直木賞のすべて
直木賞のすべて

第33回

=候補者=
劉 寒吉
谷崎照久
鬼頭恭而
鬼生田貞雄
武田芳一
瓜生卓造
三ノ瀬溪男


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 昭和30年/1955年上半期
 (昭和30年/1955年7月20日決定発表/『オール讀物』昭和30年/1955年10月号選評掲載)
選考委員  川口松太郎 吉川英治 永井龍男 井伏鱒二 小島政二郎 村上元三 大佛次郎 木々高太郎
選評総行数  18 46 13 27 17 54 27 56
評言 評言 評言 評言 評言 評言 評言 評言
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
劉寒吉 「風雪」 評言 0 2 0 0 0 5 8 20
谷崎照久 「箱」 評言 0 3 0 0 0 4 0 0
鬼頭恭而 「累代」 評言 4 28 0 0 0 2 0 4
鬼生田貞雄 「衆目」 評言 0 3 0 0 0 4 0 0
武田芳一 「鉄の肺」 評言 0 3 0 0 0 2 0 0
瓜生卓造 「北極海流」 評言 0 2 0 0 0 3 0 21
三ノ瀬溪男 「最後の戦闘機」 評言 0 3 0 0 5 3 5 0
欠席
書面回答
欠席
書面回答
           
見方・注意点

このページの選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和30年/1955年10月号)
1行当たりの文字数:15字


