直木賞のすべて
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第43回

=受賞者=
池波正太郎

=候補者=
木本正次
左舘秀之助
北川荘平
水上 勉
小泉 譲
佐野 洋
葉山修平
黒岩重吾
碧川浩一


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 昭和35年/1960年上半期
 (昭和35年/1960年7月19日決定発表/『オール讀物』昭和35年/1960年10月号選評掲載)
選考委員  源氏鶏太 小島政二郎 川口松太郎 木々高太郎 大佛次郎 村上元三 吉川英治 海音寺潮五郎 中山義秀
選評総行数  50 55 40 46 48 50 75 49 37
評言 評言 評言 評言 評言 評言 評言 評言 評言
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
池波正太郎 「錯乱」 評言 4 24 40 10 5 6 24 49 0
木本正次 「刀塚」 評言 3 7 0 0 0 4 8 0 0
左舘秀之助 「木石抄」 評言 0 4 0 6 0 0 6 0 0
北川荘平 「企業の伝説」 評言 11 0 0 0 12 4 2 0 0
水上勉 『海の牙』『耳』 評言 4 2 0 4 12 14 14 0 3
小泉譲 『小説 天皇裕仁』 評言 5 0 0 0 0 4 6 0 6
佐野洋 『透明な暗殺』 評言 6 0 0 4 0 14 3 0 0
葉山修平 「日本いそっぷ噺」 評言 5 3 0 13 17 4 13 0 0
黒岩重吾 『休日の断崖』 評言 12 15 0 9 14 13 3 0 3
碧川浩一 『美の盗賊』 評言 0 0 0 4 0 0 0 0 0
                 
見方・注意点

このページの選評出典:『オール讀物』昭和35年/1960年10月号
1行当たりの文字数:14字


選考委員源氏鶏太×各候補作  見方・注意点
黒岩氏を推す 総行数50 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
池波正太郎 全委員 4 「この人の過去に、もっといい作品があった。一種の努力賞であろう。」
木本正次 全委員 3 「すこし力み過ぎて、形式的であるところに難がある。」
左舘秀之助 全委員 0  
北川荘平 全委員 11 「一種のサラリーマン小説であり、同じくサラリーマン小説を書く私が面白かったのだが、他の選者には面白くなかったようだ。」
水上勉 全委員 4 「その社会性の扱い方と推理性との間に隙間があるのではなかろうか。」
小泉譲 全委員 5 「その努力と構成の妙に頭をさげた。しかし、こういう小説を授賞作品とするには、いろいろの問題が残るようだ。」
佐野洋 全委員 6 「私には面白かったのだ。その面白さとは、推理小説でありながら、すうっと入っていけるところにあったのだが、賛成者がすくなかった。」
葉山修平 全委員 5 「あるいはいちばんうまかったのかもわからないが、うまいだけに終っているような気がした。」
黒岩重吾 全委員 12 「いちばんよかったように思う。」「登場人物の一人一人が魅力あるように描かれていて、推理小説でありながら再読に値いする。伏線の張り方も見事だし、殺人の必然性も感じられる。」
碧川浩一 全委員 0  
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他の選考委員
小島政二郎
川口松太郎
木々高太郎
大佛次郎
村上元三
吉川英治
海音寺潮五郎
中山義秀
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選考委員小島政二郎×各候補作  見方・注意点
作者の執念 総行数55 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
池波正太郎 全委員 24 「入れ替り立ち替り真田家に取ッ付いて離れなかったこの作者の執念を私は徒や疎かに思いたくない。」「当然小説以外の物――例えば、戯曲などに手を出さずに、小説ばかりに専念してもらいたい。」
木本正次 全委員 7 「社長立海壮太郎がよく書けている。」「「刀塚」なんかへ筆がそれた作者の意図が私には分らない。」
左舘秀之助 全委員 4 「変に佶屈で、人間に血が通ってこず、読みづらかった。最後に至って生彩を生じ、面白かった。」
北川荘平 全委員 0  
水上勉 全委員 2 「「海の牙」は、前の「霧と影」と同工異曲で、しかも劣っている。」
小泉譲 全委員 0  
佐野洋 全委員 0  
葉山修平 全委員 3 「最後が惜しい。あすこで、リアルが消し飛んでしまった。」
黒岩重吾 全委員 15 「この小説は珍しく人間を書こうとしている点、面白かった。」「「休日の断崖」をも推薦したが、二作は許されず、この方は遠慮した。」
碧川浩一 全委員 0  
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他の選考委員
