直木賞のすべて
直木賞のすべて

第17回

=候補者=
山本周五郎(受賞辞退)
大林 清
岩下俊作
久生十蘭
渡辺啓助
立川 賢
辻 勝三郎


直木賞-選評の概要
トップページ
受賞作・候補作一覧
受賞作家の群像
候補作家の群像
選考委員の群像
小研究
大衆選考会
リンク集
マップ

ページの最後へ


Last Update[H19]2007/1/31

17   一覧へ 16前の回へ 後の回へ18
 昭和18年/1943年上半期
 (昭和18年/1943年8月2日決定発表/『文藝春秋』昭和18年/1943年9月号選評掲載)
選考委員  井伏鱒二 濱本浩 岩田豊雄 吉川英治 中野実 獅子文六 大佛次郎
選評総行数  18 35 24 81      
評言 評言 評言 評言 選評なし 選評なし 選評なし
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
山本周五郎 「日本婦道記」 評言 9 15 10 21            
大林清 「華僑伝」 評言 0 5 0 33            
岩下俊作 「西域記」 評言 0 7 14 3            
久生十蘭 「真福寺事件」 評言 0 6 0 10            
渡辺啓助 「西北撮影隊」 評言 0 8 0 3            
立川賢 「幻の翼」 評言 10 0 0 3            
辻勝三郎 「雪よりも白く」 評言 10 4 0 19            
    欠席
文書回答
欠席
文書回答
  欠席
文書回答
欠席
電話回答
見方・注意点

このページの選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年12月号再録(初出:『文藝春秋』昭和18年/1943年9月号)
1行当たりの文字数:15字


選考委員井伏鱒二×各候補作  見方・注意点
総行数18 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
山本周五郎 全委員 9 「練達の技によって書かれた作品である。厳然たる婦道を鼓吹する意欲が現われている。」
大林清 全委員 0  
岩下俊作 全委員 0  
久生十蘭 全委員 0  
渡辺啓助 全委員 0  
立川賢 全委員 10 「佳作として選んだ。」「作者自身の身をもって生み出した素材を取扱っていて、その素材にはずみを持たしているところを頼もしく思ったわけである。」
辻勝三郎 全委員 10 「佳作として選んだ。」「作者自身の身をもって生み出した素材を取扱っていて、その素材にはずみを持たしているところを頼もしく思ったわけである。」
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
濱本浩
岩田豊雄
吉川英治
  ページの先頭へ

選考委員濱本浩×各候補作  見方・注意点
総行数35 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
山本周五郎 全委員 15 「この作者が、謙恭に、真摯に、今日の国家理念に確りと立脚して、至難の仕事に対した態度を尊く感じた。」
大林清 全委員 5 「構成の誤謬が気になり、氏が練達の作家だけに見過すことができなかった。」
岩下俊作 全委員 7 「長篇の最初の二三回で問題にするのは早計である。然しながら、氏の如き特質ある作家が酬いられない筈はない。」
久生十蘭 全委員 6 「今日の直木賞としては何となく物足りない気がしたのである。」
渡辺啓助 全委員 8 「山本周五郎氏の「名婦伝」と、渡辺啓助氏の「西北撮影隊」と何れを選ぶべきか思い惑った」
立川賢 全委員 0  
辻勝三郎 全委員 4 「優美な作品であったが、その半面に戦場を表示する逞しさが欠けているのを遺憾に思った。」
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
井伏鱒二
岩田豊雄
吉川英治
  ページの先頭へ

選考委員岩田豊雄×各候補作  見方・注意点
総行数24 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
山本周五郎 全委員 10 「作者が日本婦道というものに堅固な把握をもち、そのために、いやらしい昂奮をせず、説得力をともなった情熱で書いている。」
大林清 全委員 0  
岩下俊作 全委員 14 「作品の素地に流るゝものは、よき意味の大衆文学精神なり、しかも、この作者の「富島松五郎伝」は画期的にして、その後あれだけの作品を書いたものはない、」
久生十蘭 全委員 0  
渡辺啓助 全委員 0  
立川賢 全委員 0  
辻勝三郎 全委員 0  
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
井伏鱒二
濱本浩
吉川英治
  ページの先頭へ

選考委員吉川英治×各候補作  見方・注意点
総行数81 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
山本周五郎 全委員 21 「「名婦伝」の真面目な勉強を私は認めたい。決して新鮮なる描破や感激の盛り上るようなものを持っている作品ではないが、手がたいと云えるものである。」
大林清 全委員 33 「華僑のユダヤ的徑路につぶさで、時局の変革に当ると押流されるまゝになって、それに作家としての精神的解決が与えられていないのは、何といっても欠点である。ただしこの作の筆触はどれよりも優れている。」
岩下俊作 全委員 3 「しばらくあずかる。これを直木賞でとりあげていゝか何うかも考えさせられる。」
久生十蘭 全委員 10 「現下の緊迫した読者層から見たとき何かしらつかみどころのない頼りなさを覚えるのではあるまいか。」
渡辺啓助 全委員 3 「掲載誌が締切までに届いて来ないので読めなかった。」
立川賢 全委員 3 「掲載誌が締切までに届いて来ないので読めなかった。」
辻勝三郎 全委員 19 「問題はやはり皇軍の一斑を書いているので、この人の真情としてはゆるし得るものとしても皇軍の兵をつらぬいてよいものかどうかという点に問題がありはしまいかと思う。」
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
井伏鱒二
濱本浩
岩田豊雄
  ページの先頭へ


