直木賞のすべて
直木賞のすべて

第34回

=受賞者=
新田次郎
邱 永漢

=候補者=
今 官一
棟田 博
片山昌造
八匠衆一
野村敏雄


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 昭和30年/1955年下半期
 (昭和31年/1956年1月23日決定発表/『オール讀物』昭和31年/1956年4月号選評掲載)
選考委員  永井龍男 小島政二郎 大佛次郎 川口松太郎 井伏鱒二 村上元三 吉川英治 木々高太郎
選評総行数  50 10 27 25 35 49 100 99
評言 評言 評言 評言 評言 評言 評言 評言
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
新田次郎 『強力伝』 評言 15 0 1 14 16 20 24 5
邱永漢 「香港」 評言 22 0 13 11 8 16 27 5
今官一 「銀簪」 評言 12 0 3 0 17 8 10 9
棟田博 「サイパンから来た列車」 評言 0 0 0 0 0 15 36 8
片山昌造 「戦争記」 評言 0 0 10 0 0 3 0 9
八匠衆一 「未決囚」 評言 0 0 0 0 0 6 7 7
野村敏雄 「老眼鏡と土性骨」 評言 0 0 0 0 0 6 0 8
        欠席
書面回答
  欠席
書面回答
 
見方・注意点

このページの選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和31年/1956年4月号)
1行当たりの文字数:15字