源氏鶏太
川口松太郎
木々高太郎
大佛次郎
村上元三
吉川英治
海音寺潮五郎
中山義秀
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選考委員川口松太郎×各候補作  見方・注意点
池波君について 総行数40 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
池波正太郎 全委員 40 「大衆小説の本道にしがみついて喰い下る執拗な態度には消えて行かない作家と思う安心感があった。」「彼に直木賞を与えれば作家的自信を生み、大成する機会を与え、傑作を作り出す機縁になると私は信ずる。」
木本正次 全委員 0  
左舘秀之助 全委員 0  
北川荘平 全委員 0  
水上勉 全委員 0  
小泉譲 全委員 0  
佐野洋 全委員 0  
葉山修平 全委員 0  
黒岩重吾 全委員 0  
碧川浩一 全委員 0  
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源氏鶏太
小島政二郎
木々高太郎
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村上元三
吉川英治
海音寺潮五郎
中山義秀
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選考委員木々高太郎×各候補作  見方・注意点
努力賞では不満 総行数46 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
池波正太郎 全委員 10 「今回の作品「錯乱」が必ずしもよい作とは思わないので、努力賞の形になったのは不満である。」
木本正次 全委員 0  
左舘秀之助 全委員 6 「この作だけだとかなり専門に明るい人々は書けると思うが、この作者の第二作も別のテーマでこの位にゆけば見込み十分である。」
北川荘平 全委員 0  
水上勉 全委員 4 「いずれも推理畑であるが、もう一二歩というところ。」
小泉譲 全委員 0  
佐野洋 全委員 4 「いずれも推理畑であるが、もう一二歩というところ。」
葉山修平 全委員 13 「如何にもワイセツである。」「やむなく除外したが、この作者を是非見守り度い。」
黒岩重吾 全委員 9 「これは探偵小説としても、よみものとしても上乗、源氏鶏太が最後迄この作を主張したことは、僕にとっては新しく源氏君を見直させた。」
碧川浩一 全委員 4 「いずれも推理畑であるが、もう一二歩というところ。」
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源氏鶏太
小島政二郎
川口松太郎
大佛次郎
村上元三
吉川英治
海音寺潮五郎
中山義秀
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選考委員大佛次郎×各候補作  見方・注意点
豹変記 総行数48 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
池波正太郎 全委員 5 「「錯乱」にも不満は残るが、質実な努力を重ねて来たのを買いたい。」
木本正次 全委員 0  
左舘秀之助 全委員 0  
北川荘平 全委員 12 「ドライな面白さを勇ましく直木賞にしたく願った。」「材料の清鮮さである。他の材料を与えたらこの作家がどう書くか見たい。」
水上勉 全委員 12 「推理小説は作り物だろうが、作ったものと読者が感じないような作品が出来てきたら、私は歓迎したい。」
小泉譲 全委員 0  
佐野洋 全委員 0  
葉山修平 全委員 17 「人間もよく描けているし何よりも生命で充実していた。」「同人雑誌以外には発表され得ない社会的障礙がある、現代では、直木賞のみならず他の賞の場合も失格するだろう。残念だが目をつぶることに成る。」
黒岩重吾 全委員 14 「推理小説は作り物だろうが、作ったものと読者が感じないような作品が出来てきたら、私は歓迎したい。」
碧川浩一 全委員 0  
  「今度は、ないと私は決めた。」
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村上元三
吉川英治
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選考委員村上元三×各候補作  見方・注意点
推理小説への疑問 総行数50 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
池波正太郎 全委員 6 「整理が足りなかったし、真田信之という人物を主人公に書くべきだったと思うが、これまで五回も直木賞候補になった実力は、受賞に値する。」
木本正次 全委員 4 「材料に頼りすぎている感じがする。小説を書くことを第一に考えてほしい。」
左舘秀之助 全委員 0  
北川荘平 全委員 4 「材料が面白いのに、なんとも難解な文章で、やり切れない感じがした。」