選考委員川口松太郎×各候補作  見方・注意点
叱り置く 総行数18 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
劉寒吉 全委員 0  
谷崎照久 全委員 0  
鬼頭恭而 全委員 4 「点を甘くして鬼頭君の累代を推そうかと思ったが、やっぱり反対が多かった。」
鬼生田貞雄 全委員 0  
武田芳一 全委員 0  
瓜生卓造 全委員 0  
三ノ瀬溪男 全委員 0  
  「全委員が同音に推挙し得る一作品が見つからぬとは、結局後進の不勉強だろう。」
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他の選考委員
吉川英治
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選考委員吉川英治×各候補作  見方・注意点
寸感 総行数46 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
劉寒吉 全委員 2 「(引用者注:鬼頭恭而に感じたものと)同様な思いを劉寒吉氏の「風雪」にも寄せる。」
谷崎照久 全委員 3  
鬼頭恭而 全委員 28 「全体の構造に、なかなか筆者の雄図が窺われ、その労を多としたい。けれど何分、文章も構成の運び方も晦渋であり、その特長である方言や郷土色の物が、いちいち読者に読みづらい思いをさせよう。」
鬼生田貞雄 全委員 3  
武田芳一 全委員 3  
瓜生卓造 全委員 2 「直木賞にはむりであろう。」
三ノ瀬溪男 全委員 3  
  「こんどは受賞なしに終るのではないかと予想されていた。」
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選考委員永井龍男×各候補作  見方・注意点
選評 総行数13 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
劉寒吉 全委員 0  
谷崎照久 全委員 0  
鬼頭恭而 全委員 0  
鬼生田貞雄 全委員 0  
武田芳一 全委員 0  
瓜生卓造 全委員 0  
三ノ瀬溪男 全委員 0  
  「どの作品も相当な枚数で、読むのに疲れたが、その疲れのはけ場のないような気持で銓衡を終始した。」
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他の選考委員
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選考委員井伏鱒二×各候補作  見方・注意点
感想 総行数27 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
劉寒吉 全委員 0  
谷崎照久 全委員 0  
鬼頭恭而 全委員 0  
鬼生田貞雄 全委員 0  
武田芳一 全委員 0  
瓜生卓造 全委員 0  
三ノ瀬溪男 全委員 0  
  「特にどの作品を推したいという気は起らなかった。」「大衆小説として選ぶ上は、鑑賞眼に信の置ける文筆家以外の人たちの回答も参考にしたらどうか。」
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選考委員小島政二郎×各候補作  見方・注意点
張り合いのない回 総行数17 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
劉寒吉 全委員 0  
谷崎照久 全委員 0  
鬼頭恭而 全委員 0  
鬼生田貞雄 全委員 0  
武田芳一 全委員 0  
瓜生卓造 全委員 0  
三ノ瀬溪男 全委員 5 「これは話が型にはまっていて、その点でつまらなかった。面白かったのは、最後の一場面だけだった。」
  「みんな文章のまずいのに驚いた。自分のリズムの打っている文章なんか一つもない。」
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選考委員村上元三×各候補作  見方・注意点
感想 総行数54 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
劉寒吉 全委員 5 「誰が書いても同じところへ入るキリシタン物の、底無し沼のようなものへ落ち込んでしまっている。」
谷崎照久 全委員 4 「わたしが点を入れたのは、谷崎照久氏の「箱」と鬼生田貞雄氏の「衆目」の二作であった。」
鬼頭恭而 全委員 2 「文章の遊びが気になった。」
鬼生田貞雄 全委員 4 「わたしが点を入れたのは、谷崎照久氏の「箱」と鬼生田貞雄氏の「衆目」の二作であった。」
武田芳一 全委員 2 「調べ足りない」
瓜生卓造 全委員 3 「調べすぎて書く焦点がぼやけている。」
三ノ瀬溪男 全委員 3 「映画のストーリーのような気がした。」
  「文学をやろうとして書いた作品なのか、読者を対象において書いたのか、又は自分のために書いたのか、はっきりしない作品が多かった。」
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選考委員大佛次郎×各候補作  見方・注意点
型破りを 総行数27 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
劉寒吉 全委員 8 「切支丹小説として、あまり常道だった。才能もあり技法も身につけた人だけに、もっと思い切って型を破ってこの材料を振廻してくれたら、と感じた。」
谷崎照久 全委員 0  
鬼頭恭而 全委員 0  
鬼生田貞雄 全委員 0  
武田芳一 全委員 0  
瓜生卓造 全委員 0  
三ノ瀬溪男 全委員 5 「僕には面白かった。近頃あまり他に見ない熱情が感じられたからである。しかし、平凡な取扱い方とも言えるだろう。」
  「直木賞に当る作品は、読者を考えるべきものと思う。演劇学で言うエコノミイ・オブ・アテンションがどうしても必要である。」
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井伏鱒二
小島政二郎
村上元三
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選考委員木々高太郎×各候補作  見方・注意点
新しい感激を欲しい 総行数56 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
劉寒吉 全委員 20 「とも角もよく調べてかいたもの」「どうして信仰に対する疑問、信仰と政治、信仰と欲望というような大問題を捉えて近代的に小説にすることが出来ないのだろう。」
谷崎照久 全委員 0  
鬼頭恭而 全委員 4 「私小説の昔話で、決して大衆文学であると私は思わぬ」
鬼生田貞雄 全委員 0  
武田芳一 全委員 0  
瓜生卓造 全委員 21 「とも角もよく調べてかいたもの」「ナンセンの苦労はよく書けているが、ナンセンの魂の苦悩は一つもかけていない。」
三ノ瀬溪男 全委員 0  
  「雑誌も文学雑誌や同人雑誌で一つも大衆雑誌に堂々と書かれたものがなかった。」
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他の選考委員
川口松太郎