選考委員永井龍男×各候補作  見方・注意点
選評 総行数50 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
新田次郎 全委員 15 「文章はゴツく、読みづらい個所はあったが、作品の印象は鮮明だった。」「「凍傷」が一番感銘が深かった。」
邱永漢 全委員 22 「前回の候補作「濁水渓」に比較すると、作者ははるかに腕を上げたのである。」「飛ばして読んでもよいような数個所が、すぐれた全篇を通じて後まで気になった。」
今官一 全委員 12 「凝りに凝った作品で、殆んど完璧に近い出来栄えである。」「構成の上にも、綿密な用意と改稿が、数度にわたって重ねられたことは確実であろう。」
棟田博 全委員 0  
片山昌造 全委員 0  
八匠衆一 全委員 0  
野村敏雄 全委員 0  
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小島政二郎
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選考委員小島政二郎×各候補作  見方・注意点
受賞作なし 総行数10 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
新田次郎 全委員 0  
邱永漢 全委員 0  
今官一 全委員 0  
棟田博 全委員 0  
片山昌造 全委員 0  
八匠衆一 全委員 0  
野村敏雄 全委員 0  
  「私はどの作品からも、いゝ作品を読んだ時の興奮を少しも覚えなかった。だから、今回の受賞作品なしと云う寂しみをいだきながら出席した。」
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選考委員大佛次郎×各候補作  見方・注意点
読みごたえあり 総行数27 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
新田次郎 全委員 1 「授賞には異議なし。」
邱永漢 全委員 13 「日本の小説にはない神経の太い人間ばかり出て来るのが興味があった。」「島国の民、半島の人間が持たぬ伸々とした素質があるように感じ、向後の作品に期待したい、と思った。」
今官一 全委員 3 「「銀簪」の高踏的な調子もそれ(引用者注:直木賞の問題とし難いこと)であった。文体が、読者を近附きにくゝしているのである。」
棟田博 全委員 0  
片山昌造 全委員 10 「惜しいが、これは真面目一途で文学にはなるが小説らしさが薄く、直木賞の問題とし難い。」
八匠衆一 全委員 0  
野村敏雄 全委員 0  
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選考委員川口松太郎×各候補作  見方・注意点
議論をつくす 総行数25 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
新田次郎 全委員 14 「私は強力に推した。」「必ずしも名文とは思わないが、主題を正確につかんで、盛り上げて行く才腕は相当の筆力だと思った。」
邱永漢 全委員 11 「肝心なものが不足しているし、突っ込んで書くところを省いて、無用なところで手間取っているような気がする。」「くどくもいうが直木賞受賞作家は、職業作家として大成してほしい。」
今官一 全委員 0  
棟田博 全委員 0  
片山昌造 全委員 0  
八匠衆一 全委員 0  
野村敏雄 全委員 0  
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選考委員井伏鱒二×各候補作  見方・注意点
感想 総行数35 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
新田次郎 全委員 16 「謙虚だが、のびのびと素直に書かれている。この素朴に興味を持つ読者には愛読するに適う作品に違いない。」
邱永漢 全委員 8 「やはりどぎついが材料が面白く「濁水渓」に比べると長足の進歩である。」
今官一 全委員 17 「真面目に書かれているという点では遜色がない。」
棟田博 全委員 0  
片山昌造 全委員 0  
八匠衆一 全委員 0  
野村敏雄 全委員 0  
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選考委員村上元三×各候補作  見方・注意点
時代小説のない淋しさ 総行数49 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
新田次郎 全委員 20 「前回は受賞者が無かったのだから二人に上げては、とわたしは我儘をいった。どちらも直木賞作家として耻しい人ではない。」
邱永漢 全委員 16 「前回は受賞者が無かったのだから二人に上げては、とわたしは我儘をいった。どちらも直木賞作家として耻しい人ではない。」
今官一 全委員 8 「いゝ材料を掴んでいるのに、構成と文章が乱れている。しかし、地力のある人だけに、次作を期待したい。」
棟田博 全委員 15 「実績も一緒に認めて貰えるなら(引用者中略)推したい、」「材料は面白いが、筆の荒さが目立ち、落された。」
片山昌造 全委員 3 「今まで読んだ数多い戦争小説より勝れている、とは思えない」
八匠衆一 全委員 6 「いくらうまい作品でも、こういう陰気な材料は直木賞のものではない、」
野村敏雄 全委員 6 「いくらうまい作品でも、こういう陰気な材料は直木賞のものではない、」
  「こんどは時代小説が一篇も候補作品に入っていないのは、わたしには淋しいことであった。」
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選考委員吉川英治×各候補作  見方・注意点
寸感 総行数100 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
新田次郎 全委員 24 「私は何かに打たれた。」「作品としてこれは立派な彫塑の一立像を見る如きものがあり、収穫だと私は信じた。」