水上勉 全委員 14 「現代小説として正面から取り組むべき材料を扱っていながら、推理小説の形をとった為に、どっちつかずの感じの作品になっている。」
小泉譲 全委員 4 「天皇を描いている部分が月並だし、ほかの材料でもっとよい作品が書ける人だと思う。」
佐野洋 全委員 14 「現代小説として正面から取り組むべき材料を扱っていながら、推理小説の形をとった為に、どっちつかずの感じの作品になっている。」
葉山修平 全委員 4 「うまい、といえるのは葉山修平氏の「日本いそっぷ噺」だが、ほかの材料を扱った作品に期待したい。」
黒岩重吾 全委員 13 「現代小説として正面から取り組むべき材料を扱っていながら、推理小説の形をとった為に、どっちつかずの感じの作品になっている。」
碧川浩一 全委員 0  
  「わたしは推理小説が好きで、乱読しているほうだが、このごろの推理小説の傾向については、いささか疑問を持っている。(引用者中略)なぜこういう形式をとったのか、と考えさせられる作品がいくつもあった。」
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他の選考委員
源氏鶏太
小島政二郎
川口松太郎
木々高太郎
大佛次郎
吉川英治
海音寺潮五郎
中山義秀
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選考委員吉川英治×各候補作  見方・注意点
自愛を祈る 総行数75 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
池波正太郎 全委員 24 「このまとめ方の中に無理があり上手過ぎるきらいがありいくらでも短所をあげればあげられる。自重していただきたい。」「せっかくな才を余り才走らず周囲の重宝にばかりならず大切につかってもらいたい。」
木本正次 全委員 8 「一おう読ませながら何か足りない。この何かは氏自身大いに反省してみる必要があると思う。」
左舘秀之助 全委員 6 「小説としての構成ではかつての平岩弓枝氏の“鑿師”に遠くおよばないものである。」
北川荘平 全委員 2 「私にはなぜか読みづらかった。」
水上勉 全委員 14 「水上氏の挑んでいる社会小説的な作家眼とそのいやみのない筆のタッチに心をひかれる。」
小泉譲 全委員 6 「そのけなげさをほめてよい。」「けれどとてもこれほどな大材料とはまだ取組めてもいないかたちである。」
佐野洋 全委員 3 「(引用者注:「透明な暗殺」「海の牙」「耳」「休日の断崖」は)どれともいえない個性をもっている」
葉山修平 全委員 13 「文章が上手である。構成もいい。」「私はこんどの全作品中の首位に推してもいいほどにこれは高く評価していた。」「作品の可否とはべつに直木賞として挙げ難い危惧があった。」
黒岩重吾 全委員 3 「(引用者注:「透明な暗殺」「海の牙」「耳」「休日の断崖」は)どれともいえない個性をもっている」
碧川浩一 全委員 0  
  「有力な候補線上に推理小説のどれも若々しい意欲をもった作家たちが肩をならべていたことがこんどの選考ではいちばん目だった特徴であった。」
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他の選考委員
源氏鶏太
小島政二郎
川口松太郎
木々高太郎
大佛次郎
村上元三
海音寺潮五郎
中山義秀
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選考委員海音寺潮五郎×各候補作  見方・注意点
「錯乱」について 総行数49 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
池波正太郎 全委員 49 「作者はリアルに書こうリアルに書こうと努力しているが、この話ではどう力んでもどうにもならないと、ぼくは見た。」「やたらに話の変化をもとめているところに、文章力の弱さ、気魄の不足があると見た。」「今のところ、ぼくはこの人の小説家としての才能を買っていない。」
木本正次 全委員 0  
左舘秀之助 全委員 0  
北川荘平 全委員 0  
水上勉 全委員 0  
小泉譲 全委員 0  
佐野洋 全委員 0  
葉山修平 全委員 0  
黒岩重吾 全委員 0  
碧川浩一 全委員 0  
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他の選考委員
源氏鶏太
小島政二郎
川口松太郎
木々高太郎
大佛次郎
村上元三
吉川英治
中山義秀
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選考委員中山義秀×各候補作  見方・注意点
直木賞の性格 総行数37 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
池波正太郎 全委員 0  
木本正次 全委員 0  
左舘秀之助 全委員 0  
北川荘平 全委員 0  
