。」
源氏鶏太 全候補 8 「惜しいという声が多かった。私もこの作者の手腕十分と見た。しかし、文章が硬すぎる。下手というのではないが、もっと柔かくした方がいいのではないだろうか。」
海音寺潮五郎 全候補 13 「この事実を知らない人は信じかねよう。そこのダメおしが不足しているのである。史実を知っている者には食い足りない。」「これはもっと大きなロマンとなり得る話である。」
村上元三 全候補 4 「せっかく辻村庫太の事件を材料にしながら、モヨという女の話に幅をとりすぎて、分裂している。」
今日出海 全候補 0  
川口松太郎 全候補 0  
水上勉 全候補 3 「構成に難があったが、事件としてはおもしろく、」
中山義秀 全候補 6 「私は何かいたらぬ、惜しいものを感じた。」「作品のモチーフが分裂、低迷していて、効果を減殺している。」
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他の候補作
五木寛之 「蒼ざめた馬を見よ」「GIブルース」
田中阿里子 『闇の中の対話』
津本陽 「丘の家」
河村健太郎 「大きな手」
三好徹 『風塵地帯』
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陳舜臣『炎に絵を』×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
柴田錬三郎 全候補 0  
松本清張 全候補 7 「日ごろの作者の実力を十分に出し切っていない。この人はもっとうまい作家で、ほかにいい作品が多い。」
源氏鶏太 全候補 5 「この作者には他にもっといい作品がたくさんある筈との声があった。この作品についてだけいえば、構成に非常な無理が感じられた。」
海音寺潮五郎 全候補 13 「いずれも面白く読んだ。」「陳舜臣君の文章の巧みさには、脱帽せざるを得ない。」
村上元三 全候補 5 「この人にはもっといい短篇があるのに、この作品は骨組が弱くて、最後の謎解きになってから失望する。」
今日出海 全候補 15 「力作の割に感銘が薄かった。氏の筆力からいえば、もっと立派な作品が既にあったし、これからも出来る人だ。」
川口松太郎 全候補 0  
水上勉 全候補 6 「私にはところどころ説明不足のようなのが気になった。話が都合よく出来すぎているせいだろうか。」
中山義秀 全候補 1 「趣向にすぎ、」
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他の候補作
五木寛之 「蒼ざめた馬を見よ」「GIブルース」
田中阿里子 『闇の中の対話』
津本陽 「丘の家」
河村健太郎 「大きな手」
三好徹 『風塵地帯』
早乙女貢 「鬼の骨」
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