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永井龍男
井伏鱒二
小島政二郎
村上元三
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劉寒吉「風雪」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎 全候補 0  
吉川英治 全候補 2 「(引用者注:鬼頭恭而に感じたものと)同様な思いを劉寒吉氏の「風雪」にも寄せる。」
永井龍男 全候補 0  
井伏鱒二 全候補 0  
小島政二郎 全候補 0  
村上元三 全候補 5 「誰が書いても同じところへ入るキリシタン物の、底無し沼のようなものへ落ち込んでしまっている。」
大佛次郎 全候補 8 「切支丹小説として、あまり常道だった。才能もあり技法も身につけた人だけに、もっと思い切って型を破ってこの材料を振廻してくれたら、と感じた。」
木々高太郎 全候補 20 「とも角もよく調べてかいたもの」「どうして信仰に対する疑問、信仰と政治、信仰と欲望というような大問題を捉えて近代的に小説にすることが出来ないのだろう。」
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他の候補作
谷崎照久 「箱」
鬼頭恭而 「累代」
鬼生田貞雄 「衆目」
武田芳一 「鉄の肺」
瓜生卓造 「北極海流」
三ノ瀬溪男 「最後の戦闘機」
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谷崎照久「箱」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎 全候補 0  
吉川英治 全候補 3  
永井龍男 全候補 0  
井伏鱒二 全候補 0  
小島政二郎 全候補 0  
村上元三 全候補 4 「わたしが点を入れたのは、谷崎照久氏の「箱」と鬼生田貞雄氏の「衆目」の二作であった。」
大佛次郎 全候補 0  
木々高太郎 全候補 0  
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他の候補作
劉寒吉 「風雪」
鬼頭恭而 「累代」
鬼生田貞雄 「衆目」
武田芳一 「鉄の肺」
瓜生卓造 「北極海流」
三ノ瀬溪男 「最後の戦闘機」
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鬼頭恭而「累代」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎 全候補 4 「点を甘くして鬼頭君の累代を推そうかと思ったが、やっぱり反対が多かった。」
吉川英治 全候補 28 「全体の構造に、なかなか筆者の雄図が窺われ、その労を多としたい。けれど何分、文章も構成の運び方も晦渋であり、その特長である方言や郷土色の物が、いちいち読者に読みづらい思いをさせよう。」
永井龍男 全候補 0  
井伏鱒二 全候補 0  
小島政二郎 全候補 0  
村上元三 全候補 2 「文章の遊びが気になった。」
大佛次郎 全候補 0  
木々高太郎 全候補 4 「私小説の昔話で、決して大衆文学であると私は思わぬ」
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他の候補作
劉寒吉 「風雪」
谷崎照久 「箱」
鬼生田貞雄 「衆目」
武田芳一 「鉄の肺」
瓜生卓造 「北極海流」
三ノ瀬溪男 「最後の戦闘機」
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鬼生田貞雄「衆目」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎 全候補 0  
吉川英治 全候補 3  
永井龍男 全候補 0  
井伏鱒二 全候補 0  
小島政二郎 全候補 0  
村上元三 全候補 4 「わたしが点を入れたのは、谷崎照久氏の「箱」と鬼生田貞雄氏の「衆目」の二作であった。」
大佛次郎 全候補 0  
木々高太郎 全候補 0  
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他の候補作
劉寒吉 「風雪」
谷崎照久 「箱」
鬼頭恭而 「累代」
武田芳一 「鉄の肺」
瓜生卓造 「北極海流」
三ノ瀬溪男 「最後の戦闘機」
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武田芳一「鉄の肺」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎 全候補 0  
吉川英治 全候補 3  
永井龍男 全候補 0  
井伏鱒二 全候補 0  
小島政二郎 全候補 0  
村上元三 全候補 2 「調べ足りない」
大佛次郎 全候補 0  
木々高太郎 全候補 0  
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他の候補作
劉寒吉 「風雪」
谷崎照久 「箱」
鬼頭恭而 「累代」
鬼生田貞雄 「衆目」
瓜生卓造 「北極海流」
三ノ瀬溪男 「最後の戦闘機」
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瓜生卓造「北極海流」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎 全候補 0  
吉川英治 全候補 2 「直木賞にはむりであろう。」
永井龍男 全候補 0  
井伏鱒二 全候補 0  
小島政二郎 全候補 0  
村上元三 全候補 3 「調べすぎて書く焦点がぼやけている。」
大佛次郎 全候補 0  
木々高太郎 全候補 21 「とも角もよく調べてかいたもの」「ナンセンの苦労はよく書けているが、ナンセンの魂の苦悩は一つもかけていない。」
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他の候補作
劉寒吉 「風雪」
谷崎照久 「箱」
鬼頭恭而 「累代」
鬼生田貞雄 「衆目」
武田芳一 「鉄の肺」
三ノ瀬溪男 「最後の戦闘機」
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三ノ瀬溪男「最後の戦闘機」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎 全候補 0  
吉川英治 全候補 3  
永井龍男 全候補 0  
井伏鱒二 全候補 0  
小島政二郎 全候補 5 「これは話が型にはまっていて、その点でつまらなかった。面白かったのは、最後の一場面だけだった。」
村上元三 全候補 3 「映画のストーリーのような気がした。」
大佛次郎 全候補 5 「僕には面白かった。近頃あまり他に見ない熱情が感じられたからである。しかし、平凡な取扱い方とも言えるだろう。」
木々高太郎 全候補 0  
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他の候補作
劉寒吉 「風雪」
谷崎照久 「箱」
鬼頭恭而 「累代」
鬼生田貞雄 「衆目」
武田芳一 「鉄の肺」
瓜生卓造 「北極海流」
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