水上勉 全委員 3 「面白かった。しかし、それだけのことであった。」
小泉譲 全委員 6 「まじめさには、好意がもてた。傀儡とされた権威者の悲劇、これは興味ある題材であり、追及されてよい問題だと思うが、荷がかちすぎるとよろめくことになる。」
佐野洋 全委員 0  
葉山修平 全委員 0  
黒岩重吾 全委員 3 「面白かった。しかし、それだけのことであった。」
碧川浩一 全委員 0  
  「読んでとくした作品はなかったし、すがすがしい感じもえられなかった。混濁した読後感や不自然な印象をあたえるのは、作品の罪悪だと思う。」
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他の選考委員
源氏鶏太
小島政二郎
川口松太郎
木々高太郎
大佛次郎
村上元三
吉川英治
海音寺潮五郎
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池波正太郎「錯乱」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太 全候補 4 「この人の過去に、もっといい作品があった。一種の努力賞であろう。」
小島政二郎 全候補 24 「入れ替り立ち替り真田家に取ッ付いて離れなかったこの作者の執念を私は徒や疎かに思いたくない。」「当然小説以外の物――例えば、戯曲などに手を出さずに、小説ばかりに専念してもらいたい。」
川口松太郎 全候補 40 「大衆小説の本道にしがみついて喰い下る執拗な態度には消えて行かない作家と思う安心感があった。」「彼に直木賞を与えれば作家的自信を生み、大成する機会を与え、傑作を作り出す機縁になると私は信ずる。」
木々高太郎 全候補 10 「今回の作品「錯乱」が必ずしもよい作とは思わないので、努力賞の形になったのは不満である。」
大佛次郎 全候補 5 「「錯乱」にも不満は残るが、質実な努力を重ねて来たのを買いたい。」
村上元三 全候補 6 「整理が足りなかったし、真田信之という人物を主人公に書くべきだったと思うが、これまで五回も直木賞候補になった実力は、受賞に値する。」
吉川英治 全候補 24 「このまとめ方の中に無理があり上手過ぎるきらいがありいくらでも短所をあげればあげられる。自重していただきたい。」「せっかくな才を余り才走らず周囲の重宝にばかりならず大切につかってもらいたい。」
海音寺潮五郎 全候補 49 「作者はリアルに書こうリアルに書こうと努力しているが、この話ではどう力んでもどうにもならないと、ぼくは見た。」「やたらに話の変化をもとめているところに、文章力の弱さ、気魄の不足があると見た。」「今のところ、ぼくはこの人の小説家としての才能を買っていない。」
中山義秀 全候補 0  
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他の候補作
木本正次 「刀塚」
左舘秀之助 「木石抄」
北川荘平 「企業の伝説」
水上勉 『海の牙』『耳』
小泉譲 『小説 天皇裕仁』
佐野洋 『透明な暗殺』
葉山修平 「日本いそっぷ噺」
黒岩重吾 『休日の断崖』
碧川浩一 『美の盗賊』
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木本正次「刀塚」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太 全候補 3 「すこし力み過ぎて、形式的であるところに難がある。」
小島政二郎 全候補 7 「社長立海壮太郎がよく書けている。」「「刀塚」なんかへ筆がそれた作者の意図が私には分らない。」
川口松太郎 全候補 0  
木々高太郎 全候補 0  
大佛次郎 全候補 0  
村上元三 全候補 4 「材料に頼りすぎている感じがする。小説を書くことを第一に考えてほしい。」
吉川英治 全候補 8 「一おう読ませながら何か足りない。この何かは氏自身大いに反省してみる必要があると思う。」
海音寺潮五郎 全候補 0  
中山義秀 全候補 0  
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他の候補作
池波正太郎 「錯乱」
左舘秀之助 「木石抄」
北川荘平 「企業の伝説」
水上勉 『海の牙』『耳』
小泉譲 『小説 天皇裕仁』
佐野洋 『透明な暗殺』
葉山修平 「日本いそっぷ噺」
黒岩重吾 『休日の断崖』
碧川浩一 『美の盗賊』
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左舘秀之助「木石抄」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太 全候補 0  
小島政二郎 全候補 4 「変に佶屈で、人間に血が通ってこず、読みづらかった。最後に至って生彩を生じ、面白かった。」
川口松太郎 全候補 0  
木々高太郎 全候補 6 「この作だけだとかなり専門に明るい人々は書けると思うが、この作者の第二作も別のテーマでこの位にゆけば見込み十分である。」
大佛次郎 全候補 0  