邱永漢 全委員 27 「この達筆をじつは私は買っていない。」「ほんとに苦悩しないのに苦悩ぶりする才が作品を浅くするのではないか。」
今官一 全委員 10 「のっけから今官一氏は素材に陶酔してかゝってしまったらしい恨みがある。」
棟田博 全委員 36 「その着想のすばらしさに私は驚いた。」「こんないゝアイデアを掴みながら何でこの程度の単なる読物に終らせてしまったのか。」「棟田氏はもう一度この着想に據って力作を試みられてはどうであろう。」
片山昌造 全委員 0  
八匠衆一 全委員 7 「毛頭遊び気はないし或る一社会を確実に書いている。しかし直木賞へ持って来るものではないだろう。」
野村敏雄 全委員 0  
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川口松太郎
井伏鱒二
村上元三
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選考委員木々高太郎×各候補作  見方・注意点
もっとフィクションを 総行数99 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
新田次郎 全委員 5 「邱永漢「香港」と新田次郎「強力伝」とを第二位におした。」
邱永漢 全委員 5 「邱永漢「香港」と新田次郎「強力伝」とを第二位におした。」
今官一 全委員 9 「直木賞は大きなロマン大きなフィクションを自由に駆使出来る作家をのぞむ。そういうことから考えると、少しキザではあるが、僕は「銀簪」に惹かれた。」
棟田博 全委員 8 「浮薄だったり、キタナかったりする印象をうける。」
片山昌造 全委員 9 「内容は如何にも汚ない。戦争というものは汚ないもので、それを書くのが戦争否定だから正しいのだという考え方は、それは日本流の純文学の話であって、大衆文学ではとらない。」
八匠衆一 全委員 7 「体験感情だけを書いて、どういう筋かわからぬもの、いや筋などはなくてもいゝが、この主人公が何をして「未決囚」に入れられたかも判らぬものは、やはり大衆文学ではない。」
野村敏雄 全委員 8 「浮薄だったり、キタナかったりする印象をうける。」
  「文学はやっぱり美しさが問題であり、大衆文学は特にそうであると、僕は思っている。」
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他の選考委員
永井龍男
小島政二郎
大佛次郎
川口松太郎
井伏鱒二
村上元三
吉川英治
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新田次郎『強力伝』×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
永井龍男 全候補 15 「文章はゴツく、読みづらい個所はあったが、作品の印象は鮮明だった。」「「凍傷」が一番感銘が深かった。」
小島政二郎 全候補 0  
大佛次郎 全候補 1 「授賞には異議なし。」
川口松太郎 全候補 14 「私は強力に推した。」「必ずしも名文とは思わないが、主題を正確につかんで、盛り上げて行く才腕は相当の筆力だと思った。」
井伏鱒二 全候補 16 「謙虚だが、のびのびと素直に書かれている。この素朴に興味を持つ読者には愛読するに適う作品に違いない。」
村上元三 全候補 20 「前回は受賞者が無かったのだから二人に上げては、とわたしは我儘をいった。どちらも直木賞作家として耻しい人ではない。」
吉川英治 全候補 24 「私は何かに打たれた。」「作品としてこれは立派な彫塑の一立像を見る如きものがあり、収穫だと私は信じた。」
木々高太郎 全候補 5 「邱永漢「香港」と新田次郎「強力伝」とを第二位におした。」
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他の候補作
邱永漢 「香港」
今官一 「銀簪」
棟田博 「サイパンから来た列車」
片山昌造 「戦争記」
八匠衆一 「未決囚」
野村敏雄 「老眼鏡と土性骨」
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邱永漢「香港」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
永井龍男 全候補 22 「前回の候補作「濁水渓」に比較すると、作者ははるかに腕を上げたのである。」「飛ばして読んでもよいような数個所が、すぐれた全篇を通じて後まで気になった。」
小島政二郎 全候補 0  
大佛次郎 全候補 13 「日本の小説にはない神経の太い人間ばかり出て来るのが興味があった。」「島国の民、半島の人間が持たぬ伸々とした素質があるように感じ、向後の作品に期待したい、と思った。」
川口松太郎 全候補 11 「肝心なものが不足しているし、突っ込んで書くところを省いて、無用なところで手間取っているような気がする。」「くどくもいうが直木賞受賞作家は、職業作家として大成してほしい。」
井伏鱒二 全候補 8 「やはりどぎついが材料が面白く「濁水渓」に比べると長足の進歩である。」
村上元三 全候補 16 「前回は受賞者が無かったのだから二人に上げては、とわたしは我儘をいった。どちらも直木賞作家として耻しい人ではない。」
吉川英治 全候補 27 「この達筆をじつは私は買っていない。」「ほんとに苦悩しないのに苦悩ぶりする才が作品を浅くするのではないか。」
木々高太郎 全候補 5 「邱永漢「香港」と新田次郎「強力伝」とを第二位におした。」
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他の候補作
新田次郎 『強力伝』
今官一 「銀簪」
棟田博 「サイパンから来た列車」
片山昌造 「戦争記」
八匠衆一 「未決囚」
野村敏雄 「老眼鏡と土性骨」
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今官一「銀簪」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