山本周五郎「日本婦道記」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井伏鱒二 全候補 9 「練達の技によって書かれた作品である。厳然たる婦道を鼓吹する意欲が現われている。」
濱本浩 全候補 15 「この作者が、謙恭に、真摯に、今日の国家理念に確りと立脚して、至難の仕事に対した態度を尊く感じた。」
岩田豊雄 全候補 10 「作者が日本婦道というものに堅固な把握をもち、そのために、いやらしい昂奮をせず、説得力をともなった情熱で書いている。」
吉川英治 全候補 21 「「名婦伝」の真面目な勉強を私は認めたい。決して新鮮なる描破や感激の盛り上るようなものを持っている作品ではないが、手がたいと云えるものである。」
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
大林清 「華僑伝」
岩下俊作 「西域記」
久生十蘭 「真福寺事件」
渡辺啓助 「西北撮影隊」
立川賢 「幻の翼」
辻勝三郎 「雪よりも白く」
  ページの先頭へ

大林清「華僑伝」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井伏鱒二 全候補 0  
濱本浩 全候補 5 「構成の誤謬が気になり、氏が練達の作家だけに見過すことができなかった。」
岩田豊雄 全候補 0  
吉川英治 全候補 33 「華僑のユダヤ的徑路につぶさで、時局の変革に当ると押流されるまゝになって、それに作家としての精神的解決が与えられていないのは、何といっても欠点である。ただしこの作の筆触はどれよりも優れている。」
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
山本周五郎 「日本婦道記」
岩下俊作 「西域記」
久生十蘭 「真福寺事件」
渡辺啓助 「西北撮影隊」
立川賢 「幻の翼」
辻勝三郎 「雪よりも白く」
  ページの先頭へ

岩下俊作「西域記」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井伏鱒二 全候補 0  
濱本浩 全候補 7 「長篇の最初の二三回で問題にするのは早計である。然しながら、氏の如き特質ある作家が酬いられない筈はない。」
岩田豊雄 全候補 14 「作品の素地に流るゝものは、よき意味の大衆文学精神なり、しかも、この作者の「富島松五郎伝」は画期的にして、その後あれだけの作品を書いたものはない、」
吉川英治 全候補 3 「しばらくあずかる。これを直木賞でとりあげていゝか何うかも考えさせられる。」
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
山本周五郎 「日本婦道記」
大林清 「華僑伝」
久生十蘭 「真福寺事件」
渡辺啓助 「西北撮影隊」
立川賢 「幻の翼」
辻勝三郎 「雪よりも白く」
  ページの先頭へ

久生十蘭「真福寺事件」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井伏鱒二 全候補 0  
濱本浩 全候補 6 「今日の直木賞としては何となく物足りない気がしたのである。」
岩田豊雄 全候補 0  
吉川英治 全候補 10 「現下の緊迫した読者層から見たとき何かしらつかみどころのない頼りなさを覚えるのではあるまいか。」
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
山本周五郎 「日本婦道記」
大林清 「華僑伝」
岩下俊作 「西域記」
渡辺啓助 「西北撮影隊」
立川賢 「幻の翼」
辻勝三郎 「雪よりも白く」
  ページの先頭へ

渡辺啓助「西北撮影隊」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井伏鱒二 全候補 0  
濱本浩 全候補 8 「山本周五郎氏の「名婦伝」と、渡辺啓助氏の「西北撮影隊」と何れを選ぶべきか思い惑った」
岩田豊雄 全候補 0  
吉川英治 全候補 3 「掲載誌が締切までに届いて来ないので読めなかった。」
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
山本周五郎 「日本婦道記」
大林清 「華僑伝」
岩下俊作 「西域記」
久生十蘭 「真福寺事件」
立川賢 「幻の翼」
辻勝三郎 「雪よりも白く」
  ページの先頭へ

立川賢「幻の翼」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井伏鱒二 全候補 10 「佳作として選んだ。」「作者自身の身をもって生み出した素材を取扱っていて、その素材にはずみを持たしているところを頼もしく思ったわけである。」
濱本浩 全候補 0  
岩田豊雄 全候補 0  
吉川英治 全候補 3 「掲載誌が締切までに届いて来ないので読めなかった。」
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
山本周五郎 「日本婦道記」
大林清 「華僑伝」
岩下俊作 「西域記」
久生十蘭 「真福寺事件」
渡辺啓助 「西北撮影隊」
辻勝三郎 「雪よりも白く」
  ページの先頭へ

辻勝三郎「雪よりも白く」×各選考委員  見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井伏鱒二 全候補 10 「佳作として選んだ。」「作者自身の身をもって生み出した素材を取扱っていて、その素材にはずみを持たしているところを頼もしく思ったわけである。」
濱本浩 全候補 4 「優美な作品であったが、その半面に戦場を表示する逞しさが欠けているのを遺憾に思った。」
岩田豊雄 全候補 0  
吉川英治 全候補 19 「問題はやはり皇軍の一斑を書いているので、この人の真情としてはゆるし得るものとしても皇軍の兵をつらぬいてよいものかどうかという点に問題がありはしまいかと思う。」
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
山本周五郎 「日本婦道記」
大林清 「華僑伝」
岩下俊作 「西域記」
久生十蘭 「真福寺事件」
渡辺啓助 「西北撮影隊」
立川賢 「幻の翼」
  ページの先頭へ



ページの先頭へ

トップページ受賞作・候補作一覧受賞作家の群像候補作家の群像選考委員の群像
小研究大衆選考会リンク集マップ