村上元三 全候補 0  
吉川英治 全候補 6 「小説としての構成ではかつての平岩弓枝氏の“鑿師”に遠くおよばないものである。」
海音寺潮五郎 全候補 0  
中山義秀 全候補 0  
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他の候補作
池波正太郎 「錯乱」
木本正次 「刀塚」
北川荘平 「企業の伝説」
水上勉 『海の牙』『耳』
小泉譲 『小説 天皇裕仁』
佐野洋 『透明な暗殺』
葉山修平 「日本いそっぷ噺」
黒岩重吾 『休日の断崖』
碧川浩一 『美の盗賊』
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北川荘平「企業の伝説」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太 全候補 11 「一種のサラリーマン小説であり、同じくサラリーマン小説を書く私が面白かったのだが、他の選者には面白くなかったようだ。」
小島政二郎 全候補 0  
川口松太郎 全候補 0  
木々高太郎 全候補 0  
大佛次郎 全候補 12 「ドライな面白さを勇ましく直木賞にしたく願った。」「材料の清鮮さである。他の材料を与えたらこの作家がどう書くか見たい。」
村上元三 全候補 4 「材料が面白いのに、なんとも難解な文章で、やり切れない感じがした。」
吉川英治 全候補 2 「私にはなぜか読みづらかった。」
海音寺潮五郎 全候補 0  
中山義秀 全候補 0  
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水上勉 『海の牙』『耳』
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佐野洋 『透明な暗殺』
葉山修平 「日本いそっぷ噺」
黒岩重吾 『休日の断崖』
碧川浩一 『美の盗賊』
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水上勉『海の牙』『耳』×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太 全候補 4 「その社会性の扱い方と推理性との間に隙間があるのではなかろうか。」
小島政二郎 全候補 2 「「海の牙」は、前の「霧と影」と同工異曲で、しかも劣っている。」
川口松太郎 全候補 0  
木々高太郎 全候補 4 「いずれも推理畑であるが、もう一二歩というところ。」
大佛次郎 全候補 12 「推理小説は作り物だろうが、作ったものと読者が感じないような作品が出来てきたら、私は歓迎したい。」
村上元三 全候補 14 「現代小説として正面から取り組むべき材料を扱っていながら、推理小説の形をとった為に、どっちつかずの感じの作品になっている。」
吉川英治 全候補 14 「水上氏の挑んでいる社会小説的な作家眼とそのいやみのない筆のタッチに心をひかれる。」
海音寺潮五郎 全候補 0  
中山義秀 全候補 3 「面白かった。しかし、それだけのことであった。」
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他の候補作
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小泉譲『小説 天皇裕仁』×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太 全候補 5 「その努力と構成の妙に頭をさげた。しかし、こういう小説を授賞作品とするには、いろいろの問題が残るようだ。」
小島政二郎 全候補 0  
川口松太郎 全候補 0  
木々高太郎 全候補 0  
大佛次郎 全候補 0  
村上元三 全候補 4 「天皇を描いている部分が月並だし、ほかの材料でもっとよい作品が書ける人だと思う。」
吉川英治 全候補 6 「そのけなげさをほめてよい。」「けれどとてもこれほどな大材料とはまだ取組めてもいないかたちである。」
海音寺潮五郎 全候補 0  
中山義秀 全候補 6 「まじめさには、好意がもてた。傀儡とされた権威者の悲劇、これは興味ある題材であり、追及されてよい問題だと思うが、荷がかちすぎるとよろめくことになる。」
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他の候補作
池波正太郎 「錯乱」
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左舘秀之助 「木石抄」
北川荘平 「企業の伝説」
水上勉 『海の牙』『耳』
佐野洋 『透明な暗殺』
葉山修平 「日本いそっぷ噺」
黒岩重吾 『休日の断崖』
碧川浩一 『美の盗賊』
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佐野洋『透明な暗殺』×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太