永井龍男 全候補 12 「凝りに凝った作品で、殆んど完璧に近い出来栄えである。」「構成の上にも、綿密な用意と改稿が、数度にわたって重ねられたことは確実であろう。」
小島政二郎 全候補 0  
大佛次郎 全候補 3 「「銀簪」の高踏的な調子もそれ(引用者注:直木賞の問題とし難いこと)であった。文体が、読者を近附きにくゝしているのである。」
川口松太郎 全候補 0  
井伏鱒二 全候補 17 「真面目に書かれているという点では遜色がない。」
村上元三 全候補 8 「いゝ材料を掴んでいるのに、構成と文章が乱れている。しかし、地力のある人だけに、次作を期待したい。」
吉川英治 全候補 10 「のっけから今官一氏は素材に陶酔してかゝってしまったらしい恨みがある。」
木々高太郎 全候補 9 「直木賞は大きなロマン大きなフィクションを自由に駆使出来る作家をのぞむ。そういうことから考えると、少しキザではあるが、僕は「銀簪」に惹かれた。」
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他の候補作
新田次郎 『強力伝』
邱永漢 「香港」
棟田博 「サイパンから来た列車」
片山昌造 「戦争記」
八匠衆一 「未決囚」
野村敏雄 「老眼鏡と土性骨」
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棟田博「サイパンから来た列車」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
永井龍男 全候補 0  
小島政二郎 全候補 0  
大佛次郎 全候補 0  
川口松太郎 全候補 0  
井伏鱒二 全候補 0  
村上元三 全候補 15 「実績も一緒に認めて貰えるなら(引用者中略)推したい、」「材料は面白いが、筆の荒さが目立ち、落された。」
吉川英治 全候補 36 「その着想のすばらしさに私は驚いた。」「こんないゝアイデアを掴みながら何でこの程度の単なる読物に終らせてしまったのか。」「棟田氏はもう一度この着想に據って力作を試みられてはどうであろう。」
木々高太郎 全候補 8 「浮薄だったり、キタナかったりする印象をうける。」
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他の候補作
新田次郎 『強力伝』
邱永漢 「香港」
今官一 「銀簪」
片山昌造 「戦争記」
八匠衆一 「未決囚」
野村敏雄 「老眼鏡と土性骨」
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片山昌造「戦争記」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
永井龍男 全候補 0  
小島政二郎 全候補 0  
大佛次郎 全候補 10 「惜しいが、これは真面目一途で文学にはなるが小説らしさが薄く、直木賞の問題とし難い。」
川口松太郎 全候補 0  
井伏鱒二 全候補 0  
村上元三 全候補 3 「今まで読んだ数多い戦争小説より勝れている、とは思えない」
吉川英治 全候補 0  
木々高太郎 全候補 9 「内容は如何にも汚ない。戦争というものは汚ないもので、それを書くのが戦争否定だから正しいのだという考え方は、それは日本流の純文学の話であって、大衆文学ではとらない。」
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他の候補作
新田次郎 『強力伝』
邱永漢 「香港」
今官一 「銀簪」
棟田博 「サイパンから来た列車」
八匠衆一 「未決囚」
野村敏雄 「老眼鏡と土性骨」
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八匠衆一「未決囚」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
永井龍男 全候補 0  
小島政二郎 全候補 0  
大佛次郎 全候補 0  
川口松太郎 全候補 0  
井伏鱒二 全候補 0  
村上元三 全候補 6 「いくらうまい作品でも、こういう陰気な材料は直木賞のものではない、」
吉川英治 全候補 7 「毛頭遊び気はないし或る一社会を確実に書いている。しかし直木賞へ持って来るものではないだろう。」
木々高太郎 全候補 7 「体験感情だけを書いて、どういう筋かわからぬもの、いや筋などはなくてもいゝが、この主人公が何をして「未決囚」に入れられたかも判らぬものは、やはり大衆文学ではない。」
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他の候補作
新田次郎 『強力伝』
邱永漢 「香港」
今官一 「銀簪」
棟田博 「サイパンから来た列車」
片山昌造 「戦争記」
野村敏雄 「老眼鏡と土性骨」
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野村敏雄「老眼鏡と土性骨」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
永井龍男 全候補 0  
小島政二郎 全候補 0  
大佛次郎 全候補 0  
川口松太郎 全候補 0  
井伏鱒二 全候補 0  
村上元三 全候補 6 「いくらうまい作品でも、こういう陰気な材料は直木賞のものではない、」
吉川英治 全候補 0  
木々高太郎 全候補 8 「浮薄だったり、キタナかったりする印象をうける。」
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他の候補作
新田次郎 『強力伝』
邱永漢 「香港」
今官一 「銀簪」
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片山昌造 「戦争記」
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